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GMKtec NucBox M5 Ultra - 旧世代CPU、Ryzen 7 7730Uを搭載するミニPC、リーズナブルな価格と拡張性が魅力

輸入製品

GMKtec NucBox M5 Ultra GMKtecがミニPCのニューモデル「NucBox M5 Ultra」を発売しました。GMKtecはここのところ、製品名に「Ultra」がつくミニPCを立て続けにリリースしています。「M3 Ultra (Core i7-12700H)」「M6 Ultra (Ryzen 5 7640HS)」、そして今回紹介する「M5 Ultra (Ryzen 7 7730U)」と、「最新世代ではないが現在でも十分に高性能なCPU」を搭載しつつ、価格を低く抑えているのがこれら「Ultra」モデルの特徴です。

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1. スペック表

項目 仕様
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 7 7730U
RAM 16GB/32GB (SO-DIMM×2、DDR5 4800 MT/s)
ストレージ 512GB/1TB SSD (M.2 PCIe 4.0)
※M.2 スロット空き1
ディスプレイ なし
無線通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
ポート類 USB 3.2 Gen 2 Type-C(DP/PD対応)
USB 3.2 Gen2 Type-A×2
USB 2.0 Type-A×2、LAN (RJ45)×2
HDMI 2.0、DisplayPort
オーディオジャック
カメラ なし
バッテリー なし
サイズ 128.8×127×47.8 mm
重量 528 g

このスペック表はベアボーンモデル(OSなし、RAM/SSDなし)を考慮していません。また、これ以降の製品説明でもベアボーンモデルについては触れません。

2. OS/CPU

OSはWindows 11 Proです。ウインタブの経験上、GMKtecのミニPCはWindows 11 Proを搭載しており、ライセンスにも問題はありません。

GMKtec NucBox M5 UltraのCPU性能

冒頭で触れた「Ultra」モデルの搭載CPUのPassmark公表スコアです。特に注意していただきたいのが、M5 Ultraが搭載するRyzen 7 7730UとM6 Ultraが搭載するRyzen 5 7640HSの性能差です。「同じRyzenの7000番台なのであればRyzen 7のほうが高性能なのでは?」と思ってしまいますが、Ryzen 7000番台というのは複数のコードネーム、複数のアーキテクチャが存在する、複雑なCPU世代です。

Ryzen 7 7730UはコードネームがBarcelo R、アーキテクチャがZen 3、Ryzen 5000番台のリフレッシュ版です。一方、Ryzen 5 7640HSはコードネームがPhoenix、アーキテクチャがZen 4、当時の最新仕様の型番です。また、TDPも7640HSのほうが高く、PassmarkスコアでもRyzen 7 7730Uに大きな差をつけています。

つまり、CPU性能はRyzen 5 7640HSのほうがRyzen 7 7730Uよりも上です。ただし、Ryzen 7 7730Uのスコアも決して低水準ではなく、ビジネスPCとして事務仕事に使うぶんにはストレスを感じないはずです。

3. RAM/SSD

GMKtec NucBox M5 Ultra

ミニPCの多くは筐体を開口し、RAMやSSDの増設・換装が可能な構造になっています。GMKtec製品に関しては比較的容易に筐体を開口できる構造のものがほとんどですが、M5 Ultraに関しては「開口は決して難しくはないが、ちょっと面倒」です。M5 Ultraとほぼ同一筐体と思われる「M5 Plus」をライターのオジルさんが実機レビューしていますので、そのあたりの様子はこちらの記事でご確認下さい。

GMKtec NucBox M5 Plus レビュー - Ryzen 7 5825Uを搭載、普段使いなら文句なしのミニPC、お値段なんと4万円切りです!

M5 UltraのRAMは2スロットあり、初期状態で空きスロットがないので、RAMを増量する際は初期搭載のRAMを外して大容量のものに交換することになります。SSDは標準でM.2 2280のものが搭載されており、M.2 2280の空きスロットもありますので簡単に増設ができます。

4. 筐体

GMKtec NucBox M5 Ultra

入出力ポートの構成です。USBポートは合計で5つ、うち1つが映像出力にも対応するUSB 3.2 Gen 2 Type-C (データ転送速度10Gbps)、USB 3.2 Gen2 Type-A(転送速度10Gbps)が2つ、USB 2.0 Type-Aが2つです。映像系ではHDMIとDisplayPortがあり、USB Type-Cポートとあわせて最大3画面出力が可能です。また、有線LANポートも2つ装備しています。

なお、CPUのところで引き合いに出したM6 Ultra (Ryzen 5 7640HS搭載)とはほぼ同じ見た目ですが、USBポートの規格が異なり、M6 Ultraのほうが高規格です。

GMKtec NucBox M5 Ultra

GMKtecのミニPCは冷却性能にも優れています。この画像だとよくわかりませんが、M5 Ultraは冷却ファンを上下に2つ搭載しており、冷却面での不安はありません。

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5. 価格など

GMKtec NucBox M5 UltraはGMKtec公式サイトで販売中で、9月20日現在の価格は下記のとおりです。

ベアボーン:237.99ドル(35,461円)
16GB/512GB:297.99ドル(44,401円)
32GB/1TB:347.99ドル(51,851円)
※クーポンコード「GMKM5UPR」を使用した価格
※円価格は1ドル=149円としてウインタブが計算したもの

GMKtecはAmazonや楽天でも積極的に販売をしており、公式サイトとの価格差もほとんどありません(タイミングによってはAmazonや楽天のほうが安くなります)。M5 Ultraは記事執筆時点だとAmazon・楽天での販売がスタートしていませんが、近日中には販売開始されると思いますので、それを待ってみてもいいかと思います。また、購入にあたっては、M6 Ultraと価格比較をされることをおすすめします (9月20日現在の公式サイトでの価格はM5 Ultraのほうが30ドル程度安いです)。

6. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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