E-Ink製品の専門店であるSKT株式会社が10.3インチのAndroidOS搭載E-Inkタブレット「BOOX Note Air」を発売しました。「BOOX」といえばE-Ink搭載のAndroidタブレットで、ウインタブでも過去何度も実機レビューをさせていただいていますが、「今度のBOOX」は過去最高に欲しいと思える「高品質にしてめちゃめちゃカッコいい」タブレットです!
1.スペック
BOOX Note Air | |
OS | Android 10 |
CPU | Qualcomm 8コア (Cortex-A72 + Cortex-A55) |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 10.3インチE-Ink Carta(1,872 x 1,404) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 2.4GHz/5GHz、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | なし |
バッテリー | 3,000 mAh |
サイズ | 229.4 × 195.4 × 5.8 mm |
重量 | 420 g |
OSは最新ではないものの、E-Inkタブレットとしては非常に新しいと言えるAndroid 10です。CPUは型番が開示されておらず「クアルコムの8コア」という情報があるのみ。E-Inkタブレットという特性上、ゲームや動画視聴を主目的に購入する製品ではないので、CPU性能についてはあまり気にする必要はないと思われます。
RAMは3GB、ストレージは32GBで、RAMはともかくとして、ストレージは単なる電子ブックリーダーとして使うのなら十分かと思いますが、この製品の場合様々な使いみちがありますので、ちょっと心配ですかね。また、SD(microSD)カードリーダーもついていません。
ディスプレイは10.3インチのE-Inkで、解像度が1,872 x 1,404です。アスペクト比は4:3なので、iPadシリーズと同じです。WindowsやAndroidのタブレットと比較すると、より正方形に近い形状となります。また、BOOX Note Airは重力センサーを搭載していて画面の自動回転に対応しますので、本体を横向きにすれば電子ブックを「見開き表示」させることができます。SKTのプレスリリースではこの点を強調していましたが、電子ブックリーダーとしてはディスプレイサイズが大型なので、見開き表示することによってマンガなんかは快適に読めそうです。
また、この製品は4,096段階の筆圧に対応するペン入力も可能です(ワコムデジタイザーです)。ペン入力アプリがレイヤー機能つきなので、スケッチやイラストを描くこともできます。一方、BOOX Note Airは「Androidタブレット」ではあるのですが、カメラはついていません。
サイズも素晴らしいです。後述しますが、ちょっと独特の形状をしているため、サイズも少し変わっています。10.1インチタブレットのTeclast M40と比較してみましょう。
BOOX Note Air:229.4 × 195.4 × 5.8 mm / 420 g
Teclast M40:243 × 163 × 9.3 mm / 531 g
BOOX Note Airはディスプレイのアスペクト比が4:3のため、縦(長辺)が小さく、横(短辺)が大きくなっています。しかし、そんなことより「厚さ5.8 mm」と「重量420 g」というのが強烈です。どちらもAndroidタブレットとしては驚異的と言える水準です。
2.筐体
数値的な話は置いておいて、見た感じ「真四角(正方形)」と言っていいくらいですね。前面の左ベゼルが太くなっていて、これは本体を握りやすくするための配慮とのことです。また、筐体色はやや明るいブルーです。従来のBOOX端末は「白か黒」だったので、この筐体色も新鮮に感じられますし、軽快な印象です。
角度を変えたものです。どうやら側面にペンを取り付けられるようです。マグネット式かな?
ペンは新設計です。この画像を見ると平べったい形になっています。ペン先にはセラミックが使われ、従来のペンよりも細くなっているとのことです。
アプリの詳細情報はまだわかりませんが、このようにレイヤー機能にも対応しますし、思った以上にイラスト制作なんかには使えそうですね。E-Inkなので色はつけられないですけど。
もちろん、こんなふうに手書きノートとしても使えます。というか、むしろこっちが本来の姿か、と…。
利用シーンの画像です。これね、モデルさんもカッコいいからなんでしょうけど、「いい写真だよなあ」と思いました。サイズ感も悪くないし、薄さもよく伝わってきます。私なんてこの画像を見てBOOX Note Airが欲しくなっちゃいましたから。
3.価格など
BOOX Note Airは10月29日の発売で、SKT NETSHOP、Amazon、Yahooショッピングで販売されます。価格は税込み59,800円ですが、SKT NETSHOPで購入する場合のみ純正保護ケースが付属し、そのほか⽇本語設定マニュアルとミヤビックスの保護フィルムが付きます(マニュアルとフィルムはすべてのショッピングサイトで付属します)。なので、いま買うならSKT NETSHOPですね。
この製品は「ちょっと大きめで見開き表示ができる電子ブックリーダー」「ペンを使っての手書き文書作成やスケッチ・イラスト制作」そして「Androidタブレット」として使えます。かなり多彩な使い方ができますが、ディスプレイがE-Inkであることのメリット(目に優しい)とデメリット(動画など動きの激しいものの表示は苦手、カラーではない)もあります。
ただねえ、ウインタブ読者の場合、PCもスマホもタブレットもすでに持っていると思いますので、次に買うならこんなタブレットがいいんじゃないでしょうか?少なくとも私はこれ欲しいですね。いままでのBOOXとは雰囲気もずいぶん変わって、カッコよくて軽快な雰囲気になってますし。
4.関連リンク
BOOX Note Air:SKT 製品ページ
BOOX Note Air:SKTNETSHOP
BOOX Note Air:Amazon
コメント
ROMが小さすぎる…SDカードも使えないとは
そんなあなたには、こちら、BOOX Note3をどうぞ。
https://sktgroup.co.jp/boox-note3/
従来型のスペックアップタイプのNote3と、新たなコンセプトのNote Airと、選べるんですよ。
おっいいじゃんと思ったら売り切れだった…
売れてるのね
あ、本当だ。これは失礼いたしました。Airと、微妙に製品特性が違うので、ぜひ両方販売してほしいんですが。まだまだニッチなジャンルですからね……