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acer Aspire Switch 10 - 実機レビュー(その2・ソフトウェア編)

加工後のサヤマ
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。購入したacer Aspire Switch 10(以下、本機といいます)のレビュー2回めです。前回は筺体について非常に高い評価をしましたが、今回はわりと辛口の内容になります。では、さっそく。

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1.プリインストールソフトについて

Windowsマシンを購入すると、出荷状態でいくつかのWindowsストアアプリがインストールされていることが多いですが、本機もご多分にもれず、ストアアプリは入ってました。PeopleとかアラームといったMicrosoft製のものを除くと

・Evernote Touch(個人用ドキュメント管理サービス)
・Flipboard(メジャーなニュースアプリ)
・Fresh Paint(イラストアプリ)
・Hulu(有料動画サービス)

です。どちらかというと少ない方ですね。確かASUS VivoTab Note 8にはTwitterやFacebook、LINEなども入っていましたから。ストアアプリに関しては軽量なものばかりですし、インストール、アンインストールとも容易なので、特に問題はないと思います。

次にacerが用意してくれているソフトウェアというのが結構な数ありました。acer PortalとかabMediaとかよくわからない名称のものが13個です。これらのソフトウェアの多くは「Acer ID」というのを作成すれば統合されて運用できる、ということが説明されていました。でも私、全然acerのソフトウェアを使っていません。

acer ID エラー
「acer IDでログインできない」

からです。プリインストールされているacerのソフトウェアを立ち上げると、まずacer IDを作成するか、あるいは既存のacer IDを使ってサインインするように促されます。なので必要項目を入力した上でIDの作成を試みるのですが、何度やってもエラーがでてしまい、IDを作成できませんでした。業を煮やしてacerの公式サイトでIDを作成し、改めて本機のプリインストールソフトからサインインを試みましたが、やっぱりエラーが出てサインインできません。

なのでこの記事でacerのプリインストールソフトについてのレビューは出来ません(怒)

acerのサポートデスクに問い合わせてみるつもりですが、埒が明かないようなら別にアンインストールしても問題ないかな、などと少し投げやりになってしまいますね。

本機はMicrosoft Officeをバンドルしていないせいか、Kingsoft Office(Office互換ソフト)の体験板とMcAfee(ウイルス対策ソフト)の体験板がついています。私はOfficeの空きライセンスを持っているのでKingsoftは不要ですし、Windows8にはWindows Defenderというウイルス対策の機能がついているのでMcAfeeもいらないと判断し、どちらもアンインストールしています。ウイルス対策ソフトを使うかどうかは個人の判断によりますが、この種のソフトはシステムに常駐するので、使わないのに放置していたらシステムリソースの無駄使いになります。また、Kingsoftのほうはせっかくなのでしばらく使ってみようかな、と思いましたが、操作画面の両端に「体験板」と表示されて気分が良くないのと、VBAが使えない、ということで使う意味がないと判断しました。Kingsoft Officeについては本機でなくとも体験板はダウンロードできますので、興味のある人は自分のPCで試してみてください。

初期状態の空き容量
出荷状態でのストレージの空きは47.4GBです。回復パーテーションが5.5GBあるので、こちらはUSBメモリーに外出ししてしまえば50GB以上は使える、ということになりますね。

Windowsの小ネタ - 回復ディスクをUSBメモリーに作成する

個人用のデータはOneDriveなどのクラウド・ストレージに保存するとして、内蔵ストレージを使わなければならないのはWindowsストアアプリとデスクトップソフトウェア(全部ではない)なのですが、50GBもあれば大丈夫なんじゃないか、と思います。

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2.Officeは全く問題なし

手持ちの空きライセンスでMicrosoft Officeをインストールし、使ってみました。Excel、Word、PowerPointとも全く問題なく動作します。遅い、という認識もありません。以前、マウスコンピューターの「m-Tab iCE1000WN-BG」の実機レビューで使ってみた非常に重いExcelファイル(サイズ13MB、4枚のシートに大量のデータがあり、最大26万行)を開き、これまた非常に重いVBAマクロを動かしてみましたが、Core i5搭載のデスクトップPCが1分たらずで処理する操作に5分かかったものの、無事に正常終了しています。プログラミングの素人による力技的なマクロなので、途中でフリーズしなかった、ということを評価してあげてもいいと思います。

こういう非常に重い操作を日常的にするのでなければ本機とOffice系ソフトの相性はよく、安心して使えるといっていいでしょう。

3.ブラウザゲームは?

「艦これ」や「城プロ」のようなブラウザゲームに対応しているタブレットはWindowsだけです。AndroidやiOSでは原則として使えません。それだけにブラウザゲームを主目的として本機を考えている人もいるのではないでしょうか?

結論として、ブラウザゲームを動かしているFlashのアニメーションは動作が遅くなります。艦これのようにアニメーションとしての動きが少ないものはあまりストレスにはなりません。個人的な感想として艦これであればメイン機として本機を位置づけて問題なし、と思います。一方城プロはタワーディフェンスゲームなので、艦これとくらべてアニメーションが多くなっており、動きが鈍くなります。前回の記事でも書きましたが、本機を城プロ用のメイン機と位置づけるのはちょっと難しいです。艦これのように、運営サイドで動作を軽快にするようなチューニングをしてくれれば話は別なのですが、まだリリースされたばかりのゲームなので、先のことはなんとも言えません。

4.Windowsストアアプリは?

アスファルト8
「アスファルト8:Airborne」というサイズ1.52GBのレースゲームを試してみました。アプリサイズが非常に大きいので、VivoTabにはインストールしていませんでしたし、おそらくストアアプリの中ではもっともPCに負荷がかかりそうなものだと思いますが、まったく問題なく遊べました。

5.画像加工は?

実機レビュー記事の恒例行事になってしまいそうですが、フリーの画像加工ソフト「Gimp」を使って、モデルのサヤマくんの画像を加工してみました。

加工前のサヤマ
これが加工前で、

加工後のサヤマ
これが加工後です(ページ軽量化のため、画像の解像度は落としています)。

画像加工をする人ならかなり簡単にできるようなレベルなのですが、本機ではこれがやや重い作業に位置づけられます。加工後の背景画像は比較的解像度が高く、ファイルサイズが7MBほどありました。また、サヤマくんの加工前の画像のサイズも2MBほどでした。作業そのものは無事に終了したものの、背景抜きやリサイズの際にGIMPが少し考えこんでいるかのような微妙な待ち時間が発生しました。今回の作業程度であれば問題ありませんが、これよりもう少し込み入ったことをするとストレスを感じる程度の重さになる可能性が高いです。

本機の実売価格が3万円台なかば、ということを踏まえればソフトウェアの動作という点で総合的に合格点をつけてあげられると思います。事務系の仕事やライトなエンターテイメントであれば本機を選ぶのは正解でしょう。一方、デザイン系の仕事や統計処理などに使うのは、仮にサブ機という位置づけであってもちょっと苦しいかもしれません。

では今回はこのへんで。本機の実機レビュー、あと1回ありますので、よろしくお願いします。

6.関連リンク

acer Aspire Switch 10 - 実機レビュー(その1・筐体編)
acer Aspire Switch 10 - 実機レビュー(その3・総合編)

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