レノボが第11世代(Tiger Lake)Coreプロセッサーを搭載するコンバーチブル2 in 1「Yoga 750i」を発売しました。「ん?Yogaの750i?もう発売されてるじゃん!」と思ったのですが、それは私の勘違いで、先行して発売されているのは「クラムシェルノートのYoga Slim 750i、新発売されたのはコンバーチブル2 in 1のYoga 750i」でした…。「Slim」がつくとクラムシェルノート、つかないとコンバーチブル2 in 1、ということですね。
1.スペック
Yoga 750i 14 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-1135G7 / Core i7-1065G7 |
GPU | なし |
RAM | 8GB / 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.0、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 稼働時間約12.6-14.7時間 |
サイズ | 320.4×214.6×15.7mm(最薄部) |
重量 | 1.43 kg |
LenovoのノートPCブランドのうち、「ThinkPad」と「ThinkBook」は注文時にシステム構成のカスタマイズが可能ですが、この「Yoga」と「IdeaPad」はカスタマイズには対応していません。11月7日現在、設定されている構成は下記の2つです。
●Core i5/RAM8GB/512GB SSD
●Core i7/RAM16GB/512GB SSD
CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i5-1135G7もしくはCore i7-1165G7で、どちらも内蔵GPUはIris Xeなので、特にグラフィック性能には期待できそうです。あと、ウインタブではまだテストできていませんが、Tiger Lakeはかなり性能が上がっているみたいですね。Passmarkの公表値を調べてみたら、
Core i7-1165G7:11,520
Core i7-1065G7:8,971
Core i5-1135G7:7,778
Core i5-1035G7:8,441
Ryzen 7 4700U:13,828
※11月7日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能
こんな感じでした。Core i5-1135G7については「サンプル数:5」ということなので、この先データが蓄積されればスコアは上がっていくのではないかと思います。…しかし、やっぱRyzen強いですね…。
RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GBで、個人的には8GBでも悪くないように思うのですが、CPU性能がどんどん上がっていってますので、Core i5でもRAM16GB欲しい!という人はいるでしょうね。
ストレージはCore i5モデル、Core i7モデルとも512GBと大容量です。ノートPCの容量としてはこれで十分じゃないでしょうか。
ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度で、コンバーチブル2 in 1筐体なので当然タッチ対応します。
また、この製品は「アクティブペン」が付属します。しかし、デジタイザー形式などは不明です。LenovoのPCなのでワコムAESなのでは?とは思うのですが、この点は何とも言えません。ただ、もしワコムなのであれば絵描きさんの需要もかなり上がると思うので、できればしっかり開示してもらいたいですよね。
通信回りではWi-Fi6(ax規格)に対応します。また入出力ポートは、2つあるUSB Type-CがThunderbolt 4なので高規格ではありますが、ポートの絶対数は不足していると思います。USB Type-Aは1つだけ、HDMIポートもSDカードリーダーもありません。
サイズは14インチノートとしてはコンパクトと言えますが、重量1.43 kgというのはちょっと重いかも。
2.筐体
上部ベゼルのWebカメラ付近が少し盛り上がっているところなどはクラムシェル版のYoga Slim 750iによく似ています。クラムシェル版とはサイズもほぼ同じで、コンバーチブル2 in 1筐体になっている関係で厚みがコンマ何ミリか大きくなっているのと、奥行き(短辺)が6ミリほど大きくなっているくらいですね。
天板の全体が見える画像がありませんでした。ただ、Yoga Slim 750iや他のYogaシリーズと共通のデザインになっていると思います。筐体素材は「サンドブラスト加工されたアルマイトメタル」、筐体色は「スレートグレー」のみです。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キーJIS配列、バックライト・キーボード」となります。クラムシェル版と同様、キーボード面の両側にスピーカーが配置され「Dolby Atmos Speaker System」が採用されていますので、音質もよさそうです。
ウインタブ読者には蛇足ですが、コンバーチブル2 in 1筐体はヒンジが360度開口しますので、このようにタブレットモードやテントモード(左から2番め)、スタンドモード(右端)で使うことができます。
側面と入出力ポートの配置です。まあ、映像出力はThunderboltを使え、ということだと思いますが、レガシーな周辺機器をたくさん持っている私としては、このポート構成はイマイチですね。ちょっと足りないかな。
3.価格など
Lenovo Yoga 750iはレノボ直販サイトで販売中で、11月7日現在の価格はCore i5モデルが税込み85,686円、Core i7モデルが税込み110,653円です。Yogaシリーズは激安価格でおなじみのIdeaPadシリーズよりワンランク上の価格となりますが、それでもかなり割安感があります。第11世代CPUにアクティブペン付属でこのお値段ですから。
個人的にはIdeaPadシリーズでも安っぽさは感じませんし、「必要十分」だと思いますが、それよりもちょっと高級な筐体、高いスピーカー音質などに期待してYogaシリーズを選ぶのもいいんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
Yoga 750i 14(第11世代インテル):レノボ直販サイト