記事にアフィリエイト広告を含みます

BUTTONS Air X の実機レビュー - 有名アーティストがチューニング!個性的なデザイン!唯一無二のワイヤレスイヤホン、クラウドファンディング開始!

アイキャッチ画像
こんにちは、ゆないとです。今回は、11月13日よりMakuakeにてクラウドファンディングが開始された「BUTTONS Air X」という左右独立型ワイヤレスイヤホンの実機レビューをお届けします。この製品は、「”DON’T SWEAT THE TECH_” “TECH SHOULD HAVE SOUL_”」「”テクノロジーは性能だけではない” ”個性と美しい魂を持つべきだ”」というスローガンを掲げており、個性的なデザインに加え、Black Eyed Peasのメンバー”will.i.am”がチューニングしたサウンドで、ANCにも対応していることが特徴です。

スポンサーリンク

なお、レビュー機はMadSpace Japanにご提供頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

1. スペック

  Button Air X
カラー ブラック、ピンク
再生周波数帯域 20~20kHz
インピーダンス 24 Ω
感度 104dB ± 3db
ドライバー 10mm ダイナミック型
ノイズリダクション 最大35dB
THD(歪み率) ≦1%
通話マイク感度 -36dB ± 4dB
通話マイク信号雑音比 >63dB
バッテリー イヤホン(片側):85mAh、充電ケース:500mAh
バッテリー駆動時間 約8時間(ANC有効時)、約10時間(ANC無効時)、充電ケースとの併用で最大30時間
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.0
Bluetoothチップ Qualcomm QCC5124
耐水性能 イヤホン:IPX4、充電ケース:IPX3
入出力 USB Type-C ×1
サイズ イヤホン:22.2 × 21.8mm、充電ケース:65.6 × 58.7 × 30.15mm
重量 イヤホン(片側):約 8g、充電ケース:約 49g

再生周波数帯域や感度などの数値は、一般的なイヤホンに似て、癖のある構成ではなく使いやすそうですね。ドライバーは10mmのダイナミック型を搭載します。取扱説明書を参照すると、バイオファイバーとAUの複合材料(振動板)と記載があります。AUダイヤフラムは熱可逆性ポリウレタンを成形したポリウレタンの複合材料とのことです。左右独立型ワイヤレスイヤホンはグラフェンやカーボン素材などが多いので、この製品のダイヤフラムは珍しい素材と言えます。

Bluetoothバージョンは”5.0”、Qualcommのワイヤレス製品向けSoCである「QCC5124」を搭載しています。同社のモバイル端末向けSoCである「Snapdragon 845」以降を搭載している製品であれば、”True Wireless Stereo Plus”という独自の方式により、音切れや音ズレが少なくバッテリー保ちも良い接続で使用することができます。コーデックはAACとapt-Xに対応しています。

この製品はANC(アクティブノイズキャンセリング)と外音取り込み機能(アンビエントサウンドモード)を採用しています。ANCは外部のマイクを利用してノイズを拾って打ち消すフィードフォーワード方式と耳元の内側のマイクを利用してノイズを拾って打ち消すフィードバック方式の両方に対応していて、最大35dBのノイズリダクション(抑制)が可能です。完全に周囲の音をシャットアウトすることはできませんが、音を抑えてイヤホンからの音を聴き取りやすくすることができます。

バッテリー動作時間は充電ケースと併用で最大30時間となっています。イヤホン自体は約8~10時間ほどと長時間の使用に耐えるものです。8時間ずっと使用することは少ないでしょうし、1週間のうちの充電頻度は少なく済みそうですね。イヤホン片側で85mAh、充電ケースは500mAhの容量になっています。

水濡れにも耐性があり、イヤホンはIPX4で充電ケースはIPX3と雨濡れや汗くらいであれば十分耐えうるので、外への持ち出しもあまり怖くありません。スポーツ時に使っても良いですね。

