こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。読者レビュアーによる実機レビュー記事となります。レビュー対象は「YEPO 737S」です。強くMacBookを意識した(パクったとはいいません…)筺体を持つ、13.3インチサイズのモバイルノートPCです。レビュアーは「tatsu」さんで、MacBook Proをお持ち、ということで、MacBookとの比較、そしてガチでゲームができるか、ということを試してもらいました。では、tatsuさんのレビューをどうぞ!
目次
- 1.はじめに
- 2.筺体チェック
- 3.ゲームをしてみた
- 4.総評 今回、初めてマイナーブランド中華PCに触れましたが、予想以上に快適で驚きました。特筆すべきはディスプレイのクオリティとバッテリー性能。ディスプレイに関しては、前述した通りです。力が入っています。 バッテリーも、容量がでかいだけあってそこそこ持ちますし、使用時の減り具合も安定しているので、ゆったり使えるかと思います。 しかもこれで2万5000円弱とは、なかなか侮れない存在です。 Macと比較すると、どうしても粗が目立ちます。しかし、値段を見ればそれも致し方ないところ。むしろ、2万5000円弱でこの性能のノートPCが手に入ることが素晴らしいことではないでしょうか。ただ、安いからといって初心者が安易に手を出すものではないのも事実。やはり、そこそこPCスキルがある人のセカンドマシンに最適なのかもな。とも思います。 最後に、貴重な機会と端末を与えてくださったウインタブ氏に心から御礼申し上げるとともに、私の拙い文章を読んでくださった皆さんにも、感謝申し上げます。 5.関連リンク
1.はじめに
こんにちは。この度YEPO 737Sのレビューさせて貰うことになりました、tatsuと申します。WinノートPCレビューなのですが、普段はMacBook Proを使用しているMacユーザーです(Winはたまに使う程度)。ですので、Macメイン使いのユーザーから見たポイントも重視して書いていきたいと考えておりますが、どうしても贔屓目になる点が出てくるかと思います。その点だけご了承ください。
2.筺体チェック
早速ですが、737Sの構成です(以下ウインタブさんのレビューからの抜粋です)。
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 4GB
ストレージ: 128 GB eMMC
ディスプレイ: 13.3インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク: 802.11b/g/n, Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ0.3MP
入出力: USB 2.0 × 2、miniHDMI、オーディオ、SDスロット
バッテリー: 8,000 mAh(8時間)
サイズ: 335 x 225 x 18 mm / 1.25 kg
スペック表を見ればわかるように、最近の中華機では標準的な構成になっています。その中でも、ストレージが128GBと他の機種の倍くらいあるのはちょっとしたアドバンテージではないでしょうか。
如何にもな林檎ノートPC臭のするデザインです。きちんと天板の『YEPO』ロゴも光る凝りよう。
興味があってやってみた。後悔はしていない。外装に触れてみると分かるんですが、材質はなんというか…「これ本当にアルミなんですか?」と聞きたくなるくらいプラスチック感がするんですよね。
天板、パームレストと底面で触り心地が違うので、もしかすると上側と下側で材質が違うのかもしれないですね。
側面の端子位置:MacBook Airをそのままなぞったカタチとなります。
(MagSafeコネクタ→AC端子、mini displayポート/thunderboltポート→mini HDMI)
背面四隅のポッチは結構出っ張っており、かなり滑りにくくなっていますので、わりかし実用的かと思います。
ディスプレイ:かなりくっきりはっきりと見やすいもので好印象です。ただ、設定画面やダイアログなど所々ぼやけた感じに表示する時があるのはご愛嬌。
ディスプレイについてもう一つ。普通のTNかIPSタイプかという点が気になる方がおられると思います。『ロットや細かな仕様変更により、違いが出てくる場合があるかもしれない上での個人的な見解』ですが、上下左右から覗いても色変化がほとんどありませんので、IPSタイプだと思います。
キーボード:打鍵感についてはウインタブさんが語っておられる通りの感触です。強いて一言付け加えるとすると、Mac(MacBook 2015以前)の打鍵感からしっとりさを薄めた感じでしょうか。
タッチパッド:タッチ感度はそこそこなんですが、クリックの際の押し込み具合が硬く、Macと同じ感覚で押し込もうとすると押し込めません。その辺りは個体差かもしれませんが、残念だと感じたポイントです。
ヒンジ:Macなら指で簡単に開けるのですが、737Sは下側を抑えながらでないと持ち上がりません。半分くらい閉じるとスリープ状態と感知が敏感すぎるきらいもあります。
そして、一番声を大にして言いたいところはバッテリーのもち。結構持ちます。後述しますが、ある程度の負荷がかかっても低負荷時と同じ感じで減ります。
肝心の動作感ですが、ネットブラウジングや文章作成程度の作業をする分にはキビキビ動いてくれます。むしろ、性質を考えれば必要十分でしょう。
3.ゲームをしてみた
みんな大好き、ゲームを動かしてみました。と言ってもatom機。バリバリ3Dゲームはまず動かないでしょうが、軽めのものならどうだ…!? ちなみに、WinストアアプリのAsphalt 8は快適に動きました。
いくらか手持ちのものをテキトーにピックアップしてみました。
⚫︎DJMAX Trilogy
⚫︎POSTAL2
⚫︎MIDNIGHT CLUB 2
とりあえずこの3つを試してみました。なお、最初に書いてある結果は全画面表示でフルHD表示にした時をベースにしております。
DJMAX TRILOGY
動作条件は以下となります。
OS: Windows2000/XP/Vista
CPU: Intel Pentium 4 1.6GHz以上
メモリ: 1GB以上
GPU: nVidia GeForce5700 もしくは ATI Radeon 9600以上
DirectX: 9.0c
HDD: 未圧縮の5GB以上の空き容量
光学ドライブ: DVDドライブ必須(DVDメディアのため)
コナミのビートマニアのように、上から落ちてきた物体をバーに重なったところでキーを叩いていく、いわゆるリズムゲームです。
ゲームの性質上、遅延やカクつきに神経質になりますが….
