こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2019年冬のPC購入ガイドということで、先日「AMD Ryzen搭載のモバイルノートを10万円以下で買いたい!おすすめはこちら!」という記事を掲載したのですが、今回は「ハイスペックなモバイルノートのおすすめ機種(外資メーカー編)」をやります。要は各社の上位モデルを比較してみよう、という試みなのですが、「あんまり価格を気にしない」で探してみると、さすがに絞り込みが難しいです。
そこで今回は「外資系メーカーに絞り、国内メーカーは別記事で紹介する」「1社1モデルに絞る」「コンバーチブル2 in 1よりもクラムシェルノートを優先する」という条件で製品を選んでみました。当然ですが、いずれ劣らぬ強豪が揃ってます…。
※ご注意:この記事ではウインタブの主観に基づいて製品をピックアップしています。高性能、高品質なモバイルノートはこの他にもあり、それらの製品が劣っているということはありませんので、あらかじめご了承ください。
目次
1.ASUS ZenBook 14 UX434FL
価格: 119,819円(税込み131,800円)から
※12月3日現在のASUS Store価格
●149,819円(税込み164,800円)モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-8265U
GPU: GeForce MX250
RAM: 16GB
ストレージ: 1TB SSD
ディスプレイ: 14インチIPS(1,920 × 1,080)
サイズ: 319 × 199 × 16.9 mm / 1.3 kg
ASUSへのリンク:
ZenBook 14 UX434FL(UX434FL-A6002T)(Core i5)
ZenBook 14 UX434FL(UX434FL-A6002TS)(Core i5、Office)
ZenBook 14 UX434FL(UX434FL-8565)(Core i7)
ウインタブ実機レビュー:
ASUS ZenBook 14 UX434FLレビュー - ScreenPadの魅力に取りつかれ、購入を検討中です。操作が楽しくて実用的!高品質で美しいデザインも素晴らしい14インチモバイルノート!(実機レビュー)
2.DELL XPS 13(7390)
価格: 96,033円(税込み105,636円)から
※12月3日現在のDELL公式サイト価格
●159,783円(税込み175,761円)モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-10510U
RAM: 16GB
ストレージ: 512GB SSD
ディスプレイ: 13.3インチ(3,840 × 2,160)
サイズ: 302 × 199 × 7.8-11.6 mm / 1.23 kg
DELLへのリンク:
New XPS 13 7390(2019年9月6日発売)
ウインタブ実機レビュー:
DELL XPS 13(9380)レビュー - 私これ以上美しいモバイルノートを見たことがありません(実機レビュー)
※現行モデルとはCPUの世代が異なります
3.HP Elite Dragonfly
価格: 177,800円(税込み195,580円)から
※12月3日現在のHP Directplus価格
※ウインタブ限定クーポンで4%OFFになります
●183,800円(税込み202,180円)モデルのスペック
OS: Windows 10 Pro
CPU: Core i5-8265U
RAM: 8GB
ストレージ: 256GB SSD
ディスプレイ: 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)
サイズ: 304.3 × 197.5 × 16.1(最厚部)mm / 999 g
HPへのリンク:
ウインタブ限定クーポンの対象になります。まずはこちら
ウインタブ専用リンク(クーポン)_法人向けPC
にアクセスし、その後この記事に戻っていただき、こちら
HP Elite Dragonfly 製品詳細
から製品を購入されると、自動的にクーポン(特別値引き)が適用されます。
ウインタブ紹介記事:
HP Elite Dragonfly - 重量が1 kgを切る13.3インチコンバーチブル2 in 1!法人向けモデルだけど個人も普通に買えます
4.Lenovo ThinPad X1 Carbon
価格: 税込み177,617円から
※12月3日現在のLenovo公式サイト価格
※週末あるいは夜間に購入するほうが割引が大きくなります
●税込み267,696円モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-10710U
RAM: 16GB
ストレージ: 512GB SSD
ディスプレイ: 14インチIPS(3,840 × 2,160)
サイズ: 323 × 217 × 14.95 mm / 1.09 kg
Lenovoへのリンク:
X1 Carbon (2019)
ウインタブ実機レビュー:
Lenovo ThinkPad X1 Carbon (2019) レビュー - なにこれ軽い!でも安心のThinkPadクオリティ。これがThinkPadのフラッグシップ・モバイルノート!(実機レビュー)
5.MSI Prestige 14
価格: 税込み144,800円から
※12月1日現在のPCショップアーク価格
●税込み168,080円モデルのスペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Core i7-10710U
GPU: GeForce GTX1650 Max-Q(4GB)
RAM: 16GB
ストレージ: 512GB SSD
ディスプレイ: 14インチ(1,920 × 1,080)
サイズ: 319 × 215 × 15.9 mm / 1.29 kg
PCショップアークへのリンク:
Prestige 14(Core i7-10510U/MX250)
