レノボから14インチノートパソコン「IdeaPad 4G」が発売されます。CPUにSnapdragonを搭載する、日本ではまだ数が非常に少ないWoA(Windows On ARM)マシンで、もちろんLTE対応もします。
1.スペック
スペック表
IdeaPad 4G | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8c |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1、LTE |
入出力 | USB 3.0Type-C × 2、USB 3.0、オーディオジャック、nanoSIMスロット |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 約21.0時間 |
サイズ | 321.7 x 207 x 14.9 mm |
重量 | 1.2 kg |
コメント
CPUはSnapdragon 8cです。2019年似発表された型番なので、特に新しいというわけではありませんが、そもそもWoA用のCPUって、そんなに出回ってないので…。また、後述しますが、WoA機のパフォーマンスについては、様々な要因があるので、仮にCPUのパフォーマンスが高くても、宝の持ち腐れ的な印象もあります(個人の感想です)。
RAMは8GB、ストレージは256GBと、Windows PCを操作する上では特に不足感のない容量です。ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度ですが、タッチ対応はしないようです。私だけかもしれませんが、「Snapdragon搭載→スマホっぽいイメージ→当然タッチ操作に対応」という連想をしてしまいましたので、ここはちょっと意外でした。
通信まわりではLTE対応します。またバッテリー稼働時間も21時間と、かなりのスタミナと言えます。このあたりはWoAとしては外せないところでしょう。「スリープからの爆速復帰」「スリープ中のデータ通信(通知が受け取れる)」「長時間のバッテリー稼働」というのがWoAのセールスポイントですから。
ただし、ウインタブではメーカーのバッテリー稼働時間公称値は信用していません(というかJEITAの測定法を信用していない)し、WoAマシンであるSurface Pro Xの実機レビューでも「やっぱり話半分」だったので、この製品が本当に21時間のバッテリー稼働が可能なのか、少し疑問です。
サイズは14インチノートとしては薄型・軽量です。IdeaPadはとにかく「ハイコスパ」な製品ブランドで、そのぶんサイズが少し大きめ、重め、という印象がありますが、この製品に関しては重量も1.2 kgと、モバイルノートとして無理なく持ち運べる感じですね。
2.筐体
正面から見たところです。上下左右ともベゼル幅が細く、上部ベゼルのWebカメラのあるあたりが盛り上がっているのが特徴です。すでに販売中のIdeaPad Slim 550シリーズに似ていますね。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キーJIS配列、バックライト・キーボード」と開示されています。キートップの下側が丸みを帯びている、Lenovo製品ではおなじみのデザインです。
また、キーボード面にスピーカーが配置されています。経験上、この位置にスピーカーがあるとステレオ感がよく出て、音質もいいことが多いです。
側面と入出力ポートの配置です。この製品はコンバーチブル2 in 1ではなく、クラムシェルノートなのですが、電源ボタンは側面ですね。薄型筐体ということもあってか、入出力ポートはType-Cが主体で、全体的にポートの数は少なめです。
最近のレノボ製品はほぼ全てヒンジが180度開口しますが、この製品もその例に漏れません。対面でのミーティングなどをする際に便利な機能です。
3.価格など
Lenovo IdeaPad 4Gは4月9日の発売予定で、価格は税込み10万9,780円から、となっています。
ウインタブでは過去にWoAマシンの「Surface Pro X」の実機レビューをしています。期待以上にサクサク動作してくれましたし、筐体品質も素晴らしいものでしたが、「スリープからの爆速復帰」「スリープ中のデータ通信(通知受け取り)」「長時間のバッテリー稼働」といったWoAのメリットを十分に実感できませんでした。また「サードパーティ製の64ビットアプリがほとんど動かない」というデメリットもありました。
さらに(Windows PCとしての性能の割に)実売価格がCore i7搭載のSurface Pro 7とあまり変わらない、というのがありまして、「安い買い物ではないので、それなら素直にSurface Pro 7でいいのでは?」と感じました。
IdeaPad 4Gに期待したいのは、やはり実売価格です。レノボ公式サイトで直販され、他のIdeaPadシリーズのように「3割4割当たり前」という割引になるのなら、WoA普及に大きな役割を果たしてくれるんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
IdeaPad 4G:Lenovo
コメント
魅力が何にも無くてすごい
まあ弱いけどx86アプリ動いてバッテリー21時間駆動で1.2kgはそれなりに魅力ありそうですけど性能がアレで10万はちょっと..ってなりますよね
こんにちは。ただこれ、最近見落としていましたが、WoA機としてはかなり安いですよね。パフォーマンスの話してしまうとおっしゃるとおりかもしれないですけど。LTEを重視するなら悪くないような気もいます。