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freetel priori 2 - 見せてもらおうか、格安スマホとやらの実力を(実機レビュー)

freetel priori 2
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。WindowsPhoneを世に出してくれることが決まっている会社は「MADOSMA」がアツいマウスコンピューターのほかに、MVNO会社であるfreetelがあります。MADOSMAは一足早く6月2日から予約開始、6月18日から発売ということになっていて、私も予約済みなのですが、MADOSMAにどんなSIMを入れるのか、というのが次の課題になりました。WindowsPhoneはこの先もいろんなところから発売されると思っているのですが、OSとかハードウェアの性質上、マウスコンピューターのようなPCメーカーからの参入も見込まれます。ということは、既存の大手通信キャリア紐づけということばかりでなく、MADOSMAのようにプレーンなSIMフリー機としての登場が増えそうですよね。そうなると気になるのが通信コストの安いMVNOです。

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今回、freetelさんから実機の試用をさせていただく機会に恵まれました。残念ながらfreetelさんはWindowsPhoneをまだ正式リリースしていないので、Androidスマホ、それももっとも安価な3G専用機である「priori 2」をお借りすることにしました。以前から書いているように、私はWindowsタブレットとモバイルルーターをいつも持ち歩いているので、スマホには高い性能は要求しておらず、電話、メール、SNS、そしてカメラ機能が使えればいい、というくらいに考えています。こみ入ったことはタブレットでやりますしね。なので、あえて初期費用が最も安いpriori 2の3G専用機にしたんです。

WindowsPhoneを待っている人には通信品質が、私と同じようにスマホに多くを期待せず、コストを抑えたい人には機種そのものの品質が、それぞれ気になると思います。主題は実機レビューですが、この先私たちの関心が高まっていくことは間違いないMVNO会社としてのfreetelについても詳しく記載していきたいと思います。ちょっと長くなりますが、お付き合いください。

1.機種の概要

priori2 スペック表

クリックで拡大します

補足します。priori 2は3G専用機とLTE対応機がありますが、上記は3G専用機のスペックです。SIMカードを2枚挿入できる「デュアルSIM機」となります。これはどちらかというか海外渡航時向けの機能で、海外だと日本のSIMと現地のプリペイドSIMなどを併用(同時待ち受け)することができますが、日本国内では併用(同時待ち受け)はできず、スイッチ(ソフトウェア)で切り替えて使うことになります。

ディスプレイは4.5インチとAndroidスマホとしてはやや小ぶり、CPUはQualcommではなく、「MediaTek MT6582 1.3GHz」が搭載されており、RAM、ストレージもAndroidとしては控えめです。ちなみにAndroidスマホとしてハイエンドのGalaxy S6 Edgeだと、

OS: Android 5.0 Lilipop
CPU: 64bit Snapdragon 810(8コア2.1GHzクアッドコア+1.5GHzクアッドコア)
ディスプレイ: 5.1インチ型Quad HD(2560×1440ピクセル、577ppi)Super AMOLEDディスプレイ
RAM: 3GB
ストレージ: 32GB/64GB/128GB
カメラ: イン500万画素/アウト1600万画素
サイズ 142.1 x 70.1 x 7.0mm 重さ 132g

となっていて、カタログ表示上はかなりの差になっていることがわかります。もちろんこういうことを理解した上で格安スマホを使うわけですから、このスペックで実用上どうなるのか、ということを試していきたいと思います。

2.価格とfreetelのサービスプラン

安いです。そしてわかりやすいです。本体価格が税抜きで9,980円(税込みだと10,778円)となっていて、ややこしい分割払いだとか月々割だとかのメニューはありません。本体価格に加え、通信契約をする場合に初期費用(3,180円)と通信プランに応じた月額料金が加算される仕組みです。

freetelの通信プラン

freetelの通信料金プラン

これがfreetelの通信料金プランです。MVNOの場合、SIMに種類があり「通信専用」と「通信+SMS(ショートメール)」「通信+電話」というパターンから選ぶことがほとんどです。ご覧のようにデータ通信専用で、かつ通信量を1GBとか2GBに設定すれば月々の通信料金は1,000円を下回る3桁価格に抑えることができます。ただし、大手通信キャリアのように家族割とか学割といった通話料金の割引はありません。

freetel いきなり半額

freetelの「通話料いきなり半額」

しかし、アプリを使っての「通話料いきなり半額」というのをやっています。専用アプリを立ち上げ、そこからダイヤルする形式ではありますが、IP電話ではなく電話回線を使っての通話になるため、通話品質は通常の電話と変わらず、料金が30秒あたり10円(通常の通話は30秒あたり20円)と半額になります。

