こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。引き続きWindows タブレット市場で唯一気を吐いているSurfaceタイプの2 in 1。高いパフォーマンスを誇り、手書き入力も可能なこのジャンルは、モバイルノートの領域に食い込みつつ、順調に売上を伸ばしていると思われます。もちろん私は正確な販売データを入手していないため、あくまで予想ではありますけど。
Surfaceタイプの2 in 1では、この6月に本家本元の「Microsoft Surface Pro(2017)」が発売されたばかりですし、その強力なライバルとして、つい先日「HP Spectre x2」も発売されました。
Surfaceタイプの製品は大手メーカー各社からリリースされており、Lenovoも「Miix 720」「Miix 510」と2つのSurfaceタイプを販売しています(ただし、510のほうは7月27日現在、Lenovo直販サイトでは販売されていません)。そして、従来Core i3とCore i5搭載モデルのみであったMiix 720にパフォーマンスの高いCore i7モデルが追加されました。
1.スペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Core i3-7100U / Core i5-7200U / Core i7-7500U
RAM: 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ: 128GB / 256GB SSD
ディスプレイ: 12インチ(2,880 × 1,920)ゴリラガラス ※アスペクト比3:2
入出力: USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3)、USB3.0、USB2.0、microSD、オーディオジャック
カメラ: イン 1MP/アウト5MP
ネットワーク: 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
バッテリー稼働時間: 8.5時間
サイズ:
(タブレット本体): 292 × 210 × 8.9 mm / 780 g
(キーボード込み): 293 x 215 x 14.5 mm / 1.15 kg
従来のMiix 720はCPUがCore i3-7100Uとi5-7200U、RAMはCore i3モデルが4GB、Core i5モデルが8GBとなっていましたが、新しく追加されたモデルはCore i7-7500U/RAM16GB/ストレージ256GBという構成になっています。
Surfaceタイプではレファレンス機といっていいMicrosoft Surface ProがCore m3/RAM4GBからCore i7/RAM16GBまでをカバーし、新顔のHP Spectre x2もCore i5/RAM8GBとCore i7/16GBという高いスペックのものに絞り込んでいて、Core i3モデルをラインナップするMiixは低価格帯をカバーする製品として存在意義が大きかったものの、ハイスペックモデルを欠いていたというのが弱点でした。しかし、今回のモデル追加により、Core i3/RAM4GBからCore i7/RAM16GBまでしっかり揃うことになりました。
ただ、CPUのCore i7ですが、「7500U」と「従来型」になってまして、グラフィックにIntel Irisを搭載するCore i7-7660U(Surface)やCore i7-7560U(Spectre)とは異なります。当然グラフィック性能はIris搭載モデルのほうが上なので、Miixは従来型のモバイルノートPCと同じパフォーマンスの出しかた、ということが言えます。
一方でディスプレイ解像度については他のSurfaceタイプと同様にかなり高精細です。また入出力ポートに関してはSurfaceタイプとしては珍しくフルサイズのUSBポートを2つ(他にThunderbolt 3が1つ)装備しており、PCとしての拡張性は高いものがあります。
そして、この製品はSpectre x2と同様に、本体価格にキーボードとスタイラスペン(4,096段階の筆圧に対応)が含まれます。Microsoft Surface Proは本体価格にキーボード(タイプカバー)とスタイラスペンを含んでおらず、Surface Proを購入する場合はこの2点合計で25,000円強の追加出費となることに注意が必要です。
2.筐体
筐体は典型的なSurfaceタイプです。つまり、タブレット本体にキックスタンドを備え、タブレットのみでも自立することができ、薄型でカバーを兼ねるキーボードが付属します。Miix 720の筐体素材は「メタル合金(メーカー説明のまま)」となっており、ステンレス製の「ウォッチバンドヒンジ」という、無段階でキックスタンドの角度を調整できる独特な形状のヒンジがついています。
Surface Pro(2017)のセールスポイントとして「最大165度までヒンジを開口できる」というものがありました。これは手書き入力をする上で非常に便利、ということなのですが、Miixもなかなかに開口角度が大きく、最大150度まで、となっています。画像を見る限り、この角度でも手書き入力は快適にできそうに見えますね。
この製品に限らず、Surfaceタイプのキーボードは薄っぺらで頼りなく見えますが、実はかなり高品質です。Miixのキーボードもバックライトがつき、キーストロークも1.5 mmと、モバイルノートPCと比較して遜色のない深さを確保しています。
本体(タブレット部分)を「ノートパソコンのディスプレイ」として見た場合、ベゼルが細いわけでもなく、上級モバイルノートのようなスタイリッシュさは感じられなません。
また、この製品は指紋センサーがついていませんが、顔パス(インカメラを使ったWindows Helloの顔認証)に対応します。タブレットとしても使うわけですから、キーボード面で指紋認証するのではなく、本体のみで顔認証のほうが道理にかなっていますよね。
3.価格など
Lenovo Miix 720はLenovo直販サイトで販売中です。なお、いつも書いてますが、Lenovoの直販サイトは週末を中心にクーポンセールをやることが多く(というか毎週やってますw)、価格もよく変動しますのでご注意下さい。7月27日現在のクーポン価格は下記のとおりです。
Core i3/4GB/128GB:109,426円
Core i5/8GB/256GB:105,494円
Core i7/16GB/256GB:157,464円
※税込価格
※Core i3モデルのみ製品版Officeが付属
この記事を書いている時点でCore i3モデルは在庫切れとなっています。ひょっとしたら在庫限りで(Core i7モデルが追加された代償として)終売となる可能性もあるのかもしれません。
この記事の主題は「Core i7モデルの追加」なんですけど、このクーポン価格を見ているとむしろCore i5モデルがすごい激安価格になっているような気が…、しませんか?
4.関連リンク
ideapad MIIX 720:Lenovo直販サイト
コメント
キックスタンドって、10インチ超級のタブレットすべてに付けてもいい位の大発明だと思うんですけど、なぜか「Surface系」にしか付きませんよね。
動画視聴や電子書籍閲覧によく使うAndroidタブレットとも相性良さそうなのに。
Surface proは永遠の憧れ。
11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。たしかにそうですね。特にイラスト用途にはいいと思いますし、デスクに立てかけてぼーっと動画を観たりするのも便利ですしね。あっても良さそう。
キックスタンド付けると重くなるから小さいと重さばかりが目についちゃいますね。
こんにちは、コメントありがとうございます。そのとおりですね。ただちょっと重くていいからキックスタンドつけて欲しい、というのもあります。
キックスタンドは膝に置いて使うとき食い込んで若干痛いです。
それと、ある程度奥行きがないと使いづらいですね。
しかしながら、本体だけで自立してくれるので外付けキーボードなんかが使えますし、贅沢な使い方ですがフォトスタンドなんて使い方ができます。
映画や動画のストリーミングなんかでも手に持たなくていいので凄く快適です。
森川巽さん、こんにちは、コメントありがとうございます。私もJumper EZPad 5SEを試用してキックスタンドの良さが少しわかりました。