物価の上昇や半導体不足の影響を受けて新品PCやスマホ・タブレットの値段も高くなってしまいました。そんな状況だからこそ、今でも十分現役で使うことができて新品よりも圧倒的に安い中古製品が魅力的です。
かのあゆ自身も、最近では新品よりも中古製品を購入する機会が増えています。この記事では、4万円未満で購入できる中古Windowsノートをご紹介します。
※この記事で紹介している中古ノートPCの実勢価格は2023年11月11日現在のものです。
目次
1.第7世代以前のIntel Core i3/i5/i7は避ける
さすがに第5世代以前のIntel Core搭載中古ノートは、保証が付かないジャンク品を除いて店舗で見かける機会は少なくなりましたが、現在でも第6世代(Skylake)、第7世代(Kaby Lake)Coreを搭載するノートPCが格安で販売されています。この世代のCPUは、ビジネスアプリの利用がメインであれば不満なく利用できるので、個人的にはまだ現役で使えると思っています。
MicrosoftのSurface Pro 4/5(2017)やLenovoのThinkPad X1 Carbon(5th/6th Gen)、PanasonicのLet’s Note SZ5といった人気機種でも1万円台で購入できる個体がありますが、Windows 11の公式対応CPUリストから外れているので、LinuxやChrome OS Flexといった別のOSへの乗り換えを検討している場合は別としてネットに接続した状態で利用できる期間は残り2年を切っています。
システム要件を満たしていないPCであってもフリーソフトの「Rufus」で要件チェックを行わないようカスタマイズしたインストールUSBを作成するか、Microsoftが案内しているレジストリを編集する手順でクリーンインストールやアップグレードは可能ですが、将来的にセキュリティアップデートが打ち切られる可能性があります。
実際に昨年最初の大型アップデートとしてリリースされたWindows 11 2022 Update(22H2)ではシステム要件を満たしていない環境でWindows Update経由の上書きアップグレードが行えない問題が発生しました。Intelによるドライバーの更新もすでに終了しているため、これから長うつもりであれば今から第6、第7世代Core(または初代Ryzen以前のAMD APU搭載機)を搭載する中古ノートの購入はおすすめできません。
2.Celeron N4000/N4100搭載機もおすすめできない
Celeron N4000/N4100を搭載する中古ノートも個人的にはおすすめできません。システム要件は満たしていますが、機能追加でシステムリソースの消費が増えたWindows 11では荷が重くなってきています。
もともと安価なモデルに搭載されていたのでRAMやストレージの容量が少ない機種も多く、中古市場でも第8世代Core i5搭載ノートとの価格差が比較的小さいため、あえて中古でこの世代のCeleron搭載機を購入する理由はありません。
3.システム要件を満たしていないWindows 11搭載中古PCに注意
通販サイトを眺めていると、一部の中古業者ではシステム要件を満たしていないCPUを搭載するPCにWindows 11をインストールして販売しているケースを見かけますが、こちらもおすすめしません。
今後の機能アップデートや、セキュリティアップデートの配信が打ち切られる可能性や脆弱性が残っているドライバーが放置されていることを考慮していないので、そういったリスクをわかっているのであれば別ですが、PCにあまり詳しくない方は避けた方が無難です。
正直なところ、このようなリスクを承知の上でやっている(確信犯)んでしょうから、こういう売り方はやめてほしいところです…。
4.おすすめ中古Windowsノート
第8世代CoreはUSB PD対応USB-CポートやNVMe接続のSSDが標準で、低電圧版(U型番)のCore i5/i7は2コア4スレッドから4コア8スレッドになっています。そのため、2023年現在でも快適です。
Core i3も第8世代からターボブーストに対応していて、第6/第7世代Core i5と同じくらいの性能があります。文章作成やWEBブラウジング、スマホの母艦端末などに使うなら、Core i5/i7よりも安く手に入れられるのでおすすめです。
次に、かのあゆがおすすめする、4万円未満で購入できる中古ノートPCをいくつかご紹介します。
ThinkPad X1 Carbon(2018)
じゃんぱら中古価格:税込み29,800円~
