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Windows タブレット機種比較 ー 11.6インチ、ちょっと大きめのAtom機という選択肢もあり(2017年夏版)

ドスパラ Diginnos DG-D11IWVL
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2017年夏版のWindowsタブレット機種比較特集、もう5回目になりますが、Atom機が主な対象になるのはこれがラストとなります。なお、これまでに掲載した特集記事は下記のとおりです。
Windows タブレット機種比較 ー 8インチサイズは選択肢が少ないものの少数精鋭!こんな状況を予想できた?(2017年夏版)
Windows タブレット機種比較 ー 8.9インチも個性派ぞろい!しかし選択肢は少ない(2017年夏版)
Windows タブレット機種比較 ー 10.1インチ、キーボードつきで3万円以下から買えるよ!(2017年夏版)
Windows タブレット機種比較 ー 10.1インチ、「AtomでRAM4GB」から選んでみる(2017年夏版)

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今回は10.1インチよりも少し大きめの11.6インチの製品を比較してみます。なお、10.1インチを越えるとCPUはAtomではなく、Core m系やCore i系が搭載されるものが主流となり、特に12インチくらいになるとWindows タブレットでもっとも人気があると思われるSurfaceタイプが主流となりますので、比較的安価に購入できるAtom機ではこのサイズが最大となります。なお、この特集では中華タブは対象外としています。

また、先日来、読者からいただくコメントに「○○は対象外なのが残念」という趣旨のものがありましたが、たくさんある製品の中から独自に特定の絞り込みをかけており、全てのタブレット製品を網羅できるわけではありませんのであらかじめご了承ください。

11.6インチのAtomタブレットは3機種あり、非常に高いコストパフォーマンスの製品ばかりです。このサイズになると小型のモバイルノート(クラムシェル、普通のノートPCです)も出てきますが、低価格帯(Atom機)ということでみればタブレット(2 in 1)もかなりお買い得な感じです。

1.ドスパラ Diginnos DG-D11IWV(L)

ドスパラ Diginnos DG-D11IWVL 筺体正面

価格: 28,058円(税込み)から

OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom X5-Z8350
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB / 64GB eMMC
ディスプレイ: 11.6インチ(1,920 x 1,080)
ネットワーク:  802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP/アウト5MP
入出力: USB 3.0、USB Type-C(給電専用)、MiniHDMI、microSD、オーディオ
(キーボード側にUSB × 2)
バッテリー稼働時間: 5.7時間
サイズ: 301.25 x 184.07 x 8.9 mm / 785 g(キーボード750 g)

おそらくこの製品が今回の特集記事のベンチマーク的存在になると思います。正確な販売台数はわかりませんが、個人向けの11.6インチタブレットとしては最も人気があると思います。

CPUはAtom Z8350でRAMは4GB、ストレージは32GBと64GBを選べます。またディスプレイ解像度も1,920 × 1,080と高精細ですし、もちろんヒンジつきのキーボードも付属します。ドスパラらしい堅牢なアルミ合金製筺体を採用し、安心して長く使えそうな製品です。弱点は重量で、キーボード込みで1.5 kgを越えてしまうため、モバイルノートと考える場合はちょっと不利ですね。

紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D11IWV(L) - 11.6インチ キーボード分離型2 in 1が良スペックで登場!
製品ページ(ドスパラ):
(32GB)Diginnos DG-D11IWV
(64GB)Diginnos DG-D11IWVL

2.KEIAN WiZ KVK111KHD

KEIAN KVK111KHD キーボード分離

価格: 29,168円(税込み)

OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Atom X5-Z8350
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB eMMC
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク:  802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP/アウト2MP
入出力: MicroUSB、microHDMI、microSD、オーディオ
(キーボード側にUSB × 2)
バッテリー: 8,000mAh
サイズ: 291 x 188 x 19.5 mm / 730 g(キーボード670 g)
※サイズはキーボード込み

