こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。私が2017年に実機を試用したスマホの中で最も気に入っている「Vernee M5」ですが、その後読者の方の手に渡り、読者レビューをしていただいています。
Vernee M5 - 5.2インチのプレーンなスマホ、価格帯から考えて文句なしの出来!(読者レビュー:Jさん)
そして、今回、レビュアーのJさんが半年間継続使用したのを期に、再度レビュー記事を書いてくださいました。新製品情報やセール情報も大切ですが、このように、比較的長期間使った上でのレビューは読者にとっても大変有益であると思います。Jさん、ありがとうございます!では、Jさんのレビューをどうぞ!
目次
0.はじめに
お久しぶりでございます。相変わらず、vernee M5を使っております。大体半年くらい使ったでしょうか?特に不満もなく楽しく使っております。とても素敵な端末をいただけて良かったな、と思っております。
スマートフォンのレビューって最初の印象だけで話が終わって、その後の状況が伝わってこないもの多くないですか?外観のレポート写真がのって、それっきりみたいな感じで。昔は長期レビュー的な記事も結構あったイメージですが、長期間使うカメラのようなものならまだそういう記事も見かけますが、日進月歩で本体も安くなったスマートフォンでは、そういうレポート少ない気がします。
そんなわけで、自分の感想や、M5の周辺で起きたことなどをお伝えしたくレポートをまとめてみました。
1.私が所有する本体について
半年使っていて、本体はそれなりに傷だらけになってしまいました。実は3月くらいまではほとんど傷もなく使っていたのですが、年度末進行で疲れていたのか立て続けに落としてしまいました。傷は外周にも背面にもついてしまっています。
本体がものすごくつるつるだったので、引っ掛かりができたというか、多少のざらつきを感じるくらい傷がついてしまいました。というか、そのくらい本体がつるつるなんです。確かにつるつるは見栄えいいかもしれませんが、手で持つものなんだから、もう少し引っかかりある方が落とさないのになぁと思ったりもします。いや、自分の不注意が一番悪いんですけどね。
バッテリーは、メインで通信をしているわけではないので、判断基準が甘い所はあると思いますが、それでも使い始めと比較してバッテリーが大きく劣化したという印象は現時点ではありません。中華端末だと品質が悪くて、最初はいいけど半年後にはバッテリーが死ぬから、本体安くても結局高くつく……みたいな悪口を聞いたこともありましたが、2018年現在そこまで品質が悪いということはないと思います。まぁメーカーによるのかもしれませんけどね。
以前国内メーカーの端末を使っていて、1年でバッテリーが半分以上死んでしまったことがありました。バッテリー計測アプリを使うと60%から急に0%になるような挙動でした。しかし、少なくともM5は今日現在そのような不具合は起きておりません。
画面フィルムも少し傷がついてしまいました。多分、ポケットに硬い何か(多分鍵だと思います)と一緒に入れてしまったときだと思います。それ以外は気になる傷もつきません。PDA工房様にいただいたのは衝撃吸収保護フィルムでしたが、表面も十分な耐久力あるのかもなぁと感じております。また何度か落としても平気だったのは、フィルムの影響??それはわかりませんが、ありがたく使わせてもらっております。
ただ、今まで順調だったのは外気温が低かったというのもあるかもしれません。これから暑くなりますし、バッテリーも急にだめになってしまうかもしれません。もちろんこのまま元気に1周年を迎えられるかもしれません。
2.使っていて気づいたところや、M5関係の情報
カメラの不具合?について
カメラを使うアプリを入れたときに、撮影される写真がものすごく暗く感じることがありました。何個かのアプリでそのような挙動となりましたが、すべてのアプリではありません。APIとかそういうのは詳しくはわかりませんが、ソフト側からカメラの呼び出し方によって、画面の明るさ等の設定がうまく受け渡しできないものがあるのかもしれません。なかなかM5をメインで使うって人はいないかもしれませんが、そういう挙動をすることがあることをお伝えします。
