こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日「新しいモバイルノートパソコンを買いたい!マックスで12万円までは許す。さて、どれを選ぶか?」という記事を掲載しました。この記事は「自分でもモバイルノートの買い替えを検討中なので、その整理も兼ねて」書いたのですが、その後ちょっと事情が変化しました。
まず、「これにしよう!」思っていたdynabook SZ/MVの意中のモデル「Windows 11 Home/Core i5/RAM16GB/512GB SSD」が「売り切れやがった」んですよね。しかも、その近辺のスペックのバリエーションモデルも全滅、という状態です。
また、「旅行記」執筆のため、某メーカーがモバイルノートを少し長い期間(1~2カ月くらい)貸してくれることになりました(ちなみに、旅行記の記事に目を通していただければ、某メーカーというのがどこなのかはバレバレです)。当初は「2月中に製品を受け取りたい」と思っていたのですが、このような事情でもう少し購入を先送りすることにしました。
そこで、今回は「もう少し予算規模を上げて」よさげな製品をピックアップしてみたいと思います。「個人的な要件」はこんな感じ。
・OSはWindows 11 Home、Pro版は不要
・CPUはCore i5もしくはRyzen 5、Core i7/Ryzen 7は不要
・数年使うことを考え、RAM16GB以上
・ディスプレイはFHD解像度以上、できるだけ発色性能の高いもの
・できるだけ軽いもの。1 kg以下だとなおよい
この要件、前回掲載した「512GB SSD」というのを除外しています。理由は「この先も自宅での作業が中心になると思うので、デスクトップPC(ミニPC)がメインになる。また、モバイルノートでゲーム(容量がデカいです)をすることは想定していない。あくまで出先で快適に仕事をする、ということであればSSDの容量はそれほど大きくなくてよい。具体的には256GBで十分」と考え直したためです。ただし、これは私の個人的な利用パターンを想定した要件なので、モバイルノートをメインPCとして使われる場合はやはりRAM16GB/512GB SSDというのをおすすめしたいです。
今回の記事では予算規模を上げ「20万円」としました。私に小金が入った、というわけではなく、同じ予算(12万円以下)で記事を書いても前回と変わり映えしないですし…。予算を20万円まで引き上げると、それこそ「星の数」ほどのモバイルノートが選択肢に入りますが、ここでは「私のツボにはまったもの」を取り上げます。ここで取り上げられていない製品の中にも素晴らしいものはたくさんありますので、この点あらかじめご了承下さい。
また、記事に記載している価格は時間の経過とともに変化します。特にHPとLenovoの製品は「週末価格」なので、平日に購入する場合はこれよりも高くなる可能性があります。ご注意ください。
目次
1.富士通 FMV Zero
価格:税込み183,185円から
※2月5日現在の価格
※富士通のMy Cloud会員価格(会員登録無料)
●スペック例・198,827円
OS:Windows 11 Home
CPU:Core i5-1340P
RAM:16GB
ストレージ:256GB SSD
ディスプレイ:14インチIPS(1,920 x 1,200)
サイズ:308.8×209×15.8~17.3mm / 888g
これねー、現時点で私の最有力候補です。富士通が誇る世界最軽量のモバイルノート。ただし、このFMV Zeroはバッテリー容量が大きいので、最軽量モデル(689 g)よりは重いです。それでも800 g台ですけどね。
FMV Zeroは「LIFEBOOK UHシリーズ」のバリエーションモデルですが、個人的には「Zeroじゃないとダメ!」です。その理由は
これです。Zero専用の「キーの印字までブラックのキーボード」。これだけが理由でZero!ですね。
私はシステムスペック、特にCPUの型番にはあまりこだわりがありません。第13世代Coreは第12世代Coreからの変更点が少ない(ハイエンドな型番を除く)ですし、はっきり言って「割安ならば」第12世代Core搭載機でも全く不満はありません。FMV Zeroには第12世代CPU搭載の旧モデルもあり、こちらだと最低価格が149,613円と、一気にお買い得になります。ただし、ここでご紹介しているニューモデルとはディスプレイの仕様が異なり、13.3インチ(1,920 × 1,080)となります。なので、私の場合、注文のタイミングの懐次第でどっちにするか…という感じですね。
