SONY WF-1000XM4の実機レビュー - 購入しました。SONYのハイエンドBluetoothイヤホンはトータルバランスが優秀

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ついに買ってしまいました。ひつじです。今回は私物として購入したSONYのBluetoothイヤホンであるWF-1000XM4のレビューをお送りします。

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この機種はしばしばAppleのAirpodsと比較されていますが、音質面ではかなり手堅い評価を得ている印象があります。実はTWSイヤホンが欲しくなった際、前機種であるWF-1000XM3は購入候補として悩んだ時期があったのですがゲイン不足を感じて結局AVIOTのTE-BD21fを購入した経緯があったんですよね。この辺りがどうなっているかも確認していきたいと思います。

なお、今回のレビューでは360 Reality Audioは検証外とさせていただいています。(契約サービスもないので…。実費購入品なのでこの辺りはご容赦ください!)

1.スペック

ドライバー:6mm ダイナミック型
マイク:左右に2基ずつ搭載
チップセット:V1(SONY製)
Bluetooth規格:Bluetooth 5.2(HSP、HFP、A2DP、AVRCP)
コーデック:LDAC・AAC・SBC
充電時間(イヤホン):1.5時間
音声再生時間:8時間(ノイズキャンセリングON)/12時間(ノイズキャンセリングOFF)
連続通話時間:5.5時間(ノイズキャンセリングON)/6時間(ノイズキャンセリングOFF)
防滴性能:IPX4
充電ケースの充電方式:USB Type-CまたはQiワイヤレス充電(Xperia1Ⅲからのおすそわけ充電にも対応)
充電ケースバッテリー量:16時間(ノイズキャンセリングON・音声再生時間)/24時間(ノイズキャンセリングOFF・音声再生時間)
重量:7.3g×2(イヤホン)/41g(充電ケース)

スペックを見る限り、Apt-Xに非対応である点はややマイナスかな、といったところ。それを除けば欠点らしい欠点はありませんね。

2.筐体

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付属品は比較的シンプルな構成です。本体、充電ケース、USB Type-Cケーブル、サイズ違いのイヤーチップが装着分含めⅢ種類、そしてマニュアル類ですね。

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イヤホン右側本体正面。銅色のワンポイントはマイクが内蔵されています。なおカラーはブラックとホワイトの二色展開です。

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サイド部分にはSONYの印字。

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装着時、上を向く部分にもマイクが。

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本体裏面。見えづらいですが充電端子や赤外線センサーが搭載されています。

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ケース正面。かなりオーソドックスです。

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背面にはUSB Type-C端子が。

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底面には仕様などが印字されています。

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ケースを開けたところ。

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充電時やケースを開いた際などにはLEDが光ります。オレンジや赤など、その状況によって発色は変わります。

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装着したらこのような感じに。大きさの割に収まりはいいです。

3.音質

ノイズキャンセリング機能等

正直言うとこの点はもう少し強力な効果を期待していました。形状がそもそも違うので比較するのも可哀想ですがMu6のSpace2等とそう変わらない、もしくは下回るかも、という印象でした。ただ決して力不足という意味では有りません。業界最高峰を歌うならばもっと圧倒的であってほしかった、といったところでしょうか。

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一方でノイズキャンセリング機能有効時の違和感はかなり小さいです。圧迫感だったりノイズ感だったり、というネガティブな要素はほとんどないですね。また、この機種はユーザーの状況に応じてノイズキャンセリング機能をON・OFFする機能を有していますが、音質が変化しないので切り替わっても通知がなければ気づくこともありません。

なお、アンビエントモードは通常時だと少しノイズっぽさが目立つものの、それを除けば目立った違和感はありません。散歩など、音に意識を向けなければイヤホンからの音だ
と意識することも少ないかもしれません。

音楽の再生品質

非常にSONYらしい音作りですね…。最初はMDR-CD900ST等に近い印象を抱きましたが聴き込むと結構違うのかな、と。比較的線の太い音を描写します。少し低音が強めですが、これ位がバランスとしては妥当だと思いますね。力強い音作りではあるのですが、解像度も高く、更に付帯音が小さいことから情報量が多く「何の音が鳴っているのか」が鮮明に伝わります。制動が良い、と言い換えてもいいかもしれません。定位は明瞭です。低域が多少耳に近い気がしますがそれを除けば横へ広がるような空間の広がりを楽しめます。

一方で気になったのがアプリ側で出来るボリューム調整。上げ過ぎると音質が劣化する、あるいは低域の再生量が相対的に増加しているような印象を抱きました。

なお、ゲインそのものは上記の音質劣化が起きない範囲で調整する限り「必要十分」といったところ。爆音で音楽を聴きたい人にとっては不足するかも、といった塩梅です。

4.音質以外の使用感

音声遅延等

遅延は動画再生であればそこまで気にならない、といったところ。全く感じないわけでは有りませんが十分な許容範囲です。ゲームなどでは厳しいようには感じます。

また、音の途切れは「LDACにしては良い」といったところですね。ラッシュ時の駅等ではかなり途切れますし、電車や自動車とすれ違った場合なんかも途切れることが多いです。ただ、いずれも納得感のある途切れ方ではあるのでそこまで不満とは感じませんでした。

