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Xiaomi Smart Band 9 レビュー ー 購入しました。手頃な価格ながら高級感がアップした定番スマートバンド、おすすめ!

Xiaomi SmartBand 9(国内版) 実機レビュー
Xiaomi Smart Band 9を購入したので実機レビューします。中国向けモデルが7月に発表されていましたが、グローバルモデルは日本が最も早いタイミングで投入されました。Wear OS 4を搭載する初代Google Pixel Watchからの乗換となりますが、実際に使用してみて「これで十分なのではないか」と感じました。相変わらず購入しやすい価格帯ながら以前のモデルより高級感も増しています。

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ここがおすすめ
・Android・iOSどちらでも使用可能
・デザインは変わらないものの、アルミフレーム採用で高級感が増した筐体
・充実した健康管理機能と150種類以上の運動を記録できるスポーツモード
・常時心拍数・血中酸素濃度記録が可能
・美しく、より明るくなったAMOLEDディスプレイ
・驚異的に持つバッテリー
ここがイマイチ
・現時点では原則販売経路がオンラインのみに限定されている
販売サイトはこちら
Xiaomi SmartBand 9:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 9:Amazon
Xiaomi Smart Band 9:楽天

1.製品概要

スペック表

  Xiaomi SmartBand 9
対応OS Android 8.0以上、iOS 12以上
ディスプレイ 1.62インチAMOLED(192 × 490)タッチ、最大1,200nit
衛星測位システム なし
センサー 加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、光学式心拍センサー、環境光センサー
バッテリー 233mAh(最大21日間)
サイズ 46.53 × 21.63 × 10.95 mm(ストラップ・突起部を除く)
重量 15.8 g(ストラップを除く)

コメント

Xiaomi Smart Band 9はOSに「Xiaomi HyperOS」を採用しています。ただし、HyperOSという名称はXiaomiが自社製スマートフォン・タブレットや家電製品で採用しているOSのブランド名で、スマートフォン・タブレット向けのものとは異なりAndroidではなく以前のモデルで採用されていた組み込み機器用のRTOSがベースになっているので、Apple WatchやWear OS搭載スマートウォッチのようにあとからアプリを追加することはできません。

天気予報、母艦スマートフォンのメディアコントロール機能、母艦スマートフォンから同期したスケジュール・ToDoリストの確認、カメラシャッターといった機能は標準で備わっています。

UIなどもかのあゆが以前所有していたMi Band 4やXiaomi Smart Band 7からほぼ変わっていませんが、一部機能が追加されています。

Android 8.0/iOS 12以降のバージョンを搭載しているスマートフォンに対応しています。データの同期はAndroid・iOSともに「Mi Fitness」で行います。

Android版Mi Fitnessは一時期サードパーティ製ヘルスケアアプリとデータの同期が行えなかったのですが、2024年2月のアップデートでGoogle Fit、SUUNTOアプリとの同期がサポートされ、他社スマートウォッチからのデータ共有・移行が可能になりました。

健康管理機能は睡眠記録、24時間リアルタイム記録をサポートする心拍数・血中酸素濃度測定、ストレスモニタリングが利用可能です。

前モデルのXiaomi Smart Band 8と比較すると内蔵されているセンサーがアップグレードされていて、より正確に健康の追跡や運動データを記録できるようになりました。

運動記録は150種類以上ものスポーツモードに対応しています。ウォーキング、ランニング、サイクリングといったスタンダードな運動はもちろんのこと、スノーボード、スキーなどのウィンタースポーツ、スイミング、カヤック、シュノーケリングといったウォータースポーツの記録も可能です。5ATMの防水機能にも対応しているので、海辺やプール、お風呂などでも安心して使用できます。

ただし、「サウナでも使用できるスマートバンド」としてXiaomi Smart Bandシリーズを紹介しているサイトもいくつか確認できましたが、メーカーとしてはそのような利用は想定していないので、使用する場合はあくまで自己責任になります。

装着したままお風呂に入っても問題ないのはかのあゆ自身Mi Band 4の時点で確認済みなのでXiaomi Smart Band  9でもそのような使い方をしていますが、温度がさらに高いサウナで装着する勇気はありません・・・・

バッテリー稼働時間はメーカー発表だと常時点灯モードを無効化した状態で基本的な機能を使用した場合だと最大21日間とのことです。

通常の腕時計としても実用的に利用できるバッテリーの持ちがXiaomi Smart Bandシリーズの売りの一つだと個人的には感じているのですが、Xiaomi Smart Band 9もその点は引き継がれています(後述します)。

