中国メーカー「ALLDOCUBE」の13.3インチ、最新デタッチャブル 2 in 1「KNote X」を紹介します。「KNote」というのはここしばらくの間、ALLDOCUBEの2 in 1系の製品に使われている名称ですが、同じ「KNote」でもディスプレイサイズやスペックが大きく異なりますので、注意が必要です。このKNote Xは13.3インチサイズなので、シリーズ中では大きいサイズとなります。
1.スペック
スペックを確認して「使えるなあ」と思いました。CPUはGemini Lake世代のCeleron N4100で、個人的には悪くないと思っているものの、Core m3とかCore i3と比較してしまうと見劣りします。しかし、RAMは8GBありますし、ストレージも128GB SSDなので、CPU性能という点ではちょっと物足りないかもしれませんが、ゲームや動画編集のようなことを想定せず、もっぱらOfficeなどのビジネスソフトとかWebブラウジングとかSNSなどに使うのであれば、かなり快適に動作してくれるのではないかと思います。
また、ディスプレイ品質もいいです。13.3インチで2,560 × 1,440という解像度になっており、一般的なWindowsマシンのHD(1,366 × 768)とかFHD(1,920 × 1,080)よりもワンランク上になっています。要するにこの製品はCPU性能こそやや低めではあるものの、主要パーツの性能は極めて高いということができます。
ただ、残念なのが入出力ポートで、USB Type-Cが1つあるだけです。独立したDC-INがあるものの、USBが1つだけというのは明らかに不足ですね。なので、ノートPCとして使うにはハブが必須になると思います。
あと、サイズは少し大きめです。横幅333 mmというのは13.3インチのモバイルノートとして見てもやや大きいですし、タブレット単体で1 kgを越える重量というのも少し厳しいかも。ただ、この製品はSurfaceタイプの筐体構造になっていて、キーボードは軽量(425 gほどです)なので、フルセットで1.5 kg程度に収まります。ウインタブ的には「セーフ」です(1.5 kgまでならモバイルOKというのがウインタブの見解なので)。
2.筐体
本体前面と背面です。前面は「普通のタブレット」という感じですね。ベゼルもそこそこ太いです。また、Windowsボタンはついていません。背面はアルミ合金製で、キックスタンドが装備されているのがわかります。しかし、ロゴマークなんかが一切入ってないですね。ALLDOCUBEの製品としては珍しいです。
これが本来の姿、というべきでしょうか。この製品はキーボードが別売りになっているのですが、13.3インチというサイズを考えると、やはりキーボード接続をして使うというのがメイン用途になると思います。いうまでもなく「Surface タイプ」です。
別売りのキーボードです。ご覧のようにバックライトのついたものになっています。13.3インチサイズなので、キーピッチには十分な余裕があるものと思われます。ただし、もちろん英語配列しかなく、Enterキーの右に一列あるタイプになっています。
また、KNoteシリーズには13.3インチサイズの「KNote 8」という製品があるのですが、このキーボードはKNote 8と共用というか、KNote X、KNote 8のいずれにも対応します。
3.価格など
ALLDOCUBE KNote Xは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、11月4日現在の価格は369.99ドル(42,435円)です。そして、「なんだかなあ」という感じではありますが、キーボードはGearbestで販売されていて(KNote X本体は販売されていません)、11月4日現在の価格が64.99ドル(7,403円)です。まだ発売直後なのでこういう状況ですが、近日中に本体とキーボードをセットで購入できるようになると思います。
現時点だとキーボード込みで約5万円ということになり、CPUの型番から見て少し割高な印象がないでもないですが、RAMやストレージ、ディスプレイ品質がいいので、トータルで見ればこんなもんかな、という気もします。
この製品はディスプレイサイズも13.3インチと大きく、ビジネス用途やプライベート用途でメインのモバイルマシンとして使えそうな感じに仕上がっていると思います。あとは、各通販サイトで本体とかキーボードとか、一通りのものをまとめて購入できるようになってもらいたいですね。あと、もちろんセールにも期待!
4.関連リンク
Alldocube KNote X:Banggood
ALLDOCUBE CDK11 PU Keyboard Case:Gearbest
コメント
Celeron N4100ですか。
メモリやストレージは増やせてもCPUは良いものを積んでいるのは中々無いですよね。
性能≒消費電力となっているので高性能過ぎるとバッテリーの消耗と熱で大変な事になるから仕方ないのですが。
PYUさん、こんにちは。中華系はCore iプロセッサーでも割と型番の古いものを搭載していることが多いですよね。あと、価格帯からしてCeleronで十分というか、Core i載っけてしまうと競争力がなくなってしまうのかも。
CoreMをせりろんやぺんちあむの上位CPUと勘違いしてるからじゃないですかね
celeronは、cpu性能より、消費電力率を求めて作られたcpuです
CoreMは、現在のiシリーズの低電力化版です
CoreMは落ちた低電力をカバーするためにcpuブーストを常にかけているので早くなってます(そのためM3はi3に匹敵します)
が、もうそこからはスコアあがんないので、
M5にしようがM7にしようがあまりかわりません
そのためN4100は2コアを更に並列化して4コアにして
1世代前のi3(ノート用2コア)とかわらないスペックを得てるわけです
教えてくださりありがとうございます。
なおさん、こんにちは。N4100ならそこそこ使えると私も思います。Apollo Lake世代の話になっちゃいますが、N3450と2コアのN3350ってかなりパフォーマンスが違いましたしね。