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Atomがなくなる?どうなる低価格帯Windows タブレット

Atomの開発が中止に!
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Windows タブレット普及の原動力となったCPU、「Intel Atom」が新規開発を中止、ということが海外メディアで報じられ、日本でもいくつかのサイトがこの話題を取り上げています。読者の方々からもコメントをいただいており、「いったいどういうことなのか」調べてみました。

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1.Atomの次期モデルが開発中止に

ご存知の通り、Windows タブレットのヒットを支えたのは開発コードネーム「BayTrail」と呼ばれる「Atom Z37××」という型番のシリーズです。Z3740、Z3735F、Z3775なんかはおなじみですよね。続いて登場したのが開発コードネーム「CherryTrail」と呼ばれる「Atom X‐Z8×××」という型番のシリーズで、X5-Z8300とかX5-Z8500とかX7‐Z8700などがあり、x5-Z8330、x5-Z8350、X5-8550、x7-8750などのリフレッシュ版も登場しています。低価格帯のWindows タブレットの場合、まだまだBayTrailは健在で、10インチサイズを中心に少しづつCherryTrailに置き換わってきている、というのが現状ですね。

次に、私もよく理解していませんが、AtomにはX5でもX7でもなく、「X3」という型番の製品が存在しています。開発コードネームは「SoFIA LTE」といい、スマートフォン向けのCPUです。また、この後継として「Broxton」という開発コードネームのAtomも登場する予定でしたが、SoFIAとBtoxtonの開発は中止されることになりました。

つまり、AtomはCherryTrailとSoFIAをもって、後継モデルが出てこない、ということになります。

2.Atomの穴を埋めるのは「Apollo Lake」

アポロ
後継モデルの開発が中止されたAtomに置き換わるのが開発コードネーム「Apollo Lake」と呼ばれるもので、製品名は「Pentium」と「Celeron」になります。Apollo Lakeが市場に出回るのは今年後半から、ということです。でも、Apollo Lakeは「mid-range 2-in-1s and tablets(ミッドレンジの2 in 1とタブレット)」に搭載されることが想定されています。つまり、低価格帯タブレットに搭載される可能性は低そうなんです。

3.もはやタブレットは独立した製品分野ではない

PC Worldによれば、Intelのスポークスマンはメールにこう書いたそうです。

In terms of Cherry Trail, form factor boundaries are increasingly blurring in the mobile computing market, and we no longer look at tablets as a stand-alone segment,”
(ウインタブ意訳)
CherryTrailに関連して言うと、モバイルコンピューター市場では製品の境界線がどんどんあいまいになってきている。なので、我々はもはやタブレットを独立したセグメントであるとは見ていない。

Our product roadmap reflects that. We will continue to support our tablet customers with Sofia 3G/3GR, Bay Trail and Cherry Trail now, and later with Apollo Lake and some SKUs from our Core processor family.”
(ウインタブ意訳)
我々の製品ロードマップはこのことを反映しただけだ。我々は現在SoFIA、BayTrail、CherryTrailを使っているタブレットユーザーに対して、今後はApollo LakeやCoreプロセッサーシリーズの一部を使ってサポートしていくつもりだ。

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(出所:PC World)

これはちょっとショックな話です。でも、市場動向を見れば誰でも理解できる話でもあります。そりゃあね、CherryTrail搭載の製品が大ヒットしまくったら、だれも開発中止になんてしませんよね。「売れないからやめる」というのが本音に決まってます。そしてこのジャッジに対しては私も読者の方々も反論できないでしょう。

Intelは「1万2,000人規模の人員削減」をやってます。そして、2020年以降を見据えて「5G通信」にも経営資源を振り向けなくてはなりません。「じゃダメなところからカットね」というのは営利企業として当然といえば当然。

4.どうなる?低価格帯タブレット

Atomの開発中止以前の話として、8インチタブレットの新製品が全然発売されていなくて、このサイズで威勢がいいのは中国製品くらい、ということもウインタブでは常識になりつつある話です。余談ですけど、ウインタブを始めた当初は「8インチタブレットに特化した情報サイトを」なんてことを考えていたのですが、気がついてみれば新製品紹介にせよ実機レビューにせよ、Windows 10 スマホか2 in 1かクラムシェルノートばかりで、ウインタブらしいレビューは中国製品が主役、みたいな感じになってしまっています。

