HPのコンバーチブル2 in 1 PC「Spectre x360 14-ef」の実機レビューです。2022年9月に発売された新製品で、HPのモバイルノート(2 in 1 PC含む)として最上位に位置するプレミアムPCです。高いシステム性能や筆圧対応のスタイラスペンが付属するという点はもちろん、美しい筐体デザインも大きな魅力です。
・第12世代(Alder Lake-U)Core i5/Core i7搭載、高い処理性能
・抜群に美しい筐体デザイン、凝った筐体構造
・高い発色品質の有機ELディスプレイ
・筆圧対応のペン入力に対応、ペンも付属
・ノートPCとしては最高水準のスピーカー品質
ここがイマイチ
・「黒地に金」の筐体色は好みがわかれそう?
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HP Spectre x360 14-ef 製品詳細:HP
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目次
1.Spectre x360 14-ef スペック
スペック表
Spectre x360 14-ef0000 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-1235U/ Core i7-1255U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(4266MHz, LPDDR4x) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe 4 x4 NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.5インチIPS(1,920 × 1,280)タッチ 13.5インチOLED(3,000 × 2,000)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Typc-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(10Gbps)オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間 11.5-16時間 |
サイズ | 299 × 220 × 16.5 mm (最薄部) |
重量 | 1.39 kg |
バリエーションモデル
・スタンダード:Core i5/8GB/512GB/1,920×1,280
・スタンダードプラス:Core i5/16GB/512GB/1,920×1,280
・パフォーマンス:Core i7/16GB/512GB/1,920×1,280
・パフォーマンスプラス:Core i7/16GB/1TB/3,000×2,000(レビュー機の構成)
※左からCPU/RAM/SSD/ディスプレイ
コメント
Spectre x360 14-efは上記の通り4つのバリエーションモデルが存在しますが、10月30日現在、「快適パソコンライフ」と称する、大きな割引が受けられるキャンペーンモデルは「スタンダードプラス」「パフォーマンスプラス」の2モデルのみとなっています。
OSは全モデルPro版が搭載され、CPUは第12世代の省電力タイプ(Alder Lake-U)のCore i5-1235U/Core i7-1255Uです。RAMはスタンダードモデルを除き16GB、ストレージは最低でも512GB、パフォーマンスプラスモデルは1TBの大容量SSDを搭載しています。
ディスプレイは13.5インチのIPS液晶、1,920 × 1,280解像度がメインで、パフォーマンスプラスモデルのみ有機ELパネル、3,000 × 2,000解像度となります。アスペクト比(画面の縦横比)は3:2と一般的なノートPCよりも縦方向に少し長く、Microsoft Surfaceシリーズと同じ形状です。また、4,096段階の筆圧と傾き検知(Microsoft Pen Protocol 2.0規格)に対応するペン入力が可能で、ペンも付属します。
タッチ対応しペン入力も可能、ということでグレア(光沢)タイプですが、全モデルで「アンチリフレクションコーティング」が施されており、一般的なグレアタイプのディスプレイよりも映り込みは抑えられています。また…、
パフォーマンスモデルのみ、ボタン1つで瞬時に視野角を狭くし、覗き見を防止する「プライバシーモード(HP Sure View Reflect / Gen4)」も搭載されています。なお、この機能はレビュー機には搭載されていませんので、実際の使用感についてはお伝えできません。
では、筐体から見ていきます。
2.Spectre x360 14-ef 筐体と使用感
同梱物
同梱物です。実際にはこの他に取扱説明書やクイックスタートガイドなどのペーパー類も入っていましたが、ここでは掲載を省略させていただきます。ACアダプター(65W出力、USB Type-Cポート用)と電源ケーブル、そしてウオールマウントプラグ(ケーブルがなく、電源プラグのみのパーツ)があり、実測重量はACアダプター+電源ケーブルが305 g、ACアダプター+ウオールマウントプラグが239 gでした。ウオールマウントプラグは携帯時にもかさばらず、電源まわりの重量を軽くできるのがうれしいところです。
それと、「未来につながる、ともに歩く」という、エコロジーをテーマにした冊子も同梱されていました。
この後、適宜ご紹介していきますが、Spectre x360 14には多彩な設定用アプリがインストールされています。それらの「元締め」と言えるのが「my HP」というアプリです。独自の機能もありますが、どちらかというと各種設定アプリへのリンク集、という性格で、使いたい機能(アプリ)に簡単にアクセスできます。
ペンも同梱品です。ペン入力が可能なノートPCは少なくありませんが、製品によってペンが同梱されていたり別売りだったりするので注意が必要です(別売りの場合、1万円弱のオプション料金がかかることが多いです)。その点Spectre x360 14については安心ですね。ペンは充電式で、替えのペン先が2つ同梱されていました。