FMV Zero、というかLIFEBOOK UHシリーズは超軽量なだけでなく、基本スペックが高いですし、「世界最軽量なのにポート構成がめちゃめちゃ充実している」という、富士通らしい頑固さ、いや失礼、こだわりが感じられる製品です。私はまだ富士通のノートPCを購入したことがないので、この機会に…、と考えています。それと、第13世代CPUを搭載するモバイルノートはこの製品のほかにはまだほとんどありません(ウインタブはこの記事執筆時点で他の第13世代CPU搭載モバイルノートを知りません)。
なお、富士通の直販サイト、富士通WEB MARTはMy Cloudという会員制度があり、誰でも簡単に無料で登録ができます。そして、会員になるとさらに割引が大きくなりますので、製品を購入される場合は会員登録するようにしてください。
富士通製品ページ
ミニマルな究極のモバイルノートPC FMV Zero
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2.dynabook RZ
セール価格:税込み164,340円から
※2月5日現在のクローズドサイト価格
●スペック例・164,340円
OS:Windows 11 Home
CPU:Core i5-1240P
RAM:16GB
ストレージ:256GB SSD
ディスプレイ:14インチIPS(1,920 x 1,200)
サイズ:308.8×209×15.8~17.3mm / 888g
14インチサイズで重さは約1キロと超軽量なモバイルノートです。Dynabookのモバイルノートとしては「プレミアム」な位置づけとなる高性能マシンですね。dynabook RZシリーズには2Way4スピーカーを搭載するRZ/HVと2スピーカー搭載のRZ/LVがありますが、RZ/HVは「在庫切れ」です。冒頭に書いたSZ/MVといいRZ/HVといい、「けしからん」ですよねーDynabook…。
ということで、現在購入可能なのはRZ/LVのみ。ただし、2スピーカーであるぶん価格が割安なので、スピーカー品質にこだわりがない人であればむしろRZ/LVのほうがいいかもしれません。
CPUは第12世代(Alder Lake)のバランスタイプ(P型番)のCore i5/Core i7なので、個人的には全く文句ありません。また、この製品はRAMが全モデル16GBですし、SSDは最低でも512GBと余裕のある容量で、ディスプレイも「高輝度・高色純度・広視野角」、アスペクト比(画面の縦横比)16:10と、ビジネス用や学習用としてシステム負荷の高い作業もこなせ、息抜きにオンラインゲームを楽しめるくらいのシステム構成になっています。
前回の記事では「予算12万円を1円でもオーバーしたらアウト」というルールにしていたのでRZシリーズは対象になりませんでしたが、その制約が外れたのであればRZが最有力でしょう。ウインタブでもこの製品を実機レビューしていますが、性能・サイズ感・デザインが非常に高い水準でバランスしており、もちろん「Dynabookらしい」使い勝手のよさも光っていました。
懸念事項は「2023年春モデルで第13世代CPUを搭載してくるかも」という点と、「在庫切れが多いんだよ、コラ!」という点です。上位モバイルノート間のコスパ競争、という意味では外資メーカーに一歩も引けを取らない価格だと思いますし、国内大手メーカーならではの出来の良さ、というのも大きな魅力です。私にしてもかなり有力な候補になっています
Dynabook製品ページ
特設サイト:【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV
※上記ページの上部にある検索窓に「RZ/LV」と入力すると製品が出てきます
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3.Lenovo ThinkPad X13 Gen 3
セール価格:
Intel版:税込み176,000円から
AMD版:税込み180,048円から
※2月5日現在の週末セール価格
●スペック例・Intel版・181,258円モデル
OS:Windows 11 Home
CPU:Core i5-1240P
RAM:16GB
ストレージ:512GB SSD
ディスプレイ:13.3インチIPS(1,920 x 1,200)
サイズ:305.8 x 217.89 x 18.10-18.25mm / 1.19-1.31 kg
えー、私が「一番好きなノートPCブランド」はThinkPadです。もちろんこれは「心理的な要因」というか「個人的な思い入れ」によりますので、「絶対にThinkPadが最高品質」と主張するわけではありません。また、ここでピックアップしておきながらこう書くのも変ですが、おそらく私はこの製品、ThinkPad X13は購入しません。もし購入してしまうと今後の記事執筆に偏りが出るおそれがありますのでw
にも関わらず、ここでピックアップしたのは「予算20万円に設定してThinkPadが入らないのはシンプルにおかしい」からです。