メインで写真撮影に使っているのは、Open cameraというアプリなのですが、このアプリは先程の画面が暗くなるという問題はありません。しかし、露出補正をロックしても撮影時にピントをオートにしていると露出のロックが解除されてしまいます。これは本体の問題なのかソフトの問題なのか、私が使っている機種が少なすぎて判断できていません。
そんな感じでカメラ周りで時々イメージと違う動作することがわかっています。わかってしまえば対処方法もあるわけで、例えば暗くなるソフトでしたら他のソフトで撮影するとか、オートで露出が固定できないのであればオートで使わないとか使い方でフォローできている感じです。
文句ばかり書いているカメラですが、逆に良い発見もありました。カメラが飛び出している配置になっているわけですけど、その下に指紋認証ボタンがあるからかレンズ部にあまり触れないんです。だからレンズの全面が汚れないのか撮影するときにちゃんと映るのが良いなぁと思っております。
というのは、この機種の前に併用しているarrows m02はレンズが飛び出していないので気づかないうちにレンズ部に触れてしまうようで、撮影しようとしたときものすごく写りが悪くてカメラ部に指紋がべっとりついていることに気付くときがありました。そのようなことがあまり起きていません。これは使っていてよかったポイントです。
晴れているときにある程度きれいに撮影できるのは当たり前ですが、夕方に撮影しても日が残っていればそれなりに雰囲気のある写真が撮れると思っております。このくらい撮影できれば、私としては許せてしまう感じです。私が古いデジカメをいっぱい知っているので、評価が甘いのかも??
OTGが動作していない?
オフィシャルのページを見ると書かれているOTGですが、機能していないと思われます。私の個体差なのかもしれないと思っておりましたが、海外の掲示板でも動かないという書き込みもありました。アプリにOTGの動作状況を見るものがありますが、アプリを使用してもやはり動作していないと表示されます。
正直、公式ページに書かれている機能が動作しないのはちょっと酷いなぁと思いました。 ただ、ハード的にはもしかしたら有効なのかもしれませんし、これに関しては今後のソフト更新や、カスタムロムの登場を待ちたいと思っております。
部品、色々増える
前回レポートを書いた頃は、M5関係の周辺機器は全くと言っていいくらい商品がありませんでした。しかし、今AliExpressを見ると各種ケースや保護シート、そしてLCDやバッテリー、背面側カバーなどが手に入るようになっています。LCDは50ドルくらい、バッテリーや背面カバーは20ドルくらいです。画面を割ったとき、自分で分解して修理する?と聞かれると悩ましいところはありますが、バッテリーが販売されているのは、上にも書いたようにバッテリーで端末をだめにしている自分としては心強いと思っております。
root化について
この半年で、root化周りの情報も集まってきました。私がレビューを書いた頃は、verneeがM5のROMを公開していなかったため、ユーザー側はその公開待ちでした。その後1月中旬に無事ROMが公開されたため、root化することもできるようになりました。
海外の掲示板によると、TWRPも移植されて使えるようになったようです。私はTWRPで不具合があったという書き込みもあったのでスルーしており、実際に試してはいません。また、LineageOSを移植している人もいるようです。まだ動いていないようですけどね。
こんな状況ですので、root化して使いたいという人には悪くない選択かもしれません。ただ、カスタムロムをとっかえひっかえ楽しみたい人向きではないと思います。国内・国外を見ていても絶対的なユーザ数が少ない気がします。
開発に協力できる力があれば手伝いたいのですが、残念ながらそこまでの技量はないので、海外の掲示板を追いかけながら楽しみたいと思っております。あと、M5にandroid 8(oreo)が提供されるかどうかはわかりませんが、M6にoreoが来たら、こういう人たちが色々なんとかしてくれないかなぁなんて妄想もしております。
LTEのバンドやストアの認証について
M6が発売するあたりで、対応バンドが話題になっている頃、販売ページにはLTEバンド20対応と書かれていますが、実際にはLTEのバンド19にも対応しているという書き込みが日本の掲示板であり話題になっておりました。ただ、対応していない機種もあるという意見もあり、個体差があるのかもしれません。