ペンは本体側面にマグネットで取り付けることができます。ただし、他社製品の一部に見られる「くっつけておけば自動的に充電される」仕組みではなく、ペンに装備されているUSB Type-Cポートから充電する必要があります。
スリーブケースも付属しています。PUレザー製で、Spectre x360 14にマッチする高級感のあるものでした。
天板と底面
天板です。Spectre x360 14の筐体はアルミで、アルマイト(陽極酸化処理)加工がなされ、錆、腐食、摩耗に強いものになっています。また、天板表面は梨地加工(わずかにざらついた処理をし、手に馴染みやすくする加工)が施されています。
天板のHPロゴはプレミアムタイプです。
底面です。左右にスピーカーグリルがあります。Spectre x360 14は「Bang & Olufsen クアッドスピーカー(4スピーカー)搭載」ですが、この部分以外にスピーカーは見当たらず、左右に2つずつスピーカーが搭載されているものと思われます。
側面
前面と背面です。この画像は「ゴールドが輝くように」して撮影しましたが、実際にはゴールドのラインはそれほど目立ちません。従来モデルと比較して、ゴールドの部分が控えめになっており、個人的には好感度が高いですね。従来モデルはゴールドの主張がやや強すぎて、ちょっとクセが強いと感じられていましたから。
左側面です。イヤホンジャックとUSB Type-Aポートがあります。Spectre x360 14は側面と背面の境目が斜めにカットされており、そこにイヤホンジャックがあります。この処理は特徴的と言え、かなり凝ったデザインだと思います。
右側面です。USB Type-C(Thunderbolt 4)ポートが2つ。うち1つは「斜め」になっています。Spectre x360 14は充電/給電をUSB Type-Cポートで行いますが、斜めについているポートは充電/給電しながら作業する際に使い勝手が良くなります。
ディスプレイ
レビュー機には有機ELディスプレイが搭載されていました。ベゼルは4辺とも細めですが、他社のハイエンドPC(DELL XPSシリーズ)との比較ではやや太目かな。
グレア(光沢)タイプのパネルが採用されています。この画像は「できるだけ映り込みが激しくなるように」して撮影しましたが、実際のところ、一般的なグレアタイプのディスプレイと比較して映り込みは「ややマイルド」です。ただし、ノングレアタイプほど映り込みは抑えられていません。
ディスプレイの使用感
レビュー機は有機ELの3K2K(3,000×2,000)解像度のディスプレイを搭載していました。手持ちのモニターとの比較では言うまでもなく圧倒的に鮮やかです。有機ELディスプレイは「黒の表現力」に優れていると言われており、レビュー機もその例に漏れることなく、黒がしっかり黒いため、原色も鮮やかで美しく見えます。
発色の調整用として「HP Display Control」がインストールされており、ご覧の通りsRGB、Adobe RGB、DCI-P3に最適化された色味に変更ができます。ただし、「数値」面では「100%DCI-P3」と開示されているのみで、sRGBとAdobe RGBに関する数値は開示されていません。
それと、このディスプレイは「明るい」です。メーカー公称値だと400nitということなのですが、私の体感だと「それ以上なんじゃない?」と感じられました。輝度100%にするとまぶしいくらいで、テキスト入力や表計算などのお仕事では50%くらいに設定すれば十分だと思います。
ペン入力について
私はPCでイラストやマンガを描く趣味がないので、このレビューで作例をご紹介することはできず、落書きレベルで少し描き味を確認したにとどまります。その限りにおいては非常に描きやすく、筆圧の効き具合、ペン先のズレの小ささとも、高く評価できます。絵描きさんの目線で妥当な評価はできませんが、素人目線では期待を裏切らない、本格的なペン性能であると思います。
キーボード
キーボードは「 キーピッチ約19.0×19.0mm、キーストローク約1.3mm、JIS標準準拠[86キー]」と開示されています。また、バックライトも装備され、明るさを2段階に切替可能です。
キートップ中央にはわずかな凹みがあり、タイピング時に指のかかりが良くなります。
キーボードの使用感
この記事の下書きはレビュー機で行いました。配列にクセは感じられず、HPのモバイルノート製品によく見られる「Enterキーの右に一列ある」タイプでもないので、HPキーボードに慣れていなくともとっつきやすく、使い始めからミスタイプはほぼ皆無でした。
打鍵音は小さめですが、スペースキーやEnterキーなど、サイズの大きなキーを強めに叩くと大きめの音が出ます。静音タイプとまでは言えない感じですね。
また、私が試した限り全く問題はありませんでしたが、指紋センサーの位置がキーボード面最下段の方向キーのそば、というのはちょっと面喰いました。ただし、この位置に指紋センサーがあることによって使用感を損ねるとか、意図しない挙動になるということは全くありません。タイピング中に誤って指紋センサーに触れても全くの無反応なので。
バックライトは明るさを2段階に調整できます。バックライトなしでも特に困りませんでしたが、夜間の作業ではバックライトを「暗いほう」にして使うとキー印字の視認性が高まります。
筐体その他
コンバーチブル2 in 1筐体なので、テントモード(上の画像)、スタンドモード(真ん中の画像)、タブレットモード(下の画像)にして使うことができます。テントモードやスタンドモードは動画視聴やゲームプレイの際に便利ですし、タブレットモードはペンを使ってのイラスト・マンガ制作の際に必須とも言える形態です。
スピーカー
ノートPCとしては最高水準のスピーカーだと思います。Spectreシリーズは数年前から何度かレビューさせてもらっていますが、その都度音質の良さには驚かされます。低音から高音までバランスよく鳴り、こもった感じもありません。また、音量を上げても音が割れず、かなりの大音量が出せます。
設定アプリに「Bang&Olufsen Audio Control」というアプリが入っていて、グラフィックイコライザーもついているのですが、はっきり言って必要ありません。普通、ノートPCのスピーカーは程度の差こそあれ、「素」の状態での音質が必ずしもいいとは言えず、音響アプリの力を借りて音質を補う、ということが多いのですが、Spectreの場合は、「いや、余計なことはしなくていいから」という感じですね。
