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Lenovo ThinkPad E14 Gen 5 / E16 Gen 1 - 購入しやすい価格のThinkPad Eシリーズも筐体が一新されました

ThinkPad E16 Gen 1
レノボがMWC 2023(@バルセロナ)の開催に合わせて発表したニューモデルから、今回はThinkPad E14 Gen 5とThinkPad E16 Gen 1をご紹介します。E14は既存モデルがあり、E16は既存モデルのE15(15.6インチ)の後継モデルと思われます。なので、型番が変わらないE14は「Gen 5」となり、新型番のE16は「Gen 1」という表記になっています。

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この2機種は日本での発売がほぼ確実と思われ、日本で発表された際に別途紹介記事を掲載する予定ですが、従来モデルからかなり大きな変更がありましたので、日本発売に先立ち、公表されている範囲内で製品の概要をご説明したいと思います。

1.ThinkPad E14/E16 概要

スペック表

  ThinkPad E14 Gen 5 / E16 Gen 1
OS Windows 11 Home/Pro
CPU E14:第13世代Core i7など(Uシリーズ)
E16:第13世代Core i7など(Pシリーズ)
※E14/E16ともRyzen 7000番台搭載モデルあり
外部GPU なし / GeForce MX550
RAM(メモリ) 最大40GB DDR4
ストレージ 最大1TB PCIe Gen 4 SSD
※デュアルSSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ E14:
14インチIPS(2,240 × 1,400)
14インチIPS(1,920 × 1,200)
E16:
16インチ(1,920 × 1,200)
※E14/E16ともタッチ対応ディスプレイあり
ネットワーク Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A、USB 2.0 Type-A、LAN(RJ45)、HDMI、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(1080p)顔認証選択可
バッテリー 最大57Whr
サイズ E14:313 x 219.3 x 18.24-18.59 mm
E16:356.1 x 247.7 x 19.85-20.2 mm
重量 E14:1.53 kg~ / E16:1.77 kg~

スペック表の注意点

E14/E16ともIntel版とAMD版がありますが、メーカー発表のデータシートはIntel版のみが公表されています。上記スペック表は公表されているデータシートをもとに作成しており、AMD版については細かい仕様が異なっている可能性があります。

なお、下にリンクした「Virtual Showcase」でデータシートを入手できますが、この記事では直リンクは控えます。

コメント

Intel版のCPUはE14/E16とも「最高で第13世代のCore i7」と開示されていますが、E14は省電力タイプ(U型番)、E16はバランスタイプ(P型番)です。一方、AMD版は「Radeon 610M グラフィックスを搭載した最新のRyzen 7000 シリーズ プロセッサ」という説明になっていました。Radeon 610Mというのは「ハイエンドなRyzen(Ryzen 7 7745HXなど)か、もしくは普及価格帯のRyzen(Ryzen 5 7520Uなど)」に内蔵されているGPUで、前者については「外部GPUを併用する前提で使われている」と思われます。E14/E16はThinkPadシリーズの中でも比較的手頃な価格で購入できるモデルなので、おそらく後者(普及価格帯のRyzen)が採用されているものと思われます。

RAMは最大で40GBです。従来モデルのE14/E15は「オンボードメモリ8GB+増設メモリ(最大32GB)で、合計最大40GB」という仕様でしたから、ニューモデルでも同様の構成になっていると思います。SSDは最大で1TBですが、「デュアルSSD」という記載がありましたので、増設により1TB以上の容量にすることができるでしょう。

ディスプレイは下記から選択できます。

E14:
IPS(2,240 × 1,400)300nit、100%sRGB
IPS(1,920 × 1,200)300nit、45%NTSC
※サイズは14インチ、オプションでタッチ対応パネルもあり

E16:
IPS(1,920 × 1,200)300nit、45%NTSC
※サイズは16インチ、オプションでタッチ対応パネル、100%sRGBパネルもあり

E14とE16、ともにアスペクト比(画面の縦横比)が16:10に変更されました(従来のE14/E15は16:9)。つまり、筐体も新しくなった、ということです。

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ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E14 Gen 5

E14の正面画像です。従来モデルは上部ベゼルがフラットな形状でしたが、ニューモデルはWebカメラ部分が盛り上がった形状になっています。また、筐体色も「Arctic Grey」と「Graphite Black」の2色が設定されました。

