GPDやOne-Netbook、AYANEOなど海外のUMPC、ゲーミングUMPCを幅広く手掛ける株式会社天空が、自社ブランドのゲーミングUMPC(ポータブルゲーミングPC)「TENKU LUNA」を発表しました。先行予約価格が79,800円と、他社製品よりもワンランク以上安く、スペックも決して悪くありませんので、読者の有力な購入候補になるものと思います。
1.概要
スペック表
TENKU LUNA | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 7840U |
GPU | なし |
RAM | 32GB(LPDDR5-6400, オンボード) |
ストレージ | 1TB/2TB SSD(PCIe4.0 ×4, M.2 2280) |
ディスプレイ | 7インチ(1,920 x 1,080)タッチ、120Hz |
ネットワーク | WI-Fi 6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3 |
入出力ポート | USB4 Type-C×2、microSDカードリーダー オーディオジャック |
バッテリー | 50.04 Wh |
サイズ | 256 × 113.5 × 22.5-36 mm |
重量 | 666 g |
コメント
搭載CPUはRyzen 7 7840Uです。Ryzen AI 300シリーズとかRyzen 8000シリーズではありませんが、ウインタブとしては「これで正解」だと思います。TENKU LUNAはゲーミングUMPCなので、(価格を抑えるのであれば)必ずしも高性能なNPUを必要とはしないでしょう。とすれば事実上NPU性能が強化された「だけ」といえるRyzen 7 8840Uを搭載する必要はありませんし、Copilot+ PCの要件を満たすNPU性能のRyzen AI 300シリーズである必要もないと思います(もちろん、Windows PCとして仕事などに使うこともできる製品なので、NPUはいらない、とまでは言いません)。
RAMは32GB、SSDは1TBと2TBを選べます。価格を抑えていてもRAMとSSDの容量は十分に確保しています。
ディスプレイは7インチで解像度はFHD(1,920 × 1,080)と、このジャンルの製品としては割とよくあるタイプです。発色品質も100% sRGBと高水準ですし、リフレッシュレートも120Hzを確保しています。
冷却性能やスピーカー配置、バッテリー容量などは天空のノウハウが生きていると思います。特に排熱に関しては心配いらないかと思います。
ポート構成です。映像出力に対応するUSB4ポートを2つ搭載していますので、2枚の外部モニターに映像出力ができます。また、天空によれば外付けGPU(eGPU)の接続も可能とのこと。他にはmicroSDカードリーダーもついていますし、電源ボタンは指紋認証にも対応します。
2.価格など
TENKU LUNAは5月30日の発売予定で、すでにハイビーム公式オンラインストアとAmazonでは予約販売がスタートしています。価格は下記の通り。
1TB SSD:79,800円(86,900円)
2TB SSD:89,800円(96,800円)
※先行予約価格。カッコ内は通常価格
※先行予約価格は5月21日まで
また、先行予約特典として専用ケースがプレゼントされるほか、数量限定で eGPU機能付きドッキングステーション「AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01 国内正規版」とのセット販売を行われます。
このスペックで79,800円というのは明らかにお買い得だと思います。天空の企業努力がうかがえますね。
3.関連リンク
TENKU LUNA:ハイビーム公式オンラインストア
TENKU LUNA:Amazon
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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