この他、タッチコントロールに対応しており、モード切替・再生コントロール・音声アシスタントを起動することができます。

2. 外観

箱
外箱は虹色の光沢あるものになっており、この製品のスローガンが”X”の形に表示されています。

箱2
内側はこのようになっています。右側には充電ケースとその裏に取扱説明書が収納され、左側の青いカバーには付属のイヤーピースとUSBケーブルが収納されています。

付属品
付属品は全て本体カラーと同じ色になっていて統一感があります。今回提供して頂いた実機は”ピンク”になります。桜のように淡いピンクで上品な色合いです。好みはあると思いますが、男性の私でも使いやすい自然な色で気に入りました。この他、ブラックが用意されています。こちらは少しグレーに近いような色合いのブラックになっていて、ピンクと併せてどちらも個性的なカラーとなっています。

充電ケース天面
充電ケースを取り出してみました。六角形の珍しい形状をしています。宝石のようなカットの仕方で面白いです。

充電ケース底面
底面はより角が多くなっていて、表と裏で見た目の違いを楽しめます。また、モデル名などの簡単な技術仕様が表示されています。特にゴム足などは付いていないため、滑りやすいところに置くのであれば、滑り落ちないように気を付けたいですね。

ケース正面
ケース正面にはLEDインジケーターがあり、ケースの残量を色で示してくれます。蓋が開けやすいように切込みが入っていて爪を引っ掛けることができます。

ケース背面
ケース背面にはUSB Type-Cポートがあり、充電用です。黒い部分は蓋と台座部分をつなぐヒンジです。

充電ケース展開
蓋を開けてみました。蓋は最大まで開けて90°くらいです。イヤホンの取り出しには困りません。イヤホンはこのように収まっていました。充電ケースと同様にイヤホンもフェイスプレート部分は六角形になっていて、全体的に統一感を大事にしている印象です。

イヤホン内側
イヤホンの内側です。珍しいと感じたのは、ノズルの部分が楕円形になっているところです。人間の耳穴は楕円に近い形状と言われているので、よりフィットしやすいようになっているのですね。フェイスプレートのサイズとは違って、耳に触れる側はコンパクトになっています。小さな2箇所の穴がおそらく内側のマイクですね。端にある充電用の端子のやや下にある少し大きめの黒丸は、近接センサーです。この製品は耳から外すと自動で再生を停止してくれる機能があり、それに使われるセンサーだと思います。

イヤホン側面
イヤホンの側面にはスローガンが印字されており、細部まで拘ったデザインであることがわかります。

フェイスプレート部分
改めてフェイスプレート部分を見てみます。中央に2つの丸が刻印されていて、ケースと同じ六角形の形状をしています。イヤリングについている宝石のような珍しい凝ったデザインですよね。

スポンサーリンク

取扱説明書
取扱説明書は日本語もしっかりとあり、操作の方法など翻訳なしにひと目で調べることができました。

3. 特徴と使用感

特徴

改めて特徴を説明しましょう。一番の注目ポイントは、「Black Eyed Peas」のメンバーである”will.i.am”と、Michael JacksonやMadonnaなどのトップミュージシャンのレコーディングを担当しグラミー賞も受賞したエンジニア”Dylan Dresdow”などが、このBUTTONS Air Xのサウンドチューニングを手掛けている、という点です。

この他、搭載された10mmサイズのドライバーは、バイオファイバーとポリウレタン複合材料を採用したあまり使用されていない珍しい構成、ノイズキャンセリングはフィードフォーワード方式+フィードバック方式というフラッグシップモデルなどに採用されるものと同じ方式によるANCを搭載するなど、”高音質を「耳」で感じる”ことを重視したイヤホンに仕上がっています。

装着感

装着感
装着するとこのような外観となります。フェイスプレートは大きめですが、耳に当たったりなどはせずフィット感に影響はありません。むしろ大きいことで指で掴みやすく装着が簡単です。六角形という形状も相まって、大きな宝石のイヤリングを着けているようでスタイリッシュです。

接続性と操作性

この製品は、Snapdragon845以降を搭載するスマホであれば、”True Wireless Stereo Plus”による高い接続性と長いバッテリー時間で快適に使用できます。今回は、手持ちのXperia 1 IIに接続して使用しました。

