HPの週末セール情報です。現在HPでは「26周年大祭り」という大きなセールを開催していますが、今週末はそれに加え「週末限定セール」も同時開催中です。ただ、週末限定セールの対象になっているのは超軽量モバイルノートのPavilion Aero 13-bgとモバイル2-in-1のEnvy x360 14-fcの2製品のみです。この2製品を購入検討している場合のみ、週末限定セールのセールページから購入するほうが安くなります。
この記事ではHPの「売れ筋にして1キロを切る超軽量モバイルノート」であるPavilion Aero 13-bgとOmniBook 7 Aero 13-bgの「新旧対決」(…いや、別にHPが好んでこの2製品を対決させているわけじゃないんですけどね…)を企画してみました。
Pavilion Aero 13-bg vs OmniBook 7 Aero 13-bg
セール価格
Pavilion Aero 13:99,900円(税込)~
OmniBook 7 Aero 13:129,800円(税込)~
Pavilion Aero 13-bgは週末限定セールの対象になっています。一方のOmniBook 7 Aero 13は26周年大祭りのセール対象ではありますが、週末限定セールの対象ではありません。価格のほう、「ざっくり3万円ほどPavilion Aero 13のほうが安い」です。
主な違いは「CPUの型番」のみ
スペック例:Pavilion・99,900円モデル
OS:Windows 11 Home / CPU:Ryzen 5 8640U
RAM:16GB / SSD:512GB
ディスプレイ:13.3インチIPS(1920×1200)
サイズ:297×211×16.5-17.4 mm/990 g~
スペック例:OmniBook・129,800円モデル
OS:Windows 11 Home / CPU:Ryzen AI 5 340
RAM:16GB / SSD:512GB
ディスプレイ:13.3インチIPS(1920×1200)
重量:297×211×16.5-17.4 mm/970 g-1.0 kg
比較のポイント
・スペック表の上ではほぼ「CPUのみ異なる」
・筐体は同サイズ、重量がグラム単位で異なる程度
・OmniBookのみディスプレイが100%sRGBと明記。ただし、それ以外のディスプレイ数値は両者同じ
・Pavilionの筐体色は「ナチュラルシルバー」と「スカイブルー」
・OmniBookの筐体色は「セラミックホワイト」と「グレイシャーシルバー」
Pavilion Aero 13-bgとOmniBook 7 Aero 13-bgの違いは「ほぼCPUのみ」です。Pavilionの搭載CPUはRyzen 8000番台(Zen 4アーキテクチャ、コードネームHawk Point)のRyzen 5 8640U/Ryzen 7 8840U、OmniBookの搭載CPUはRyzen AI 300(Zen 5アーキテクチャ、コードネームKrackan Point)のRyzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350です。
Ryzen 5/7とRyzen AI 5/7のCPU性能はそれほど大きくは違いません。
これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。確かにRyzen AI 5/7のほうが少し高いスコアになっていますが、Passmarkが測定する「狭義のCPU性能(NPU性能やGPU性能を測定していない)」はそれほど大きくは違いません(シングルスレッドのスコアはやや大きめの差がありますが…)。
決定的な違いはPassmarkスコアには反映されていない「NPU性能」にあります。Ryzen 5 8640U/Ryzen 7 8840UのNPUは最大16TOPS、Ryzen AI 5 340/Ryzen AI 7 350のNPUは最大50TOPSとその差は大きく、その結果OmniBook 7 Aero 13はCopilot+ PCにも対応しています。
つまり、NPU性能≒オンデバイスAI性能を重視するならOmniBook、NPU性能をあまり気にせず、3万円という価格差を重視するならPavilionということになりますね。ビジネスでOffice系のアプリを使ったり、動画を観たり、画像加工やPCゲームなどをするぶんには両者の使用感に大差はないものと思います。
筐体はほぼ同じ

Pavilion Aero 13-bg スカイブルー

OmniBook 7 Aero 13-bg セラミックホワイト
上に簡易なスペック表を掲載しましたが、筐体サイズは両者同じです。筐体重量が若干違いますが、10~20グラムくらいの差なので「全く同じ」と言ってしまっていいと思います。
ただし、筐体色は異なります。Pavilionは「ナチュラルシルバー」と「スカイブルー」、OmniBookは「セラミックホワイト」と「グレイシャーシルバー」です。なので「自分はスカイブルーが好き」など、色で製品を選ぶという人もいるかも知れません。
それと、OmniBookのディスプレイはメーカーのスペック表に「100%sRGB」と明記されていますが、Pavilionにはその表記はありません。ディスプレイ解像度や輝度、表示色数は両者全く同じなのと、ウインタブはPavilionの2023年モデルを実機レビューしており、その際に「100%sRGBに近い発色品質」と評価していますので、確証はありませんが「ディスプレイ品質は同じ」だと思います。
まとめ
Pavilion Aero 13-bgとOmniBook 7 Aero 13-bg、どちらも1キロを切る超軽量な筐体の高性能モバイルノートです。OmniBook 7 Aero 13のほうはまだ発売から日が浅いですが、Pavilion Aero 13はマイナーチェンジを繰り返しながら長年HPの看板商品、売れ筋商品になっていました。その意味では、Pavilionもその後継モデルであるOmniBookもPCとしての基本品質には疑いの余地はありません。
極論すると「Copilot+ PC対応のNPUに3万円を払うか」ということだと思います。それと、Pavilionのほうは週末限定セールで安くなっているので、購入する場合はセールが終了する7月21日まで、OmniBookのほうは週末限定セール対象ではないので、26周年大祭りが終了する7月31日までに購入するようにしてください。
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2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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