ThinkPadのフラッグシップモデルであるX1 Carbonは、現行モデルのGen 11の場合、最小構成だと208,560円(税込み)で販売されていますが、2018年モデル(Gen 6)であれば、3万円台で購入できます。
先代モデルとなるGen 5からUSB-CポートがThunderbolt 3/USB PDに対応しており、筐体デザインも現行モデルと比較してあまり変わっていないので、中古でも十分所有欲を満たしてくれるでしょう。
Xシリーズに限った話ではないのですが、キーボードの打鍵感もすばらしいので、ブロガーやライターであれば文句なしでおすすめできる機種です。作業しているだけで楽しくなること間違いなしです。
なお、安価なもの(ジャンク扱いではないものであっても)は筐体の割れやディスプレイに白シミが発生していることが多いので、店舗で購入するのであれば、まずこの点を確認すると良いでしょう。
じゃんぱら製品ページ:
ThinkPad X1 Carbon
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Let’s Note SVシリーズ
じゃんぱら中古価格:税込み27,980円~
PanasonicのLet’s Noteシリーズも、現行モデルだと高価ですが、リース期間が終了した法人向けモデルが多数市場に出回っているので、中古であれば手が届きやすくなっています。
Let’s Note SVシリーズは、それまでのSX、SZシリーズの後継として2018年から2021年にかけて販売されていたモデルで、そのうち第8世代Core i5/i7を搭載するSV7であれば、ThinkPad X1 Carbon(2018)と同じく3万円前半で購入できます。
外観は前世代のLet’s Note SZ5/6からほぼ変わっていませんが、丸みを帯びたデザインは今でも魅力的です。12.1インチで1kgを切るコンパクトなサイズながらバッテリーが脱着式になっていて、今でも新品バッテリーを購入できます。
ThinkPadと同じく堅牢な設計になっているのも安心ですし、SVシリーズからUSB PDとThunderbolt3をサポートするUSB-Cポートも搭載されているので、純正ACアダプターを持ち運ばなくても、サードパーティ製ACアダプターやモバイルバッテリーで充電できます。
じゃんぱら製品ページ
Let’s Note SV
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Microsoft Surface Pro6
じゃんぱら中古価格:税込み30,990円~
MicrosoftのSurface Pro 6は今年になって価格が大幅に下がってきていて、2万円台で購入できる個体も秋葉原のショップなどでよく見かけるようになりました。2016年に登場したSurface Pro 4から2021年のSurface Pro 7+まで筐体がほぼ変更されなかったこともあって、今でもあまり古さを感じさせません。
Surface Proシリーズには必須とも言えるタイプカバーは付属していないことが多いのですが、こちらも状態を問わないのであれば、最安2,000円くらいで購入できます。また、SSDを換装することはできないので、予算が許すのであれば、128GBではなく、256GB以上を搭載しているモデルを選択することをおすすめします。
USB-Cポートは備わっていませんが、Amazon等で販売されているサードパーティ製変換ケーブルを使うことで、USB PD対応ACアダプター・モバイルバッテリーの利用が可能です。
じゃんぱら製品ページ:
Microsoft Surface Pro6
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5.まとめ
予算に余裕があるのであればもちろん新品ノートPCを購入する方が良いのですが、第8世代Core 搭載モデルでも業務アプリの利用や簡単な画像・動画編集といった作業であれば問題なくこなせます。
ショップによっては独自の有償延長保証を付けている場合もありますし、ほとんどの場合、売却後に一度検査・清掃を行った上で販売しているので、「中古PCだから汚い」ということはまずありません。とにかく予算を抑えられますし、ThinkPad XシリーズやSurface Proシリーズといった人気機種も選べるのでおすすめです。
6.関連リンク
じゃんぱら
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