KEIANのWindows製品用ブランド「WiZ」の11.6インチです。スペックはドスパラのDiginnosに似通っており、CPUとRAM、そしてディスプレイの組み合わせは「Atom Z8350/4GB/FHD(1,920 × 1,080)」と、Diginnosと同じです。ただし、ストレージは32GBのみとなっており、64GBの設定はありません。

この製品もキーボード込みだと1.4 kgとそこそこ重いですが、Diginnosよりは若干軽くなっているのと、Diginnosの直線基調のデザインと比較するとキーボード接続時のデザインがよりノートPCっぽくなっているように感じられます。

紹介記事:KEIAN WiZ KBM101K / KVK111KHD - 10.1インチと11.6インチのキーボード分離型 2 in 1が恵安から!低価格ながら美しいデザイン
製品ページ(Amazon):KEIAN WiZ KVK111KHD

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3.Covia BREEZ Book W11

covia BREEZ Book W11

価格: 24,800円(税込み)

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB eMMC
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP / アウト2MP
入出力: microUSB 3.0、microUSB 2.0、microHDMI、microSD、オーディオ
バッテリー: 7.6時間
サイズ:
(タブレットのみ)302 x 185 x 8 mm / 800 g
(キーボード込み)302 x 193 x 17 mm / 1,430 g

今回の比較機種中、唯一RAMが2GBとなっており、その分価格も若干低めに抑えられています。Coviaはスマホのほうが知名度が高く、SIMフリーのAndroidスマホ「goo g07(+)」なんかを作っている会社です。しかし、タブレットやPCではいまいち無名な感じはしますね。この製品も一般の通販サイトではほとんど取り扱いがなく、YahooショッピングのCovia直販サイトとAmazonのみの取扱となります。

CPUはAtom Z8350と他の2機種と横並び、ストレージは32GBのみの設定です。またディスプレイはFHD解像度のIPS液晶ですね。

紹介記事:covia BREEZ Book W11 - 11.6インチ、CherryTrail、アルミ筐体、ヒンジ付きキーボード付属で29,800円!安い!
製品ページ(Amazon):BREEZ Book W11

4.スペックは似通っている

タブレットでもPCでもスマホでも、スペック表で最初に目が行くのはCPUの型番、ついでRAMとストレージの容量、そしてディスプレイの解像度になると思います。人によって順番は多少前後しますが、これらの項目を見て興味が湧くようなら細部の構成をチェックする、という感じじゃないでしょうか?

その観点だと、今回の対象機種はなかなか絞り込みが難しいです。CPUは3機種ともAtom Z8350、ディスプレイ解像度もFHDで横並びです。ただし、RAMはドスパラのDiginnosとKEIAN WiZが4GB、Covia BREEZ Bookのみ2GBとなります。

以前「AtomタブレットのRAMは2GBか4GBか?」ということで読者のみなさんのご意見を募ったことがありまして、その際に比較的多かったのが「タブレットとして使う場合はシングルタスクになることが多いため2GBで十分、ノートPCとして使う場合はブラウザのタブをたくさん開いたり、複数のソフトウェアを使ってのマルチタスク環境になることが多いため4GBあったほうが快適」というものでした。

この件に正解はなく、使い方によるということしかいえませんが、「同じ価格ならRAMは多いほうがいい」というのも真理だと思います。ただ、この記事を書いている6月18日時点だと、Coviaが一番安いんですよね…。つまり、RAM2GBであるぶん安い、ということになるので、逆に困ってしまいます。

繰り返しますが、この件に正解はありません。一応私の意見としては、11.6インチサイズになるとキーボードを接続してノートPCとして使う場面がかなり多いと思われるので、価格差が小さめと感じるならば4GBあったほうがいい、ということです。

次にストレージです。対象機種は全て32GB eMMCがデフォルトですが、Diginnosのみ64GB版があります。ただし、64GB版にすると6月18日現在で税込み32,184円と、少し価格が上がってしまいます。