ペアリング
ペアリングは、蓋からイヤホンを取り出した後にスマホ側のBluetooth設定画面で検出された”BUTTONS Air X”をタップするだけです。True Wireless Stereo Plusで接続ができると、画像のように右と左が表示されるようになります。この接続方式では左右のイヤホンそれぞれと接続をするようになっているため、従来の左側だけといった接続方式よりも安定した通信が可能です。次回以降はバッテリーが多く残っている方を優先して、メインとして接続します。なお、マルチポイントには対応していませんが、複数の端末にペアリングができるマルチペアリングには対応しています。切り替えの方法は、使いたい端末のBluetooth設定画面を開き、このイヤホンを選択するだけです。

タッチコントール
フェイスプレート部分はタッチセンサーが搭載されていて、再生コントロールやモード変更などを簡単に切り替えることができます。フィードバックは実際に曲が再生停止されたり、モードが変わったことを示す音声アナウンスのみとなっています。何かピッ”といった音による反応はありません。タッチの反応は非常に良く、押しても反応しないということはありません。

また、「装着時にフェイスプレートを触ってしまい、タッチとして反応してしまう」ということを心配していましたが、フェイスプレートが大きいことによる掴みやすさによって問題はありませんでした。

さらに、イヤホン内側(耳に触れる側)には近接センサーが搭載されているようで、耳から外すと音楽停止、再度耳へ装着すると音楽再生ということができ快適です。

ケースからイヤホンを取り出すと、短めのメロディが鳴った後に「Buttons on」「Connected」と音声が入ります。ここの音量は個人的に少し大きめに感じました。

バッテリー

バッテリー前
バッテリー後
バッテリー保ちは非常に優秀と感じます。ANC有効時は8時間とのことで、エージングも兼ねて約6時間ほど放置していましたが、この時の残量が30%となっていました。確かに公称値の通りのバッテリー保ちであると言えます。

ANCと遮音性

この製品はANCを搭載しています。ANCの効き目としては、SONYのWF-1000XM3などのようなフラッグシップモデルと同等とは言えません。全体的な印象としては、入ってくる雑音の音量を下げてくれているとは感じるため、掲げられている通り最大35dBのノイズリダクションが成されているという印象です。また不自然なANCの圧迫感はありませんので、その点は安心です。

例えば、たくさんの車が走る大きな通りでは、その脇の歩道を歩いていても車の走行音は聞こえますが、音楽を邪魔する程大きくは感じません。室内で使っている音量から上げることなく音楽を楽しめます。

バスに乗った場合ですが、こちらもエンジンの音や走行音は聞こえますが、一歩遠くで鳴っているように感じます。しかし、室内で十分と感じる音量と同等にリスニングするのであれば、もう少し音量を上げる必要がありました。

ANCとは異なりイヤホンの形状や装着感によるパッシブなノイズキャンセリングは、たいていの左右独立型ワイヤレスイヤホンまたはカナル型のイヤホンと大きな差はありません。余計な雑音は可能な限りシャットアウトしたいという場合にはコンプライなどのフォーム型イヤーピースに交換することをおすすめします。

音質

今回の音質チェックにはANCをONにした状態で、Xperia 1 II上のAmazon Music HDにて再生をしています。このイヤホンでの総再生時間は約30時間程度です。

開封直後の印象です。全体的にやや籠もったように聴こえます。私が普段、一音一音はっきりと聴き分けられるような、クリアで分離感のあることに拘って聴いているためにそう聴こえるのかもしれませんが、薄い膜で覆われたような空間の中の音が聴こえてくる、そんな印象でした。

約30時間、エージングと試聴を含めて使った現在ではその膜も取れ、全体をクリアに聴き取れるようになってきました。基本的にはやや中央で各音がまとまったような空間を感じます。上下や前後の広がりはあまり感じないものの、その空間の中で横に広がるようなサウンドステージをしている、といった感じが似合います。また、そういった印象から、硬質で鋭い音よりは、暖かみのある聴き疲れしにくいサウンドで、低域と高域の音がやや主張するような音を鳴らします。

そうは言っても、音源との相性がよく出ると感じています。これはドライバーの素材なども影響しているのかもしれないのですが、ざっと聴いた感じ洋楽との相性はとても良いです。非常にクリアで各音がわかる明瞭さがあります。しかし、邦楽のいくつかの音源では開封直後の印象のように、薄い膜で覆われたような空間の中で鳴っていると感じるように聴こえてしまう楽曲もありました。

