こんにちは。かのあゆです。初代GPD Pocketから初代One Netbook One Mixにモバイル環境を乗り換えて運用中です。初代GPD Pocketも非常に完成度が高い製品でしたが後発のOne Netbook One Mixに関しても素晴らしい製品に仕上がっていると思います。この記事ではそんな初代One Netbook One Mixの個人的な感想をまとめたいと思います。
目次
1.Intel Atom x5 Z8350でも十分
競合機となる初代GPD Pocketは小型ゲーミングPCとして開発された初代GPD Winと同じく動作クロックの高いAtom x7 Z8750を搭載しています。また現在販売されているGPD Pocket 2やまもなく日本国内でも正規販売されるOne Mix 2SではよりパワフルになったCore m3がCPUに採用されていますが、初代One Mixに関してはCherryTrail世代のAtomとしては一番下のグレードとなる、低価格WindowsタブレットやGOLE 1にも採用されているAtom x5 Z8750が採用されています。
ゲームや重い作業をやりたい場合はCPUパワー的に初代GPD Pocketやその後継機であるGPD Pocket2、One Mix 2/2Sのほうがより快適に使えると思いますが、個人的にGPD PocketやOne Mixでやりたいことは「どこにいてもライター記事や個人ブログの記事を使い慣れたWindows環境で編集したい」なのでAtom x5 Z8350でも十分だったりします。
Atom x7 Z8750を搭載していた初代GPD Pocketと比較した場合、アプリの立ち上がり時間にCPUパワーの差を若干感じるものの、一度立ち上がってしまえばあまり大差はない印象で、十分快適に作業を行うことができます。
2.後発だが完成度の高いハードウェア
One NetBook One Mixに関しては先に登場していた初代GPD Pocketの影響をかなり強く受けており、GPDのWabe社長がファンミーティング開催時に来日した際には「One MixはGPD Pocketのコピーである」と明言していたりします。
確かに後発でかなり影響は受けているものの、もともとOne NetBook自体が中華タブレットを多数手がけているVOYOの子会社ということもあり、ハードウェアの完成度は非常に高いものになっていると感じました。
実際後継機のOneMix2/2Sでは削除されてしまったものの、GPD Pocketと異なり暗いところでも打ちやすいようにキーボードバックライトが搭載されていますし、タブレット用の液晶パネルを流用していた故にUEFIセットアップやWindows 10の初回セットアップが縦画面表示になってしまう問題があった初代GPD Pocketとは異なり、One Mixではちゃんと横で表示されるなど、昔からタブレットを作っていたVOYOの関連企業らしいしっかりとしたつくりになっています。
またGPD Pocketでは搭載されていなかったMicroSDカードスロットが搭載されているのもうれしいポイントです。
もともとGPD PocketもOne Mixも内蔵ストレージを128GB搭載していることもあって、容量的には単体でも十分といえば十分なのですが、MicroSDカードを増設することでOneDriveの同期フォルダやドキュメントフォルダをMicroSDに移動することができるようになり、より多くのWindowsアプリをインストールすることができるようになるのはGPD Pocketよりも優れている点と言えるでしょう。
3.専用ケースは使いまわしできない
見た目はほぼ同じデザインの初代GPD PocketとOne Mixですが、GPD純正のケースが使いまわせそうなので入れてみたところ、確かに入ることには入るのですが微妙にOne Mixのほうが厚みがあるせいか、かなり窮屈で、取り出すときにかなり面倒なことになってしまいました。
ケース自体しっかりしたつくりで気に入っていたのですが、残念ながら流用はできないのでAmazon.co.jpで販売されているOneNetbook純正のOne Mix/One Mix 2S用純正ケースを新たに注文しました。
こちらはジッパーで開閉するタイプのものですが、レザー製で質感はかなり高いのでOne Mix/One Mix2シリーズをモバイルするのであれば同時購入しておくことをお勧めします。
One-Netbook OneMix 2S レザーケース ブラック : Amazon.co.jp
4.ポインターは癖があるかも
キーボードの配列自体は初代GPD PocketとOne Mixでそこまで大きな差はない印象で、DELキーとBSキーの位置が逆である点を除いて違和感なくすんなりと移行することが出来ました。
ただタッチパッドに関してはGPD Pocketのトラックポイントの方が使いやすかったと思います。One Mixではポインターを採用しているのですが、タッチによるクリック操作にも対応していることもあり、意図しないかたちでの誤動作に悩まされることが多いのは正直気になる点です。