また同時期、playストアの認証もかのあゆさんの記事の通りに操作すると、M5だと認証済みになるという情報があり話題になっておりました。他のverneeの機種ではあまり認証済みにならないようで、本体が安いこともあり、一時期急にM5人気が高まりました。全然使っている仲間が増えなくて寂しい思いをしていた自分としてはびっくりして読んでおりました。
(ウインタブ注:Playストアの認証について、おそらくJさんはカスタムROMを導入した場合のことを記載していると思われます。通常の利用であれば現時点でGoogle Playが認証できないということはありません)
そんな感じで色々な意見がありましたが、掲示板なので真相は闇の中です。これらの機能を目的で買うのはあれですが、購入後のおまけとして対応バンドが広かったり、認証が通ったらラッキーと考えるのもいいかもしれませんね。
3.実際に何に使っているのか
半年使って、私の使い方は正直あまり変わっておりません。普通に実用品として愛でる感じでした。
カメラ・辞書等
最初のレビューにも書きましたが、私にとってM5は欠かせない辞書であり、カメラであり、です。ちゃんとしたカメラを持ち歩けば良いのですが、仕事していると荷物は減らしたいところ。そういう意味で便利に使っております。
音楽プレイヤー
内蔵メモリが結構しっかりありますし、micro SDにも対応しているため、普通に音楽プレイヤーとして活躍しております。バッテリーの消費も少なくて便利です。
FMラジオ
ラジオですが、rootを取ったので周波数も色々設定ができ使っております。ただ、標準的な周波数である87.5-108MHz以外を設定してラジオアプリを終了すると起動しなくなってしまうのがちょっと面倒ですね。ここらへんはなんとか設定できるといいなって思っておりますが、田舎に住んでおり、FMラジオがなかなか入らないので積極的に対処方法を追いかけておりません。
こんな感じで、やっていることはPDAを持ち歩いていた時代となにも変わっていないのですが、でもなくてはならない大切な端末となっております。
4.終わりに
以上で、レポートというか感想は終わりとなりますが、まとめると、ユーザーが少し増えて、root化等使い方が広がってきました。また、本体は特に不具合もなく元気です、という感じになります。
ハイスペックの端末を求めているのであれば新しいものが出るたびに気になるかもしれませんが、このくらいの実用的スペックの端末ですと半年程度で古びた感じはしません。メインにしてもそれほど不都合ないんじゃないかという端末ですね。
ただ、今買うのが良いかと聞かれると、強くはお勧めしないかもしれません。やはり半年以上経過して、同じ価格帯でももっと高性能な機種も増えてきていると思うわけです。さらにM5自体も実は発売時より少し値段が上がってしまっていてお買い得感がちょっと薄れてしまいっているという問題もあります。
でも、じゃぁお勧めじゃないの?ときかれると、そんなことは全くないです。確かに有名メーカーの新機種を使ったほうがユーザーが多いから色々な情報が集まると思いますが、その機種が半年後元気かどうかはわかりません。少なくてもM5に関しては、個体差はあると思いますが半年たっても元気ですので、そういう意味でお勧めというか安心感あることはお伝えできると思います。
機能や価格が問題ないと思っていただけるのであれば、薄くて程々に軽くて、バッテリーもそれなりに積んでいてとても実用的だと思います。また、初めての中華端末としても、結構普通なのでお勧めできるかもしれません。でも色々な不具合を乗り越えるのも楽しみ……って言われるとそのご期待には添えないかも??
そんな私は、M5、非常に満足しています。でも、正直M6も触ってみたいなぁって思っていたりもします。実際触ってみると解像度以外何一つ変わらなくて笑っちゃうかもしれないですけどね。でも何より気になる端末はM6です。
それでは、これでレポートを終わります。1年後も端末が元気で、新しい情報があったら何らかの情報をお伝えできたらいいなって思っています。その時はよろしくお願いします。
5.関連リンク
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