記事にアフィリエイト広告を含みます

HP Sprocket レビュー - どこでもプリントアウトできるコンパクトなプリンター。クールでヤングな人におすすめ!(実機レビュー)

HP Sprocket
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はHP製品の実機レビューです。HPというのは「ヒューレット・パッカード」のことです、念のため…。なぜ念押しするのかといいますと、レビュー機はPCではなくって、ずいぶんとかわいらしい周辺機器だからです。プリンターなんですけど、HPのビジネスプリンターじゃなくて、「モバイルプリンター」の「Sprocket」という製品です。

スポンサーリンク

このプリンター、実機を試用したら間違いなく欲しくなりますよ…。

1.スペック

HP Sprocket スペック表

クリックで拡大します

HPに非常に細かいスペック表がありました。型番が2つありますが、違いは筐体色のみです。「1AS85A#ABJ」というのがグレー(今回のレビュー機の色です)、「1AS89A0-AAAA」というのがピンクです。機能と価格は変わりません。

とりあえず簡単に説明しますね。

・iOS(8.0以降)とAndroid(4.4以降)に対応。WindowsやMacOSには非対応
・デバイス(スマホもしくはタブレット)とはBluetooth接続のみ
・専用アプリ(無料)をApp StoreもしくはGoogle Playからダウンロードして操作
・80 × 118 × 22 mm/170 gと、スマホと変わらないくらいのコンパクトサイズ
・「ZINK Zero Ink」による熱転写印刷なのでインク不要
・用紙は専用のもので5 x 7.6 cm (2 x 3 インチ)と小さめ
・充電式(バッテリーは550mAh)

こんな感じです。そもそもWindows(とMacOS)には対応しませんし、操作には専用のアプリが必要なので、「実質的にスマホ専用」と考えていいです。PCでは使えない、割り切った製品特性と言えます。

2.筐体

HP Sprocket
同梱物です。本体のほか、充電用のUSB(オス)- microUSB(オス)のケーブルが1本、あとは保証書、簡単な説明書などのペーパー類です。ただ、この製品は専用アプリがないと使えませんし、本体の操作系はミニマムな構造ということもあり、説明書の類は決して親切とは言えません。

HP Sprocket
上面です。筐体素材はプラスティックで上面にはマーブル(大理石)っぽい模様が入っています。

HP Sprocket
スペックのところでも説明しましたが、この製品には筐体色が2種類あります。製品特性から考えてピンクの方も人気が出そうな気がします。

HP Sprocket
便宜的にこちらを前面としておきます。この面には用紙の排出口があり、その上にLEDインジケーターがあります。このインジケーターは用紙切れの際には赤く光り、それ以外は白く光ります。用紙残量については全く表示されませんので、「あと何枚残っているのか」ということは気に留めておく必要があります。

HP Sprocket
HP Sprocket
両側面には何もありません。

HP Sprocket
背面です。こちらには充電用のmicroUSBポート、そして電源ボタンがあります。また、microUSBポートの横にLEDインジケーターがあり、バッテリーレベルに応じて色が変わります(赤は低充電、緑が充電完了など)。

HP Sprocket
すみません、この画像は夜に電球色の照明の下で撮影しましたので黄色っぽくなってしまいました。筐体を開口したところです。開口は非常に簡単で、特にストッパーのような構造はなく、単に「カパッ」と開けるだけです。

内部にあるのは用紙を入れるスペースだけ。ただし、ベースユニット(画像左側)の右側に小さいボタンがついているのがわかると思いますが、これはリセットボタンです。後述しますが、試用中に一度だけお世話になりました。

HP Sprocket
用紙です。10枚で1つのパックとなります。これも後述しますが、レビューにあたって諸事情から用紙が足りなくなり、自費で50枚セットを購入しましたが、「画像の10枚パック × 5」というパッケージになっていました。

このパッケージを開けると、片面に目印となる青い用紙が1枚入っていまして、挿入する向きがわかりやすくなっています。パッケージに図示されていますけど、これを見ると誰でも間違いなく挿入できます。

HP Sprocket
底面です。ここもプラスティック製で、上面のように模様は入っていません。

全体的に「エルゴノミック」といいますか、丸みを帯びた可愛らしいデザインで、若い人、あるいはお子さんも親しめるものになっています。プラスティック製ですが、手触りも気持ちのいいものでした。

3.使用感

めちゃめちゃ簡単!