2.筐体

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記あり)、充電ケーブルです。

前面
前面です。ディスプレイのベゼルが狭くなり、スタイリッシュな見た目になりましたが、基本的なデザインはディスプレイが搭載されていなかった初代Mi Bandから変わっていません。

価格帯が近いOPPO Watch FreeシリーズやHuawei Bandシリーズはスマートウォッチに近い筐体に変更されていますが、Xiaomi Smart Bandシリーズはずっとこのデザインを継続しています。

左側面

右側面
中国版が発表されたときは「そろそろこのデザインやめてもいいのでは・・・」と思っていたのですが、フレーム部の素材がプラスチックからアルミに変更されていて、実機を見ると思った以上に高級感があり、「これはこれであり!」と思えてきました。

そのかわり、あまりラフに使うとサイドフレームのキズも気になってしまいそうなので、今回初めてフルカバータイプのケースをAmazonで追加購入しました。

かのあゆの購入品はこちらです
【ZENGZOUZ】Xiaomi Smart Band 9 カバー:Amazon

筐体色は従来から設定されている「ミッドナイトブラック」に加え、新たに「アークティックブルー」「ミスティックローズ」「グレイシャーシルバー」が加わりました。

どの色も魅力的なのですが、発表時から美しい色合いが気になっていた「アークティックブルー」を選択しました。性別問わず使っていける、水色に近い色合いが美しく、気に入りました。

背面
背面には心拍数・血中酸素測定用のセンサーと充電用のPOGOピンが配置されています。

純正ストラップ
ストラップ(バンド)はTPU製で、筐体と同じ色のものが付属しています。シリコンバンドとは異なり、汚れにくく長時間装着していても気になりません。Xiaomi純正バンド・ネックストラップやサードパーティ製ストラップも多数販売されています。

高級感のあるアルミフレーム素材のバンドも
純正ストラップは付属しているものと同じTPU素材、高級感のあるアルミ素材、カラフルなナイロン素材が用意されています。

心拍数・血中酸素濃度測定機能が利用できませんが、首にかけるチェーンタイプのストラップも販売されているので、様々な場面で活躍できそうです。

3.使用感

専用アプリ「Mi Fitness(Android版)」

クリックで拡大します。

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Xiaomi製スマートウォッチ・スマートバンドの同期アプリはこれまで「Zepp Lite」と「Mi Fittness」が用意されていて、初めて使う場合どちらを使えばいいのかわかりにくい状況が発生していましたが、Xiaomi Smart Band 9では「Mi Fitness」に統合されています。

Xiaomi製スマートフォンを使用している場合、自動的に端末に紐付けられているMiアカウントでサインインが行われます。実は1年前にRedmi Watch Liteを使用していたので、そのときに同期していたデータもクラウド経由で復元されました。

1年前に使用していた頃はGoogleの純正フィットネスアプリ、「Google Fit」との同期が行えなかったのですが、2024年2月に実施されたアップデートで「SUUNTO Apps」とともにデータの同期が行えるようになりました。

アプリの機能はシンプルで、Xiaomi SmartBand 9から取得した睡眠記録・ストレス記録・心拍数・心電図をホーム画面からすぐ確認できます。

Mi Fitness:Google Play
Mi Fitness:App Store

ディスプレイ

Xiaomi SmartBand 9 ディスプレイ
ディスプレイは1.62インチサイズで、解像度は192 × 490です。パネルはAMOLED(有機EL)を採用しています。ディスプレイのサイズ、解像度ともにXiaomi Smart Band 8から変更されていませんが、明るさが600nitsからスマートフォンと同等の1200nitに向上しています。

Mi Band 4やXiaomi Smart Band 7ではディスプレイの輝度を最大まで上げた状態でも直射日光が当たる場所だと見づらくなることがありましたが、Xiaomi Smart Band 9ではそのようなことは無くなりました。

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AoD
もともと安価ながら高価格帯のスマートウォッチと比べても劣らない高い表示品質が魅力的だったので、不満点は一切ありません。

ただ、スペック表に強化ガラスの記載が無いので、傷が付くのが心配であれば保護フィルムを同時購入しておくことをおすすめします。

今回魅力的なデザインが増えた公式バンドディスプレイ

クリックで拡大します。

Mi Fitness経由で100種類以上のバンドディスプレイ(ウォッチフェイス)を無料でダウンロードできます。

Mi Band 4やXiaomi SmartBand 7では公式ウォッチフェイスのデザインがいまいちで、Google Play Storeからダウンロードできるサードパーティ製アプリから非公式のバンドディスプレイをダウンロードして使っていたのですが、Xiaomi Smart Band 9では普段使いでもも違和感がなく使っていける高級腕時計調のバンドディスプレイから、各種運動・健康データを一目で確認出来る実用的なバンドディスプレイが用意されていて、デザインも魅力的なものが多いので飽きることがありません。そもそも今回デフォルトで設定されている標準バンドディスプレイもかっこいいんですよね・・・

お気に入りの写真を使って自分だけのバンドディスプレイを作ることも可能です。別売のストラップと組み合わせてその日の気分や出かける場所に応じてカスタマイズするのも楽しそうですね!

