AYANEOが「REMAKEシリーズ」(80年代のモバイル端末をオマージュしたシリーズ)から多数の新製品を発表しました。全部で5製品あるのですが、この記事ではまず、「携帯ゲーム機」のAYANEO POCKET DMGとAYANEO POCKET MICROをご紹介します。この記事執筆時点で詳細スペックが発表されていないのですが、AYANEOの発表会動画を見る限り、「レトロゲームをプレイするための端末」という位置づけになっているようです。
AYANEO REMAKEシリーズの発表会動画はこちらです
1.AYANEO POCKET DMG
「世代じゃない」私でもゲームボーイをオマージュした製品であることはひと目でわかります。ただし、外見はゲームボーイに似ていますけど、中身は「最新ハイエンド」です。
これが製品概要です。SoCはSnapdragon G3x Gen 2で、Snapdragon 8 Gen 2をベースにゲーミングデバイス用に性能が強化された型番で、現在クラウドファンディング中のAYANEO POCKET Sにも搭載されています。
ディスプレイは3.92インチの有機ELで、解像度も1,240 × 1080も高いです。
筐体の下部にはジョイスティックを備え、スティックの周辺がタッチパッドになっています。また、背面には”Coastline”ショルダーボタンを備えていますので、ゲームボーイそのまま、ということはなく、中身は激しく近代化されていますね。
筐体色はホワイトとブラック。
この筐体、このスペックであれば最新のAndroidゲームも十分楽しめそうですが、上にもご説明した通り、現時点で詳細なスペック(OSも含む)が判明していないので、実際のところ「どこまで使い道が広がるのか」については何とも言えません。
2.AYANEO POCKET MICRO
こちらはゲームボーイミクロをオマージュした製品です。発表会でも「GBAのゲームタイトルを4倍の解像度でプレイできる」と説明されていました。
製品概要です。SoCはHelio G99でディスプレイは3.5インチ、解像度は960 × 640です。このディスプレイはAYANEO FLIP DSのサブディスプレイ(手元側の小さなディスプレイ)と同じ仕様ということで、ゲームボーイミクロ(2インチで解像度は240 × 160)の4倍の解像度になっています。もちろんそのぶん筐体も大きくなってますけどね。
筐体はCNC加工のアルミ合金製で、WindowsのAYANEOシリーズと同様に、高いビルドクオリティになっているとのこと。
AYANEO POCKET MICROに関しては、上にも書いた通り「GBAのゲームタイトルを近代化されたマシンで4倍の解像度でプレイする」ための製品であると明言されており(GBAタイトル以外のゲームもプレイできるはずですが)、AYANEO POCKET DMCよりもさらに割り切った製品と感じられます。
3.まとめ
AYANEO POCKET DMCとAYANEO POCKET MICROについて、現時点で発売日や価格はアナウンスされていません。また、これまでご説明してきた通り、発表会動画では「レトロゲームのプレイ」にフォーカスした説明になっていましたが、ハードウェアの詳細仕様や機能については十分にわかっていません。
レトロゲームのプレイはオリジナルのゲーム(カセットやCD)を所有していればエミュレーターを使ってPCやスマホでプレイできます。これは違法ではありません(オリジナルのゲームを所有しておらず、ゲームメーカーの許諾を受けていない海外サイトなどからゲームデータをダウンロードして遊ぶのは違法です)。エミュレーターについては以前かのあゆさんがブラック名義で記事を執筆していますが、WindowsやAndroidにあまり詳しくない人にはちょっとハードルが高いような気もします。一方でレトロゲームはブックオフなどの中古販売店やAmazonなどで(プレミアムがついているものもありますが)安価で購入できますので、AYANEO POCKET DMGやMICROでレトロゲーム導入のハードルを下げてくれるような仕組み(アプリ)などを用意してくれるとうれしいですね。
4.関連リンク
AYANEO POCKET DMG:AYANEO 製品紹介
AYANEO POCKET MICRO:AYANEO 製品紹介