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AGM H3の実機レビュー ー 購入しやすい価格帯のタフネススマホ、赤外線暗視カメラが面白い!

AGM H3 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。AGMのAndroid 11搭載エントリータフネススマホ、「AGM H3」の実機レビューです。AGM H3は処理性能はあまり高くはないものの、MIL-STD-810G準拠のタフネス性能と「赤外線暗視カメラ」を搭載している点が大きな特徴となります。

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なお、レビュー機はメーカーであるAGMにサンプル提供していただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。

おすすめポイント
・IP68/IP69K/MIL-STD810H準拠のタフネス筐体
・赤外線暗視カメラ搭載
・タフネススマホとして低価格、サブ機に向く
ここはイマイチ
・エントリー機としてもカメラ性能は低め
・パフォーマンスが低く、ゲームプレイには向かない
販売サイトはこちら
AGM H3:AGM 公式サイト
AGM H3:AGM Mobiles Official Store(AliExpress)
※8月28日までグローバルセールで149.99ドル(AliExpress)

1.AGM H3スペック

スペック表

   AGM H3
OS Android 11
CPU MediaTek Helio P22
RAM 4GB
ストレージ 64GB
ディスプレイ 5.7インチ(1,440 x 720)
LTEバンド B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66
SIM nanoSIM x 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、MicroSDカード
カメラ イン8MP/アウト12MP(メイン) + 13MP(赤外線暗視)+ 2MP(マクロ)
バッテリー 5,400 mAh
サイズ 168 x 78 x 12.3 mm
重量 248 g

コメント

OSはAndroid 11です。カスタムUIは採用されておらず、素のAndroidに準じたソフトウェアが搭載されています。

CPUはMediaTek Helio P22です。低価格なエントリースマートフォンではおなじみのCPUで、ゲームを楽しむには厳しいですが、WEBブラウジングやSNSメインの利用であれば不満なく使える性能を有しています。RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しています。

ディスプレイは5.7インチで、解像度はHD+(1,440 x 720)です。視野角の広いIPSパネルが採用されていますが、エントリーモデルということもあり解像度は控えめです。

カメラはイン8MP、アウト12MP + 13MP + 2MPという構成です。こちらもエントリークラスのスマートフォンとしては平均的なスペックとなっていますが、AGM H3ならではの特徴として赤外線暗視カメラが搭載されています。

タフネススマートフォンだけにIP68/IP69kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えており、アウトドアシーンでも安心して使用できます。バッテリー容量は5,400 mAhで、ワイヤレス充電には対応していません。

2.筐体

付属品
付属品はUSB-C to 3.5 mmイヤホンジャック変換ケーブル、マニュアル類、SIMピン、USB—A to USB-Cケーブル、ACアダプター(海外仕様)です。タフネススマホということもあり、ケースは付属していません。なお、ACアダプターに関しては、日本向けのプラグ形状のものか、もしくは変換プラグが同梱されると思います(すみませんがこの点は確証がありません。また、変換プラグは100均などで低価格で購入可能です)。

前面
前面です。タフネススマホでもノッチを採用した機種が増えてきていますが、AGM H3では昔ながらの4:3縦横比ディスプレイを採用しています。今となっては懐かしいデザインですが、逆に新鮮かもしれません。それと、下部ベゼルがかなり太くなっていますが、この部分にスピーカーが搭載されています。

背面
背面にはアウトカメラと指紋認証センサーが配置されています。こちらもタフネススマホとしてはオードソックスなデザインです。カメラレンズ部周りがPOCOやRedmi Note 9Sのようなデザインとなっているのが印象的です。

左側面
画像が見にくくてすみません。左側面にはSIMトレイ、アプリケーションボタン、USB-Cポートがあります。ポートが下面ではなく側面、というのが珍しいですね。このUSB-Cポートはキャップレス仕様ではなく、カバーで覆われています。

右側面
右側面にはボリュームボタン、電源ボタンが配置されています。

上部ポート
本体上部には何も配置されていません。

下部ポート
本体下部にはマイクの穴があります。

重量
実測重量は249.0 gでした。

3.使用感

システム

デフォルトホーム

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プリインストールされているOSは現時点で最新バージョンとなるAndroid 11です。独自UIなどは採用されておらず、基本的にGoogle Pixelシリーズなどに搭載されているものと同じく素のAndroid OSに準じたUIを採用しています。

プリインアプリ

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プリインストールアプリもシンプルで、独自アプリとして「コンパス」とアプリケーションボタンに割り当てる動作を切り替えられる「User defined key」、トランシーバーアプリ「Zello」を除けばAndroid標準アプリとGoogle純正アプリのみがインストールされています。一昔前の中華タフネススマホに見られた「ToolBox」アプリは搭載されていませんでした。

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コンパスアプリ

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「コンパス」はその名の通りのアプリで、設定メニューなども存在しないシンプルな内容となっています。アウトドアシーンで大活躍してくれる機能ですね。

キー設定

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「User defined key」はアプリケーションボタンに割り当てられる機能を変更できるアプリです。ただし残念ながら任意のアプリに変更することはできず、「Push-to-Talk」「Audio Play」「Camera」「LED Torch」のみ割り当てることができるようになっています。

Zello

(クリックで拡大します)