(30時間使用した)現時点では、ギターやベースなどの弦楽器の表現、バスドラムなど低域でアタック感のある楽器が得意な印象ですので、EDMやカントリーなどは非常に気持ち良く楽しむことができます。

次に、いくつかお気に入りの楽曲での感想を書きます。

楽曲1
まずはBryan Adamsの「The Only Thing That Looks Good on Me Is You」を聴きました。最近の個人的リファレンス曲の1つにしている楽曲です。この楽曲では楽器の分離感が非常に気持ち良く、ベースとギターの響きや、ドラムやハイハットの残響をよく感じられます。やはり全体的に暖かみのある音で、耳に優しく触れるため聴き疲れしにくいです。

楽曲2
続いては、アニメ「放課後ていぼう日誌」のオープニング曲「SEA HORIZON」を聴きました。この曲はボーカル4名の歌声の聞き分けと、ボーカルを支えるベースとドラムのリズムが楽しい爽やかな曲です。この曲を聴くまでもBUTTONS Air Xで色々聴いていたのですが、この曲で決定的に感じられたのは、女性ボーカルが得意なイヤホンだな、ということです。もちろん分離感の良さを活かして聴き分けも十分できますが、伸びやかなボーカルの終わりが”すっと”空間に飛んでいく感じがよく表現できています。

楽曲3
EDMも合うのではないかなとDavid Guetta&SIAの「Let’s Love」を聴いてみました。これは素晴らしいですね。音源によっては籠もると書きましたが、この音源では全く感じません。まるでホールの中にいるような音の響きや身体に響く低域を堪能できます。高音域は変わらずしっかりとしていて、EDMはとても相性が良いです。籠もりも感じず、EDMというよりは洋楽と相性が良いかも…?と感じました。ひとまず踊りたい、気分を上げたいと思ったらこのイヤホンでEDMは正解です。

楽曲4
Black Eyed Peasの楽曲も聴いてみました。「Where Is The Love」「Pump It」「RITMO」を聴きました。まず、これら楽曲に限らずBlack Eyed Peasの楽曲のいくつかに言えることですが、微妙に感じていた音のこもりが不思議なほどクリアに感じられました。サウンドチューニングしただけあり相性が良いのでしょうか。ボーカルもしっかりと前にでてきており、バシッと定まった低域の輪郭が認識でき、ぐっと沈みこみ響く低域は耳を気持ちよく打ちます。

楽曲5
Perfumeも相性が良いですね。「Time Warp」では駆けるようなメロディと跳ねるドラムのアタック感が耳に飛び込んできます。ボーカルはやや奥に感じますが、全体的にホールのような音の響きを感じつつ各サウンドが上手にまとまって気持ちの良い空間を演出してくれています。こういった疾走感があるような楽曲だったりポップな曲調も得意ですね。

気になる点

■ホワイトノイズ
唯一気になった点として、ANCのオンオフ関わらず無音時は一般的な左右独立型ワイヤレスイヤホンよりもホワイトノイズが気になります。サーというよくある音もしますが、キュルキュルといったような音も混じっていて結構気になります。音楽を再生してしまえばあまり気にならなくなりますが、静かになるタイミングがあるような曲だったりすると合間合間で気になってしまいます。

4.まとめ

BUTTONS Air Xは、11月13日14:00よりMakuakeにてクラウドファンディングが開始され、13日14:30現在の最低価格(支援額)は税込み16,900円(34%OFF)です。世界的に有名なアーティストと、数々の有名アーティストのレコーディングを担当した者によるサウンドチューニング、個性的なデザインが特徴です。

ダイナミックドライバー搭載ということでエージングは必須と思います。ホワイトノイズがあることと、音源によっては相性があるかなと感じる部分もありますが、EDMやポップスなどのノリの良い曲とは相性が良いリスニング向きなイヤホンです。さらに低域再生が気持ち良く重低音が好みの人にはハマる製品じゃないかなと感じます。

まだ、クラウドファンディングは始まったばかりなので、他に気になる部分があればコメント頂ければできる範囲で検証したいと思います。

5. 関連リンク

ド迫力サウンドをスタイリッシュに!-35dBノイキャン機能搭載『BUTTONS』:Makuake
BUTTONS Air X:メーカーサイト

スポンサーリンク