NECが11.6インチモバイルノート「LAVIE Note Mobile」をリニューアルしました。この製品は「学生さん向け」の打ち出しをされていますが、スペックなどは「普通によくできたモバイルノート」なので、学生専用というわけではありません。今回のリニューアルはディスプレイサイズが11.6インチから12.5インチに大型化した、というのが最も大きな変更点ですが、サイズが変わったということは筐体も変わっているわけで、要するに「フルモデルチェンジ」と言っていいものになっています。
LAVIE Note Mobileの、直販サイト限定のカスタマイズ可能なモデルは「LAVIE Direct NM」といいます。この記事ではDirect NMのほうを主に紹介していきます
1.スペック
ダイレクトモデルのほうは、OS、CPU、RAM、ストレージをカスタマイズして注文できますが、RAMに関してはCeleronモデルが4GB、Core i5/i7モデルが8GBで固定です。ストレージは全モデル128GBから512GBまでのカスタマイズが可能です。
CPUですが、Celeron 3965Y(Kabylake世代です)と旧Core mの流れを汲むCore i7-7Y54 / Core i7-7Y75の3種類から選ぶことができます。注意したいのはCore i5、i7は一般的にモバイルノートに使われているCore i5-7200UやCore i7-7500Uとは異なり、低発熱で省電力性が高くなっていますが、処理性能がやや劣るものになっている、ということです。「そのかわり」この製品はファンレスです。
ディスプレイは従来機の11.6インチから12.5インチに大型化されました。これを受け、筐体サイズも変更になっています。
従来機: 270 × 178 × 18.5 mm / 904 g
新型: 289 × 197.5 × 17.0 mm / 924 g
サイズが少し大きくなったのは仕方ないことですが、それでも重量は1 kgを余裕で下回っていますし、モバイルノートのサイズ感としては文句ないレベルですね。また、厚さに関しては1.5 mmほどの薄型化も達成しています。
2.筐体
トップ画像を再掲します。この製品は従来から狭ベゼルを採用していて、スタイリッシュなデザインでしたが、ニューモデルとなってもそのコンセプトは引き継がれています。
筐体色は「パールブラック」のほか「パールホワイト」「メタリックピンク」の3色展開となります。従来機(量販店モデル)にあった「アクアブルー」はなくなっちゃいましたね…。
キーボードです。キーピッチ 19mm、キーストローク 1.4mmなので、フルサイズキーボードと言えます。ただし、従来機とキーボードのサイズや形状は変わっていないようです。
画像右上にある電源ボタンは指紋センサーも兼ねます(オプション扱いです)。また、画像の上側、ディスプレイ面を見ると、Webカメラがあります。従来機もそうでしたが、この製品のWebカメラはヒンジを開いた際に下側に来るようになっています。
NEC製品らしく、非常に堅牢な作りになっています。面圧150 kgf(これ、力の単位ですけど、天板に150kgのおもりを乗せる、と理解していいです)でも平気とのこと。
ポート類の配置は独特です。側面にはなく、すべて背面に配置されます。うーん、これは賛否両論あるかも…。
3.価格など
NEC LAVIE Direct NMはNECの直販サイト「NEC Direct」で販売中で、価格は89,000円(税込み96,120円)から、となっています。また、NEC Directではクーポン割引を受けられることが多く、1月16日現在も10%オフのクーポンが用意されています(製品ページにあります)。なので、最低価格は税込みで86,508円ということになります。
試しにCore i5/RAM8GB/128GB SSDという構成で試算してみたら116,800円(税込み126,144円)となりました。10%オフだと税込みで113,529円です。
ウインタブでは先日NECのLAVIE Direct Nextを実機レビューしていますが、「やっぱり品質は最高」でした。LAVIE NMはスペックから見た価格という点では他社より安いというわけではありませんが、NEC品質のパソコンなんで、その分余計にお金を払う価値はあると思いますし、そこまで考えるとリーズナブルな価格だと思います。
コメント
先代の安っぽいデザインからこんな変わって、価格も割と安い…軽くて小さいみたいだし、やるじゃんNEC。
と言いたいとこだけど、例の半角/全角キーはそのままなのね…はっきり言って人に勧められるものでは無いかな。
学生向けってなってるけど、最初にクセの強いの使うと後が困ると思う。
あとNEC十八番のモリモリプリインソフトも懸念点
NECは「何故Macbookが学生ウケするのか」ということから考えてみるべきでは?
Macbookに圧勝できる部分がなきゃ、学生はNECの10万超えするノートは買わないと思います・・・。
ちょうど今日のワールドビジネスサテライトでこれの発表会の事が取り上げられていましたね。賛否両論ある各ポートの背面集中レイアウトは、USBメモリー等をポートに挿した時に横方向に張り出さない様にするためだということでした。確かにメインターゲット層の大学生が講義中に使うことを思えば、あの横並びで一人分のスペースの狭い講義室の机で接続するオプション機器が横に張り出すレイアウトだと隣の学生に干渉してしまって迷惑なので、邪魔にならず狭い机でもある程度余裕のある縦方向にスペースを取るレイアウトになるのは納得です。ただ、これも学生ではない一般の人が充分に広いスペースを確保して使う向きには不必要な配慮とも言えますね。まぁ個人的には、タッチパッドが苦手でどんなノートPCでも必ずマウスを使う私の様な人間にとっては右側面に各種ポートがないことでマウスを動かす右手に干渉せず、結果マウスを持つ手をコンパクトな動きで動かすことが出来る様になるので有難いですが。
学生としては、ポート類は背面より側面の方がありがたいんですがね。
大学にもよるんでしょうが、前席の背もたれや奥行きの狭い机、さらに机上に設置されているコンセントや有線LANポートのせいで、ノートPCの背面側に空間的余裕はほとんど無いです。
上のコメントを書いた者です。
なるほど、確かに自分の大学生時代の記憶を辿れば、講義室によっては前席の椅子の背もたれが後席の机の前方に有ったり机自身の奥行が狭かったりして充分な余地が確保出来ない事も多々有りました。やはり曖昧な記憶を頼りに書き込むと駄目ですね、反省します。しかし、今の大学の講義室の机には有線LANポートやコンセントタップが設置されてるんですね・・・自分が大学生だったのはもう四半世紀程も前ですが当時からは想像が出来ない程の進歩ですね。