GMKtecがミニPC「NucBox K10」を発売しました。最近「NucBox K11」というRyzen 9 8945HSを搭載するハイスペックなミニPCの記事を掲載しましたが、K10とK11は「まるっきり違う」製品です。K10はGMKtecの他のミニPCよりサイズが大きく、M.2 SSDを3枚搭載できる、という特徴があります。
1.スペック表
GMKtec NucBox K10 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i9-13900HK |
GPU | なし |
RAM | 32GB/64GB(DDR5 5200MHz、最大96GB) |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB SSD(PCIe x4 NVMe M.2 2280) ※3スロットあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi6、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力/PD対応) USB3.2 Type-A×4、USB2.0 Type-A×4 HDMI×2、DisplayPort。COMポート LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 不明 |
重量 | 不明 |
※このスペック表はベアボーンモデルを考慮していません
2.バリエーションモデルと価格
・ベアボーン(OSなし、RAM/SSDなし):62,600円
・16GB/512GB:73,000円
・32GB/1TB:77,400円
・64GB/1TB:87,900円
※左からRAM/SSD
※価格はGMKtec公式サイトの2月27日現在のもの
3.コメント
OSはWindows 11 Proです。GMKtecの製品はウインタブが知る限りすべて「正規のOEMライセンス」なので不安はありません。CPUは第13世代のCore i9-13900HKです。14コア20スレッドでオーバークロックにも対応する非常に性能の高い型番ですね。また、第13世代でこの型番より上位のCPU(Core i9-13980HXなど)の場合、内蔵GPUがIntel UHD Graphicsになりますが、Core i9-13900HKはIris Xeなのでグラフィック性能も高いです。
RAMは16GB/32GB/64GB、SSDは512GB/1TBですが…
RAMは2スロット(初期状態で空きなし)、SSDはなんと3スロットもあり、DIYで増設・換装が可能です。というか、SSDスロット3つというのはすごいですよね。
ポート構成も充実しています。USBポートは合計で9つ(うちUSB3.2 Gen2 Type-Cが1つ)、HDMIが2つにDPもあり、USB Type-Cポートは映像出力にも対応するので、最大4画面出力が可能です。あと、「COM Port(おそらくRS232)」がついているので業務用も意識した構成と言えます。
ただし「OCuLinkがない」のは残念です。この製品はCore i9-13900HKという非常に性能の高いCPUを搭載していますし、最近のGMKtecの上位モデルは軒並みOCuLinkポート搭載ですし、さらにAD-GP1という外付けCPU(eGPU、GPU BOX)も発売しているんですけどね。OCULinkがなく、USB Type-CもThunderboltではないので、この製品は外部GPUの接続ができません(メーカーのスペック表に「X8 PCIEスロット」が内部にある、という記載がありますので接続が不可能ではありませんが、X8だと帯域幅が十分とは言えませんし、筐体にケーブルを逃がすところも見当たらないので、一般人的には難しいと思います)。
有線LANポートも2.5GbEと高速です。お使いのPC環境(ネットワーク環境)が対応していれば高速なデータ通信ができます。
製品サイズが開示されていなかったので、サイズ感を見ていただくためにこの画像を掲載しておきます。他のGMKtecのミニPCよりも一回り大きいですね。
4.まとめ
GMKtec NucBox K10はGMKtec公式サイトで販売中です。近日中にはAmazonや楽天でも購入できるようになると思います。
一通り製品概要を確認してみましたが、複数のSSDに異なるOSをインストールしたり、大容量のSSDを搭載してミニPC兼NASとして使ったり(NAS・ホームサーバー専用で使うにはCPU性能が高すぎてもったいないし電気代も掛かりそう)といった使い方がイメージできます。なので、それなりにPC知識のある人向けの製品かと思います。
5.関連リンク


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