OSのUI等

スマートフォン用のHyperOSとは異なる
Xiaomi Smart Band 9では初めて搭載されているOSがスペック表に記載されていて、「Xiaomi HyperOS」が搭載されています。

前述の通りスマートウォッチ・スマートバンド製品では従来のRTOSベースの独自OSに正式名称が与えられただけなので、使用感や操作性は初めてカラーディスプレイを搭載した頃とほぼ変わっていません。

「HyperOS搭載だからアプリも追加できるようになったんだ!」と期待されている方はがっかりされるかもしれません。ただ正直、Apple WatchやWear OS搭載スマートウォッチでもそこまでサードパーティ製アプリを使い込んだことが無いんですよね・・・

通知表示
バンドディスプレイ(ウォッチフェイス)画面を上にスワイプすると母艦スマートフォンから受信した通知を確認出来ます。

SMSアプリのクイックリプライ機能もありますが、LINEやXなどのサードパーティ製アプリのメッセージ返信機能はありません。個人的にはスマートウォッチの小さい画面でメッセージを返信しようとは思えないので、通知の簡易確認でも十分に感じました。

国内版なので日本語フォントも組み込まれていますが、一部組み込まれていないフォントは残念ながら化けて表示されてしまいます。

アプリメニュー

ウィジェット
バンドディスプレイを下にスワイプするとアプリメニューが表示され、左右にスワイプすると「Mi Fitness」で事前に登録した標準アプリを起動できます。Xiaomi SmartBand 9では新たに2つのアプリを同時登録できるウィジェット機能も利用できるようになりました。

健康管理機能

心拍数測定機能

血中酸素濃度測定機能
Xiaomi SmartBand 9では心拍数・血中酸素濃度の24時間リアルタイム記録が可能です。

あくまで医療機器としての認証は受けていないので、参考にとどめるべきですが左腕に装着しているApple Watch Series 7と比較してみたところ、心拍数・血中酸素濃度ともに計測されている数値にほぼ誤差はありませんでした。

乗り換える前に使用していた初代Google Pixel WatchやiPhone(13 mini)との同期、およびおサイフ・職場通勤時の定期として活用しているApple Watch Series 7でも血中酸素濃度の記録はサポートしているのですが、リアルタイム記録を行えるのは睡眠時のみに限定されているので、装着していれば常時心拍数だけでなく、血中酸素濃度も測定してくれるのはありがたいです(初代Pixel Watchは今のところ“睡眠時”しか血中酸素濃度を記録できません・・・)。

高心拍の通知表示

あらかじめ指定した心拍数を上回った場合、警告を出してくれます。最近高心拍の警告が表示される機会が増えてきているのでそろそろ体重を減らさないとダメですね・・・

睡眠記録機能

クリックで拡大します。

睡眠記録機能もあります。スマートウォッチ・スマートバンドで計測されるレム睡眠・深い眠り・浅い眠りのデータはメーカーによって採用しているアルゴリズムが異なるので、あくまで参考程度にとどめるものと思っていますが、Xiaomi SmartBand 9の場合入眠時間と起床時間についてはほぼ正確に記録できています。

最近睡眠時間を極力長く取れるように心がけているので、視覚化されるだけでもモチベーションが高まります。

この記事を執筆している時点ではまだデータが出そろっていない関係で表示されていませんが、一週間以上睡眠を記録すると動物に例えて自分の睡眠スタイルがどのようなものなのか、より良い睡眠時間を過ごすにはどうすれば良いかアドバイスしてくれる睡眠コーチング機能が利用できるようになりました。

Galaxy WatchやPixel Watch(Fitbit Premium加入ユーザーのみ利用可能)でも同じ機能が先に実装されていますが、メーカーによってアドバイスで例えられる動物が異なるのが面白いところです。

Xiaomi SmartBand 9はかのあゆの睡眠スタイルからどのような動物に例えてくれるのか、結果が出るのを楽しみにしています(笑)

