巷がiPad Proの話題で盛り上がる中、ウインタブではよりによってこの製品の紹介です。「Jumper EZPad Mini 5」という製品なんですけど、「非常にトラディショナルな8インチのWindowsタブレット」です。正直なところ「なぜいまさら…」と思うのですが、絶滅寸前の8インチWindowsタブレットに新製品が出た、というのはうれしくもあります。
1.スペック
おそらくウインタブの常連読者の皆さんには説明する必要がないくらいのスペックだと思います。CPUはAtom Z8350、RAMは2GB、ストレージは32GBですから、2015年後半から2016年にかけて一般的だった小型のWindowsタブレットの典型的な構成です。
ただし、ディスプレイ解像度はWUXGAなので、当時のWindowsタブレットよりは高精細です。
そういえばこのスペックの新製品で「マウス WN803」というのがありますね。WN803も2018年8月の発売ですが、「Atom Z8350/2GB/32GB」というスペックです。ただしこちらはディスプレイ解像度がWXGA(1,280 × 800)です。マウス製の国内向けモデルでもあり、中華製品であるEZPad Mini 5のよき比較対象になりそうです。
ちょっと残念なのが入出力ポートで、Jumperの8インチはフルサイズ(Type-A)USBポートが装備されていることが多かったのですが、Mini 5では「ここでもトラディショナル」で、microUSB(充電兼用)、microHDMI、そしてオーディオジャックのみとなります。またカメラについても小型のWindowsタブレットとしては珍しく、アウトカメラなしです。
せっかくなのでサイズをマウス WN803と比較してみましょう。
EZPad Mini 5: 207 × 123 × 9.8 mm / 360 g
マウス WN803: 210 × 122 × 10 mm / 315 g
WN803って、8インチタブレットの中でもコンパクトな部類なのですが、EZPadも負けてないですね。なので、タテ・ヨコサイズに関しては不満を感じないレベルだと思います。ただし、重量はWN803に水を開けられています。でも、8インチで360 gというのは決して悪くはないです。
2.筐体
普通といえば普通ですが、左右のベゼル幅が細く、締まって見えます。WN803とほぼ同サイズなので、画像は盛られて(加工されて)いないでしょう。また、背面のカメラがあるべき位置にはJumperのロゴが入っています。この製品のひとつ前のモデルに「Jumper EZpad Mini 4」というのがあったのですが、それとほぼ同一デザインですね。サイズとかスペックも同じです。
前後面、そしてポートやボタンが配置されている上面と側面の画像です。ポート配置に関しては全く新しさはなく、ごく普通の8インチタブレットという感じです。
3.価格など
Jumper EZPad Mini 5は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、11月1日現在の価格は115.99ドル(13,257円)です。中国製品でも8インチのWindowsタブレットというのはめっきり数が減ってしまいました。また、旧モデルが販売されているのを見かけますが、それらの多くはAndroid 5.1とのデュアルブートで、しかもストレージ容量が32GBしかないので、使い始めてすぐにストレージ容量が足りなくなってしまいます。
EZPad Mini 5のいいところはデュアルブートではないことですね。ストレージ32GBというのは決して十分な容量ではありませんが、それでも使えないことはないです。というか、デュアルブート機のように、絶望的に足りないということにはなりません。
この製品、スペックは全然新しくはないですし、特に面白いところもありません。しかし、市場から消えつつある8インチWindowsタブレットを比較的安価で入手するというニーズには合うと思います。「なくらないうちに1台持っておきたい」という人にはいいかもしれないですね。
コメント
もうなんかトラディショナルというかレトロに片足つっこみかけてます
Winタブレット業界ですが
メモリ2GB、ストレージ32GBはお約束なんでしょうか
ここをもうちょっとあげないと、購入するときに食欲がわきません
せっかくFullHDなのになぁ
なおさん、こんにちは。業界の暗黙のルールです(ウソ)。でも、4GB/64GBにしたら魅力倍増なのに、とは私も思います。