こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ここのところ、Windowsタブレットで活況なのは10インチクラスですね。8インチの新製品がなかなかリリースされない中で10インチの方はどんどん新顔が登場しています。多くは外付けキーボードとの親和性をアピールしてサブノートPCに取って代わろう、という狙いがあるようです。
そんなわけで、今回は10インチクラスのWindowsタブレットについて魅力度を比較してみたいと思います。
目次
1.ノミネート機種
Lenovo ThinkPad 10
OS:Windows8.1 with Bing 32bit/64bit
CPU:Intel Atom Z3795
RAM:2GB/4GB
ストレージ:64GB/128GB
価格帯:71,280円~87,480円
備考:キーボード付属モデルはなし。純正オプション多彩
機種紹介:
ThinkPad 10 個人向けに64ビットOS、4GBメモリを選べるカスタマイズモデルが追加されたよ!
NEC LaVie Tab W
OS:Windows 8.1 32bit
CPU:Intel Atom Z3795
RAM:4GB
ストレージ:64GB
価格帯:66,800円~79,680円
備考:上位モデルはキーボード付属
機種紹介:
NEC LaVie Tab W - 新鋭10インチ日の丸タブレットにして中身はThinkPad10?
ASUS TransBook T100TA
OS:Windows 8.1 32bit
CPU:Intel Atom Z3775
RAM:2GB
ストレージ:32GB+HDD500GB(キーボードドック内)
価格帯:52,795円
備考:キーボードドック付属
機種紹介:
ASUS TransBook T100TA - CPUがパワーアップしてカラフルになったよ!
TOSHIBA dynabook Tab S50
OS:Windows 8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3735F
RAM:2GB
ストレージ:32GB/64GB
価格帯:44,523円~83,700円
備考:最上位モデルはキーボード付属
機種紹介:
薄く、軽くなった日の丸Windowsタブレット dynabook Tab S50 & S38 - でも7インチはまだよ
IIYAMA 10P1000-C-VGM
OS:Windows 8.1 64bit
CPU:Intel Celeron N2806
RAM:2GB
ストレージ:64GB
価格帯:48,579円
備考:キーボード付属
機種紹介:
Windows8 タブレット スペック比較 (2014年4月:10インチ版 価格5万円台以下)
ドスパラ Diginnos DG-D10IW
OS:Windows 8.1 with Bing 64bit
CPU:Intel Celeron N2807
RAM:4GB
ストレージ:64GB
価格帯:41,018円
備考:訳ありキーボード付属
機種紹介:
ドスパラのDiginnos DG-D10IWがひっそりとキーボード無料サービスをしている件
EPSON DIRECT Endeavor TB20S
OS:Windows 8.1 with Bing 64bit
CPU:Intel Celeron N2807
RAM:2GB
ストレージ:32GB/64GB
価格帯:37,800円~46,440円
機種紹介:
EPSON Endeavor TB20S - 3万円台で買える10インチWindowsタブレットが登場!
表示している価格は、2014年8月20日現在のもので、メーカー直販サイトや価格ドットコムで安値を調査しました。なので、将来的に変動すると思います。また、ASUS TransBook T100TAはモニタが12インチで純然たるタブレットではなく2 in 1タイプですが、価格帯を重視してノミネートしています。「なぜSurface Proがないのか?」というご意見もあると思いますが、値段が高すぎるので外しています。
2.とにかく安く!キーボード込みの最安モデルは?
10インチタブレットの魅力は、キーボードを接続すればノートPCと同等の使い勝手になる、ということだと思います。単純に価格比較をするのではなく、純正キーボードをセットした上でのコミコミ価格を比較してみました。なお、上にも書いていますが、価格は全て税込みで2014年8月20日現在のものです。
第1位 EPSON DIRECT Endeavor TB20S
価格:42,660円(本体37,800円+キーボード3,240円+送料1,620円)
第2位 ドスパラ Diginnos DG-D10IW
価格:43,178円(本体41,018円+送料2,160円)
第3位 IIYAMA 10P1000-C-VGM
価格:50,739円(本体48,579円+送料2,160円)
第4位 ASUS TransBook T100TA
価格:52,795円(本体52,795円)
価格が安いタブレットということだとこんな感じになります。ちなみに5位はdynabook Tab S50ですが、キーボードの価格が16,000円以上するので、トータルで6万円を越えてしまいます。
第1位のEndeavorはストレージ32GBのエントリーモデルで、Officeもついていません。第2位のDiginnosもストレージは64GBですが、やはりOfficeはついていません。第3位の10P1000はOfficeのHome&Businessが付属していることに注意が必要です。純粋に価格だけを見ると上記のようなランキングになりますが、多少なりともビジネスでの利用を考えるのであれば、Officeはついていたほうがいいと思いますので、よく考えましょう。ちなみにEndeavorのスタンダードモデルにすればOfficeのHome&Businessが付属し、ストレージも64GBとなり、キーボード付きコミコミ価格で51,300円となり、10P1000とかなり接近した価格になります。
第4位のT100TAはモニターが12インチとなり、キーボードも単なるタイピングのためだけでなく、ハードディスク500GBを内蔵しています。サイズが大きくはなりますが、よりノートPCライクな利用が可能となります。
3.スペック命!とにかく速いマシンが欲しい