結果:『ゲームできなくはないが、快適とは言い難い』
理由としましては、ゲームプレイ中のカクツキや遅延がそこそこの頻度で出てくる為ですね。なんというか、常に出ているわけではなく、ある程度密度がある場面で発生することが多い印象でした。ちなみに、オプションでアニメーションをオフにしても改善されませんでした。というか、オプション項目が少ないので、色々いじくれないのはちょい残念です。
対応OSがVista止まりということもあって、互換モード動作でも、Win10とは相性が悪い可能性もなきにしもあらずですが。
よって、『DJMAXは737Sには適していない』です。
POSTAL2(Steam版)
動作条件は以下となります。
※wikiからの抜粋
FPS(一人称視点)アクションゲームです。ギリギリなブラックユーモアやお下品描写で一部の方々に人気を博したゲームです。18歳未満の方にはお勧めできません!アンリアルエンジン2搭載と、発売当時最高峰のゲームエンジン搭載のゲームです。
結果:『カクカクしててゲームにならない』
やはりバリバリ3Dでやるようなゲームをてんこ盛り設定でプレイするのは厳しいものがありますね。とはいうものの、ポスタル2はオプション項目が豊富ですので、ある程度なら柔軟に対応できます。
737Sでそこそこ動かそうと思うと最低設定近くになるかと思います。まあ、それでも所々処理落ちする場面が見受けられるので、快適とは言い難いですね。残念。というか、設定項目がめちゃ多い+日本語化していないものですから、私自身すべて把握できてないんですよね。同じような構成機で快適にできたよって方がおられたら連絡ください。
MIDNIGHT CLUB 2
動作条件は以下となります。
おそらく紹介した3本の中で一番古いものになるんじゃないでしょうか。GTAで有名なロックスターが手がけたレースゲームです。ロックスター版ニードフォースピード(NFS)ですね。
NFSと違うのは、実在の車は出てこないことと人を轢けることでしょうか。ってGTA臭がプンプンしてきます。ちなみに、日本では1とL.Aが発売されています。家庭用でも出ているので、レースゲーム好きの方は是非やってみてください。
結果:そこそこ快適に動く
基本的には最高設定でキビキビ動いてくれますが、爆発や水しぶきがたつような場面では重くなったりします。軽く遊ぶ程度には我慢できる範囲、、かな?
結論:3Dゲームは10年前、2Dは動きが少ないものがatom x5機体のボーダーラインかもしれません。
とはいうものの、設定次第、環境次第で幾らでも変わってきますので、あくまでも参考程度によろしくお願いします。性能が控えめだからか、発熱も少なく、高温時でも50度付近と低めでした。もちろん、パームレストや底面がほんのり熱は持っても、アッチッチになることはなかったですよ。
それに伴ってか、バッテリーの持ちは普段よりちょっと悪いくらいで、割と緩やかな減り具合でした。
以上のことを省みると、737Sは『バリバリゲームを動かす』というより、『外出時のちょっとした息抜きにゲーム』みたいな使い方に適しているのではないでしょうか。
4.総評
今回、初めてマイナーブランド中華PCに触れましたが、予想以上に快適で驚きました。特筆すべきはディスプレイのクオリティとバッテリー性能。ディスプレイに関しては、前述した通りです。力が入っています。
バッテリーも、容量がでかいだけあってそこそこ持ちますし、使用時の減り具合も安定しているので、ゆったり使えるかと思います。
しかもこれで2万5000円弱とは、なかなか侮れない存在です。
Macと比較すると、どうしても粗が目立ちます。しかし、値段を見ればそれも致し方ないところ。むしろ、2万5000円弱でこの性能のノートPCが手に入ることが素晴らしいことではないでしょうか。ただ、安いからといって初心者が安易に手を出すものではないのも事実。やはり、そこそこPCスキルがある人のセカンドマシンに最適なのかもな。とも思います。
最後に、貴重な機会と端末を与えてくださったウインタブ氏に心から御礼申し上げるとともに、私の拙い文章を読んでくださった皆さんにも、感謝申し上げます。
5.関連リンク
YEPO 737S - 安定挙動でバランスが取れた中国の13.3インチモバイルノート(実機レビュー)
YEPO 737S:Gearbest
レビュアーが使用している製品はGearbestからの提供品です。
YEPO 737S:Gearbest
レビュアーが使用している製品はGearbestからの提供品です。