なお、マイクは細かい確認が出来てはいないものの、駅構内での通話において相手に聞き返されることは特になかったですね。

アプリやイヤホンの機能

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・アダプティブサウンドコントロール
前述していますが、使用者の位置(指定の地図上範囲を任意で保存。GPSで参照して判定する)、あるいは使用者が停止中か、歩行中か、運動中か、乗り物に乗っているかを判定して設定されたノイズキャンセリング内容に自動切り替えを行う機能です。ノイズキャンセリングは更にオプションで風切り音低減を行うかどうかの選択が可能。外音取り込み設定も可能ですが、そのボリュームと声にフォーカスをするかどうかの個別設定が可能です。また、設定切り替え時に通知音を鳴らすかも設定が可能です。

音質の変動は小さいので通知音をOFFにすれば切り替わり時に違和感を感じることは少ないと思います。欠点があるとすれば位置登録でしょう。最小範囲でも比較的広い範囲(大体半径50m位)を指定することとなるため、それが少し残念です。Wi-Fiの指定SSID等で判定をしてくれたらもっと利便性は高いかな、と思いました。

とは言え私は常時ONにしている、良い機能です。

・スピーク・トゥ・チャット
使用者の発話を検知して一定時間外音取り込みを有効化、音楽のボリュームも下げてくれる機能です。本来はイヤホン使用中の会話時に有効な機能だと思いますが、私個人としては人と話すときにイヤホンは外すのであまり関係は無いかな、といったところ。くしゃみなどでも反応してしまうのは残念ですが、任意で機能そのものの有効無効の設定が可能なので気になるならOFFでもいいかな、といったところです。

・360 Reality Audio
耳の形状を分析し、更に対応アプリを最適化してくれる機能、らしいのですが私自身が対応アプリを持っていないのでこの点は割愛させてください。

・DSEE Extreme
圧縮音源を中心に音源のサンプリングレートやビット深度を拡大、更に周波数特性も向上させる機能です。いわば高域補完機能を高度化したようなもの、という認識で良いかと思います。もともとDSEEはSONYが昔からウォークマンやXperia、あるいは一部のイヤホン等で採用を続けてきた音質補完機能です。その系譜を受け継いでいるだけあって、有効化しても破綻のない処理を実施してくれます。やや高域表現が「SONYっぽい」と感じさせるものにはなりますがそれが気にならないならば常時AUTOで問題ない機能でしょう。なお、上位規格にDSEE Ultimateが存在します。

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他にもバッテリー残量の確認やアクティビティー機能(使用時間やアダプティブサウンドコントロールの認識状況、あるいはゲームのトロフィーのような「バッジ」の獲得状況等が分かります)も有していますし、イヤホンの基本機能として、イヤホン左右での操作可能項目の変更やイヤーチップの装着状況の自動測定、イヤホンを外した際の音楽一時停止を有効化するかどうか等も変更が可能です。

アプリにおいて目立った不満はありませんでした。強いて言うならスマートフォンとの相性かもしれませんがバッテリー残量の通知が頻繁にポップアップすることくらいでしょうか。

なお、イヤホンはクイックアテンション機能(長押しで外音を聴ける)やスマートアシスタント(Google AssistantもしくはAlexaを切り替え可能)にも対応しています。後者は音声を指示を出せるだけでなく、届いた通知を音読してくれる機能もありこれがなかなか便利です。LINEであれば届いたメッセージを読むだけでなく、返信も音声指示で実行できるのでいちいちスマートフォンを出さなくて良い点はとても便利でした。

操作性

操作は基本的にタッチセンサーで行いますが、反応そのものは問題ないです。一方で多くのワイヤレスイヤホンと同様、装着時の誤動作は一定発生します。このあたりはちょっとマイナスかなと。

装着感等

装着感そのものは悪く有りません。筐体の大きさから耳が小さい人には不向きな部分はあるかもしれませんが、個人的には問題ありませんでした。また不意に外れてしまうような事故も起きなさそうです。

イヤーチップがポリウレタン製でコンプライに近い質のものになっており、イヤホンとしての遮音性や音漏れの小ささ(前者は風切り音を除いて優秀、後者は「やや優秀」位かと)に貢献している一方で、このチップの出来にイヤホンそのものの出来もある程度依存している部分があるようには感じています。コンプライのような質のものなので、人によっては最大サイズでも少し小さいと思う人がいるかもしれないな、とは感じました。

また、筐体がサラサラした質感なのですがその分手から滑り落ちやすいようには感じました。

5.まとめ

WF-1000XM4は各種家電量販店などで販売されていますが、最近は一部店舗でセールなどが実施され話題となりました。発売当初は33,000円前後だったはずが一部店舗で26,000円台で販売をしています。この価格であれば完全に1クラス下がライバルとなりますからコストパフォーマンスはかなりのものと言って良いでしょう。

レビューでは厳しいことも書いていますが細かい部分が多く、全体を通してみれば不満がほとんど出ない機種です。価格が下がっている現状であれば尚更おすすめしてもいいかな、と思える質を備えたイヤホンだと思いますので興味が湧いたら是非購入候補に加えてくださいね!

6.各種リンク

WF-1000XM4:SONY
WF-1000XM4icon:ソニーストア

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