個人的には「ノートPC用としてはベスト」な品質だと評価します。
バッテリー駆動時間
ウインタブではバッテリー駆動時間のテストに測定用のソフトウェア等は使用しておらず、実際に軽めの作業をしてみてバッテリー消費量を確認しています。
今回は設定アプリ「HP Command Center」のデバイスモードを「省電力」に設定し、ディスプレイ輝度を50%に、音量を30%に、キーボードバックライトをON(2段階あるうちの暗いほう)にして、下記の作業をしてみました。
画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工(約30分)
YouTubeで音楽鑑賞・動画視聴(約30分)
Web閲覧とブラウザー上でテキスト入力(約30分)
上記トータルの使用時間は90分で、バッテリー消費量は36%でした。単純計算だとバッテリー消費量は1時間あたり24%、バッテリー駆動時間は4時間強となります。レビュー機は有機ELディスプレイを搭載するCore i7モデルでしたが、個人的には「ちょっと短めかな」と感じました。バッテリーの節約余地としては、ディスプレイをさらに暗くする(レビュー機のディスプレイは輝度が非常に高く、25%くらいの輝度に設定しても作業は可能です)、キーボードバックライトをOFFにする、音を出さない等が挙げられ、頑張れば5時間くらいは行けそうか、と思います。
発熱とファン音
ファン音は非常に小さいです。モードを「パフォーマンス」に設定して3D MarkのFire Strikeを数回実施しましたが、「シャー」という音が聞こえるものの、音量は小さく、日中であれば騒音計での測定が難しいレベルです(周囲の生活音のほうが大きい)。また、音質も耳障りなものではないので、ファン騒音については心配はいらないと思います。
発熱量も小さいですね。ベンチマークテスト中にキーボード面と底面に熱を感じましたが、「少し気温が下がってきたことだし、これならちょうどいい暖かさだ」と思いましたw
サーマルカメラの測定でもキーボード面・底面とも40℃に届かないレベルでしたから、発熱についても心配はいらないでしょう。
3.Spectre x360 14-ef 性能テスト
繰り返しになりますが、Spectre x360 14は設定用のアプリがたくさん入っています。ベンチマークテストに先立ち、レビュー機を電源に接続した上、上でご紹介したHP Command Centerのデバイスモードを「パフォーマンス」に設定しています。
また、実はこの製品、HPのゲーミングPC用アプリ「OMEN Gaming Hub」もインストールされています。
Spectre x360 14は(ゲームもできますが)ゲーミングPCではないので、配信系の機能は使わないと思いますし、ライティング(筐体についているLEDやキーボードバックライトの色を変更するものと思われます)機能はそもそも使えないのですが、パフォーマンスモード(ブースター)の設定は可能です。そのため、「ブースター」を有効にして測定しました。
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,943
ASUS ROG Strix G15(Ryzen 7 6800H、RTX3060):7,037
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):6,603
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):5,905
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):5,528
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,437
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(Core i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS VivoBook 15 K513EA(Core i7-1165G7):5,017
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
Microsoft Surface Laptop Studio(Core i7-11370H、RTX3050Ti):4,955
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):4,924
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,201
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234
Spectre x360 14という製品の性格上、このテストが最も重視されるべきものかと思います。スコアの方、同じくCore i7-1255Uを搭載するdynabook MZ/MV、SZ/MVよりも若干低めの数値となりましたが、このくらいの差だと測定誤差レベルと言え、実際の利用シーンでも体感差は皆無だと思います。
非ゲーミングノートでビジネス利用やペン入力による描画などを想定した製品ですから、十分に高いスコアになっていると思います。
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):1,745、11,543
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,647、8,813
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):1,558、5,094
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740
PC Markとは逆に、同じCPUを搭載するdynabook MZ/MV、SZ/MVよりも高いスコアをマークしています。また、シングルコア、マルチコアとも第11世代までのCore i7(省電力タイプ)よりずっと高い数値になっています。
