こんにちは。かのあゆです。Androidは公式アプリストアであるGoogle Play Store以外からのアプリケーション導入もサポートされており、Googleの審査から漏れてしまったものの高性能なアプリを自由に導入できる、というのは、「原則として」公式アプリストアからしかアプリをインストールできないiPhoneをはじめとしたiOS系デバイスやWindows 10 Mobile搭載デバイスにはない魅力のひとつです。
ただし、それゆえにゲームアプリを装った悪質なマルウェアが潜んでることもあります。Google Play Store内においても審査の目を掻い潜った悪質なマルウェアを仕込んだアプリが普通に公開されていることがあるため、Windows PC同様ウイルス対策ソフトを導入しておいた方が安全度が高まります。また基本的にはデフォルトの設定通り、Google Play Store以外のソースからのアプリのインストールをブロックする設定にしておいた方が安全でしょう。
Google Play Storeの中にも古いバージョンのAndroidのシステムに存在する脆弱性を利用してrootを取得し、システムアプリとしてファームウェアを初期化しない限り削除できないような危険なアプリが紛れ込んでいるケースがあるので、注意が必要です。もちろんGoogleもこういったアプリは発見しだい削除はしていますが、通常アプリのように見せかけて審査を掻い潜る悪質なアプリは次々にリリースされているのでイタチごっごになっているのが現状です。
Google Play Store外のサードパーティ製のアプリストア経由でのインストールやapkファイル単体からのインストールは、そのようなリスクがより高いといえます。自由度が高い分マルウェアに遭遇するリスクが大きいのはAndroid最大のデメリットだと思います。
Androidユーザーの不安をあおる悪質な広告に注意
Android向けウイルス対策ソフトは、Windows向けも知名度が高いトレンドマイクロのウイルスバスターやマカフィーのアンチウイルス、Avast!やAVGからもリリースされており、基本的にはこれらのメーカーのウイルス対策ソフトのいずれかを導入しておけば安全です。
ただし、Google Playで公開されており、ランキング上位にいるウイルス対策ソフトのいくつかは「WEBブラウズ中に偽ウイルス感染ダイアログを出し、そこから自社ウイルス対策ソフトの導入を誘導する」悪質なアプリがかなりの数で存在します。
該当するアプリのレビューを確認してみて下さい。
「WEBを見てたらウイルス感染のメッセージが出てきて焦ったけど、誘導されたアプリを入れたら直って助かった」
というものが多く存在すれば、そのような広告でランキングを稼いでいる、あまり信用してはいけないウイルス対策ソフトの可能性があります。
もちろんこれらのソフトのなかにはそれなりにウイルスを検出してくれるものも存在はしますが、そもそも感染もしていないウイルス感染ダイアログから誘導する広告を出すようなウイルス対策ソフトの信頼などないに等しいでしょう。
セキュリティ強化をしたいからこそ、これらの広告から誘導するウイルス対策ソフトではなく、信頼できるベンダーの開発したウイルス対策ソフトを選びたいところです。