価格についてもう一つうれしい話があります。freetelは契約期間の縛りがありません。上に書いてきたように、スマホ本体、初期費用、月々の通信料金が明確に決まっているので、いつ解約しても違約金のようなものを請求されることがありません。

freetelのMNP転出料金
ただし、契約から13カ月以内にMNP(電話番号をそのままにして他社に乗り換えること)で転出をする場合のみ、手数料を請求されます。もともとMNPの転出は業界共通で2,160円の手数料がかかるのですが、freetelの場合、特に契約から半年以内だと手数料が1万円以上になるので注意が必要です。ただ、実機をお借りしているから肩を持つわけじゃないですが、MVNOとして激安の料金体系を設定し、そのあげく1カ月とか2カ月でMNP転出なんかされてしまったら、その顧客に対してかけた初期コストを回収できるわけないので、こういうのはいたしかたない、とは思います。

また、スマホに慣れていない人にうれしいサービスとして、「あんしんセッティングサービス」というのがあります。freetelでは「スマホはスマホ、SIMはSIM」です。つまり大手通信キャリアのようにスマホ本体と通信契約が抱き合わせになっているのではなく、スマホ本体だけ買う、SIMだけ買って通信契約だけを結ぶ、ということが可能です。一見すると自由度の高い、素晴らしい販売方式に思えますけど、「スマホとSIMが送られてきて、SIMがスマホにセットされてもおらず、初期設定もできていない」という状態がデフォルトであることを意味します。こうなると機械操作に弱い人とかお年寄りはお手上げになってしまうこともありえます。freetelのセッティングサービスは、スマホとSIMをインターネット上で同時契約した場合、あらかじめSIMをスマホにセットし、通信テストを済ませてから送ってくれます。これはスマホ操作に自信のない人、初めてスマホを買う人にはすごくありがたいサービスですよね。

それと、ネットで購入する場合、最短で注文日の翌日に製品が届く「N+1 PLAN」を用意しています。Amazonが翌日配送を一般化させてしまったので、通販各社は大変ですよね。

freetel 4つの魅力
まとめるとこうなります。万人向けのサービスがととのっている印象ですね。

3.priori 2のデザイン

priori2 デザイン
試用機にはブラックの背面カバーがついていました。見た目、悪く言えば平凡で特に特長はなく、よく言えば決して安っぽくは見えない、質感の高い筐体です。好き嫌い、ということでいうと私は好きです。

priori2 背面
背面カバーを外したところです。カバーは簡単に着脱できるようになっています。上の画像の本体側の方、標準SIMスロット(空です)、microSIMスロット(SIMが入ってます)、そしてmicroSDスロット(空です)と、3つのスロットがあるのがわかると思います。
priori 2のセールスポイントは背面カバーが27種類あり、それぞれ税抜き980円で購入できる、というところです。これだと若い女性もおっさんも自分の好みに合わせたカラーリングが楽しめますね。

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priori2とiPhone4Sの大きさ比較
iPhone 4S(古くてスイマセン)と比較すると一回り大きいサイズになります。iPhoneもすっかり大きくなっちゃいましたけど、4Sとか5(S)のサイズ感が好きっていう人も多いと思います。priori 2はわりと取り回しがラクですよ。

priori2とLumia636の大きさ比較
こちらはWindowsPhone Lumia 636との比較です。オレンジ色のほうがLumiaですね。ディスプレイサイズが両方とも4.5インチなので、大きさはほとんど変わりません。Lumiaの方は背面がラウンドしているデザインなので、若干厚みがあるかな、という感じです。