ストレージが小さい場合でも、Windows 10はmicroSDカードにアプリやデータを保存できますし、OneDriveなどのクラウドストレージを活用することによって十分な実用性を確保できます。ただし、年2回程度のペースで実施されるWindows 10の大型アップデートの際は内蔵ストレージに8GB程度の空き容量が必要になりますから、大型アップデートの時期に合わせてストレージの空きを作ってやる必要があります。ストレージ32GBの製品の場合、この作業は少し面倒ですが、64GBあれば空き容量を確保するのはかなり容易になります。そのため、候補機種にストレージ64GBの設定があり、かつ価格が予算内に収まるのであれば64GBを選ぶほうがいいと思います。

ということで、どれも似通ったスペックではありますが、予算に余裕があるのなら、ドスパラ Diginnos DG-D11IWVL(64GB版)が最もおすすめ、ということになります。

5.デザインはお好みで

次に筺体ですが、モバイル利用を考慮すれば「キーボード込みの重量が軽いほうがいい」のは間違いありません。最も重いのはドスパラのDiginnosで、他の2機種はそれよりも100 g程度軽いです。この差をどう考えるかは人それぞれですが、バッグに入れて持ち運ぶとなると、時間の経過とともに多少の体感差が出てくると私は考えます。

次にデザインです。これは「お好きなものを選んではいかが?」と思います。でも、私から見て、Diginnosだけちょっと異質な印象があります。要するに角ばってるとかちょっと無骨、という意味です。私は今回の対象機種はレビューしていませんが、これまでにドスパラ製品は数え切れないくらい実機レビューをしているので、「これはよく分かる」気がします。無骨なぶんだけ頑丈ですよ、きっと!

6.まとめ

今回の対象3機種はスペックが似通っており、あまりシステムに負荷がかからないような使い方をするのであればどれを選んでも大丈夫か、と思います。価格コンシャスに選ぶのならCoviaになるでしょうし、少し高くてもいいのであればDiginnosの64GB版が一番安心です。

タブレットというくくりではありますが、11.6インチサイズともなればキーボードを接続してノートPCとして使うのにも適しています。今回の対象機種は全てヒンジのつくしっかりしたキーボードが付属していますから、低価格であっても十分に使い勝手はいいと思います。

また、注目したいのは価格面で、Diginnosの64GB版を除けば全て3万円以内で購入できるというのは魅力です。Diginnosの64GB版でも32,184円ですから、お財布に優しい、という点ではそれほど遜色はないと思います。

次回以降はCore mとかCore iを搭載したタブレットを比較していきますが、一気にお値段が上がってしまうので、ビックリする人もいるかもしれません。それだけ今回の対象機種がコストパフォーマンスに優れている、ということです。

7.関連リンク

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コメント

  1. 匿名 より:

    今回の選定にはキーボードの質が大きく関係してるんでしょうか
    キーボード付きモデルであるならキーボードの質は重要ですよね

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。残念ながら実機レビューしておらず、キーボードの質については評価できていないです。すいません。

  2. 11Lの匿名 より:

    DG-D11IWV(L)持ってます。
    (名前が「DG-D11IWV(L)買った匿名」の略ですし)
    同価格帯の11.6インチノートと比較すると、
    ・ディスプレイがFHD
    ・RAM 4GB ストレージ64GB
    ・USB(type‐C)充電
    といった部分が気に入ったので購入しました。

    普段はリビングルームに置きっぱにして閲覧中心のサブPC。
    出かける時はそのままカバンにいれてモバイルPC。
    として使っています。
    重い作業はさせませんので、性能的にはほぼ満足しています。

    ただ、スピーカーの音質が予想よりも良くなかったですね。
    家用とモバイル用に、USBスピーカーとBluetoothスピーカーを買い足してしまいました。

    • wintab より:

      11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。ハンドルネームの由来についてもよく知っております。きっとガジェット愛が強い人なので、何を買っても不満はなかったんだろうなあ、とお見受けします。