HPからレビュー機が届いたとき、私は他の仕事をしてまして、自宅には下の子(高校生)がいました。レビュー機の梱包を解いて、HPがレビュー用に同梱してくれた用紙(10枚)をセットするところまでやって、下の子に「用紙が10枚入っているから、適当に印刷してもいいよ。お借りしたものだから乱暴に扱わないでね。」と伝えました。

下の子はいわゆる情報リテラシーというのが高いほうではないです。というかむしろ低いほうと言っていいでしょう。しかし、彼女はこの製品に関しては完璧に使いこなしました。なんにも言ってないのに自分で専用アプリをインストールし、Bluetoothでペアリング、そして自分のiPhoneのカメラロールから5枚だけ印刷を済ませてましたね。ちなみに残りの5枚は「お姉ちゃんに残しておかないと叱られる」ということでした。

スポンサーリンク

その後お姉ちゃんが帰宅し、私とは一言も会話をしていないにもかかわらず、妹から簡単に説明を受け、やっぱり5枚印刷してました。

HP Sprocket
これが作品の一部です。これらの画像を見ると、下部にテキストや絵が入っていたりするものもありますが、専用アプリを使うことによって、画像を編集してから印刷することができます。

専用アプリ

HP Sprocket
専用アプリはApp Store(iOS)Google Play(Android)から無料でダウンロードできます。もちろん実機とペアリングしないと印刷できませんが、印刷以外、例えば画像加工などは実機なしても操作できますので、実機の購入前にアプリの使い勝手を試してみてもいいかもしれません。

なお、ペアリングできる台数ですが、おそらく「3台まで」だと思われます。私の家は4人家族でしたが、4人目はペアリングできませんでしたから…。

HP Sprocket
基本的にはアプリにカメラロール(ギャラリー)へのアクセスを許可して、すでに撮影済みの写真から印刷するものを選ぶことになりますが、Instagram、Facebook、Googleとの同期ができますので、インスタなどにアップした画像を取り込んで印刷することもできます。

HP Sprocket
加工も簡単かつ直感的にできます。印刷したい写真を選び(左側の画像)、右上に表示される鉛筆のマークをタップすると加工が可能です(右側の画像)。テキスト入力(サイズと位置は自由に設定可能)やレディメードのスタンプなどを使って写真を装飾し、それから印刷するということですね。

個人的にはアプリのユーザーインターフェースはイマイチかな、と評価しています。英語を直訳したような日本語も散見され、少し戸惑うところもありました。しかし、うちの子たちは一切説明を受けることなく、全て自力で機器の接続、画像加工、印刷をラクラクとこなしていましたので、その時点でこの製品の優秀さは理解できます。

画質など

用紙サイズは小さいですね。一般的なL版のサイズは12.7 × 8.9 cmということなのですが、Sprocketの用紙サイズは7.6 × 5 cmなので、体感的には「3分の1から4分の1」くらいに感じられます。ただ筐体サイズも小さいのでこれはやむを得ないところでしょう。

画質もイマイチです。この製品はインクジェット式ではなく、「ZINK Zero Ink」というインク不要の方式を採用していることもあり、発色はそれほど良くありません。しかし、うちの子たちに言わせると「これでいい」「インスタっぽい画質」ということで、むしろ高評価でした。あくまでも「記念写真」ではなく、「出先で、旅先で」その場で印刷して友人や家族とワイワイやるのにいい、ということなんでしょう。

用紙が高価

HP Sprocket
HPがレビュー用に用紙を10枚セットしてくれたのですが、「そんなもん、無いのと一緒」ということで、Amazonで50枚セットを購入しました。私が購入したのはAmazonで、「50枚セット税込み2,620円」(探せばもっと安いところもあるかもしれませんが、レビュー期間が短かったので配送を早くしてもらう必要がありました)でした。つまり、1枚50円強ですね。

これだと高校生なんかが自分のお小遣いで用紙を購入したとして、バンバン印刷する、という感じにはなりません。いや、高校生だけでなく、大人だって用紙代が気になるところです。この用紙は背面がシールになっていますが、シールなしでもいいのでもう少し安価に手に入るようにしてもらえるとさらに良かったと思います。