3.ハードウェア性能

格安スマホと言いながら、決して悪くないです。Android 4.4はサクサク・ヌルヌルに動いてくれます。一応いくつかアプリをインストールしてみました。

priori 2でパズドラ
もはや新規にインストールする人は多くないであろうパズドラですが、もともとそんなに負荷のかかるアプリじゃないので、何の問題もなく動きます。

priori 2でGTレーシング2
そして、ウインタブお約束の「GTレーシング2」です。個人的にはこのゲームが遊べるのなら、ハードウェアとしては合格、と考えているくらい大容量かつリアルなグラフィックのゲームですが、こちらも全く問題ありませんでした。

「結局ゲームしかしてないんじゃないか」と怒られそうですけど、「GTレーシング2」が使えるんなら、ほとんどのアプリは大丈夫でしょ?一応、他に「SmartNews」や「はてなブックマーク」などのニュース系、情報系のアプリを試しましたよ。このたぐいのアプリはハードウェア性能というよりは通信品質の方に引っ張られるという印象で、priori 2のハードウェア的には全く問題はありませんでした。

2015年6月7日追記:記事公開後、「priori 2のセンサー位置が画面中央にあるため、センサー位置をまたぐような操作をした場合、誤動作が起きる場合がある」というコメントをいただきました。その時点で実機が手元にありましたので、再度検証しましたが、私が操作した限り誤動作は確認できませんでした。しかし、個々人の使い方、例えば上級レベルの方がシビアな操作をする場合などで誤動作が発生する懸念がありますので、この追記により注意喚起させていただきます。

また、YouTubeではpriori 2のタッチ感度に問題がある旨の動画をいくつか確認できます。主にGoogleマップを使っての操作検証をしたものが多かったため、私もGoogleマップで試してみたところ、ピンチアウト(拡大)のほうには問題は感じられず、ピンチイン(縮小)のほうで少しもたつき(反応が鈍い、思うように縮小できない)を感じました。ハイスペック端末からの機種変更をされる場合はストレスになるかもしれません。私は高性能のスマホを使用していないため、少し気になったものの、あまり大きなストレスを感じませんでした。この点も注意事項として追記させていただきます。

4.通信性能

これははっきり言ってモバイルルーターとかLTEを使ったことのある人には厳しいと言わざるを得ません。上に書いたパズドラはアプリサイズが約44MBですが、ダウンロードに30分近くかかりました。GTレーシング2はWi-Fiでないと無理です。なので、ちょっとしたアプリのダウンロードも躊躇するくらいには遅いです。

パズドラのデータ更新
上の画像はパズドラのデータ更新画面です。ゲームアプリなどはたまにこんな感じの小規模なデータ更新がありますよね。3G回線だとやはり更新の待ち時間はかなり長くなってしまいます。

priori 2 スピードテスト結果
これがスピードテストの結果。赤枠のところが3G回線のテスト結果です。何度か試してみましたが、だいたいこんな感じ。この速度ではWebブラウジングも明らかに遅く感じます。また、YouTubeはちゃんと試聴できますが、スライダーで早送りとかをすると待ち時間が結構長くかかります。もともと3Gモデルを買おうという人は通信量も1GBとか2GBを選択すると思われるので、動画視聴(1GBくらいはあっという間です)などはあまり気にしないでしょうが、LTEやWi-Fiとは別ものと考えたほうがいいです。なお、メールとかSNSなど、簡単なテキストベースのものなら問題ないと思われるので、priori 2を3Gで、という考えを持っている人の基本的な使い方としては合格、と言えるでしょう。

5.結論

結論として、通信量を1GBとか2GBという比較的小さめの契約にして、通信料金をセーブしたい人にとっては通信速度の制約があるものの、ほぼ期待通りの機能は備わっていると思います。ハードウェアとしての性能は十分に合格点をあげられるので、アプリのダウンロードや動画視聴はWi-Fi環境で使う、という前提ならかなり快適に使えます。意見が分かれそうなのが3G回線の通信品質で、この回線をメインにいろんなことをやりたい、ということであればおすすめできません。メールとかSNSとか、ごく軽量のニュースアプリをたまに使う、という程度なら大丈夫です(SmartNewsは3G回線でもかなり快適でしたよ)が、ブラウザであちこちのWebサイトを見まくるとか、YouTubeを視聴する、といった用途には向きません。freetelの場合、通信料金は3GでもLTEでも変わりがなく、priori 2を3G専用モデルにするか、LTEモデルにするかによって本体価格が異なるだけなので、遅いのがイヤ、という人は本体価格が少し高くなりますがLTEモデルにしといたほうがいいと思います。ただ、そういう使い方をするのなら、通信量も1GBとかじゃなくて、もう少し大きな容量の契約にしたほうがいいでしょうね。