足元で全然元気がない低価格帯タブレット(特に8インチ)ですが、Atomの開発中止によって、中期的にも復活の可能性が低くなった、と言わざるを得ません。おそらくCherryTrailはマイナーチェンジを受け、もう少し延命するんじゃないか、と思いますが、製品ラインが刷新されない、というのは非常に重い足かせになるでしょうね。

少し希望を持てる話としては、Apollo Lake世代のCPUが「CeleronかPentium」という製品名になる、ということです。現在でもCeleron N2840とかN3050という型番の製品はAtomとそんなに変わらない性能ですし、実売価格もそんなに大きくは変わらない(製品価格に大きく響かない)レベルなのではないか、と思っています。じゃ、Apollo LakeのローエンドクラスならAtomの代替として使えるかもしれん、ということは言えると思います。

だいたいね、「ミッドレンジ」なんていう言葉の定義は抽象的なもので、どこからどこまで、なんてことを正確に言える人間なんていないです。8インチタブレットにしても、1万円ならローエンド、3万円ならミッドレンジ、5万円ならハイエンド、なんて決まりはないじゃないですか。その意味ではApollo Lakeを搭載し、かつお買い得価格のタブレット、というのが登場してもおかしくはないでしょう。

でも、本当に問題なのは、8インチとか10インチの低価格帯タブレットが市場の支持を失い始めている、ということだと思います。売れると思えばAtomがあろうとなかろうとメーカーは製品を作りますし、売れないと思えばAtomが常に刷新され続けたとしても製品を作らないでしょう。もし革新的な進化がAtomにもたらされれば、その性能が市場を創出するということにもなるとは思いますけど、その可能性が今回なくなった、ということですね。

Atomの開発中止ということであっても、BayTrailやCherryTrailの供給がすぐに終わる、ということではないので、低価格帯のタブレットの新製品が今後一切登場しない、ということではないと思います。もともと活発に新製品なんて出てませんし、しばらくは何にも変わらないでしょう。でも、このままでいくと、何年か先には、みなさんお手持ちの8インチタブレットは中古市場でプレミアムがつくようになるかもしれませんね…、いやこれは冗談ですけど、それくらい先行きは厳しいのかな、と。

5.関連リンク

Intel cuts Atom chips, basically giving up on the smartphone and tablet markets:PC World
Inexpensive Intel Atom Tablets Will Soon Be a Thing of the Past:TabletPC Review

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コメント

  1. 匿名 より:

    Celeron N2840もN3050もAtom系CPUでした。残念

  2. 匿名 より:

    こんばんは
    私見ですがWintelのモバイル戦略は完全に失敗したと見るべきでしょうね

    スマホは言うに及ばず、Win10タブレットも結局一部コアユーザーやニッチ需要だけで一定の支持がありましたが、現状の状態が続けばインテルとしては採算が合わないと

    私も8インチ・10インチと使ってますが、タッチ操作前提で開発されたAndroidやiOSとは比較にならないと思うのです
    正直に言えば帯に短し襷に流しを地で行く状態

    個人的には今回のニュースは、モバイルファースト市場からの撤退、事実上のPC回帰だと思います

    おそらく今後は10インチ~の2in1は現行CoreM相当を性能の底上げをしつつ存続、
    10インチ未満の廉価モデルはCPU供給の関係からフェードアウトするのではないでしょうか

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。小型タブレットは性能追求ではなく、使いやすさ追及でいくべきなんでしょうね。思えば2014年後半以降、低価格帯の製品しか出ていないんですけど、使いやすさを打ち出したものってなかったように思います。iOSやAndroidに使い勝手で負けているのも認めざるを得ませんしね。でも、もったいないですね、一時は大ヒットしたのに。

  3. 匿名 より:

    現行CoreM相当未満は切り捨てってことでしょうね
    モバイル市場での失敗はもはや誰の目にも明らかですから

    今後はPC回帰の高性能よりの2in1以上ですみ分けというところでしょうか

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。確かにそうなんでしょうね。Windows 10のOSとしての進化に期待したいところ。次期アップデートではタッチフレンドリーな機能も追加されますし。

  4. 匿名 より:

    SilvermontアーキテクチャはBayTrail(-T/-M/-D)、Avotonの全4ラインで始まりました
    coreアーキテクチャと発想を変え、燃費は悪いが、サボるのが巧い、安いというコンセプト
    左から消費電力別にタブ、モバイル、デスク、サーバーですが
    ラインが多すぎるのが仇となり後に軌道修正します

