レノボが「ThinkPad P14s Gen 6 AMD/P16s Gen 4 AMD」を発売しました。ThinkPadの「Pシリーズ」は他のThinkPadシリーズとは異なり、メーカー側で「モバイルワークステーション」と称しています。Pシリーズの上位モデルにはNVIDIA RTXシリーズ(旧・Quadroシリーズ)を搭載できるものもありますが、P14s/P16sはPシリーズの中でも比較的安価なモデルで、システム構成やハードウェア仕様は他のThinkPadシリーズとあまり変わりません。
1.概要
スペック表
ThinkPad P14s Gen 6 AMD/P16s Gen 4 | |
OS | Windows 11 Home / Pro ※Ubuntu Linux LTSあり(後日出荷予定) |
CPU | AMD AMD Ryzen AI 5 PRO 340 / Ryzen AI 7 PRO 350 |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB-96GB(DDR5-5600MT/s) |
ストレージ | 256GB-2TB SSD(M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | P16s(16インチ): IPS(1,920 x 1,200)45%NTSC IPS(1,920 x 1,200)45%NTSC、タッチ IPS(1,920 x 1,200)100%sRGB OLED(3,840 x 2,400)100%DCI-P3 P14s(14インチ): IPS(1,920 x 1,200)45%NTSC IPS(1,920 x 1,200)45%NTSC、タッチ IPS(1,920 x 1,200)100%sRGB OLED(2,880 x 1,800)100%DCI-P3 |
ネットワーク | WIFI 7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2 USB3.2 Gen1 Type-A × 2 HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) NanoSIMスロット(WWAN選択時) |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応可 |
バッテリー | 52.5Whr/57Whr |
サイズ | P14s:315.9×223.7x21.8(最厚部)mm P16s:359.7×251.7×23.5(最厚部)mm |
重量 | P14s:1.39 kg~/P16s:1.71 kg~ |
コメント
「モバイルワークステーション」と称しているものの、システム構成は他のThinkPadシリーズとあまり変わりません。外部GPUの設定はなく、OSでUbuntuを選べる、という点が他のThinkPadとは異なります。
CPUはRyzen AI 300シリーズ(Krackan Point)でCopilot+ PCの要件を満たすNPUを内蔵しています。外部GPUの設定はありません。
あと、ワークステーションらしいところと言えばRAM容量でしょうか。2スロットあり、最大で96GBまで選択可能です。SSDも最大2TBまで選べます。

ThinkPad P16s Gen 6 AMD
T14sは14インチ、T16は16インチなので筐体サイズは異なりますが、外観はほぼ同じデザインです。というかThinkPadシリーズそのもの。ディスプレイは基本1,920 × 1,200解像度、IPS液晶で45%NTSC(並クラス)と100%sRGB(上クラス)があり、2.8K解像度(P14s)もしくは4K解像度(P16s)の有機ELも選べます。また、45%NTSCのタイプではタッチ対応するものも設定されます。

ThinkPad P16s Gen 6 AMD
天板もいつものThinkPadです。MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。
キーボードはP14sとP16sで異なります。14インチのP14sにはテンキーがつかず、16インチのP16sにはテンキーがつきます。日本語配列と英語配列があり、それぞれにバックライトの有無も選択可能です。

ThinkPad P16s Gen 6 AMD
ポート配置もP14sとP16sで同じです。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4です。また、有線LANポートも装備しています。
2.価格など
Lenovo ThinkPad P14s Gen 6 AMD/ThinkPad P16s Gen 4 AMDはレノボ公式サイトで販売中で、5月17日現在の価格はP14sが174,955円から、P16sが175,670円から、となっています。
Copilot+ PCなので低性能ということは決してないのですが、「モバイルワークステーション」というスペック、価格とも思えないです。むしろThinkPadシリーズのCopilot+ PCとしては安価な部類ですしカスタマイズ範囲も広いので、普通にビジネスノートとしていい選択肢になる、と思います。
3.関連リンク
ThinkPad P16s Gen 4 (AMD):Lenovo
ThinkPad P14s Gen 6 (AMD):Lenovo
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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