こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Googleが10月4日に開催したイベントで新しいハードウェアをいくつか発表しています。この記事ではその中から12.3インチのChromebook「Pixelbook」を紹介します。Google製のChromebookはこれまでに日本で発売されたことはなく、この「Pixelbook」に関しても日本での発売は不透明ですが、なにぶんGoogle製ということで注目度の高い製品だと思います。
1.スペック
PixelbookはGoogle製のChromebookですからOSはChrome OSですが、スペック表からOSのところを隠してしまうとWindowsの上級モバイルノートと見分けがつきません。Chrome OSもどんどんレベルアップしているため、私の理解が正しくないかもしれませんけど、「軽量なOSに不似合いなくらいのハイスペックマシン」と感じました。
CPUはCore i5もしくはi7で、型番は不明ですが「第7世代」ということなので7000番台のいずれかということになります。RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルは16GBとなり、ストレージはCore i5モデルが128GBもしくは256GB、Core i7モデルが512GB(すべてSSD)です。Windows載せても文句なしに快適でしょうね。
ディスプレイは12.3インチでアスペクト比3:2(解像度2,400 × 1,600)なので、Microsoft Surface Proと同じサイズ、同じアスペクト比となります。すごい偶然ですね。また、ディスプレイはもちろんタッチパネルで前面にはゴリラガラスが使われています。
そして、別売りとなりますが専用のスタイラスペン「Pixelbook Pen」が用意されています。Pixelbook Penは「ワコムの技術」が使われており、筆圧は2,000段階以上で傾き検知可能なものになっています。品質的には極めて高水準と思われますが、WindowsやMacと異なり、ソフトウェア面でどこまで絵描きさんのニーズに応えられるのかが課題となりそうですね。
ポート類はUSB Type-Cが2つとオーディオジャックのみ。Windowsの感覚だと少し物足りません。USB Type-Cは充電ポートも兼ねており、「5分の充電で最長 2時間、60 分の充電で最長 7.5時間使用可能」な高速充電に対応します。
サイズに関してはさすが、といいますか重量1.1 kgとわずか10.3 mmの厚さは素晴らしいですね。
2.筐体
筐体の「デザイン」はともかくとして、基本的な構造はWindowsの「キーボード非分離・ディスプレイ360度回転型の2 in 1」と全く同じです。上の画像ではいわゆる「テントモード」を掲載していますが、もちろんタブレットモードでの利用も可能です。
筐体素材は「アルミ製ユニボディ」でシンプルかつクリーンなイメージです。
別記事でPixelbookと同時発表されたスマホ「Pixel 2」を紹介しますが、このシリーズは「ツートンカラー」がアクセントになるんですね。天板がごらんのような配色になっています。この配色は多少好みがわかれそうです。
キーボードです。こちらもツートンカラーですね。キーピッチは19 mmとフルサイズ、キーストロークはさすがに浅くて0.8 mmとなっていますが、見た感じ使いやすそうな予感…。バックライトもついています。それと、この製品はハードウェアキーとして「Googleアシスタントキー」がついています。上の画像ではまさにGoogleアシスタントキーを押そうとしているところで、Windows PCの「Windowsキー」に近い位置に配置されています。
では、GoogleがYouTubeに公開している動画を2本リンクしておきます。
↓こちらが製品概要をわかりやすく説明しているもの
↓活発なお兄さんが実際に手にとって使い方を説明してくれるもの
3.価格など
Google Pixelbookは10月4日(米国の時間)からプレセールが開始されており、価格は下記のとおりです。
Core i5/RAM8GB/128GB SSD: 999ドル(約11.3万円)
Core i5/RAM8GB/256GB SSD: 1,199ドル(約13.5万円)
Core i7/RAM16GB/512GB SSD: 1,649ドル(約18.6万円)
※Pixelbook Pen: 99ドル(約1.1万円)
この価格はGoogleストアで表示されているもので、実はこの製品にはすでに日本語の製品ページが存在しますし、日本語の購入画面(正確にはウエイティングリスト登録)もあります。またPixelbook Penについては10月5日時点で注文可能となっていました。なので、Pixelbook Penの購入手続きを試してみたところ、日本の住所入力が不可(入力できるがエラーになる)でした。また、総務省のWebサイトを確認してみたところ、Pixelbookの技適情報がとれませんでした。なので、日本発売がないとは言えませんが、少なくとも米国と同一のタイミングでの発売はないでしょう。過去にGoogle製のChromebookが日本で発売されていない、というのもあり、ネガティブな見通しとせざるを得ません。
教育市場や法人向けとして着実に成長しているChromebookですが、日本の個人ユーザーの間での認知度とか、WindowsやMacと比較しての評価はまだそれほど高いとは言えません。というか個人で使うならChromebookよりもWindows(あるいはMac)のほうが全然いいや、というのが私を含む多くの人の正直な意見だと思います。ですが、Google製のハードウェアということで気になる製品であることは間違いありません。みなさんも「一度手にとってみたい」とは思うんじゃないでしょうか?私は思います。
4.関連リンク
Google Pixelbook:Googleストア(一部英語あり)
コメント
Androidのアプリが使えるとのことなので、windowsタブレットよりアプリが充実している部分もあるのでは?日本でも使いたいです。
こんにちは、コメントありがとうございます。おっしゃる通り、Windowsストアアプリとの比較では圧倒的にPixelのほうがいいですね。ただ、フォトショップとかクリスタとかを使っている人にはどうでしょうか。これは私も実際に使っていないので何とも言えません。
Pixelbook関係の記事見るとペンレイテンシ10msを重点的に紹介されてますね
内容的にマニアックな売り込みなのでソッチ系・・・?
AESペンらしき見た目で付属品に単6が付属するようなので
最新のG13世代ベースで調整詰めた感じのものかな?
こんにちは、コメントありがとうございます。ペンに関しては傾き検知もあるみたいだし、相当に凝っていると思います。あとは読者の絵描きさんが実際に試していただけると実力の程が分かるんですけどね。
コンセプトモデル的な意味合いも大きいのだろうし、高価格帯は仕方ないんじゃなかろうか
こんなハイスペック必要かって言われると現状ではメチャクチャ快適に使える以上のものはないだろうけど、いくら軽量OSと言っても予想以上には動くってだけで快適に使いたいと思ったらそれなりにスペック要求するみたいだし、あとAndroidアプリ対応とか考えるとまあ需要はなくはない
こんにちは、コメントありがとうございます。並行輸入でこの製品を注文した人もいるみたいです(Twitterで見ました)。あと、会社としての評判がアレなんで記事にしていませんがヴェルテが直輸入して販売するとか。
これOSをWindowsにして発売してくれませんかね・・・絵描き用にしたい。
PYUさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私もそう思います。スペック的にはWindows乗っかりそうですけど、Googleなんで一般人だと対処できないようになっていそうです。
Chrome OSがUbuntuやfedora等のLinuxのディストリみたいにブートローダーでWindowsとのデュアルブートが可能なら真剣に購入を検討したいところです
こんにちは、コメントありがとうございます。Googleなんで「できないように」してるような気が…。