    Airmontアーキテクチャでは-Tの後継CherryTrail(廃止)、-Mの後継Braswell(残留)
    Denverton(出ないかも)に整頓されました

    そしてGoldmontアーキテクチャでは・・・という流れなので整頓と捉えていいでしょう
    Apollo Lakeはレイクとついてますが紛れもないAtom系譜なので
    winタブで活躍してくれる事を祈ります

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。勉強になりました。「低価格帯のタブレット」がジャンルとして残るのであればそれに使える安価なCPUが必要で、それは必ずしもAtomである必要はない、というのが私の言いたかったことです。細々とでも残っていれば活路はあるかも、というのが希望といえば希望ですね。

  5. 77 より:

    ちょっと間違いがありますね
    頭にNの付くCeleron、PentiumはBraswellと言って基本はノート、省電力デスク向けのatom系列の物ですね
    skylakeで話せばcoremはミドルあたりのもので、UナンバーのCeleron、Pentiumではタブレットで使用するには消費電力が高く、YナンバーのPentiumで、やっとatomのCeleron、Pentiumと並ぶくらいで、価格は同じくらいなのですが、低価格なz8300と比べるとCeleronは5倍、Pentiumは8倍近くの金額差が発生するので(性能もCeleron、Pentiumのほうが高いですが)
    baytrail時代レベルの低価格タブレットは出そうにない感じですかね
    Cherry Trailのものもそこまで価格落ちませんし
    atomじゃ無くなった場合、性能をギリギリまで絞っても2万円切る位が限界ですかね?それだとcpuとほかの性能が見合わないのですが
    あとメーカー側もIntelに色々制約かけられてそうな売り方ですよね

    非常に読みづらい文を失礼しました

    • wintab より:

      77さん、いつもご親切な解説をいただき、ありがとうございます。大変申し訳ありません、私は「間違い」とは思っておりません。言いたいのは、Atom系かどうかはどうでもいいことで、低価格帯タブレットに搭載できるCPUがあれば、可能性はまだある、という趣旨です。そして、Apollo Lakeが低価格な製品として登場する可能性がない、ということも言えないと思います。CeleronとかPentiumという名称ならばね。

      • 77 より:

        そういう意味でしたか
        やはりbaytrailでだいぶ実用範囲になったのにIntel的に成功できなかったのはユーザーからしたら初代atomのイメージが強すぎたのが大きそうですね、penもいまだに爆熱ってイメージの方もたまに見ますし
        改善、発展といった形ではなく新たにモバイル向けcpuを開発するって可能性は無いに等しいでしょうしねぇ
        もっとMicrosoftと連携してWindows10mobileがx86ベース(UWPを作るのではなく今までの資産を生かす形で)作られれば両者ともに成功したと思うのは自分だけですかね?、10への移行を催促するには今の形の方がいいのかもしれませんが

  6. ワケシ より:

    積極的に搭載するのはLenovo、Asusなんかの中国メーカーばっかりたったAtom
    Intelがいろいろつけてくれる特典しか中国メーカーに旨味はなかったってことですかね…
    この隙間にAMDが進出してくれるのを願うばかりです(可能性は低いでしょうが)
    あ、低価格帯でatomが使えないということはteclastやchuwiなどのメーカーでデュアルブート構成のタブレットも減ってくるってことですよね〜好きだったのに残念。

    • wintab より:

      ワケシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。AMDいいっすね。でも体力あるかなあ。

  7. 匿名 より:

    スティックPCは需要あると思うんですがどうなりますかね?

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。スティックPCはバッテリーを内蔵しておらず、見かけによらす省電力性とかを意識しなくていいはずなので、Atomでなくとも行けるような気がします。あとは適した価格のCPUがあるかどうか、ということでしょう。実はそれが一番不安。

  8. 渋谷H より:

    書いていてる途中で送信してしまい失礼しました。

    Intel側の事情は北森瓦版さんの記事がまとまりがいいかと思います。既に書いてる方がいますが、Apollo LakeはCherryTrailと基本的に同じアーキテクチャで、CherryTrailとまったく別のCore系アーキテクチャで置き換えるという話ではないでしょう。
    http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-8530.html

    (背景)
    2012年ころまでは4inスマホ、8inタブレット、12inモバイルノートといった住み分けがあったが、最近はスマホが大型化[1]、タブレットとモバイルノートが2in1に統合されつつあり[2]、片手で使うか両手で使うかの区分けになっている。