Prestige 14(Core i7-10710U/GTX1650)
ウインタブ紹介記事:
MSI Prestige 14 - 14インチで1.29 kgのコンパクトボディにGeForce GTX1650を搭載!クリエイターもゲーマーも注目のモバイルノート
6.パフォーマンスはPrestige 14が圧勝
ひたすら高性能、ということならMSI Prestige 14です。税込み168,080円のモデルに搭載されているCPU、Core i7-10710Uは省電力タイプ(型番末尾U)としては異例の6コア12スレッド(他は4コア8スレッド)で、ベンチマークスコアもCore i7-10510Uを圧倒します。さらに外部GPUのGeForce GTX1650 Max-Qまで搭載していますので、ゲーミングノートと言ってもおかしくないくらいの性能になっています。Prestige 14なら出張先のホテルでオンラインゲームもそこそこ快適にプレイできる(グラフィック品質などを多少落としてやる必要はあると思います)でしょうし、クリエイターの人も納得(3D系は厳しいです)の実力を発揮してくれるでしょう。
次いで高性能なのはASUS ZenBook 14でしょう。ZenBookはCPUの世代こそ第8世代にとどまりますが、外部GPUにGeForce MX250を搭載していますので、比較的軽めのオンラインゲームやグラフィック系の作業にも対応できると思います。それと、Lenovo ThinkPad X1 Carbonも、外部GPUの搭載はないものの、Core i7-10710Uを選択できますので、モバイルノートとしては非常に性能が高いと言えます。
あとは「用途」ですね。一般的なビジネス利用としては「ExcelやWord、PowerPointなどのOffice系ソフト」「Webでの調べ物」「勤務先や学校で使っている独自のアプリ」それに「息抜きに動画視聴」くらいでしょうか。あと、統計ソフトなんかを使っている人もいるかも知れません。ただ、専門職(大容量のデータを統計処理するとか、金融系のシミュレーションをするなど)の人が「私物のモバイルノートでどこまで専門業務をするか」というのはあると思います。
そう考えると、ビジネスモバイルということならDragonflyくらいのスペックでも全然問題ないんじゃないかと思います。それ以上の性能は「余暇」によりますかねw
7.軽さならDragonfly
毎日持ち歩くのなら「サイズ」は非常に重要です。営業系の人なんかは、たとえ高性能でもやたらと重いノートPCなんて使ってられないですよね?「重量」に注目すると、HP Elite Dragonflyです。なんと1 kg切り。今回紹介している製品の中で唯一のコンバーチブル2 in 1筐体でもあります。この製品はもともと法人向け(個人も普通に買えます)なので、OSはPro版ですし、スペックにも派手さはありません(RAM16GBとかではないですし、CPUも第8世代のCore i5のみです)が、ビジネスマシンとして必要十分な構成と言え、SureView(意図的に視野角を狭くし、覗き見を防止する機能)なども装備可能ですし、HPが「世界で最も安全なビジネスPC」と主張するセキュリティ機能を備えます。
次いで軽いのがThinkPad X1 Carbonです。X1 CarbonはDragonflyとは異なり、注文時に非常に細かく構成をカスタマイズできますので、私物として購入する場合には納得感の高いスペックに仕上げることができます。これで1.09 kgという軽さを実現できているのが素晴らしいですね。
タテ・ヨコ・厚さならDELL XPS 13です。この製品は本当に小さくて、13.3インチとは思えないくらいです。筐体素材や質感に凝っていることもあり、重量は上の2機種に譲りますが、コンパクトさと美しさを両立した製品と言えます。
8.二画面使える!ZenBook
ビジネスモバイルノートとしては「異端」かもしれませんが、面白さならASUS ZenBook 14でしょう。この製品はタッチパッド部分が「ScreenPad 2.0」というサブディスプレイになっています。なので、タッチパッド部分で動画を流しながらメイン画面で仕事をする、といった「ながら作業」が可能です。仕事中に使うのはマズいかもしれませんが、PCを楽しく使うという点では抜群でしょうね。ちなみにウインタブのメインビジネスノートは最近ZenBook 14になりました。
また、今回紹介している製品の中ではXPS 13とThinkPad X1 Carbonのみ4K解像度(3,840 × 2,160)を選択できます。ウインタブでも過去に4Kディスプレイ搭載モデルをレビューしたことがあり、その美しさは高く評価できるものの、私の視力が悪いこともあり、「4Kならでは」の使い方、というのが今ひとつイメージできていません。しかし、XPSもThinkPadも、発色や色の調整が非常に優れていますので、繊細な色の識別が必要なお仕事に使うには適していると思います。
9.まとめ
個人的にまとめさせていただくと、
●パフォーマンスならPrestige 14
●美しさならXPS 13
●軽さならDragonfly
●信頼性ならThinkPad X1 CarbonかDragonfly
●オフタイム充実ならZenBook 14
という感じかな、と思います。モバイルノートとしては各社のトップモデルがラインナップされていますので、どれが優れていてどれが劣っている、というのはわかりません。ただ、「本来の仕事用」なら頑丈さと使い勝手に定評のあるThinkPad、そしてもともと法人向けの製品であるDragonflyが頭一つ抜けていると言えるでしょう。また、純粋に性能を追求するならPrestige 14しかないと思います。
それと、このクラスのモバイルノートは決して安い買い物とは言えませんので、性能や使い勝手だけでなく、デザインとか質感だって重要になると思います。その意味ではXPS 13の「筐体色フロスト、ローズゴールド」が素晴らしいです。あとZenBookの「ロイヤルブルー」も捨てがたいですね。
最後に、個人的に「ゾクゾクしちゃう」のは周囲の目を盗んでサブディスプレイで遊べるZenBookですね。バレたらえらいことになりそうですけどw