MSIがポータブルゲーミングPC「Claw A1M」にバリエーションモデルを追加しました。追加されたモデルはAmazon限定で販売され、高いコストパフォーマンスが魅力ですが、Clawに関しては市場での実売価格が低下傾向にあり、個人的には既存モデルも狙い目だと思っています。
なお、ウインタブでもClaw A1Mを実機レビューしていますので、筐体や使用感についてはこちらのレビュー記事をご覧ください。
MSI Claw A1M レビュー - Core Ultra搭載のポータブルゲーミングPC(ゲーミングUMPC)、下位モデルを試してみました
1.製品概要
スペック表
Claw A1M | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core Ultra 5 135H/Core Ultra 7 155H |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(LPDDR5) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 7インチ (1920 x 1080) 120 Hz, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 7(11be)※、 Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | 53Whr(動画再生約7時間) |
サイズ | 294 x 117 x 21.2 mm |
重量 | 675 g |
※日本国内ではWi-Fi 6E/6/5/4のみ対応
※Wi-Fi 7は法令上6GHz帯・320MHz幅に対応した国のみ使用可
バリエーションモデル
・Claw-A1M-004JP:Core Ultra 5/16GB/1TB(今回追加)
・Claw-A1M-003JP:Core Ultra 5/16GB/512GB
・Claw-A1M-002JP:Core Ultra 7/16GB/1TB
コメント
上に記載した通り、今回追加されたのは「004JP」というモデルで、従来モデルの「003JP」のSSDを1TBに増量したものになります。この製品はAmazon限定販売で、価格は89,800円です。
Claw A1MはゲーミングUMPCジャンルとしては珍しく、CPUに(Ryzenではなく)Intel Core Ultra-Hを搭載しています。内蔵GPUがIntel Arcということもあり、ベンチマークテストではGeForce GTX1650に近いスコアが出ますが、ゲームプレイ時の印象はそこまで高性能という印象がありません。ウインタブでは「外部GPUを搭載していないので当然VRAMがない。本体のRAMをCPUとGPUでシェアしているので、ゲームプレイ時にはRAM容量が16GBだと不十分なのではないか?」と推測しています(ただし、快適にプレイできるゲームもたくさんあります)。
今回追加されたモデルはSSDが512GBから1TBに増量されたわけですが、それならRAMを16GBから32GBにするほうがパフォーマンス面では効果的だったのではないか、と思います。
それと、Claw A1Mの既存モデルは実売価格が下がっています。既存のCore Ultra 5モデルはAmazonプライムデーで66,310円で販売されたこともあります。
もちろんClaw A1MはゲーミングUMPCなので、ゲームプレイ時の挙動がイマイチという評判が立つと不人気になり、実売価格が下がる、というのはわかりますけど、「Core Ultra搭載で7インチFHD解像度、リフレッシュレート120HzのディスプレイのついたWindows PC」と考えれば、実は相当にお得なのではないかと思いますね。自宅ではディスプレイ・キーボード・マウスを接続してミニPCとして、出先では携帯ゲーム機として使えるわけですから。
2.価格など
MSI Claw A1Mの追加モデルはAmazonで販売中で、価格は89,800円です。ちなみにAmazonでは既存モデルの002JP(Core Ultra 7/16GB/1TB)が98,600円、003JP(Core Ultra 5/16GB/512GB)が79,700円となっています。
3.関連リンク
Claw-A1M-004JP(追加モデル):Amazon
Claw-A1M-002JP/003JP(既存モデル):Amazon
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。