記事にアフィリエイト広告を含みます

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo - キーボード全体がタッチパッドに!理想的なモバイルキーボードの登場か?

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
こんにちは、natsukiです。今回は、最近発売された気になるキーボードを紹介してみたいと思います。タッチパッド付きモバイルキーボード、というと、何の変哲も無いありがちな製品に聞こえますが、なんと、キーボード面全体(正確には文字キー部分)がそのままタッチパッドになっているというものです。これ、単なるキワモノではなく、モバイルキーボードとして理想的なスペックを備えているように感じます。ただし……、というのは後ほど。

スポンサーリンク

1.クラウドファンディング発

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo

クリックで拡大します

このキーボードは、クラウドファンディングmakuakeのプロジェクトで開発されたものです。すでにプロジェクトは成立して製品も完成し、1月末より、一般販売が始まりました。プロジェクト実行者はUNIQ CORPORATION。ウインタブでも時々取り上げる中華周辺機器ブランド「Rapoo」の日本ローカライズなどに、実績があるブランドですね。こういうパターンだと、中国企業の既存製品の日本ローカライズ版というのも多いですが、管見の限り、中国企業でも同様の製品はないようで、アメリカでのクラウドファンディングで数ヶ月先行して新開発し、それを日本ローカライズしたもののようです。つまり、実質的に新製品で、BanggoodやAliexpressで国際版を安く……というようなものではないですね。

2.特徴

では、特徴を見てみましょう。

キーボード面がタッチパッドに!!

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
最大の特徴はもちろんこれ、キーボード面全体がタッチパッドに! 衝撃的!! なお、クリックは、通常のタッチパッドと同様にタッチでもいいですし、下部のボタンでも大丈夫です。なお、左クリックボタンに指を置くことで、タッチパッドがONになります。

モバイルキーボードでのタッチパッドの必要性ですが、個人的には必須だと思っています。というのは、キーボードをわざわざ使う状況というのは、文字をがっつり打ちたいわけで、すると、挿入や範囲選択など、精度の高いカーソル操作が要求されます。これが、タッチ指定だとなかなかにストレスがたまる。タッチパッドがあってこそ、快適に文字入力ができます。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
デザインもスマート。表面は、指紋の目立たないマット素材。ここ、個人的にはポイント高いです。カラーはレッドとブラックがあります。せっかくなら、アクセントカラーのレッドが欲しいですかね。

もちろん、キーボードとしての機能もしっかりしています。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
配列は、日本語配列。ご覧のように、英語配列の筐体に割り振っているので、右側が強引なことにはなっていますが、モバイルキーボードという特性を考えれば、このくらいは許容範囲でしょう。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
また、AndroidやiOSに応じたキーマッピングの切り替えもできるようです。

キーピッチは17.5mm。これは、愛用の上海問屋BTキーボードタッチパッド付き(販売終了)が16.5mmでそれなりに使えているので、フルサイズ(19mm)の快適さとはいかないものの、反応がしっかりしていれば長文も打てると思います。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
キーストロークは1.5mmで、パンタグラフ機構を採用。パンタグラフだから良い、とは一概に言えませんが、かなり気合いを入れて開発しているということはうかがえます。

ということで、モバイルキーボードとしては、という但し書きはつきますが、快適なタイピングが期待できます。

モバイルキーボードとして必要な機能を網羅

モバイルキーボードとして重要な各種機能も、きっちりそろっています。

スポンサーリンク

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
接続はBluetooth。そして、3台のマルチペアリング。マルチペアリング対応は、モバイルキーボードにとっては、重要です。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
筐体サイズは、タッチパッドを省略した分、キーボードを広くとれるので、キーピッチ17.5mmを確保しながら、縦130mm×横260mm×厚さ7.5mm、重量245g。薄さと重量については、機能を考えると文句なしです。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
電池保ちは、公称26時間。microUSBによる充電になります。ここも十分。ポートがType-Cじゃないというのは、些細なことでしょう。