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。外部GPU搭載のゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。
参考(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):2,165、5,523、15,596
VAIO SX14(Core i7-1195G7):2,069、5,422、14,536
VAIO SX14(Core i7-1280P):2,016、5,427、14,736
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,983、5,150、14,515
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,957、5,170、13,807
ASUS ExpertBook B9 B9400CEA(Core i7-1165G7):1,832、5,142、11,928
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,814、4,882、12,868
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):1,762、4,785、12,663
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):1,702、3,878、10,476
Vivobook 15X OLED(Core i7-12700H):1,597、3,933、9,463
VAIO Z(Core i5-11300H):1,571、4,213、11,375
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,526、3,664、9,843
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,516、3,649、9,019
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,499、3,650、7,256
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):1,498、4,213、11,048
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,334、3,343、9,243
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):1,277、3,254、8,801
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):1,271、3,607、10,227
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,106、2,912、6,173
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):999、2,307、6,266
※左からTime Spy、Fire Strike、Wild Lifeのスコア
このスコアはCore i7-1255U搭載PCとしては良好だと思います。画質設定を調整する前提であればオンラインゲームを楽しむことも十分可能ですね。
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。Spectre x360 14のSSDはPCIe Gen4 x4で、実際「めちゃめちゃ高速」です。まあ、速いに越したことはなく、速いから困るということも一切ありませんけど、ビジネス利用ではちょっとオーバースペックかもしれないですね。
4.Spectre x360 14-ef レビューまとめ
HP Spectre x360 14-efはHPオンラインストアで販売中で、「快適パソコンライフ」というキャンペーンモデルの価格は下記のとおりです。なお、ウインタブ読者は「セール価格から7%OFF」で購入ができる読者クーポンが使えますので、通常よりも安く購入ができます。
スタンダードプラス(Core i5/IPS DP):174,800円(162,564円)
パフォーマンスプラス(Core i7/有機EL DP):214,800円(199,764円)
※カッコ内が読者クーポン適用後の価格です。
世界最大のPCメーカーであるHPのハイエンドモバイル2 in 1、「さすが!」と思える製品でした。性能面では第12世代Core i5/Core i7搭載機として妥当と言えるものだったと思いますし、有機ELディスプレイの発色品質も期待を裏切らない、高水準なものでした。ただ、それよりも「筐体のデザインや質感の素晴らしさ」が強く印象に残りました。他の大手メーカーのハイエンドPCも筐体のデザインや質感が素晴らしいものであると思っていますが、Spectreの筐体はHPにしかできない仕上がりだと思います。公式サイトの製品ページにある「持つだけで所有感を満たす」という表現に偽りはありません。
ここまで「ハイエンド」という表現を繰り返し使ってきましたが、価格のほうは市場で最安値水準とまでは言えないものの、決して高すぎるものでもないと思います。今回レビューさせていただいたパフォーマンスプラモデルは第12世代のCore i7に1TBのSSD、有機ELディスプレイ搭載で高品質なペンも付属、という構成でしたが、それでも20万円を切る価格に収まっているのは「高すぎる」という感じではなく「むしろ割安」だと思います。
読者のみなさんがメインで使うモバイルPCとしておすすめしたい製品です。
5.関連リンク
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HPのおすすめノートパソコンはこれ!目的に合わせて7機種を厳選!【2022年12月版】:HPのノートパソコン選びガイド記事