こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。そろそろ冬のボーナス時期となりますね。ご自身へのささやかなご褒美を考えている人も多いと思います。ということで、久しぶりに「機種比較特集」をやってみたいと思います。数回の連載を考えていて、今のところ、
・8インチ編
・9インチ編
・10インチ(低価格)編
・10インチ(高価格)編
・10インチ超編
くらいに分けようと思っています。初回となる今回は「8インチ編」ですが、ご存知の通り製品数がかなり少なくなっています。発売から時間が経っているものまで含めるとそれなりの数になりますが、思い切って「CherryTrail機」に絞ろうと思います。BayTrail(Atom Z37XX)搭載機でも実用性に支障はありませんが、CherryTrail機も1万円台半ばくらいから購入できるようになりましたし、「どうせ買うなら…」というのも人情だと思いますので…。
なお、この特集では中国製品は扱いません。製品に個体差が大きめであることや技適マークがないこともあり、それらの知識のないPC初心者(も読んでくれていると思うので…)におすすめすべきものではないと思いますし、日本メーカーの製品と単純に価格比較すればいい、というものでもありません。なので、中国製品については別記事で何か書くつもりです。
目次
1.DELL Venue 8 Pro 5000
価格: 47,498円~
OS: Windows 10 Home 64ビット(Pro版選択可)
CPU: Intel Atom x5-Z8500
RAM: 2GB / 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,280 × 800)/(1,920 x 1,200)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac 、Bluetooth 4.1
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB 3.0 Type-C、オーディオ、microSD
バッテリー: 19.5WHr
サイズ: 216 x 130 x 9.45 mm / 重量 377.1 g~
私が知る限り、8インチのWindowsタブレットは全てCPUがIntel Atomとなります。ひとことでAtomと言ってもBaitrail、CherryTrailがありますが、CherryTrailでも最下位グレードのZ8300もしくはZ8350を搭載した製品がほとんどです。唯一そうでないのがこの製品、Venueです。AtomでもZ8300より高性能なZ8500を搭載し、RAMは4GB、ストレージは64GB、ディスプレイはFHD、という構成を選ぶことができます。
また、入出力でもUSB Type-Cポートを搭載しており、絶対的には不足気味とは言え、拡張性にも配慮したものとなっています。「いま手に入る最高の8インチを」ということならこの製品となります。ただし、RAM4GB、ストレージ64GB、ディスプレイがFHDの「プラチナモデル」は税込み50,738円と、5万円超えです。
紹介記事:DELL Venue 8 Pro 5000 - めっちゃ待ってた!待望のCherryTrail搭載8インチタブレット
DELL製品ページ:New Venue 8 Pro 5000シリーズタブレット
DELL Venue 8 Pro 5000が12月16日で販売終了!悲報すぎる…
2.ドスパラ Diginnos DG-D08IW2(L)
価格: 17,280円~
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8300 / Z8350
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB / 64GB
ディスプレイ: 8インチ(1,280 × 800)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac 、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP / アウト2MP
入出力: microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間: 約6時間
サイズ: 214 x 128 x 9.1 mm / 重量 380 g~
ドスパラは国内で唯一といっていい、8インチタブレットの製品ラインに手を入れながら、最新機種をリリースし続けている会社です。現行の8インチはAtom Z8300 / ストレージ32GBのものと、Atom Z8350 / ストレージ64GBのものの2タイプあります。8インチタブレットでストレージ容量が64GBなのは、この記事中に紹介しているものとしては、この製品とDELLのVenueのみです。
読者のコメントだと「RAM4GBであってほしかった」というものが多く、実際RAM4GBにしたらもっと高価格でも売れるだろうに、という気はしますが、タブレットとしてタッチ操作で使う場合はRAM2GBでも特に不足感はなく、むしろストレージ64GBの恩恵のほうが大きいだろうと思います。この件については下記の記事をご参照ください。
低価格帯タブレットや2 in 1に必要なRAMは2GBか4GBか?読者のご意見をまとめてみました
また、この製品はBluetooth接続ながら専用のキーボード(一体型保護ケース)をオプションで用意しており、現在手に入る8インチタブレットの中では、いろんな意味で最も手頃な製品だと思います。手頃である理由としては、Atom Z8350、RAM2GB、ストレージ64GBの製品に専用キーボードをセットしても税込みで22,680円(11月28日現在)であること、そして価格の割にアルミ筐体を採用した高い質感を備えていることなどが挙げられます。あと、一番大事なのは、ドスパラが8インチを大切にし、製品ラインに手を入れ続けている、ということだと思います。
紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D08IW2L - CPUを最新に、ストレージを倍増した8インチWindowsタブレット
ドスパラ製品ページ:
64GB版:Diginnos DG-D08IW2L
32GB版:Diginnos DG-D08IW2
3.KEIAN WiZ KBM85-B
価格: 14,980円
※11月28日現在の価格ドットコム最安値
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,280 × 800)
カメラ: イン2MP / アウト2MP
入出力: microUSB2.0、microHDMI、microSD、オーディオ
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
バッテリー: 3600mAh
サイズ: 241 × 125.2 × 7.2 mm / 327 g
低価格帯のタブレットに強いKEIANがWindowsタブレット用の製品ブランド「WiZ」を使って発売した製品となります。スペックはCherryTrailの8インチとしては標準的なもので、中国タブレットでもよく見かける構成です。ただし、筺体デザインにも力が入っており、アルミ筐体の上、厚さがわずかに7.2 mm、重量も327 gと軽量なのが魅力です。
価格ドットコムの最安値だと15,000円を切る低価格になっていますが、ビックカメラなど、大手の量販店ではもう少し価格が高く、Amazonでは税込み16,235円(価格は11月28日現在のもの)です。薄くて軽い、ある意味本来の8インチとして使いたい場合はこれがいいと思います。
紹介記事:KEIAN KBM85-B - これは期待!8インチ、CherryTrail搭載のWindows タブレット
Amazon製品ページ:KEIAN WiZ KBM85-B
4.マウス WN802
価格: 15,800円
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,280 × 800)
カメラ: イン192万画素 / アウト192万画素
入出力: microUSB2.0、microHDMI、microSD、オーディオ
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
バッテリー稼働時間: 約5.2時間
サイズ: 210 × 121.5 × 9 mm / 314 g
日本で最初にCherryTrailの8インチタブレットを発売したのがマウス、最初のCherryTrail機はこのWN802です。現在マウスコンピューターの公式サイトではこの製品は販売しておらず、量販店などでの取扱となっています。また、15,800円という価格はJoshin Webのものですから、この製品を購入するならJoshin Webがお得、と言っていいでしょう。
スペックは非常によく見かける8インチタブのそれで、特に目新しいところはありません。しかし、KEIANのWiZと同様、この製品も非常にコンパクトなサイズになっていて、8インチを購入する目的にかなっている、と言えます。
しかし、マウスは現在この製品を直販していませんし、後継機種も登場していません。8インチをやめちゃうんでしょうかね?