Windows側でタッチパッドとして認識していればタッチクリックは無効化できるのですが、標準HIDマウスドライバが適用されていることもあり、今の所無効化することが出来ません。
ただ幸いOne Mixはディスプレイもタッチ操作に対応している為、タッチ操作との併用でこの辺の問題に関しては対応できています。
5.タブレットスタイルになるのはやはり便利
GPD PocketにはないOne Mixシリーズの特徴として「テントモードやタブレットモードが利用できる」というものがあります。
これにより、One Mixは小型UMPCとしてだけでなく、今となっては希少となってしまった7インチWindowsタブレットとしても活用可能になります。
正直この点に関しては初代One Mixが発表された時点でかなり気になっていたのですが、Continuumに対応していない為タブレットモードに切り替えた際に自動的にタブレットUIに切り替わらない仕様ではあるものの、混み合っている場所でOfficeドキュメントを確認したりする際にはかなり重宝します。
こういう使い方ができるのはOne Mixの特権と言えるのではないでしょうか。
6.まとめ
結果として初代GPD Pocket、初代One Mixどちらもモバイル用PCとして使ってきた形になりますが、正直どちらも素晴らしい製品だと思います。
ただ商品コンセプト的にはタブレットにもなってしまうOne Mixのほうがよりかのあゆの理想に近いUMPCかなぁというのが正直な感想です。
GPD Pocketもそうだったのですがポケットに入るサイズながらフルバージョンのWindowsが動作するのは非常に便利で、どこに行くにも連れて行きたくなります。
OneMixに関しては以前は並行輸入のみという形だったため、日本国内での入手のしやすさやサポートなどに関してはどうしても先行するGPD Pocketシリーズのほうが強いという印象だったのですが、この春からようやく正規代理店が決定し、One Mix 2Sが正式に国内でも購入できるようになる予定です。
One Netbookに国内正規代理店が!もうすぐ One Mix 2Sが日本でも買えるようになります!
初代に関してはスペックではGPD Pocket、ギミックではOne Mixといった印象でしたが、現在はどちらも同等のスペックになっており、タブレットスタイルでも使いたいという方やスタイラスペンを活用してお絵かき端末として使いたいという方にとってはOne Mixシリーズのほうが魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。
また現在One Mix3も準備中ということで、こちらも国内正規ルートで販売される形になるでしょうから、大いに期待したいところです。初代One Mixは現在でもBanggoodにて459.99ドル(51,496円)で販売中です。
後継機のOne Mix2/2Sはスペックが向上した分価格も高めになっているので、お手軽な価格でどこでも使えるミニPCが欲しいというのであれば今でも魅力的な選択肢だと思います。
ただ現在はCeleron 3965Yを搭載したGPD Pocket 2 Amber Blackも同価格帯に存在するので、タブレットとして使える点やスタイラスのサポートなどが不要であればこちらも悩ましい選択肢になるかもしれません。
7.関連リンク
One Netbook One Mix レビュー - 7インチのUMPC…いや違う!7インチのコンバーチブル2 in 1だ!(実機レビュー)
ONE-NETBOOK One Mix Intel Atom Z8350 Quad Core 8G RAM 128G : Banggood
コメント
GPD Pocket2でトラックパット無くなって文句出て復活したけど、あんまりトラックパッド実際は使わないよね。OneMix2Sを使ってるけど無くてもいいなと思う。
個人的にはタッチパネルで操作するよりは物理トラックポイントを使ったほうが操作しやすいんですけどね…
ただタッチパネルもありますし無理にタッチパッドを使う必要もないかもしれませんね。
gdp pocketと比べて電池持ちはどうですか?
バッテリーの持ちはGPD Pocketと同じWord文章作成メインの使い方だとおおむね4時間持つ印象です。
初代One MixはUSB PDには対応していませんがMicroUSBポート経由で手持ちのモバイルバッテリーから給電できるので非常に助かっています。
光学ポインタはスマホ用布製指サックなどを付けて操作すると操作性が格段に上がります。
自分は日常的に眼鏡クロスをさっと指に巻いて使っています。
ハンカチを畳んだままミトンの様に手を突っ込んで操作する、みたいなこともたまにやります。
素手で操作すると、、、かっくかくで使えたもんじゃないですね。