ThinkPad X/X1シリーズは2022年モデルになって価格が上昇してしまい、多くのモデルが20万円オーバーとなりました。なので、X1 CarbonとかX1 Nanoは20万円に収めるのが困難です。しかし、「モバイルノートの王道サイズ」13.3インチのX13に関してはある程度カスタマイズしても20万円を切る価格で購入ができます。
ウインタブではX13 Gen 2(現行モデルの一つ前のモデル)を実機レビューしていますが、特にキーボードの使いやすさは抜群で、トレードマークの赤いデベソ(トラックポイント)は個人的に「マウス以外で唯一使い物になるポインティングデバイス」だと思っています。また、黒くてちょっと無骨な筐体デザインですが、並外れて頑丈なのもThinkPadを選ぶ大きな理由になります。
懸念事項は「おそらく2月末のMWC(バルセロナで開催されるイベント)あたりで2023年モデルが発表され、第13世代CoreやRyzen 7000番台が搭載されそう」という点ですね。特にCPUの型番を最新に!と考えている人は要注意です。
Lenovo製品ページ
ThinkPad X13 Gen 3 (AMD)
ThinkPad X13 Gen 3 (Intel)
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4.マウス DAIV 4P
価格:199,800円
※2月5日現在の価格
OS:Windows11 Home
CPU:Core i7-1260P
RAM:16GB
ストレージ:512GB SSD
ディスプレイ:14インチ(1,920 × 1,200)
サイズ:308.8 × 213 × 16.4 mm(突起部含まず)/ 997 g
マウスコンピューターのクリエイターPCブランド「DAIV」の14インチノートです。ディスプレイがsRGB比 100%と高品質で筐体も1キロを切る軽さです。一応クリエイターPCではありますが、ビジネスマン用の高性能モバイルノートとしてもピッタリだと思います。
スペックのほう、Core i7-1260P搭載ですし、そのままでも十分な水準だと思いますが、上にご紹介したThinkPadと同様、DAIV 4Pも注文時に構成のカスタマイズが可能です。なので、予算20万円をオーバーしてしまいますが、必要に応じてRAMを32GBにするとかSSDを1TBにする、といったこともできます。ちなみにこの製品の「プレミアムモデル」がセール価格になっていまして、RAM32GB/1TB SSDという構成で204,800円なので、この記事的には予算オーバーですが、より割安で購入ができます。
マウスコンピューター製品は「24時間365日の電話サポート」が受けられます。私もそうなんですけど、PCのトラブルってたいてい夜ですよねw また、トラブルで焦っているときにチャットで対応してもらうのもちょっとイラッと来ます。なので、PCにあまり詳しくない人にはマウスの製品にすると安心です。
マウスコンピューター製品ページ:
DAIV 4P
DAIV 4P (プレミアムモデル)
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mouse DAIV 4P - 14インチで重量1キロを切るクリエイター向けモバイルノート
※セール品の一つ前のモデルで、OSとCPUの型番など、一部スペックが異なります
5.ASUS Zenbook S 13 OLED UM5302TA
価格:189,800円から
※2月5日現在の価格
OS:Windows11 Home
CPU:Ryzen 5 6600U
RAM:8GB
ストレージ:512GB SSD
ディスプレイ:14インチ(2,880 × 1,800)タッチ
サイズ:296.7 × 210.55 × 14.9~15.3 mm/ 1.1 kg
ASUSのノートPC上位ブランド「Zenbook」シリーズの13.3インチモバイルノートです。この製品はこれまでセール対象になったことがなく、ウインタブでも紹介記事を掲載して以来、取り上げたことがありません。しかし、パッケージングは非常に優れています。
予算20万円に収まるのはスペック表を掲載した189,800円のモデルのみです。CPUにZen 3+アーキテクチャのRyzen 5 6600Uを搭載していて、この型番は一見するとRyzen 7000番台よりも性能が低いように見えますが、実はそうではありません。2月5日現在で販売がスタートしているRyzen 5 7530Uという型番がありますが、これはZen3アーキテクチャで、内蔵GPUも(Ryzen 6 6600Uが搭載する)RDNA 2アーキテクチャではないので、おそらく基本性能、特にグラフィック性能はRyzen 5 6600Uのほうが上だと思います。
