5月10日、HUAWEIがノートPC2機種、Androidタブレット2機種の日本発売を発表しました。いずれも海外で発表された際にウインタブでも紹介記事を掲載している製品なのですが、日本発売にあたり詳細なスペックなどが公表されていますので、改めて記事を書きたいと思います。まずは13.9インチの高性能モバイルノート「MateBook X Pro」から。「え?13.9インチ?13.3インチじゃないの?」って思いますよね。でもこれ、間違いではありません。13.9インチです。なお、この製品の特徴については下記の記事をご覧ください。
HUAWEI MateBook X Pro - 13.9インチ、極細ベゼルのモバイルノート、Webカメラの位置に注目!
1.スペック
スペック表は海外で発表された際に掲載したものと大差ありません。しかし、日本発売にあたり、機種のバリエーションが明らかになりました。2種類あり、
MAW29CH75CNCNAUA:Core i7/GeForce MX150/16GB/512GB
MAW19BH58BNCNNUA:Core i5/外部GPUなし/8GB/256GB
となります。型番が長くてややこしいですが、常識的というか予想通りですね。上位モデルは第8世代(Kabylake R)のCore i7-8550UにGeForce MX150を搭載する、モバイルノートとしては超高性能なもの、下位モデルでもウインタブの「上級モバイルノート勝手基準(Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ)」を余裕でクリアしています。「ビジネスモバイル」ということなら下位モデルでも十分すぎるくらいの実力になるでしょう。上位モデルは画像加工・動画編集や比較的軽めのオンラインゲームなどをこなせると思います。
ディスプレイは13.9インチで解像度が3,000 × 2,000と超高精細、しかもタッチ対応です。後述しますが通常の13.3インチサイズよりもわずかに大きいディスプレイサイズながら、DELL XPS 13とほぼ同水準の狭ベゼル設計になっていて、そこらへんの13.3インチモバイルノートよりも筐体サイズが小さくなっています。
そのサイズですが、XPS 13などと比較してみましょう。
MateBook X Pro: 304 × 217 × 14.6 mm / 1.33 kg
DELL XPS 13: 302 × 199 × 7.8-11.6 mm / 1.21 kg
Lenovo ThinkPad 13: 322.4 × 222.8 × 19.8 mm / 1.44 kg
さすがにXPS 13よりは大きくて重いですが、ThinkPad 13(私のメインPCです)あたりと比較すると全然小さくて軽いです。この製品がちょっと大きめのディスプレイを搭載し、さらに外部GPUまで備えていることを思えば素晴らしいサイズ感だと思います。
2.筐体
この製品は「画面占有率約91%(ディスプレイ面の91%が液晶という意味)」です。上部と左右に関してはXPS 13とほぼ同じベゼル幅ですが、下部のベゼルまで細いです。狭ベゼルのノートPCの一部はウェブカメラを下部のベゼルに装備することもありますが、この製品の場合、ディスプレイ面にWebカメラはありません。
Webカメラはこちら、ディスプレイ面です。あたかも通常のキーのようにして配置され、必要に応じてポップアップする仕組みです。ビデオチャットなどの際にアングル的にイマイチかと思いますが、それでもHUAWEIの執念みたいなものを感じますね。
相変わらず英語配列のキーボードしか画像が公開されていませんが、日本向けモデルには「日本語キーボード」が装備されると明記されました。英語配列を好む人も少なくないと思いますが、多くの人にとっては歓迎すべきことでしょう。
キーボードの左右にスピーカーが配置されますが、実は底面にサブウーファーが2基搭載されており、「4スピーカー」です。またDolby Atmos サウンド・システムも採用されています。それと、画像右上に電源ボタンがありますが、これは指紋センサーも兼ねています。
ギリギリまでサイズを削った代償として、入出力ポートの数は少し少なめです。しかし、USB Type-Cを2つ、フルサイズ(Type-A)USBを1つ、合計3つのUSBポートが確保されていますし、Type-Cのうちの1つはThunderbolt 3なので、拡張性が低いわけでもありません。別売り(税込み7,884円)でMateDock 2という多機能ハブが用意されていますので、そちらは購入しておいたほうがいいかも知れないですね。
3.価格など
HUAWEI MateBook X Proは6月15日ですが、ビックカメラでは特に「予約販売」などの断りもなく、普通に販売されています(ただし納期については明言なし)。5月10日現在のビックカメラでの価格は上位モデル(Core i7)が税込み226,584円、下位モデル(Core i5)が税込み161,784円です(ともにポイント10%つき)。
特に上位モデルのパッケージングには競合機種が思い当たらず、割安なのか割高なのかということはなんとも言えません。下位モデルに関しては、競合機種よりも少し価格が高めですが、タッチ対応の高精細ディスプレイを搭載していることを考慮すると妥当な感じはします。
上級モバイルノートの水準をクリアする性能に加え、高精細なタッチディスプレイを備えており、上位モデルは外部GPUまで搭載していますので、若干大きめの購入予算が必要ではありますが、ビジネスでもプライベートでも力強い味方になってくれそうですよね!
4.関連リンク(ビックカメラ)
HUAWEI MateBook X Pro:HUAWEI 製品紹介ページ
HUAWEI MateBook X Pro(Core i7):ビックカメラ
HUAWEI MateBook X Pro(Core i5):ビックカメラ
コメント
何とも凄い代物が登場しましたね、
新商品ニュースで見て驚愕しました。
メインとサブの両PCがそろそろ挙動が怪しくなる年数なので、
今年末辺りに、HP Pavilion x360 14、HP Spectre x360 13、
で検討していましたが、一気に時代遅れに成った感があります(^-^;(笑)
ところでMeltdownの脆弱性について、
対策等の進展の続報が報じられませんし、
最近、新たな問題が見つかったとの報道もありましたが、
いつに成ったら解決出来るんですかね?
解決しないままの商品を購入する気には成らないです。
次のIce Lake、その次のTiger Lakeといった
Coreアーキ世代では解決するのは無理だと思うので
新規設計のOcean Coveとかじゃないでしょうか・・・
そろそろ2週間経ちますが何の返信は無いのは、
完全に埋もれてしまったか、
あるいは触れられたく無い部分について書いてしまったか、
でしょうかね??