記事にアフィリエイト広告を含みます

マウス m-Book H -15.6インチ、Intel Iris Plus搭載モデルも選べるスタンダードノート、「あれ、マウス雰囲気変わった?」

マウス m-Book H
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。マウスコンピューターが新しい上級スタンダードノートを発売しました。ポイントは「上位モデルに従来のIntel HD Graphicsではなく、より高性能なIris Plusを内蔵するCore i7-7567Uを搭載するモデルが選べる」というところです。また、筐体の雰囲気も従来のマウス製品とは少し趣きが変わっています。

スポンサーリンク

1.スペック

マウス m-Book H スペック表

クリックで拡大します

このスペック表は最上位モデルのもので、ハイエンドな構成になっていますが、CPUはCore i5-7200U/Core i7-7500Uという従来の型番も選べますし、RAMも8GB/16GB/32GBと、カスタマイズが可能になっています。また、ストレージは2基搭載可能で、ひとつはSSD用、もうひとつはHDD用となります。最下位グレードだと標準で500GB HDDのみとなっています。

ディスプレイは15.6インチのFHD解像度で、これは全モデル共通です。あと、入出力ポートは「ちょっとマウスらしくないなあ」と思いました。USBポートは3つ、HDMIや有線LANがついていますが、D-subがついていません。D-subがついていないスタンダードノートというのは別に珍しくありませんが、マウスとしては珍しいです。少なくともマウス製品はポート類の充実度ということに関してはピカイチと思っているので、この製品の場合、一般的には悪くないにせよ、マウスとしてはちょっと物足りない感じがします。

ただし、その分筐体は薄型になっており、厚さは21 mm(突起物含まず)と、高性能なスタンダードノートとしては薄型と言えます。

なお、Intel Iris Plusの実力ですが、マウスの製品ページにベースモデルのベンチマークスコアが公開されていまして、それを見ると特に3D性能が劇的に改善されているようです。ウインタブの実機レビューでも使っている「3D Mark」の「Firestrike」のスコアが公開されているので、ウインタブのデータと比較してみましょう。

m-Book H(i7-7567U/RAM8GB/Iris Plus):1,581
m-Book H(i7-7500U/RAM8GB/HD Graphics):820
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(i7-7700HQ/RAM16GB/GTX1050Ti):6,852
HP Spectre x360(i7-7500U/RAM16GB/HD Graphics):932

こんな感じで、グラフィックがIntel HD GraphicsのCore i7-7500Uとは顕著な差になっています。これだと画像加工やちょっとしたゲームでの挙動ははっきりと差が出ると思います。一方で外部GPUであるGeForce GTX1050Ti搭載のゲーミングノートには全く太刀打ちできません。3D Markの結果が全てではないでしょうが、いかなIris Plusと言えどもオンラインゲーム目的では苦しいでしょう。

バッテリー稼働時間についてはCPUの型番にかかわらず6.4時間となっていますし、ファンの騒音もGPU搭載機よりは小さいと思いますので、非ゲーミング用途の場合は外部GPUよりもIris Plusのほうが使いやすいんでしょうね。

2.筐体

マウス m-Book H 筐体正面
この角度から見ると、普通にマウスっぽいといいますか、あまり奇をてらったところのない、真面目で普通な感じのスタンダードノートですよね。

スポンサーリンク

マウス m-Book H 天板
天板です。筐体素材は不明ですが、シルバーでヘアライン加工が施されます。また、パームレスト部分もシルバーになっています。このあたりから、ちょっとマウスっぽくない印象があります。

マウス m-Book H キーボード
キーボードです。キーピッチは19 mm、キーストロークも1.5 mm確保されていますし、配列にもあまりクセが感じられません。また、キーボード面がフラットになっており、その結果アイソレーションっぽさが強調されています。これは筐体を薄くすることに寄与している上、デザイン面にも貢献していると思います。

しかし、タッチパッドを見ると、マウスのこだわりポイントであったはずの「左右独立のクリックボタン」がなくなってしまいました。だから使いにくい、というわけではないと思いますが、「タッチパッドにボタンをつけて使用感を高める」という趣旨でほとんどのモデルにはクリックボタンがあったんですけどね…。

マウス m-Book H 側面
側面です。フラットなデザインでスッキリと見えます。上に書いたようにポート類は他社製品と比較して、特に充実しているとは言えません。ただ、D-subをどのくらい必要とするかは人によるでしょうし、この記事を書いている私自身もD-subを使う機会がほとんどないんですけどね。実際、最近だとHDMIがあれば大体の場面では特に問題ないんでしょうし。あと、この製品は光学ドライブは搭載できません。外付けになります。

あともうひとつだけ。私が知る限り、マウスのノートPCはすべて「バッテリーが着脱式」です。昔はみんなそうだったよね、と感傷にひたるつもりはないですが、ノートPCを長く使おうとすればバッテリーは着脱式になっているほうがユーザーにはずっとありがたいですよね。

この製品、筐体底面の画像が公開されておらず、バッテリーが着脱式なのか、それともほとんどの他社製品と同様に底面のパネルの内側にあるのか、現段階では不明です。

3.価格など

マウス m-Book Hシリーズはマウスコンピューター公式サイトで販売中で、ベースモデルの価格は税込み91,584円から161,784円と、非常に幅広い価格帯になっています。ただ、最下位モデルの場合、Core i5にRAM8GBというのはいいとして、ストレージが標準だと500GB HDDになってしまうので、SSDを追加するか、あるいは240GB SSDを標準搭載するモデル(税込み96,984円)くらいがいいと思います。

また、Intel Iris Plusは内蔵グラフィックとしてはかなり優秀なので、これを内蔵するCore i7-7567U搭載モデルを選ぶ場合、RAM8GB/240GB SSDの構成で税込み129,384円となります。

なんかマウスとしてはずいぶんスタイリッシュな製品で、外観は非常にカッコいいと思いますし、Iris Plusを内蔵するCore i7-7567UをCPUに使っているスタンダードノートは他に見かけませんので、その点では非常に魅力的な製品だと思います。一方で、これまでのマウス製品とは少し毛色が異なっているところもあるので、そのへんは賛否両論あるかもしれませんね。

4.関連リンク(マウスコンピューター)

15.6型 m-Book H シリーズ
icon

スポンサーリンク

コメント

  1. 11Lの匿名 より:

    キーボードの雰囲気もいつもと違いますね。
    OEM先が別メーカーなんでしょうか。

    私のメインPCもマウスの「m‐Book W 17.3インチ」なのでD‐subは付いてますが、そういえば1回も使ったことないですね。
    タッチパッドの2分割は、Ctrl+左クリックの時とか使いやすいので残して欲しいです。