AR機能

すみません、今回試していないのですが、この製品の目玉機能として「AR写真」というのがあります。HPの説明だと

埋め込み体験(AR写真)をオンにして、動画を写真に埋め込んで印刷してみよう。印刷された写真にカメラをかざすと写真が動き出す楽しい機能がついています

こんな感じなのですが、気づいたときには「用紙切れ」でした。申し訳ないです…。この機能は旅行やパーティの際などに威力を発揮してくれるでしょう。

その他

試用中、一度だけフリーズしました。筐体を開口し、リセットボタンを押せば問題なく復旧するのですが、当初使い方がわからず、HPのサポートダイヤルに電話してしまいました(お騒がせしました)。このあたり、もう少し取扱説明書が充実していればよかったかなあ、と思う点です。

それと、バッテリーの稼働時間は短いです。用紙10枚を印刷するくらいは問題ないし、用紙の価格を考慮すればそれで十分なのかもしれませんが、レビュー期間中はうちの子たちが狂ったように印刷してましたので、かなり短時間でバッテリー残量不足となりました。最後のほうは充電しながら印刷していたような感じです。

なので、旅行などにこの製品を持っていく場合は、USBケーブル、そして充電環境(モバイルバッテリーなど)を考慮しておく必要があるでしょう。

4.まとめ

HP SprocketはHP Directplusで販売中で、3月10日現在の価格は本体+用紙50枚セットで13,900円(税込み15,012円)です。

レビューを終えてみて、この価格は安いと思いました。特に若い人がグループで旅行やパーティをする際とか、家族で楽しんだりする際には本当に素晴らしい製品だと思います。私なら「離れて住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんに会いに行く際に持っていきたい」と思いますね。

一方で、ネックなのが用紙の価格です。1枚50円というのはコンビニのプリント料金と変わりませんので、めちゃめちゃ高いわけではありません。ただ、この製品を使っていると「印刷したくなる」のは間違いないので、どうしてもランニングコストが気になってしまいます。この製品を購入するかどうかの決め手はこの部分をどう評価するか、ということだと思います。この点に目をつぶれるのなら「絶対に買い」でいいと思います。

すごく楽しい実機レビューとなりました…。

5.関連リンク(HP Directplus)

HP Sprocket
icon

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    こういう商品は消耗品の入手難易度が高いと手が出ません
    インク無し○
    紙超特殊☓
    コンビニのプリンターってすごく高性能って実感する

    • wintab より:

      こんにちは、記事中にも書きましたが、めっちゃ印刷したくなるパッケージングながら、どうしても用紙代が気になっちゃう感じです。ただこれ、私は欲しいですね…。

  2. 匿名 より:

    うーん、野心的な製品ですが、お金を出して買うかと言われるとコンビニプリントで良い気もしますね
    パーティーだとチェキの方が盛り上がりそう
    ラベル用スマホプリンタの「ピータッチ・キューブ(ブラザー製)」は重宝してます

    • wintab より:

      こんにちは。うちの子たちもチェキがほしいみたいなんですけど、ちょっと性質が違ってるみたいで、こっちはこっちですごく気に入ったようです。お姉ちゃんのほうがインスタでこの製品を話題にしたところ、お友達がみんな「これほしい!」って騒ぎ出したみたい…。

  3. HPがこのような品を出してくるとは非常に驚きました。
    時折イベントなどでコスプレイヤーさんを撮影する機会があるのですが、これがあるとすぐ写真をお出しできるので重宝しそうです。

    ただ用紙が画像を拝見する限り専用のものを使う必要があるのでそこがネックですね。

    • wintab より:

      PYUさん、こんにちは。おっしゃるような用途だとベストだと思います。その場でプレゼントできるというのも大きいし、自分のスマホに画像を保存できるという点もチェキとは違いますしね。

  4. なまら より:

    あー欲しいですね。七千円位なら・・・
    昔、ドスパラで投げ売りされてて1.500円位?で買った
    富士フイルムのPive MP-70 ケータイプリンタを思い出す。
    赤外線通信でのやり取りの為、眠ってます。30枚程フイルム残して・・・
    京セラのスマホなら赤外線通信出来るんですけどね。。