    (Intelの方針)
    Atomに3G/4Gモデムをつけた片手スマホ向けの商品(SoFIA/Broxton)は諦めた。ただし2020年ころをめどに5G携帯で巻き返したいとしている[3]。Apollo Lakeは伸びている2in1市場にアピールしたいが、スティックPCやPC内蔵HMDなども新たな市場として開拓しており[4]、「小型・低価格・低消費電力でwindowsが走る製品」のためのCPUという位置づけは変わらない[5]。

    Atomでの【スマホ向けx3、スティックPC/タブレット向けx5、2in1向けx7】のうち、スマホ向けの特注仕様は現に売れてないので仕切り直し、現在も売れているスティックPC向けと2in1向けをApollo Lakeとしてまとめていく、ということのようです。

    [1] http://www.connected-intelligence.com/about-us/press-releases/increased-sales-and-shelf-share-set-stage-dramatic-acceleration-large-screen
    [2] https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS40990116
    [3] http://www.pcworld.com/article/3063508/components/intel-is-on-the-verge-of-exiting-the-smartphone-and-tablet-markets-after-cutting-atom-chips.html
    [4] http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20160415_753295.html
    [5] http://www.extremetech.com/computing/226800-intels-new-low-cost-apollo-lake-platform-skylake-graphics-new-goldmont-cpu

    • wintab より:

      渋谷Hさん、こんにちは、コメントありがとうございます。さすがです!大変助かりました。情報収集能力がすごいです。このサマリーコメントでかなり知識がついたような気がします。

  9. くまねこ より:

    凄くニッチなCPUですからね.

    言い換えれば中途半端であまり需要がないとも言えますし現状MSはモバイル路線に転換するために必死になっている状態で,タブレットやノートではなくスマホで動く製品が求められるということだと思います.

    Atomではデスクトップでの性能が足りず,モバイルではまだまだ消費電力が高い・・・と言うより性能を上げると放熱が出来ないので上げられない.x86やWindowsのアーキテクチャの限界とも言えますね.
    正直APUはやめたほうが良いと思います.モバイル向けの外付けGPUを開発して組み合わせられるようにしたほうがと.体感的な動作速度を見ても今はモバイルOSの方が快適ですよね.Atomじゃ無理ということでしょう.

    ゆくゆくはモバイルOSが動くデスクトップOSが求められるでしょうね.
    デスクトップやノートでもスマホアプリが使いたい.使えないならスマホやタブレットでいいと.個人向けの勢力ではモバイルOSが優勢でこのままではデスクトップOSはいずれ滅びます.その前に仕事でも個人でも使える個人製品が必要だと思いますね.

    • wintab より:

      くまねこさん、こんにちは、コメントありがとうございます。近未来の図としてはそうなるのかなあ、と思います。Windows10 とWindows 10 mobileがユーザー目線でどこまで統合できるのか、というのもカギになりそうですね。あと、結局のところワールドワイドでLumiaが退潮傾向ですし、日本でのWindows スマホの認知度も正直からっきし、という状態なのも心配です。タブレットよりスマホでシェアを取れないのが長期的には非常にまずいような気がします。

  10. トシ より:

    タブレット向けのCherryTrailと低価格ノート向けのBraswellに代わって
    Braswell後継のApollo Lakeがタブレット,2in1,低価格ノートを担うって言う事でしょ

    タブレット向けモデルでAtomブランド残るかもしれないし
    ブランド名がAtomからCeleron NになったとしてもAtom系列のCPUに変わり無いし

    低価格タブレットの今後はApollo Lakeのラインナップ次第かな
    エントリーモデルがどうなるか

    個人的にはeMMC5.0にやっと対応したらしいから期待

    • wintab より:

      トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私たち一般ユーザーにしてみたら、アーキテクチャはブラックボックスでもよくて、価格と性能がAtomの後継としてふさわしくなればいいんですけどね。

  11. あんてな@ より:

    渋谷Hさんも記載していますが、北森瓦版さんのHPは僕もおすすめです。
    いつもまとまってるので、情報収集が楽なんですよね。助かっています。

    うーん。
    低価格帯タブレットって増えすぎてますし、収益率悪いですからねえ。
    薄利多売はそもそもビジネス的に厳しいんですよねえ。

    純粋にCPUだけで考えるのであれば、高処理能力・低消費電力・高価格のものを優先して作るべきで、低処理能力・低消費電力・低価格のAtomシリーズは世界的なデフレの波に乗った一時的なものだったんでしょう。

