高品質なメカニカルキーボードでおなじみのFILCO(ダイヤテック株式会社)がカナダのTruly Ergonomicのキーボード「CLEAVE Keyboard」の販売を開始しました。トップ画像を見ていただければ一目瞭然かと思いますが、独特の形状、独特のキー配列のエルゴノミクス・キーボードです。
CLEAVE Keyboardには3つのバリエーションモデルがあり、ここに掲載しているスペック表は「赤軸(Linear Silent)」のものですが、他に「青軸(Tactile Clicky)」「茶軸(Tactile Silent)」があり、軸色以外はすべて同じ仕様になっています。
スイッチは「赤外線光学式メカニカルスイッチ」です。Cherry MXスイッチではありません。打鍵の感触はおそらくCherry MXの赤・青・茶軸に近いものと思われます。FILCOによれば、光学式メカニカルスイッチの特徴として、
金属同士の接点やゴム製のドームを搭載する代わりに、キーボードの各光学キースイッチには、完璧なパフォーマンスを実現するための独自のレーザーエミッターとセンサーが含まれています。
光学赤外線スイッチは瞬時に作動すると同時に、他のメカニカルキーボードに伴う一般的な摩耗の問題を解消します。1億回のキーストロークが保証されています。
とのこと。打鍵感については実際に実機を試してみなければ何とも言えませんので、ここではコメントは控えます。
キー配列です。一応91キー英語配列ということになっていますが、キー配列はかなり特殊ですね。特にキーボードの中心部分に特徴があり、親指でShiftキーやEnterキーを、人差し指でDeleteキーやBackspaceキーをタイプするようになっています。つまり、一般的なキーボードと「使う指が異なる」ということになります。
別アングルから見たところです。特殊な配列のほか、パームレストを装備した製品である、ということもわかります。筐体は「航空宇宙グレードのアルミニウム合金製ユニボディ」と開示されています。また、この製品はバックライトも搭載しており、明るさは10段階に調整可能で「15種類のパックライト効果」という記載もありましたので、イルミネーション機能もついているものと思われます。
テンキーレス(と言っていいと思いますけど、よくわかりません…)で、横幅は一般的なデスクトップ用のテンキー付きキーボードより小さく、奥行き(短辺)はやや大きくなっています。一般的な15.6インチノートのサイズが横幅約360 × 奥行き約240 mmくらいなので、CLEAVE Keyboardを15.6インチノートの天板の上に置くと、すっぽり収まるくらいの大きさです。なお、13.3インチノートよりは一回り大きいです。
Truly Ergonomic CLEAVE KeyboardはFILCOオンラインショップで数量限定で販売中で、10月27日現在の価格は3タイプとも税込み28,800円です。単純に価格だけ見ればFILCOの定番、Cherry MXスイッチ搭載のMajestouchシリーズの2倍程度しますので、決して安価なものとは言えません。「東プレのREALFORCEを定価で買うようなもん」ですかね。
PCや周辺機器にはあまりお金をかけないウインタブですが、毎日大量の文字入力をしていますので、キーボードだけは少し値の張るものを使っています。また、あくまで個人的な感想ではありますが、気持ちよく使えるキーボードのほうがずっと仕事が捗るので、相応のお金をかけても惜しくないと思っています。
テレワークが普及した昨今、自宅のPC環境ではPC本体よりもむしろキーボードやマウス、モニター、PCデスクやチェアなどにお金をかけるほうが賢いかもしれないですよね。今回ご紹介したTruly Ergonomic CLEAVE Keyboardについては、「私の経験の範疇を越えた製品」と言えますので、いいとか悪いとかはわかりません。「ピンときたら買ってもいいのでは?」くらいに思います。
関連リンク(FILCO)
Truly Ergonomic CLEAVE Keyboard Linear Silent (赤軸) US Layout
Truly Ergonomic CLEAVE Keyboard Tactile Clicky (青軸) US Layout
Truly Ergonomic CLEAVE Keyboard Tactile Silent (茶軸) US Layout