こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Lenovoのキーボード非分離型11.6インチ2 in 1には「YOGA 700」というのがあり、この製品はウインタブで実機レビューをしています。YOGA 700は10万円を大きく下回る価格(8万円台、セールになると7万円台後半)ながら、バランスがいいミドルスペックの製品でした。そして、Lenovoは新しく「YOGA 710」という上位モデルを発売しました。
型番だけ見ると、「パーツを使いまわした派生モデルでしょ?」と思いがちですが、実際はそうではなく、使いまわしもあるのかもしれませんが筐体は別もの、内部の構成も別ものになっていました。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core m5-6Y54
RAM: 8GB
ストレージ: 256GB SSD
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 x 1,080)
カメラ: インのみWebカメラ
入出力: USB3.0、microHDMI、オーディオ
ワイヤレス: 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
バッテリー: 約11時間
サイズ: 281 x 195 x 14.9 mm / 重量 1.04 kg
補足します。YOGA 700を比較対象とします。CPUはCore m5で、YOGA 700のCore m3-6Y30よりもワンランク上、RAMは8GB、ストレージも256GBと、YOGA 700の4GB、128GBよりもレベルアップしています。この時点で処理性能が格段に向上していることが期待できますね。
ディスプレイ解像度は1,920 × 1,080と、11.6インチ、タッチパネル搭載の2 in 1としては標準的なもので、これはYOGA 700と同じです。またWi-Fiも5GHz帯に対応しています。バッテリーの稼働時間も11時間と、YOGA 700の9時間から大きく伸びています。
筐体については後述しますが、スペック表を見て良くも悪くもYOGA 700とは大きく異なっていることがわかりました。まず、サイズは若干ですが、小さく、軽くなっています。
YOGA 710: 281 x 195 x 14.9 mm / 重量 1.04 kg
YOGA 700: 290 x 197 x 15.8 mm / 重量 1.1 kg
この時点でYOGA 700は単なる派生モデルではなく、新筐体が使われていることが分かります。重量についても大きくは違いませんが、モバイルマシンなので若干でも軽くなることは大歓迎ですね。
しかし、いいことばかりではない、というか、Lenovoなりの考えがあってのことだと思うのですが、入出力ポートが大幅に減らされています。YOGA 700にはUSB 3.0が1つとUSB 2.0が2つ装備されていましたが、YOGA 710にはなんとUSB 3.0が1つだけです。しかもUSB Type-Cにもなっていないんです。また、SDスロットもついていません!うーん、どうなんだろう…。一応DC-INがあるので充電によってUSBポートがふさがれることはないですけど、常識的にハブは用意しておいたほうがいいかも…。
2.筐体
ちょっと見た感じ、YOGA 700とほとんど一緒に見えますが、筐体色がシルバーになってますね。キーボード非分離型2 in 1なのでタブレットモードやテントモードへの変形も、もちろん可能です。
天板はこんな感じ。メーカーの製品ページを見ると「狭額縁ですっきりとした画面、ダイヤモンドカットによる美しいエッジデザイン、アルミアルマイトによる美しいプラチナシルバーのカラーを採用しました。」という説明があり、どうやらアルミ筐体が採用されているようです。ちなみにYOGA 700はホワイトのプラスティック筐体です。見た目の高級感はかなりアップしていると思われます。
キーボードもYOGA 700とはかなり異なるデザインです。ちなみにこの画像だと英語配列になっていますが、スペック表では「JIS配列」となっているので、日本向け製品は異なるレイアウトになると思われます。
これがYOGA 700のキーボードです。これと比較すると、個々のキーが少し大きくなっているようです。パームレストもYOGA 710のほうが小さく見えますよね。
側面の画像です。たしかに全然ポート類がない、というか少ないですね。ここが唯一好みの分かれるところでしょう。ちなみに私はノートPCではマウスを使い、Bluetooth接続があまり好きではないので、USBポートにはマウス用の無線ドングルが常に刺さっていますし、季節要因としてUSB扇風機を常用しているので、これだと足りませんw あと、デジカメの画像転送にもUSBポートは使いますしね。
YOGA 710は入出力ポートが貧弱、というのがたまにキズですが、筐体はかなりレベルアップしていますし、CPU、RAM、ストレージといった性能面でも大きく進歩しています。なので、YOGA 700との価格差が気になるところです。
3.価格など
Lenovo YOGA 710はLenovoの直販サイト限定での販売となっており、価格は
製品版Officeなし:129,900円(税込み)
製品版officeあり:151,200(税込み)
というのが定価ですが、いつも書いているようにLenovoの直販サイトじゃあ定価では買ってはいけませんよ、と…。この記事を書いている7月23日時点で適用される週末クーポンを使うと、
製品版Officeなし:99,792円(税込み、23%オフ)
製品版officeあり:116,424円(税込み、23%オフ)
となります。お、10万円を切ってますね。ちなみに同じ7月23日のYOGA 700のクーポン価格は、
製品版Officeなし:78,980円(税込み、29%オフ)
製品版officeあり:92,988円(税込み、30%オフ)
なので、「うーん、価格差2万円かあ」ということです。予算次第ではありますが、筐体が新しくなり、CPU、RAM、ストレージともレベルアップしていることを考えると、この価格差は妥当というか、むしろやや割安な印象もあります。記事の冒頭でも書きましたが、YOGA 700の試用をしてみて、パッケージングとバランスが非常にいい製品だと評価しているので、YOGA 700にせよ710にせよ、購入検討する価値は高いと思います。
4.関連リンク
【レノボ・ショッピング限定販売】 Lenovo YOGA 710:Lenovo直販サイト
【レノボ・ショッピング限定販売】Lenovo YOGA 700 (11.6型):Lenovo直販サイト