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Lenovo IdeaPad Duet 3i - 11.5インチサイズのデタッチャブル2 in 1 PC、CPUは「Intel Processor N100/N200」です

Lenovo IdeaPad Duet 3i
レノボがMWC2023(@バルセロナ)の開催に合わせ、デタッチャブル2 in 1 PC「IdeaPad Duet 3i」を発表しました。日本で「IdeaPad Duet」といえばChromebookですが、今回ご紹介するDuet 3iはWindows PCです。11.5インチというコンパクトなサイズでキーボードが分離するデタッチャブル 2 in 1筐体のWindows PCというのも魅力ですが、CPUに「Intel Processor N100/N200」を搭載しているのも興味深いところです。

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1.IdeaPad Duet 3i 概要

スペック表

  IdeaPad Duet 3i
OS Windows 11
CPU Intel Processor N100
Intel Processor N200
GPU なし
RAM 4GB/8GB(LPDDR5)
ストレージ 128GB UFS
256GB M.2 PCIe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 11.5インチIPS(2,000 x 1,200)タッチ
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth5.2
入出力 USB3.2 Gen1 Type-C(フル機能)、USB3.2 Gen1 Type-C(データ、PD)、オーディオジャック
カメラ イン5MP/アウト8MP
バッテリー 35.6Wh
サイズ タブレット:271.3 x 172 x 8.95 mm
重量 タブレット:697 g~
フォリオケース:450 g~

スペック表の注意点

ここに掲載したスペック表は海外仕様のもので、この製品が日本で発売されるかは不明です(発売される可能性は高いと思っています)。

コメント

注目したいのはCPUの型番ですね。Intel Processor N100/N200です。Intel Processorについては以前記事を掲載していますが、「従来のCeleronとPentiumのリブランド」ということです。つまり、エントリーPC向けのCPUですね。

N100/N200はPコアがなく、Eコアのみの4コア構成です。早くもPassmarkでベンチマークスコアが公開されていました。

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Intel N100とN200
※この画像は4月18日に差し替えをしています。

このスコアは妥当とは言いにくいです…。N200のほうが上位型番で、N100とはクロックスピードが異なり、内蔵GPUの実行ユニット数も違います(N200は32、N100は24)ので、本来だとN200のほうが高いスコアになるはずなんですよね。N200のほうはまだサンプル数が少ないので、この先サンプルが増えるに従ってスコアの信頼性も上がると思います。

この表にはJasper Lake世代のCeleron N5100のスコアも掲載していますが、(サンプル数が少ないとは言え)N5100よりは大きくパワーアップしているのは確実でしょう。Jasper LakeのCeleron Nシリーズ(4コアのもの)はExcelとかWord、Webアプリの操作など、比較的負荷の小さいビジネス利用では十分サクサク動作すると思っていますが、N100/N200では快適性がさらに上がるはずです(ただし、最新世代のCore i3には及ばず、かなり大きな性能差があります)。

RAMは4GBもしくは8GB、ストレージは128GBのUFSか256GBのSSDです。バリエーションモデルについては公開されていないのですが、N100が4GB/128GB、N200が8GB/256GBになるのかな?などと予想しています。

ディスプレイは11.5インチで解像度は2,000 × 1,200と、やや横長の形状です(中華のAndroidタブでよく見かける解像度ですね)。また、輝度は400nit、100%DCI-P3と発色性能も高く、ペン入力にも対応します。

Lenovo IdeaPad Duet 3i
この製品、デタッチャブル2 in 1なので、タブレット部分が本体となっています。筐体色は「アビスブルー」で、背面が濃淡のあるツートンカラーになっています。

Lenovo IdeaPad Duet 3i
本体にキックスタンドはなく、このようにフォリオカバー(キーボードのついたカバー)を使います。ちょっと懐かしい、というか、昔のWindowsタブレットでよく見かけたタイプのキーボードですよね。

Lenovo IdeaPad Duet 3i
正面から見たところ、及びキーボードの配列です。この画像では英語配列になっていますが、日本で発売される場合は日本語配列のものが用意されると思います。

前面のベゼル幅はWindowsタブレット製品らしく、やや太めに見えます。

なお、ポート構成がわかる画像がありませんでしたが、メーカーのデータシートによれば、左側面にUSB Type-Cポートが2つ、右側面にオーディオジャックという構成で、USB Type-Cポートのうちの1つは映像出力にも対応します。

2.IdeaPad Duet 3i 価格など

Lenovo IdeaPad Duet 3iはEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカという意味ですが、MWC開催に合わせての発表なので、ヨーロッパという理解でいいと思います)で6月に発売予定で、価格は449ユーロ(約65,000円)からを予定しているとのことです。

先にご紹介したThinkPadシリーズと異なり、このDuet 3iは日本での現行モデルに「従来機」と呼べる製品が見当たらず、日本での発売が確実、とは言い難いものがあります。しかし、日本人受けしそうなパッケージングだと思いますし、「発売されたら買いたい」という人も少なくないでしょうね。

3.関連リンク

Accelerate Digital Transformation in a Hybrid World with Latest Lenovo PC Solutions:Lenovo ニュースリリース(英語)

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コメント

  1. 匿名 より:

    N200のキャッシュは6MBじゃないの?2KBって

  2. Onji より:

    BMAX Y11を使っていますが、SSDのトラブルと電源がきちんと落ちないトラブルがあり、騙し騙し使ってきました。そのせいか、バッテリー駆動時間がもう全然ダメダメ(30分程度でバッテリー切れ)になってしまい、バッテリーを交換しようかと思っておりましたところ、この記事を見て、「買い替える手もあるかな」と考えてしまいました。
    Lenovoが出す、ということは、ChuwiやBMAXなども同一CPUの製品を出してくるだろう、と思っていたら、すでにChuwiは製品を発表した(まだ未発売)ようです。
    https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1481251.html
    LenovoやChuwiの実物のレビューが見たいなぁ。

  3. YK より:

    N200についてPassmarkのサイトが更新されていました。
     Cache Size: L1: 384 KB, L2: 2.0 MB, L3: 6 MB
    というわけで、さすがにキャッシュ合計2KBはありえないですね。
    また、スコアも5227となっておりました。
    スコアだけならRyzen 3 3300Uよりちょい低めくらいといったところです。

  4. wintab より:

    本日ThinkPad、Ideapad、Yogaのニューモデルが国内発表されました(順次記事書きます。まだ何もしてない…)が、この製品はまだ発表されていないですねー。N100、N200のパフォーマンスは楽しみです。あと、ご指摘のPassmarkスコアについてはこの後差し替えをし、記事本文も修正しておきます。ありがとうございました。

    • YK より:

      すばらしい対応です!
      しかし、N100のスコアと並べると、まだN200の方が低いのですね。
      信用できないスコアに引っ張られている感じなのかもしれません。

      • 渋谷H より:

        このTDP帯の場合、どんな製品に入っているかでベンチマークデータベースの数字が大きく左右されます。N100は15W前後に設定されたミニPCの中で回っている場合が多いので本来のスペックより高めに出やすいとは思います。

        • YK より:

          なるほど、ミニPCですとノートほど電力の制約がシビアでないからですね。
          ご教示ありがとうございます。
          それにしてもサンプル数がまだ少ない感じはします。

  5. wintab より:

    Passmarkではたまに逆転現象ありますね。でも、こうやってスコアを公表してくれているだけでもすごくありがたいです。