    インテルはデスクトップ分野ではほぼ独占商売なわけで、ARMとかAMDの影響が小さい分野であれば、単価を上げに行くのが正しい戦略です。
    モバイル分野では現時点ではARM系にシェアで勝てる見込みはないから、まずは性能の高い高価格モデルを出して、他社が同性能でインフレしだしたとき(5G)、シェアを奪うという意思表示ですかね。

    wintabさんじゃないですが、これから激安タブレットは減っていくんだろうなあ。
    まあ、今が多すぎるんですがね。

    • wintab より:

      あんてな@さん、こんにちは、コメントありがとうございます。「おまえ、俺の名を言ってみろ」「はい、激安大好きウインタブ様です」
      北森瓦版、これからしっかりチェックします。

  12. あるえふ より:

    CPUに関してはすでに詳しい方からのフォローがありますのでWindows OSの視点で。
    結局のところ、「他のOSと求められている物の違い」ではないか、と。

    Android機とiOS機はお手軽な使用感で最初からスマートフォンやタブレット用として開発・販売されてきたので7インチや8インチでも人気があるものの、
    Windows 10 ではどうしても「デスクトップ機で使ってきたアプリをタブレットなどモバイル機でも使いたい」要望のほうが多くて、
    そうなると画面の解像度がXGAやWXGA以上が求められるとなると8インチではどうして解像度不足や操作・視認の困難、操作の点からキーボードは欲しいとなると10インチ以上のタブレットや2in1が人気になってしまう。

    そういう小型画面でも使い勝手が良いようにしたストアアプリに関してはWindows 10 Mobileとのユニバーサル化が進んでなかったりセキュリティ強化のためにデスクトップアプリと比較すると格段自由度が制限されてデスクトップ版の人気アプリの移植が進まない、ユーザーは便利なデスクトップアプリがあるからわざわざストアアプリを積極的に使おうとはしない、なども。

    スティック型に関しては接続する画面サイズはそこそこ高解像度の状態で使うから価格が多少上がってもそれなりに普通のPCとしても遜色ない動きのほうにニーズがあるのではないかと。

    やはり現時点では「Windows と名がついて今までのデスクトップアプリが動くからには、今まで培った Windows の莫大すぎるデスクトップアプリやブランドイメージ(Windowsデスクトップアプリ用のOS) を変革していくには今後もかなりの期間と労力を要する(もしかしたら変われないかも)ということなのでしょう。

    • wintab より:

      あるえふさん、こんにちは、コメントありがとうございます。今後の試金石になりそうなタブ、入手しました!低スペックで高解像度、iPad miniのクローンでデュアルブート機です。まだあんまり使ってないんですけど、なんとなくこれが低価格帯Windowsの道を開くかも、なんて思ってます。

  13. 匿名 より:

    そもそもちょっと色々できるビューワー=タブレットなのに、サーフェス以来何やらおかしな方向に向かってる気がする。
    片手持ちができるビューワーとなると、大部分の書籍の版面に等しくなる8~10インチ程度が使いやすい。電子化といっても結局レイアウト固定なPDFだとかが多いからね。ipadの9.7インチなんかは最高のサイズ感だと思う。8インチもあるスマフォはちょっと考えにくいので、なんだかんだ言って棲み分けはされるんじゃないかな。

    個人的にはリファレンスにあるような12インチクラスのデタッチャブル2in1こそ淘汰されると思う。同等性能だと従来型のクラムシェルよりトータルウェイトで重いものが多く、無理に軽量化すると性能面で2どころか0になっちゃうような中途半端な代物になってしまうから。

    価格が安ければ需要がありそうだなと思うのは12インチよりももっと大きな家庭向けピュアタブレットで、15インチ程度あればタッチキーボードでもそこそこ快適なタイピングができるし、電源もUSBPDであれば使用しながら充電もできるはず。性能もコンテンツ消費ならば(ゲーム以外は)今のスティックPCと同等でも割といけるのだから。

  14. 匿名 より:

    タスクバーが小さすぎて指でボタンが押せないのと、アプリケーションの起動の初期設定がダブルクリックの2度タッチはダメ。
    アプリのメニューも、指タッチに小さすぎて。
    後は、デスクトップのアイコンの短い方も数は、5個まで。認識が楽だから。
    winたぶは、最低でも、これは修正したほうがいい。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。一応、Windows 10の基本操作についての連載もはじめましたし、現状のままで少しでも使いやすく、ということを念頭に記事を書いていきます。