こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国の2 in 1「Onda OBook 20 Plus」の読者レビュー記事となります。レビュアーは「本山 葵さん」で、ウインタブにしばしばコメントを書いてくれる人です。レビューではお手持ちのタブレットや2 in 1との比較を多角的にしていただいており、単にOBookだけでなく、同等スペックの中国製品をお使いの人や購入検討している人にも有益な内容だと思います。では本山さんのレビューをどうぞ!
目次
はじめに
こんにちは、ウィンタブ様のご厚意によりレビューをさせていただく機会をいただきました、本山 葵と申します。国民的8Bit機PC-8801の時代から自宅にPCがあり(小学生でした><)、初購入の迷機SOTEC・PC-STATION M250以来潰したパソコンは数知れず、使い潰して文鎮化したタブレットもあります(涙)
そんな自分ですが、今回中華製の2in1PCのレビューの機会を頂きました。今までに使用してきた2 in 1として、
Acer Aspier Swich10 E
Acer Aspire R11 R3-131T
中華タブレットとしては
Onda V891w (Win8.1+ Android4.4 メモリ2G ストレージ64G )
Ployer Momo7w(Win8.1 メモリ2G ストレージ16G)
なども使用しており、ある程度中華PCにも理解があるものの立場としてレビューを書いていきます。
この4枚の他に…
Windowsタブレット
テックウインド CLIDE 8.9
Miix2 8
Miix3 10
Ployer Momo7w
Androidタブレット
F-04H (Docomo タブレット)
F-02F (同上)
F-01D (同上)
Nexus7(2012)
原道 Mini One など
なんか使っていました。
Act1:まずはスペックから
OS: Windows 10 + Remix 2.0
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,920 × 1,200)
ネットワーク: 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ200万画素
入出力: microUSB、microHDMI、DC電源アダプタ、オーディオ、microSD
サイズ: 254 x 168 x 8 mm / 重量 560 g
バッテリー:6000mAh
手持ちの類似PCと比較してみましょう。比較対象は上記写真の機種3つ。他にもタブレット(Miix2 8など)とかありますが、あくまで“2 in 1 PC”がメインであることと、同じOndaのDualOSタブレットのv891Wを選択しました。
※1 購入当時のOSで現在はすべてWindows8.1の機種はWin10にアップデート済
※2 Onda V891wは純粋な中華タブレット
※3 括弧は購入時のスペック(SSD化とメモリ交換)
※4 Acer2種の価格は当時の購入価格 V891wはAmazonで購入当時の価格。ちなみにOnda Obook20 Plusは キーボード付きで東映無線ラジオデパート店の価格。比較してはいけないかぁ・・・・とは思いますが。
MicroSDスロットはMicroSDXC 128Gを普通に認識して使っています。
個人差あるから比較しにくいですが音の比較の評価
(良い順)R11>Swich10E>(モノラルの壁)>Obook>V891w
音はR11がこの機種の比較の中では超越しています。おなじMP3ファイルの再生でも別次元に広がる音がします。R11のサラウンド感(ともいえるもの)が素晴らしいです。ステレオ2機種に対してモノラル機種の評価はきつくなるのは仕方のないことではないかと思います。
Act2:使ってみた~Windows10編
Windows10を起動させて導入したソフト、アプリ。
Google Chrome (ネットプラウザ)
Advanced System Care 9 Free(システムメンテソフト)
NOAH (圧縮・解凍ソフト)
K-lite Codec Pack (動画再生補助)
WPS Office 2016(office互換ソフト)
Amazon Kindle(Kindle書籍用)
自分が活用するストアアプリ
MSNニュース MSNスポーツ MSNマネー
Amazonアプリ テレBing EBpoket
