こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。BTOパソコンメーカーといえばマウスコンピューターにドスパラ、という感じでイメージできますが、FRONTIERも忘れちゃいけません。現在FRONTIERというブランドはヤマダ電機の子会社「インバースネット株式会社」の製品に使われています。昔あった「フロンティア神代(この名称がBTOの雄ですね)」の流れを汲んでいますが、運営会社は変わっていて、現状はヤマダ電機グループということですね。
今回紹介する「FRT810」は8.9インチのWindowsタブレットですが、私たちからみて新しいメーカーがタブレット業界に新規参入した、ということになりますし、「フロンティア」ブランドの製品ということで期待せずにはいられません。では、さっそく紹介します。
1.スペック
補足します。9インチタブレットは市場にそれほど多くの種類はありませんが、FRT810はそれら競合製品と比較してごくごくプレーンなスペックになっています。CPU、RAM、ストレージ容量は判で押したように他機種と同じ、ディスプレイ解像度は1,920 × 1,200と高品質ですが、これも競合機種の中では決して珍しい方ではありません。カメラはイン200万画素/アウト500万画素なので、普及価格帯のタブレットとしては十分な水準ですが、やはりこれも競合機種の中で抜群、というわけではありません。ただし、例えばマウスWN891やiiyama 9P1150T-AT-FEMのように、価格競争力は抜群だけどディスプレイ解像度が低め(1,280 × 800)でカメラ性能も物足りない(イン/アウトとも192万画素)とか、KEIAN(恵安)KEM-89Bやテックウインド CLIDE 9のようにOfficeが付属せず、別売りで買うとかなり高額になってしまう、というようなウイークポイントもありません。
強いて言えば入出力ポートが少ないことが欠点だと思います。9インチタブレットの多くはmicroUSBポートのほか、フルサイズのUSBポートを備えている場合が多いのですが、FRT810にはmicroUSBポートが1つあるのみです。HDMIもありません。タブレットユーザーとしてこのデメリットは意外に大きいと言えますね。
あと、メーカーのページには「Windows10のアップグレードには非対応です。」という記載があります。スペック的には十分対応しているはずなので、「動作確認してないよ」とか「サポート対象外だよ」くらいの意味と考えていいと思います。
2.筐体
筐体色は9インチタブレットとして他にない「ホワイト」です。色については好き嫌いがありそうですが、個人的には新鮮な感じがしていいですね。
サイズの方は232 × 148.5 × 8.7mm、約465gとなっていますが、これは競合機種との比較では(わずかな差ですが)小さく軽いです。ただし、非常に小さな差なので、気にするレベルじゃないです。
3.価格
価格の方は税抜きで27,800円、税込みだと30,024円となります。この価格は例えばマウスコンピューターのWN891がキーボード、Officeつきで税込み29,800円であることを思うと割高に感じられますが、FRT810のほうがディスプレイ解像度が高く、カメラ性能もいい、ということを考慮すればそれほど遜色ないと思われます。また、ドスパラのDiginnos DG-D09IWとの比較では、ともにキーボードなし、Officeつきというパッケージで比較した場合、ドスパラが32,278円となりますから、それよりも割安、ということになります。ちなみにディスプレイ解像度とカメラ性能は互角です。もちろんドスパラは専用キーボードも用意されていますし、Officeなしモデルも選べるので、単純に価格差だけで製品の優劣は決められません。もちろんブランドの好き嫌いとかも要因になりますね。
FRT810はFRONTIERの公式サイトでも購入できますし、親会社であるヤマダ電機でも購入できます。ヤマダ電機の子会社である、ということは安心にもつながるので、この製品にとっては大きなメリットかな、と思います。
記事の冒頭書きましたが、FRONTIERがWindowsタブレットに新規参入した、ということがうれしいのです。そしてコストパフォーマンスという点でもFRT810は十分競争力があると言えますね。