6.キャンペーン

freetelはいつも何がしかのキャンペーンをやってます。この記事を書いているタイミングでは下記のキャンペーンを実施中です。

freetel キャンペーン1

priori 2 SIMとセットで通信料金0円

2015年6月9日までpriori 2(3G、LTEモデルとも)SIMと同時購入で、8月までデータ通信1GBプランが0円に(実質670円/月の値引き)

freetel キャンペーン2

父の日にお父さんのスマホデビュー

2015年6月23日まで、父の日キャンペーンとして、「nico SP」の本体価格を19,800円から13,980円(データ通信のみ)、16,980円(データ通信+音声通話)に引き下げた上、それぞれ1GBプラン(データ通信のみだと670円/月、データ通信+音声通話だと1,270円/月)を12月まで0円に。

いかがでしたか?priori 2。通信コストを節約すべく、割り切った使い方に徹するのであればすごく魅力的な選択だと思います。今回LTE回線の方は試すことができず残念ではありますが、priori 2を購入するか否か、ということだけでなく、WindowsPhoneを購入した後のMVNO契約先としてのfreetelも魅力的ですよね。今後の課題としては、7GBとかの大容量契約を結んでメインの通信キャリアとして位置づける場合のLTEでの品質について調べていくことだと思っていますが、今回のレビューだけでもfreetelは私の個人的なニーズは満たしてくれているので、私の中で第一のMVNO事業者と位置づけていい、と思っています。

7.freetelはこちら

priori 2 特設ページ: freetel

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コメント

  1. たかピーマン より:

    自分もまさにそれですね。
    スマホには大きな性能を求めていませんので仕事上たくさん通話するのでソフバンのカケホプラン以外入ってません(笑)ほんと通話、SMS、カメラのみです(笑)スマホ操作に慣れるとガラケー操作戸惑いを感じたのでガラケープランでスマホ機能を満喫しております。

    ちなみに自分もmvno契約でタブレットを使ってます。MVNO料金プラン安いですね。自分も見直しかけようかな。priori2は悪くないんですけど、あんまり惹かれないかな(笑)タブレットがandroidだからかなぁ。androidもIOSに飽きたせいかも。

    • wintab より:

      たかピーマンさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ま、我々はWindowsPhone待ち、ってことですね。ウインタブの記事としてはAndroidの格安スマホを取り上げて正解だったと思います。読者の方の好みを知るためにもいい機会だったかな、と思ってます。これからも雑多な内容で頑張ります。よろしくお願いします。

  2. 匿名 より:

    筆者は実際にパズドラで動作確認したのでしょうか?

    priori2には画面中央にタッチセンサーの境目があります。
    この境目を跨ぐようなスライド操作を行うと誤動作します。
    そしてfreetel公式で販売しているガラスフィルムを貼ると、さらに誤動作の頻度が高くなります。

    実機レビューと銘打つなら実際に自分で使用して、良い部分だけでなく、悪い部分もちゃんと掲載すべきですよ。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ご指摘の件、まだ実機が手元にありましたので、再現させるべくしばらく操作してみましたが、私が試用している端末では誤動作を確認出来ませんでした。一応マックス村井さんがやってるような動かし方も試してみたのですが…。いただいたコメントに関して、読者の方に誤解を招かないよう、記事を加筆いたします

  3. さとみ より:

    プリオリ2を1ヶ月前に買ったんですが、充電口?が緩くなりました。
    中国の製品ですね。
    これ。
    検索するだけならいいですけどそれ以外はストレスを感じました。
    安いスマホだけどこんなに早くから不具合が出るとはトホホです。
    他のスマホに買い換えます。

    • wintab より:

      さとみさん、こんにちは、コメントありがとうございます。貴重な情報だと思います。感謝します。ということは同一筐体と思われるKATANA 01も同じ問題を抱えているかもしれません。記事にはしにくいけどなあ…。