ThinkPad X1 Carbon Gen 10がいよいよ国内での直販スタートです。おそらくこの製品が「ThinkPadでは一番人気」なのだろうと思います。また、すでに1月に海外で発表されていましたので、「この時を待っていた」という人も多いんじゃないでしょうか。
ウインタブでは毎週レノボのセール情報記事を掲載していますが、正直なところ「2022年モデル(この製品もそうです)」が国内発売されないとThinkPadシリーズはおすすめしにくいと感じていました。その意味では「私も安心」ですw
なお、この記事では国内仕様のスペックや価格について主にご紹介します。筐体構造等については1月に掲載した下記の紹介記事をご覧ください。
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 10 -キープコンセプトながらAlder Lake搭載でよりパワフルに!
1.ThinkPad X1 Carbon Gen 10 概要
スペック表
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1240P/Core i5-1250P Core i7-1260P/Core i7-1270P/Core i7-1280P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(LPDDR5-6400) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,200) 14インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ 14インチIPS(2,240 × 1,200) ※すべて100%sRGB |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2、(LTE/5G) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、(nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(HD/FHD)顔認証対応可 |
バッテリー | 57 Wh |
サイズ | 315.6 × 222.50 × 15.36 mm |
重量 | 1.12 kg~ |
CPUについて
上記スペック表には5月1日現在選択可能なもののみを掲載していますが、レノボの製品ページには下記の通り、非常に多くの型番が記載されていますので、後日選択可能になるものと思われます。
第12世代Core i5/i7(Alder Lake-P)
・Core i7-1280P(vPro Enterprise)
・Core i7-1270P(vPro Enterprise)
・Core i7-1260P(vPro Essentials)
・Core i7-1260P
・Core i5-1250P(vPro Enterprise)
・Core i5-1240P(vPro Essentials)
・Core i5-1240P
第12世代Core i5/i7(Alder Lake-U)
・Core i7-1265U(vPro Enterprise)
・Core i7-1255U
・Core i5-1245U(vPro Enterprise)
・Core i5-1235
ディスプレイについて
上記スペック表には5月1日現在選択可能なもののみを掲載していますが、レノボの製品ページには下記の通り、多くのディスプレイタイプが記載されていますので、後日選択可能になるものと思われます。
IPS (3,840 x 2,400) 、タッチ、ブルーライト軽減、光沢なし、省電力液晶
IPS (3,840 x 2,400) 、非タッチ、ブルーライト軽減、省電力液晶
OLED (2,880 x 1,800) 、非タッチ、ブルーライト軽減、光沢なし
IPS (2,240 x 1,400) 、非タッチ、ブルーライト軽減、光沢なし
IPS (1,920 x 1,200) 、タッチ、Privacy Guard、光沢なし
IPS (1,920 x 1,200) 、タッチ、ブルーライト軽減、光沢なし、省電力液晶
IPS (1,920 x 1,200) 、非タッチ、ブルーライト軽減、光沢なし、 省電力液晶
コメント
この記事を書いている5月1日現在だと選択できないCPU型番やディスプレイタイプがありますが、ThinkPad X1 Carbon Gen 10には非常に多くのカスタマイズ余地があります。また、現時点でも「Core i5を2種類、Core i7を3種類」も選べてしまいます(Core i5/Core i7とも、型番の数字が大きいものがより高性能と考えて結構です)。まあ、第11世代(Tiger Lake)のCPUと比較すれば、Core i5-1240Pでも十分すぎるくらいに高性能だと思います。
RAMはCore i5モデルで8GB/16GB、Core i7モデルで16GB/32GBを選べますが、「オンボード」という記載がありますので、購入後にDIYでRAMを増設するのは難しい(不可能と言ってもいいでしょう)です。SSDは256GBから2TBまで選択可能ですが、レノボはSSDのカスタマイズ料金がかなり割高なので、1TBとか2TBにすると製品価格がかなり上がってしまいます。
ディスプレイの種類は上にご説明したとおりです。現在でも100%sRGBの発色性能になっているものばかりですが、有機EL(OLED)や4K解像度のものが必要な場合は「もうしばらく待ち」ということになります。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、オプションでLTE/5Gモジュールを追加できますが、やはり5月1日現在だと5Gモジュールは選べません。それと、Webカメラにも選択肢があり、HD(720p)とFHD(1080p)を選べ、顔認証や人感検知機能もオプションで選べます。
従来モデルとの相違は小さいです。上部ベゼルのWEBカメラ付近のデザインが少し変わり、Webカメラ部分が少し盛り上がったものになっている程度ですね。レノボでは上部ベゼル部分を「コミュニケーションバー」と呼んでおり、プライバシーシャッター(物理シャッター)つきのカメラやAIノイズキャンセリングとドルビーボイス対応のマイクなどを装備します。
サイズはほんの少し変わりましたが、体感差はほとんどないと思います。
Gen 10:315.6 × 222.50 × 14.95-15.36 mm / 1.12 kg~
Gen 9:314.5 × 221.6 × 14.9 mm / 1.13 kg~
2.ThinkPad X1 Carbon Gen 10 価格など
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 10はレノボ直販サイトで販売中で、5月1日現在の価格は税込み225,170円から、となっています。なお、カスタマイズ画面で最小構成(Core i5/RAM8GB/256GB SSD)にしてみたところ、187,275円となりました。この価格は35%OFFの週末セール価格で、割引率は購入されるタイミングによって変化しますので、あらかじめご了承下さい。ThinkPadシリーズを購入される場合は週末(土日)もしくは夜間(午後10時-午前6時)にされると割引率が少し大きくなります。
待望のThinkPadモバイルのフラッグシップモデルがついに購入できるようになりました。外観はキープコンセプトと言えますが、最新CPUを搭載し、より使いやすさが向上したGen 10、「実機にはまだ触れていないが間違いなくおすすめ」です。
3.関連リンク
ThinkPad X1 Carbon Gen 10:Lenovo