ThinkPad E16 Gen 1

ThinkPad E16 Gen 1

こちらはE16。E14と同様に上部ベゼルのWebカメラ部分が盛り上がった形状です。E16も「Arctic Grey」と「Graphite Black」の2色展開ですが、現時点で公開されているのはGraphite Blackのみです。

ThinkPad E16 Gen 1

ThinkPad E16 Gen 1

E16の天板です。筐体はE14/E16とも金属とプラスティックの2種類があります(おそらくカスタマイズでどちらにするか指定できるものと思われます)。

ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E16 Gen 1

ThinkPad E16 Gen 1

キーボードです。E14はテンキーレス、E16にはテンキーがつきます。画像を見る限り「いつものThinkPad」ですが、実はタッチパッドが従来よりも一回り大型化されています。また、日本発売時には日本語配列も選べるようになると思います。

ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E14 Gen 5

ThinkPad E16 Gen 1

ThinkPad E16 Gen 1

側面と入出力ポートの配置です。E14とE16は筐体サイズが違いますが、ポートの配置と構成は全く同じです。2つのUSB Type-Cポートのうち1つはThunderbolt 4、小ぶりなE14にも有線LANポートが装備されます。

従来モデルとサイズ比較してみます。

E14:
Gen 5:313 x 219.3 x 18.24-18.59 mm / 1.53 kg~
Gen 4:324 x 220 x 17.9 mm / 1.64 kg

E16:
Gen 1:356.1 x 247.7 x 19.85-20.2 mm / 1.77 kg~
E15 Gen 4:365 x 240 x 18.9 mm / 1.78 kg

E14はディスプレイ形状が変わったため、横幅が小さくなった…のは理解できますが、奥行き(短辺)も小さくなりました。また、E16は従来モデルのE15よりもディスプレイサイズが大型化しているのですが、横幅は小さくなり、重量も軽くなりました。E14のほうは(ちょっと重いけれど)モバイルノートとしても使えそうです。

2.ThinkPad E14/E16 価格など

Lenovo ThinkPad E14 Gen 5 / E16 Gen 1はEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカという意味ですが、MWC開催に合わせての発表なので、ヨーロッパと言う理解でいいと思います)で6月に発売予定で、価格はE14 Gen 5が770ユーロ(約111,900円)から、E16 Gen 1が780ユーロ(約113,400円)からを予定しているとのことです。

この製品はほぼ確実に日本でも発売されるでしょう。発売時期は6月~7月くらいと思われます。従来モデルのE14/E15は最低価格が10万円を切っていますので、ニューモデルになって少し価格が上昇してしまいそうですが、システム構成が新しくなり、ディスプレイの形状も変わり、そして筐体も若干ですが小さくなり、ということで、一段と魅力的になったと思います。

3.関連リンク

Accelerate Digital Transformation in a Hybrid World with Latest Lenovo PC Solutions:Lenovo ニュースリリース(英語)
Lenovo MWC ’23 Virtual Showcase:Lenovo特設サイト
※Virtual ShowcaseでE14/E16の製品概要を確認できます

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コメント

  1. ppp999 より:

    最近、eシリーズを購入しましたが、バッテリーは交換できないし、キーボードのタッチも悪いし、thinkpadの良さを削った感じでした。

  2. wintab より:

    バッテリーはともかく、キーボードのタッチが悪い、というのは初耳で、ThinkPad推しとしてはかなり気になります。神話が崩れてしまった感…。

  3. E580→E15 より:

    キーボードの良さ(配列やタッチ)はThinkPadがIBMからLenovoに移管されて以降も死守されてきた美点だったけど、最近のはBackSpaceキーやEnterキー周辺の幾つかのキーの横幅が狭くなってるのが残念。
    なので先日E15を購入した時は構成選択で英語配列キーボードを選んだ(英語配列はそれらのキーも同じ幅)。ローマ字入力なら日本語入力は問題ないし、記号入力で幾つかのキー位置が異なるのもすぐに覚えた。案外早く慣れるものだよ。あと英語配列は右手小指のホームポジション(;)からBackSpaceキーやEnterキーまでの距離が短いのでタイピングが楽なことに気付いた。
    それにしても、キータッチまでもが悪化してしまったのは本当に残念…。