Niconico動画アプリ
基本的にWindowsタブレットにはこのアプリ、ソフトは大概入れています。Aspire Swich10EでもOndaObookだろうと変わりません。
自分がメインで自作PC使っているので2 in 1に重い処理なんか、初めからさせません。必要ないですし、快適に使いたいから。基本使わないものは入れない。使わないものがあったら消す。パソコン快適に使うなら必然の行為です。本来、PC高速化ソフトをお金出して買う必要なんてないのです(フリーのチューンソフトだってそんなに必要度高くない)。自分でパソコンの管理ができていればね。
一般の家電量販店で市販されている高価なパソコン使って動作が重いと(PC強いと評判の)自分に相談してくる人がリアルで結構いますが要らない(使わない)ソフトてんこ盛りのままで使ってるので重いのは当然なのですよ。
おっと横道にそれました。では比較検証していきます。
検証1:起動時間の測定
BootRacer6.0(非商用目的ならフリーソフト)を使って測定。開始から準備完了画面がでるまでを測定
結果はこちら
表Aの時間はBios画面が出てからパスワード入力画面までの時間
表Bの時間はパスワード入力後から分析終了までの時間です。
このソフトはユーザーのパスワード入力待機時間は引いて表示する(画像のグラフの真ん中、グレーの部分)ので、純粋に起動処理にかかった時間だけがわかる仕組みになっています。
検証2:Windows エクスペリエンス インデックス(10点満点)
Windows8.1以降ではこの機能は表面的には消えたのですが、winsat.exeを使ってここのサイトで検証しました。
検証2つとも2 in 1 の比較なのでv891wのデータは載せてありませんが、Swich10Eとさほど変わらないデータが取れると思います(構成ほぼ同じ)。デュアルコアとクアッドコアの数値の差も出ていますね(R11はデュアルコア、ほかの2つはクアッドコアのCPU使っています)。
R11についてはパーツ変えた効果がそのまま数字に出ています(赤字)。eMMCとSSDの違いもはっきり出ています。メモリの量の差が出ていないのですがメモリの搭載量は起動時間よりも使っている間の処理において差が出るものだと思います。
4Gメモリありますので基本動作はサクサクでRAM使用量がキツキツになることはあんまりないと思います。試用中、突然フリーズしたとかクロームが落ちたとかもありません。
メディアプレーヤーで音楽垂れ流しながらAmazonKindleやDocomoDマガジンのようなデジタル書籍をベッドで寝転んで読んでいるような使い方するならオーバースペックといえるぐらいだと思います。
画面はFHDなので高精密でかなり綺麗です。結構映り込みとか激しいですが、これには理由があってこのタブレットが届いて電源を入れる前に車用ガラコをタブレットの表面に塗ってあります。
1)液晶についた指紋とか埃をとりやすくする
2)液晶の光度を下げてバッテリーの持続時間を増やす
3)タブレットのタッチパネルの滑りをよくする
ためのものです。実はタブレット用のガラコにしようと思ったのですが、なにぶん高価なので車用ガラコをスマートフォンに使用している人のレビューを参考に取り入れました。デジタルブックとかタブレットで動画見る人なんかにもこれはお勧めできます(メーカー的には非推奨ですけど)。
写真映す時の映り込むのが激しくなって、手とか画面に映りこんでしまったりするので、それも気を付けないといけないですけどね(笑)。
ゴリラガラス使っているSwich10で保護シート使ってないユーザーさんとか、(100均の保護シート上からガラコ塗っても滑りの良さは体感できるので)高価な機種専用の保護シート買って失敗して泣いている人にもおすすめです。
Act3 使ってみた~Remix OS編
自分はAndroid系OSとの付き合いも古く、2011年にHT-03Aを導入して以来ずっとAndroid系スマートフォン使っています。現在はSH-01G(シャープ・携帯)とF-04H(富士通・タブレット)の2台運用で使っています。iOSに興味ありません(笑)。
このPCにはRemixOSがインストールされています。
Windowsに似たUIを備えWindowsを扱う感覚で使用できます
複数アプリ同時起動なんかはAndroidではできる機種がほぼない状態なので、音楽聞きながら読書なんかできないですから。(ブラウザの同時起動ならアプリでありますが・・・・・)