紹介記事:マウスコンピューター WN802 - 8インチCherryTrailタブレット、日本初登場!
Joshin Web:マウスコンピューター WN802
5.割と狙いを定めやすいか
ここまで書いてきて、現状の8インチに関しては比較的狙い目を定めやすいような印象を受けます。
まず、Venueに惹かれている人は他の製品には関心がない、という場合が多いのではないでしょうか?VenueはCPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度の全てにおいて他の製品を圧倒するスペックなので、性能コンシャスな人はこれを選ぶしかないでしょう。ただし、価格も他の製品を圧倒しているので、予算が許すかどうか、ということが判断基準になると思います。
また、そんなに多くはないと思いますが、5万円を余裕で出せる人にもVenueはおすすめです。一番高性能な製品を購入しておけば、あとあと後悔する可能性も低いでしょう。
次にVenue以外の3つについて考えてみます。どれも2万円以下で購入できますが、個人的にはドスパラですね。Windowsタブレットの場合、読者コメントでもよく言われていますが、実はRAMよりもストレージ容量のほうが重要だと思います。大きな理由として「Windows 10の大型アップデート」というのがあります。
ストレージ32GBのタブレットの場合、初期設定を済ませ、必要なWindows Updateを適用し、ストアアプリの更新をかけたら空き容量は10GBくらいになってしまいます。しかし、Windowsの大型アップデートは10GB以上の空き容量を要求することが多く、現状「内蔵ストレージの空き」でないといけません。そのため、ゆくゆくは手持ちのタブレットに大型アップデートが適用できなくなる、ということも考えられます。
もちろん32GBでもクラウドストレージを活用したり、アプリをSDカードに保存するなどして容量を節約することが可能ですし、大型アップデートに関してもいっそクリーンインストールしてしまえば大丈夫、というのはあります。ですが、特にPC初心者は64GBを選んだ方が何かと安心かな、と思います。
あと、8インチらしく気軽に持ち歩いて、どこでも使いたい、ということなら、よりサイズが小さく、軽量なマウスやKEIANがおすすめです。ただし、個人的にはドスパラとの価格差がそんなに大きくはないので、これまで書いてきたようにストレージ64GBのドスパラのほうがいいのでは?と思います。
コメント
すでにご承知とは思いますが、DELL venue5000シリーズは生産終了が決定しているようです。
https://japancatalog.dell.com/c/2016/10/26/venue-8-pro-5855-%E8%A3%BD%E5%93%81%E7%B5%82%E6%81%AF%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-2/
慌てて発注しましたが、納期がイマイチはっきりしないようです(汗)
8インチはつくづく不遇ですねぇ。
Y2さん、こんにちは、コメントありがとうございます。ということはDELLも撤退?うーん、寂しい。というかY2さんのように購入予定のある人にお知らせしなければ!
いつも拝見してます。
中国製品についてもお考えなのですね。
xioami mipad2 win もぜひに審査ねがいます。
miix2 8 ,vivotab note8 ,yoga(8inch,win),T90chi,など使って、いまはxiaomiです。
こんにちは、コメントありがとうございます。Xiaomiいいですよね!でも私はこの製品を試用したことがないので、審査とかは難しいっす。多分中国タブ系の記事を書くときは試用経験のある製品についてかくと思います。
この時期に8inchタブレットだと、今年もビッグカメラは何かやってくれるのかなと期待してしまいます。アスペクト比4:3でメモリ4GBでストレージが64GB以上あったら、また去年みたいに衝動買いしてしまうかもw
5万……売り切りセールとかないっすかね(汗
こんにちは、コメントありがとうございます。実はみんなそれを狙ってたりして…。でもDELLはやらんでしょうね。半年くらいしてNTT-Xストアには出るかもしれませんw
国内販売じゃないですがXiaomi mipad 2Eが7.9インチでWindowsとAndroidのデュアルOSっぽいですね
こんにちは、コメントありがとうございます。また、情報ありがとうございます。確認してみたらストレージが64GB以上のようなので、使い勝手もよさそうですね。