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
モバイルキーボードで、重要なのになかなかないのが、スタンド機能です。これは、専用カバーによって補っています。個人的には、スタンドは絶対必要な機能だと思っているので、キーボード面保護の点からも、専用カバーは必須ですね。

ということで、モバイルキーボードに求められる機能は、完全に網羅していると言っていいでしょう。

気になる点

タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo
実際に使ってみないと分からない。気になる点もあります。一番は、タッチパッドの感度とキーボードのバネの力のバランスですね。バネの力が弱すぎると、指を滑らせたときに引っかかったりタッチのつもりがキーを押してしまうし(タッチパッド有効時はキーボードはロックされている?)、強すぎるとキーボードとしての機能に支障を来すし。

それから、タッチパッド機能とキーボード機能の切り替えがスムーズにいくかどうか。タッチパッドを有効にする方法は二つあり、「左クリックボタンに指を置く」「Fn+Caps Lockキーで切り替える」です。後者は、完全にモードを切り替えるものなのでいいとして、「左クリックボタンに指を置く」という切り替え方式がどのくらいストレス無く使いこなせるか、感度と姿勢の両面から気になるところです。基本的には、左手で左クリックボタンに触れ、右手でタッチパッドを操作、になるのかなぁ? 慣れれば、左手一本でいけるのか?

家電量販店での扱いも始まっているようなので、店頭に出ていれば試してみたいところです。

3.価格など

この製品は、先述のようにクラウドファンディングmakuakeで開発されたもので、すでに出資は終わっていますが、商品化したものとして引き続きmakuakeから購入できます。あるいは、ヨドバシカメラや、ビックカメラ、Amazonなどでも販売が開始されています。さて、問題はその価格。makuakeで、税込み、18,480円。専用カバー付きが、22,400円。販路によって、すでに価格は多少変動しているものの、大同小異です。カバー付きで、20,000円超え、さすがにこれは……

個人的には最高のモバイルキーボードだと思っている上海問屋のBTキーボードタッチパッド付きが、機能的にはほぼ同等。それで価格は、発売時で約6,000円ですから。いや-、長年の酷使によりこいつが破損してしまって、だましだまし使っている状態なので、新しくいいのがないかなー、と探して今回の製品を見つけたんですが…… むむむ、いくら目新しくても、この価格はちょっと手が出ないです。機能的には満点あげたいところなのに。悔しいので、紹介記事を書いてみました(よくあるパターン)。なんとか、価格が下がってくるか、廉価版が出ないですかねぇ。

4.関連リンク

キー表面をなぞるとタッチパッドに変化する進化系キーボード 「mokibo」:makuake
UNIQ タッチパッド内蔵 Bluetooth ワイヤレスキーボード mokibo (レッド):Amazon
UNIQ タッチパッド内蔵 Bluetooth ワイヤレスキーボード mokibo (レッド) + 専用スマートカバースタンド セット:Amazon
INNOPRESSO タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo (レッド):ヨドバシカメラ
INNOPRESSO タッチパッド内蔵 ワイヤレスキーボード mokibo 専用スマートカバースタンド:ヨドバシカメラ
MKB316_BK キーボード mokibo レッド [Bluetooth /ワイヤレス]icon:ビックカメラ
MKB316_SC キーボード mokibo用 スマートカバー ブラックicon:ビックカメラ

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    いいなーって思ったけど値段見たらそうなりますよね
    個人的にはスクロールホイールを別に物理的に付いてればいいなと思います

  2. miz より:

    これCF版を中古で手に入れて使ってます。

    キーボード単体、タッチパッド単体として見るとあんまり使い心地は良くありませんが、一つにまとまってマウス分を省けるのはやっぱり強いですね。

    特にカフェでトレーと一緒に置くときや、新幹線で使うときはマウスのスペースが要らないので助かります。
    タブレットと重ねてカバンに入れれば、片手一回で取り出せるのも良いですね。マウスは取り出すのにまたワンアクション必要ですし、別のポケットやバッグインバッグに入れていると更に面倒でした。