普通に使う分にはまったく困らない
ネット検索、ネット閲覧、音楽再生、動画再生、購入した電子雑誌の読書。SIMこそありませんがタブレットでできることでできないことってないと思います。モンストできますし。
GooglePlayアプリが入っているので、アカウントあれば普通のスマートフォンやタブレットと同じ感覚で使えます。インカメラしかなくてアプリの家計簿で写真アプリ使ってレシート撮影できませんとかそういった悩みはあるでしょうけどね。
検証3:OSの切り替え時間をストップウォッチで
この画面からOSが立ち上がるまでを測定しました。どちらもOS変更の仕組みは変わらないので単純にストップウォッチで
測りました。結果は下記のとおりです。
この検証はDualOSならではの検証になります。2回測定してよいほうの時間を記入しました。その結果、切り替え時間に大差はありませんでした。CPUの違いでもっと差が出るものだと思っていましたが意外でした。
ただ、RemixOSの動作は基本もっさり気味です。カクカクで困るほどではありませんが。しかしOS切り替えはそんなに待っているって感じはしません。普段Android6.0、メモリ3G入っている最新機種(F-04H)使っているからそう感じるのかもしれません。
Act4 キーボード編
2 in 1もそうですが、PCを使うものにとってキーボードの環境って意外と重要なのですよ。特にビジネスでデスクトップパソコン使う場合なんかには長く使うことを考えてキーボード選ばなきゃいけない。
この中華タブレットはキーの並び方が特殊で日本語配列に慣れていると最初は苦労します。Swich10とか日本語対応の2 in 1タブレットに慣れている自分でも実際悩みました。Fキーが独立してないのもやりにくいという感覚を自分に与えました(Miix3 10もそうでしたが)。
ただ、このタブレットでワードを使って記事を打ち込みとかすることはない(と思う)のでキーボードはあるだけで十分ありがたいです。
Final Act まとめ
メインPCとしては非力だけど、お出かけのお供にさせるには極めて優秀な子。
自分にとってタブレットとか2 in 1 PCっていうのは、気軽に持ち運びができOSが不自由なく立ち上がり、軽い作業を難なくこなすことを要求します。このPCはその要求に対し難なく実行できるスペックはあります。
このレビュー記事を書いている最中にウインタブ様のサイトで、「タブレットでRAM2GBと4GBはどのくらい差があるの?ご意見お待ちしています」っていう参加企画ページがあり、タブレットのメモリ搭載量が話題になっていました。
自分は今回その企画には自分のこのレビューで答えようかなと思いました。そのため当初のレビュー予定のものから大分書き方を変えました。
メインメモリ2GのSwich10E、
メインメモリ4GのObook20Plus
この比較ですが、正直自分が思ったよりも差が大きく出ませんでした。正直メモリ4Gってもっとすごく快適になるものだと思っていましたが・・・・。ただ、メモリ4Gあるのでメモリ使用量が50%超えることはめったに無く、安定して使えていました。でもこの軽量、快適化を意識した自分の使い方だったら2Gでもいいやってことに気が付きました。
結論としてはメモリ2Gでも何不自由なくタブレットとして扱えることの再確認(Swich10Eの再評価)になりました。
あと、このPCも問題点があって、
1)起動したときはキーボード繋いだ状態でも縦向きで起動する
2)メタルチックな外観なので傷がつきやすい。
3)バッテリーが思ったより持たない。
などがあります。対策ですが
1)いろいろやりましたがどうにも変わらないので放置
2)100均の液晶保護シートつけて保護しています。
3)持ち運ぶときは大容量モバイルバッテリー持参で行動する
などで問題ないと思います。逆にそのぐらいしか使っていて不満がないということでこのパソコンが素晴らしいものだって言えると思います。中華製PCであることと重い処理はできないこと、DualOSであるという日本製にはない特殊なものであるということが理解できていれば、使いこなしやすいタブレットだと思います。
最後に、レビューを許可していただいたウインタブ様にお礼申し上げて、自分のつたないレビューを終了させていただきます。
関連リンク
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レビュアーが使用している製品はGearbestからの提供品です