また、Zenbook S 13 OLEDはクラムシェルノートながらディスプレイはタッチ対応しますし、パネルはASUSがここ数年力を入れている有機ELで、解像度も2.8Kと高精細です。「ディスプレイの美しさ」を最優先するなら、この製品が有力になりますね。あくまで個人的な感想ですが、ASUSの有機ELは他社製品よりも頭一つ抜けた発色品質になっていると思っています。
ただ、ちょっと残念なことに、予算20万円で買えるモデルはRAMが8GBです。モバイルノートをどう使うかにもよりますが、私はブラウザーのタブを大量に開くことが多く、また画像加工ソフトでサイズの大きい画像を扱うこともありますので、「今買うならRAM16GBは必須」だと思っています。あとあとDIYでRAMを増設できればいいんですけど、それが可能なのかは不明なんですよね。
ASUSは1月開催のCES 2023で非常に多くのニューモデルをリリースしていますが、Zenbook Sシリーズについてはニューモデルが発表されていません。また、上にご説明した通り、CPUの型番はRyzen 7000番台ではありませんが、決して古くはありません。もちろん「いつかはニューモデル」が出るとは思いますけど、そんなことを心配していたら永久にPCを買うこともできませんしねえ…。
ASUS製品ページ
Zenbook Sシリーズ
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6.HP ENVY x360 13-bf
セール価格:税込み130,015円
※ウインタブ読者クーポン使用時の価格(元のセール価格は149,800円)
※2月5日現在のセール価格
●スペック例・139,315円
OS:Windows 11 Home
CPU:Core i7-1250U
RAM:16GB
ストレージ:1TB SSD
ディスプレイ:13.3インチOLED(2,880 × 1,800)タッチ
サイズ: 298 × 216 × 16.9 mm (最薄部) /1.33 kg
※読者クーポン使用時の価格(元のセール価格は149,800円)
HPのプレミアムクラスのモバイルノートには、このENVYと上にご紹介したSpectre x360 14があり、Spectreのほうがより高価で凝った造形になっています。で、Spectreも20万円の予算で購入できるのですが、ここではENVYのほうを取り上げます。「個人的にENVYのデザインのほうが好き」というのと、SpectreよりもENVYのほうが安いからといって、スペックに不足があるわけでもない、というのが理由です。
ENVY x360 13-bfには3つのバリエーションモデルがあり、2月5日まで開催されていた週末限定セールでは最上位モデルのみが149,800円(読者クーポン使用時には139,315円)と、非常に大きな割引になっていました。現在は価格が戻っていますが、次の週末限定セールに期待しましょう。
このモデル、今回掲載した製品の中で最も安価ですが、システム構成は素晴らしいです。CPUに第12世代のCore i7を、RAMは16GB、SSDは1TBと大容量で、ディスプレイも有機ELで一般的なFHD解像度よりも高精細な2,880 × 1,800解像度です。Spectreと同様に4,096段階の筆圧と傾き検知に対応するペン入力が可能ですが、ENVYではペンは別売りとなります。
また、ENVYはHPのプレミアムブランドなので、筐体のデザインや質感も非常に高い水準です。ウインタブでもこの製品を実機レビューしていますが、こうして他社製品との比較記事を書いてみると「なぜにこんなに安い?」と改めて思っちゃいますね。ただ、コンバーチブル2 in 1筐体なこともあって、重量は今回の記事中で最も重いです。1.33 kgというのはモバイルノートとして決して悪いわけではないけれど、比較対象の製品がめちゃめちゃ軽いですからねー。個人的にはこの点が引っかかっています(寄る年波で、少しでも軽いものにしたい、という意識が強いです)。
それと、この記事では一応「1社1モデル」ということにしたので、ここでは取り上げませんが、HPのモバイルノートではもう一つ「Pavilion Plus 14」というおすすめ製品があります。こちらはクラムシェルノートでディスプレイもタッチ対応しません(ただし、有機ELで高精細です)が、CPUが第12世代の高性能タイプ(H型番)になっていますので、より高いパフォーマンスのモバイルノートにしたい、という人には非常に魅力的です。
HP製品ページ:
この製品はウインタブ読者クーポンの対象となり、セール価格からさらに7%の割引が受けられます。そのため、まずこちら
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コメント
ACER のSwift5なんかはどうでしょうか。1㎏ちょっとでCorei7-1260P 16G 14インチとスペックはよさそうです。今は3万割引きでのようです。2つ前のswift5を購入しましたがえらく小さく軽く感じました(14インチなのに)。