PCやタブレットの性能は、CPUやRAM、基盤の性能、そしてOSのスペックによって総合的に決まると思うので、一概に「これが絶対に一番」というのを断定できませんが、今回は「CPUが高スペック」「RAMがたくさん」「OSが64ビット」という基準でみていきたいと思います。
第1位 Lenovo ThinkPad 10
CPU: Intel Atom Z3795
RAM: 4GB
OS: Windows8.1 with Bing 64bit
価格: 76,680円
第2位 NEC LaVie Tab W
CPU: Intel Atom Z3795
RAM: 4GB
OS: Windows8.1 with Bing 32bit
価格: 66,800円
第3位 ドスパラ Diginnos DG-D10IW
CPU: Intel Celeron N2807
RAM: 4GB
OS: Windows8.1 with Bing 64bit
価格: 41,018円
とりあえず、最高スペックはThinkPad10で決まりです。CPU、RAM、OSのいずれもノミネート機種中最高のスペックになっていて、これ以上のスペックを要求するならSurface Pro 3クラス(キーボード込みで13万円以上します)を選ぶしかなくなります。
第2位以下は申し訳ないのですが主観が入ってしまいます。とりあえずCPUで判断してLavie Wとしましたが、マイナスポイントはOSが32ビットであることです。ただ、32ビットのOSが必ずしも遅いということではなく、利用環境によって64ビットのほうが高速化すると考えていますので、とりあえず。Lavie WはThinkPad10の姉妹機なのですが、OSは安定方向に振ったのでしょうか、32ビットしか選べないんですよね。
第3位は低価格マシンDiginnosとしました。CPUがCeleron N2807ということで、Atom Z3795との比較でどの程度見劣りするのか不明なのですが、この価格帯にして64ビットのOSと4GBのRAMを搭載してくれているのは本当に素晴らしいと思います。Officeが別売りでバカ高い(Home&Businessで24,000円)ことを考慮すれば優位性が薄れますが、その代わり「訳あり」キーボードが無料で付属するので、やはりお買い得感は非常に高いものがありますね。
それ以外のモデルは昨年末に8インチタブレットのブームが始まってから、漸進的な進化はしているものの、64ビットOSだけどRAMは2GBのままとか、コストコンシャスな傾向が強く、ほんとうの意味でのスペックアップが果たされていないような気がします。もちろん実用上の不満は非常に少なく、十分満足できるタブレットばかりですが。
4.見た目も大事でしょ!かっこいいのはどれ?
ここはウインタブというひどいインターネットなので、もう答えはバレバレなんですが、一応…
第1位 Lenovo ThinkPad 10
選定理由:iPadにデザイン面で対抗できる唯一のWindowsタブレット。ThinkPadというブランド・アイデンティティを継承した美しいアルミ製のブラックボディにロゴマーク。純正オプションが豊富でキーボードとのデザイン的な一体感も抜群。ビビッドな色使いのクイックショットカバーもいい。さあ、街に出てThinkPad10でマカーを蹴散らせ!
第2位 TOSHIBA dynabook Tab S50
選定理由:先代VT484では重く厚いボディだったものが、Sシリーズとなり薄く軽く進化。サテンゴールドのボディ色は「クロかシルバー」のWindowsタブレットの中にあって個性的。ベゼルまでサテンゴールドなのもいい。信頼の東芝ブランドというのも好印象。
第3位 NEC LaVie Tab W
選定理由:上位モデルの付属キーボードとのデザイン的な一体感が素晴らしい。キーボードの利用頻度が高いならおすすめ。NECのLavieはビッグブランド。
はい、予想通りですね。選外となったDiginnos、Endeavor、100P1000はコストダウンの結果、没個性な本体デザインになってしまい、キーボードをセットした時のデザインもさまにならない印象があります。また、T100TAはモニターが12インチであり、キーボードドックとの親和性を追求したデザイン、言い換えるとキーボードがついて初めてデザインが完成する、という感じなので選外としました。
5.ウインタブならこれを選ぶ
第1位 ドスパラ Diginnos DG-D10IW
選定理由:そもそも「訳ありキーボード」というB級テイストが素敵。CPUがCeleronというのが気になるが、64ビットOSに4GBのRAMにキーボードがついて4万円台前半、というのは本当にすごい!もし買うならとりあえずOfficeをつけずにフリーの互換ソフトで我慢して、我慢の限界になったらPCのOfficeをアンインストールして移植します。
第2位 Lenovo ThinkPad 10
選定理由:そもそも一番欲しいのがこれ。スペック、デザインとも文句なしの満点。唯一ネックなのが価格で、本体に純正キーボード、クイックショットカバーをつけると総額で10万円近い。なにがしかの臨時収入があったらこれを選びます。
第3位 ASUS TransBook T100TA
選定理由:すでに8インチタブレットを持っていて、もう一台、ということならこれ。使い勝手はタブレットというよりもノートPCに近くなるが、外出時の利用目的(入力作業が多いとか、遊び目的の外出とか)に応じて8インチタブレットと棲み分けるのなら最適の選択になりそうです。
あれだけThinkPad10をべた褒めしておきながら、選ぶのはDiginnos…。私がその典型なんですけど、ウインタブの読者がみんな金持ちとは限らないわけで、月々の可処分所得がそんなに大きくない人が多いと勝手に仮定して、やっぱり価格って無視できませんよね、と。価格を無視してやれSurfaceだのと騒ぐのは他のメディアにお任せするとして、「普通の人」があまり無理なく買うことができて、スペック的にも満足で、ということならDiginnosでしょ?それと「このキーボード、タダなんだぜ!なんでタダかって言うとさ…」的な話で盛り上げられるじゃないですか!
※2014/12/8追記
新しく10インチと2 in 1の機種比較記事を書いています。こちらもぜひご覧ください!
Windows タブレット & 2 in 1 スペック比較 (2014年11月:10インチ版、エントリークラス)
Windows タブレット & 2 in 1 スペック比較 (2014年11月:10インチ版、中上位クラス)
Windows タブレット & 2 in 1 スペック比較 (2014年12月:10インチ以上、ハイエンドクラス)