運動記録

ウォーキングやサイクリング程度しか運動しないかのあゆにとってはXiaomi SmartBand 9ですら記録できる運動データの種類が多すぎる印象

クリックで拡大します。

スポーツモードは前述の通り、150種類もの運動を記録できます。GPSは内蔵されていないので、走行ルートを記録するには母艦スマートフォンを一緒に持ち出す必要がありますが、そもそも携帯電話としても活用しているメイン端末を置いて外出することはありませんし、GPSが内蔵されているスマートウォッチでも電波をつかむのに時間がかかる場合があり、長時間運動してもバッテリー切れになる心配は無いので特に不満はありません。

Xiaomi SmartBand 9でも記録データを観覧できますが、Mi Fitnessではさらに走行ルート、速度、トレーニング効果といった詳細なデータも確認できます。

他のXiaomi製スマートウォッチ・スマートバンドを所有しているユーザーと記録を共有して競い合える「コンペティション」もあり、運動するモチベーションを高めてくれます。そろそろ涼しくなってきたので、久々にXiaomi Smart Band 9を装着して自転車で長距離出かけたくなってしまいました。

バッテリーの持ち

相変わらず驚異的に持つバッテリー

Xiaomi SmartBand 9のバッテリー稼働時間はメーカー公式発表だと「最大21日間」となっています。

あくまで「常時点灯オフの状態で基本機能だけ使用した」場合の数値なので、使い方によって稼働時間は変わってきますが、今回バッテリーを最も消費するであろう「常時点灯ディスプレイオン、腕を上げてディスプレイを消灯オン、心拍数を1分ごとに記録、常時血中酸素・ストレス記録有効」という設定で使用したところ、夜フル充電を行ってから3日目昼の時点でバッテリー残量が40%まで残っていました。

このタイミングで再度フル充電してしまったのですが、バッテリー切れギリギリまで使用してもあと2日程度は充電なしで使用出来そうです。

健康管理で活用するデバイスだからこそ、常に装着したまま使いたいですし、一日に何回も充電しないといけないのは嫌になってきますよね。

初代Pixel WatchからXiaomi SmartBand 9に乗り換えた理由の一つはいちいち充電器を職場に持っていって何回も充電しないといけないのが嫌になってきたからだったのですが、その期待に応えてくれました。

4.まとめ

Xiaomi SmartBand 9は現在Xiaomi公式サイト、家電量販店ECサイト、Amazon等で販売中となっていて、価格は税込5,480円です。

Xiaomi SmartBand 8以前は家電量販店実店舗でも販売されていたのですが、この記事を執筆している2024年9月5日時点ではオンライン販売のみに移行してしまったようで、実機を見てその場で購入出来るのは9月末まで渋谷PARCO 5Fに出店しているXiaomiポップアップストアのみとなります。

特に告知はされていないので購入する際家電量販店を探してしまいましたし、実機を確認してから購入したいという方もいるかと思われるので、できれば家電量販店でも再び販売を再開してほしいところなのですが・・・

ポップアップストア 2024:Xiaomi

Xiaomi SmartBandシリーズは何回か所有していましたが、機能面で物足りなさを感じてしまったのと、Google Fitとの連携が出来ないのが不満で、Wear OS搭載スマートウォッチに乗り換えてしまったのですが、結局Wear OS搭載スマートウォッチでサードパーティ製アプリを使うことがあまりなかったのと、わざわざ充電器を持ち歩いて何回も充電しないといけないのが苦痛になってきてしまい、結局戻ってきてしまいました。

一時期販売価格が約8,000円になってしまいましたが、Xiaomi Smart Band 8以降はグローバル版とほぼ同じ、買いやすい価格帯に抑えられています。

筐体デザインこそ変わっていませんが、アルミフレームを採用したことで腕時計としての高級感も向上し、驚異的なバッテリー稼働時間と強力な健康管理・運動記録機能も健在で、ほとんどのユーザーにとっては「これで十分」なんじゃないかなと思っています。

5.関連リンク

Xiaomi SmartBand 9:Xiaomi
Xiaomi Smart Band 9:Amazon
Xiaomi Smart Band 9:楽天

執筆者:かのあゆ
初めてしゃべった言葉が「ソニー・TDK」という筋金入りのガジェットマニア。中学生時代NEC PC-98シリーズに出会ったのをきっかけに本格的にPDAやスマートフォン、PCの世界にはまり込む。リュックには常にPC 2台 + タブレット 1台 + ゲーミングUMPC 1台 + スマホ4台を常備。
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