中国メーカーのN-oneがWindowsノートPC(コンバーチブル2 in 1)「NBook Plus」を発売しました。Androidタブレットでは日本でもおなじみになりつつあるN-one、先日ご紹介した「NBook Ultra」に続いてのWindows PCリリースです。NBook Ultraのほうはスペックと価格が高い製品ですが、このNBook PlusのほうはCPUがIntel N100で価格も控えめなので、ウインタブ的には「わりとしっくりくる」製品です。
1.スペック
スペック表
N-one NBook Plus | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel N100 |
GPU | なし |
RAM | 16GB(DDR4) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.1インチIPS(1,920 x 1,080)タッチ、60Hz |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C、USB Type-A、HDMI、オーディオジャック (ウインタブが製品画像にて確認、詳細規格は不明) |
カメラ | Webカメラ(2MP) |
バッテリー | 7.7V/6,000mAh、46.2WH |
サイズ | 325.6 × 223.4 × 18.8 mm |
重量 | 1.2 kg |
コメント
OSはWindows 11 Proです。中国メーカーのWindows PCはOSがボリュームライセンス(法人などの組織向けのライセンスで、個人向けPCで使うとMicrosoftの規約に違反します)というケースが見られますが、このNBook Plusのライセンスについてはウインタブで実機を確認しておらず、確実なことは言えません。ただ、日本向けにプレスリリースも出ていますので、正規ライセンス(OEMライセンスなど)である可能性は高いと思います。
CPUはIntel N100です。エントリーPC向けのCPUとしては性能がよく、ウインタブでも搭載PCを実機レビューしましたが、Office系のソフトの利用や動画視聴などではストレスなく動作すると評価しています。「ウインタブの記事執筆用」なら余裕ですね。ただし、Core i3あたりとの比較でも大きな性能差があり、マルチタスクでの作業(バックグラウンド処理)などではもたつきを感じますので、なんでもサクサク、というわけではありません。
RAMは16GB、SSDは512GBと、エントリーノートとしては十分な容量です。また、ディスプレイは14.1インチのIPS液晶、FHD(1,920 × 1,080)解像度、100%sRGBの発色と高品質です。
2.筐体
この製品はBanggoodで販売されているのですが、Banggoodの製品ページには「筐体素材はプラスチック」と明記されています。サイズのほう、この製品と同じアスペクト比16:9のディスプレイを搭載するノートPC、HP 14-emと比較してみましょう。
NBook Plus:325.6 × 223.4 × 18.8 mm / 1.2 kg
HP 14-em:323 × 215 × 17.9-21 mm / 1.39 kg
NBook Plusはコンバーチブル2 in 1、HP 14-emはクラムシェルノートなので、単純比較はできません(サイズ的にはクラムシェルノート筐体のほうが小さく、軽く作れるはず)が、タテ・ヨコサイズ(特に短辺)はNBook Plusのほうが大きくなっているものの、NBook Plusは重量が1.2 kgとかなりの軽量です。これなら持ち運びもラクですね。ただ、コンバーチブル2 in 1でプラスチック製、そしてこの軽さとなれば、「筐体の強度は大丈夫かなあ」とは思います。
キーボードはもちろん英語配列でホワイトのバックライトを装備しています。
3.価格など
N-one NBook Plusは中国の通販サイトBanggoodで販売中で、1月27日現在の価格は379.99ドル(56,853円、クーポンコード「BGJPNBPLUS」を使用した価格)です。
何年か前ですと「だいたい1ドル=100円くらい」だったので、そのレートで換算すると「中華PCらしく安い」と感じられるものの、56,000円強ということになるとはっきり言ってそれほど「安い」という印象はないですね。CPUの型番だけ見るのならHPとかレノボの製品でも5万円台でRyzen 3なんかを搭載する製品が手に入りますし。ただ、NBook Plusの場合、RAMとSSDがそれなりに大きな容量になっているのとディスプレイの発色がいい、というメリットがありますので、それを踏まえると割高という感じでもないです。まあ、先日ご紹介したNBook Ultraよりは「ピンとくる」中華ノートとは言えそうです。
4.関連リンク
N-one NBook Plus:Banggood