「Zello」はトランシーバーアプリです。AGM独自アプリというわけではなく、他社AndroidスマートフォンやiPhoneでも使えるアプリです。チャットアプリとしての機能も有しているようなのでなかなか面白い使い方ができるのではないでしょうか。

Zello:App Store
Zello:Google Play

ストレージ使用量

(クリックで拡大します)

工場出荷時点のストレージ情報です。AGM H3はエントリースマホ向けの“Android 11 Go Edition”ではなく通常のAndroid 11が採用されていますが、プリインストールアプリが最小限に抑えられていることもあり初期状態でストレージ使用量は9GBとコンパクトに収まっています。

バージョン情報

(クリックで拡大します)

工場出荷時に搭載されているファームウェアのバージョン情報です。Androidセキュリティパッチは「2021年7月5日」と新しめのものが導入された状態となっていました。

ディスプレイ

ディスプレイは5.7インチサイズで、解像度はHD+(1,440 x 720)です。ミッドハイクラスの製品だとFHD+が標準になってきたこともあり、スペック的には物足りなさを感じますが特にドットが目立つというわけでもなく画質に関しても綺麗な印象でした。この解像度でもよほど近くで見ない限り荒さが目立つということはないので、普段使いには十分だと感じました。

スピーカー

スピーカーはモノラル出力のものが搭載されています。Dolby Atomsなどのサラウンド機能には対応しないものの、動画や音楽もクリアな音質で楽しむことができます。モノラルスピーカーなので若干物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、作業しながら流し聞きする分には十分な音質を確保しています。

カメラ

標準カメラアプリ

(クリックで拡大します)

カメラ設定

(クリックで拡大します)

標準カメラアプリは近年のスマートフォンでは標準となりつつある「ナイトモード」や「超広角撮影」などの機能こそ搭載されていないものの、手ぶれ補正機能やグリッドラインの表示などは一通り備わっています。

カメラサンプル

(クリックで拡大します)

カメラサンプル

(クリックで拡大します)

明るい場所での撮影に関しては予想以上に検討している印象ですが、夜景の撮影に関してはノイズがかなり目立ちます。この辺に関してはエントリークラスの製品と言うことでやむを得ない部分ではあるのですが、近年低価格帯クラスの製品でも暗所撮影の性能が向上していることを踏まえると、もう少し頑張ってほしかったというのが正直な感想です。

カメラサンプル

(クリックで拡大します)

AGM H3ならではの特徴として「赤外線暗視カメラ」があります。モノクロ撮影になるものの、この機能を使用すれば上記写真のように暗い場所でも鮮明な写真を撮影可能です。かのあゆ個人としてはいまいち使いどころがわからないというのが正直な感想ではあるのですが、ニーズのある方もおられると思いますし、シチュエーションによってはなかなか面白い使い方が出来そうです。

4.AGM H3 性能テスト

Antutu

(クリックで拡大します)

参考:
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 750):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
OUKITEL C22(Helio A22):99,664

ベンチマークはいつも通りAntutu Benchmark v9.1.1で実施しています。Antutu Benchmark v9以降ではハイエンド端末だと通常の「Antutu 3D Bench」を、GPU性能が低い端末では軽量版となる「Antutu 3D Bench Lite」が3D性能のテストで使われるようになっていますが、Helio P22ではLiteでも3Dベンチが正常に動作しなかったため、GPUのスコアが「0」となっています。

Helio P22は2018年5月に発表された製品ですが、現行エントリーCPUとなるHelio A22にほぼ近い総合スコアを計測しています。スコアだけ見てしまうと2021年現在ではかなり低めではあるのですが、スマートフォンとしての通常動作に関してはストレスを感じることはありませんでした。

動くことには動くが・・・

(クリックで拡大します)

Antutu 3D Bench Liteですら完走しなかったので結果自体は大体予想できたのですが、現在スマートフォンでリリースされているゲームとしてはおそらく最重量クラスとなる「原神」をプレイしてみました。最初「タイトル画面までは行くだろうけど途中で落ちるだろう」・・・と思っていたのですが、ロードが長いもののきちんとゲーム画面までは行くことが出来ます。

ただし正確に計測してはいませんが標準画質設定でもフレーム数はおそらく5fps程度しか出ておらず、このクラスのタイトルに関してはグラフィック設定を落としても快適にプレイするのは厳しいでしょう。

5.AGM H3 価格など

AGM H3は現在AliExpress内AGM Mobiles Official Storeにてグローバルセールを開催しており、149.99ドル(約16,787円)で販売中です(8月28日午後3時59分まで)。また、AGM公式ストアでも発売記念セール中で、価格は179.99ドル(約19,900円)ですが、JBLのイヤホンが無料でセットできます(AliExpressでも先着100台まではイヤホンが付属しましたが、現在すでに100台以上販売されてしまっています)。

性能としては完全にエントリークラスの製品なので、メインスマホとして使うには少々厳しいものの、タフネススマホとしては購入しやすい価格帯ということもあり、ラフに使えるアウトドア用サブスマホとしてかなり魅力的な製品になっていると思います。

ゲームを楽しみたいという方にはおすすめできませんが、暗視カメラのついたタフネススマホが1万円台で購入できるのはかなり魅力的だと思います。刺さる人にとっては「かなり刺さる」製品なのではないでしょうか。

5.関連リンク

AGM H3:AGM 公式サイト
AGM H3:AGM Mobiles Official Store(AliExpress)

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