記事内に広告が含まれています。

Windows 11 2024 Updateでは第8~10世代Coreのサポートが終了?将来的にそうなる可能性はありますが、今のところシステム要件は変わっていません

オピニオン

Windows 11 24H2をサポートするOEM向けCPUリストが更新MicrosoftがWindows 11 2024 Update(バージョン24H2)をサポートするCPUリストを更新し、2023 Update(バージョン23H2)以前でサポートされていた第8~第10世代Coreがリストに掲載されていなかったことから、これらのCPUを搭載するPCを使い続けている場合、アップデートの提供が打ち切りになるのではないかとSNSなどで話題になりました。

スポンサーリンク

実際にはシステム要件は(今のところは)変わっておらず、第8~10世代Coreを搭載しているPCでもWindows 11 2024 Updateへのアップデートやクリーンインストールが可能です。なぜ今回このような誤解を招く事態になってしまったのかご説明します。

1. このリストは一般ユーザー向けではない

そもそも一般ユーザー向けではないページにリンクしている時点で問題

Microsoftが公開しているCPU要件の情報は一般ユーザーを対象にしたものではなく、PCメーカーなど(OEM)が新規で販売する製品が対象です。

そのため、正確な情報は「システム要件は変わっておらず、対応CPUも変更なし、ただしこれから新規でWindows 11 2024 UpdateをプリインストールするIntel CPU搭載PCを製造する場合は第11世代以降のみ可(中古PCは除く)」ということになります。

対象がOEMなのであれば、(普通に考えて)第8~10世代Coreは既に製造終了になって年数が経過していますし、リストから外されても当然といえば当然ですね。

2.  実はサポート終了済みのOSも古いCPUはリストから外されている

Windows 7のOEM向け対応CPUリスト。本来サポートされているはずの第4世代Core以前のCPUが削除されている。

Windows 7のOEM向け対応CPUリスト。本来サポートされているはずの第4世代Core以前のCPUが削除されている。

実は既にサポートが終了している、Windows 7からWindows 10 バージョン21H2のOEM向け対応CPUリストも定期的に更新されていて、本来サポートしているはずの第4世代以前のIntel Coreや同時期に販売されていたCeleron、AMD製APUなどもリストから削除されています。

数年前にこのリストの情報を元に「Windows 10 Version 2004(20H2)では第4世代Coreのサポートが打ち切りになった!」と話題になったことがありますが、こちらについても「あくまでOEMメーカーが製造できる対象から外された」だけであって、OSそのものは引き続きサポートされています。

スポンサーリンク

3.  一般ユーザー向けの対応CPUリストは更新されていない

それではMicrosoftのサポートWEBサイト上に一般ユーザー向けの対応CPUリストを掲載しているページが用意されたのかといえば、「(現時点では)そのようなページはない」です。

Microsoftが古いハードウェアをどんどん切り捨てる、サステナビリティとは真逆の対応を行っているので、将来的に第8~10世代Coreや同時期のAMD製APU(CPU)が外される可能性はありますが、現時点では2021年10月にリリースされたWindows 11 バージョン21H2からシステム要件は変更されていないので、以下のページを確認するのが確実です。

AMD製APU:

Windows プロセッサ要件 - Windows 11 でサポートされている AMD プロセッサ
この仕様では、Windows 製品 (カスタム イメージを含む) が含まれる Windows 11 カスタマー システムで使用できる AMD プロセッサについて詳しく説明します。

Intel製CPU:

Windows プロセッサ要件 - Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ
この仕様では、Windows 製品 (カスタム イメージを含む) が含まれている Windows 11 カスタマー システムで使用できる Intel プロセッサについて詳しく説明します。

まだWindows 10からWindows 11へのアップグレードを行っていないのであれば「PC正常性チェックアプリ」でも自分のCPUがシステム要件を満たしているか確認できます。

もちろん第8世代以降のCPUを搭載するPCに導入するのであればインストール時のチェックではねられてしまったり、更新プログラムの提供が打ち切りになることもありません。

4.まとめ

近年OSの機能やサービスの改悪が目立つ上に、Windows 11そのものが「いきなり発表されて現役で使えるPCを一気に切り捨てた」経緯もあるため、このような誤解が発生しても仕方がない部分はありますし、将来的に本当に比較的新しい世代のCPUでないとサポートされなくなる可能性はありますが、現状Windows 11 2024 Updateでもシステム要件は変わっておらず、第8~10世代Coreも引き続きサポートされているので、PC情報サイトやSNSなどでこの情報を見かけて「自分のPCが使えなくなってしまう!」と思ってしまった方も現時点では引き続きOSの更新プログラムを受け取ることができるので、ご安心ください。

そもそも一般ユーザーも参照するシステム要件掲載ページにOEM向けのCPUリストを未だにリンクし続けているMicrosoftの対応にも問題があるのですが・・・

5. 関連リンク

Windows 11 の仕様とシステム要件 | Microsoft
Windows 11 の仕様と機能の概要を Microsoft で確認してください。Windows 11 のデバイス仕様、バージョン、対応言語の詳細
Windows プロセッサの要件
この仕様では、OEM が Windows 製品を含むカスタマー システム (カスタム イメージを含む) を製造するために使用できるプロセッサについて詳しく説明します。
執筆者:かのあゆ 初めてしゃべった言葉が「ソニー・TDK」という筋金入りのガジェットマニア。中学生時代NEC PC-98シリーズに出会ったのをきっかけに本格的にPDAやスマートフォン、PCの世界にはまり込む。リュックには常にPC 2台 + タブレット 1台 + ゲーミングUMPC 1台 + スマホ4台を常備。
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました