かのあゆが現在メイン端末として運用しているXiaomi 13T XIG04で最新のOTAアップデート(セキュリティアップデート)が適用出来ない状況になってしまったのですが、原因を特定してなんとか問題を解決したので、ご紹介します。
1.発生した不具合について
11月13日にau版Xiaomi 13T(XIG04)の最新アップデート、「1.0.12.0.UMFJPKD」がリリースされました。更新内容は2024年10月のGoogleセキュリティパッチの適用のみで、ファイルサイズも133MBと小さかったので、いつも通りすぐに適用しようとしたところ、アップデート適用後の再起動で失敗してしまう事象が発生してしまいました。
ストレージ容量は10GB程度空きが残っている状態で、キャッシュファイルのクリア、セーフモードでの起動、アプリ管理画面から「アップデーター」のデータを完全消去するなど、いろいろ試してみたのですが改善しませんでした。
アップデートで配信されているファームウェアそのものの不具合かも・・・と思ったのですが、Xiaomi公式サイト・auのアップデート情報ページやXのポストなどを確認してもそのような事象は発生していなかったので、これは一回バックアップを取ってからデータ初期化した方が良いかな・・・と考えていたのですが・・・
2.Google開発者サービスのアンインストールで無事アップデート可能に
すべてのキャリアモデルがこのような仕様かどうかはわかりませんが、Xiaomiの場合近年販売されている端末ではなぜかMIUI/Hyper OS純正OTAアップデーターではなく、素のAndroid(AOSP)標準のOTAアップデーターが採用されています。
記事を用意するため、スクリーンショット(上の「システムアップデート利用可能」と書かれた、エラーが表示されている画面です)を確認したところ、スクリーンショットのファイル名が「Google開発者サービス」となっていたので、「もしかするとこれが原因では・・・?」と考え、一度Google開発者サービスをアンインストールして工場出荷時にインストールされているバージョンに戻してから再度OTAアップデートを実行してみることにしました。
アプリ一覧から「Google開発者サービス」を選択すると「アンインストール」という項目が一番下のメニューに表示されるので、これをタップすると最新バージョンがアンインストールされ、工場出荷時にプリインストールされていたバージョンにロールバックされます。
Google開発者サービスを完全に削除しているわけではないので、アンインストールしても基本的にアプリなどの動作に不具合は出ませんが、かのあゆの環境では自動バックアップだけ無効化されていたので、アップデート完了後再度有効に戻しました。
ロールバックしてから再度OTAアップデートを実行したところ、今度は無事再起動できるようになり、最新バージョンへの更新が完了しました。
3.まとめ
キャリア版Xiaomi端末ではオープンマーケット版とは異なりファームウェアが配布されていないので、これは詰んだかな・・・と思ってしまったのですが、今回はGoogle開発者サービスの不具合ということで、アンインストールして工場出荷時のバージョンにロールバックすることで無事適用できました。
環境によっては配信されていファームウェアそのものに問題がある、アップデートを適用するための容量が十分確保されていないなど、別の要因で更新が適用出来ない場合もありますが、Android標準OTAアップデーターを採用しているメーカーであればXiaomi以外の端末でも今回の手順で改善する可能性があるため、OTAアップデートに失敗してしまって困っている・・・という方は一度Google開発者サービスのアンインストール(ロールバック)を試してみると良いかもしれません。
4.関連リンク
初めてしゃべった言葉が「ソニー・TDK」という筋金入りのガジェットマニア。中学生時代NEC PC-98シリーズに出会ったのをきっかけに本格的にPDAやスマートフォン、PCの世界にはまり込む。リュックには常にPC 2台 + タブレット 1台 + ゲーミングUMPC 1台 + スマホ4台を常備。