    タイピングのフィーリングはあんまり良くありませんが、十分使えます。

    パンタグラフにしてはグニュッとした、どちらかというとメンブレンに近い押し心地です(ソムリエではないので悪しからず)。キートップの樹脂が厚い(タッチセンサーの分?)からかなと思ってます。
    表面をフラットにしているので、押下時に隣のキーの角に指が当たるのも好きじゃありません。
    配列と大きさに問題は感じないので、(やはり値段との勝負ですが)モバイルに気持ち良さを求めなければ十分使えます。
    ちなみにタッチパッド使用時は、キーボード入力はオフになります。

    タッチパッドはお世辞にも良いとは言えません。

    記事で指摘の片手操作は問題なく出来ます。私はスクロールを人差し指と中指、ピンチを人差し指と薬指で行っています。

    ただ、元々の感度が悪いです。
    以前のWindows(私の記憶にあるのはVista)のタッチパッドと同等程度。
    決して使えなくないですが、最近の高精度タッチパッドを知っているとイライラしてしまいます。
    特にMacbookのタッチパッドやXPSのように大きなPrecision Touchpadに慣れている人は辛いと思います。
    キー1つの中で操作すれば(キーの狭間で操作しなければ)多少マシかと思いますが、焼け石に水ですね。しています

    結果、文字のカーソル合わせには向かないですね。
    逆に細かい操作ではなく、画面に手を伸ばすのが嫌とか、タッチ箇所が指で隠れるのが嫌とかならアリです。
    あとクリック音が小さいのは好きです。

    その他上げるとしたら、薄くて完璧な板状なので持ち運びやすいこと、カバーはよくできていること、Blueoothは良くつながること、電源スイッチが裏面で使いにくいこと、くらいでしょうか。

    文字打ちの機会が減ってしまったので、荷物を減らすメリットの方が大きくモバイルのメインとして使っています。

    住所晒すとかの問題がなければお貸ししますよ。
    安く買ったので壊れても文句言いません。
    natsukiさんがどういう評価をするのかも気になりますし(笑)

    • wintab より:

      mizさん、大変詳しいレビューをコメントいただきありがとうございます。また、実機のお貸し出しのご案内までいただき恐縮しております。ウインタブでは諸般の事情から、個人の方から実機をお借りすることは一律に控えさせていただいております。せっかくのご好意にも関わらず、誠に申し訳ありません。今後ともサイト運営にご協力賜りますよう、お願い申し上げます。

    • wintab より:

      mizさん、すみません、ひとつ書き忘れました。もしも可能であれば読者レビューをご投稿いただきたくお願いいたします。はなはだ些少ではありますが謝礼もご用意いたします。もしご関心をお持ちいただけるのであればウインタブの連絡用アドレス「win-tab[at]outlook.com([at]を@に変えてください)までメールを頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

    • natsuki より:

      詳細なレポートありがとうございます。
      なるほど、タッチ感度とキーボードのバネの具合のバランスは、そう簡単にはいかないようですね。それでも、やっぱり構成は魅力的。今後、この製品を元に色々改善した後継製品が続くことを期待してしまいます。
      お借りするのは難しいですが、もしよろしければ、私もmizさんの記事を読んでみたく思います。

  3. えびのしっぽ より:

    indiegogo版のJPとUSを持ってます。
    旧名はmokyでした。
    開発が3年以上遅れたので手元にあることが奇跡という感じで使い心地に文句は言えません笑
    タッチパッドが肝ですが開発に難航していたのでそれなりに操作ができているだけで満足です。

    ただ、開発費が上乗せされているとはいえ国内流通価格だと流石に手が出せませんねぇ・・・
    (私は$69+$55+送料$15で専用カバー付き2台を出資しました。4年近く待ちましたが。)

    • wintab より:

      えびのしっぽさん、こんにちは。「手元にあることが奇跡」というのがツボにはまりました。でもお得に購入できたんですね。羨ましいです。

    • natsuki より:

      私が情報をキャッチしたのは、製品化が実現したときだったんですが、そんなドラマがあったとは…… ほんとよく製品化までたどり着きましたね。手にしたときの感動はひとしおかと思います。そして、完成製品も$60前後くらいなら、現実的な価格なんですけどねぇ……