HPがゲーミングノート「OMEN X by HP 15-dg0000」「OMEN by HP 15-dh0000」「OMEN by HP 17-cb0000」「Pavilion Gaming 15-dk0000」を発表しました。この記事では最も低価格、かつゲーマーだけでなくクリエイターの利用にも向く「Pavilion Gaming 15-dk0000」をご紹介します。9月2日現在の税別価格が92,000円からと、非常に購入しやすい価格になっているのが魅力です。
1.スペック
Pavilion Gaming 15はBTOモデルではなく、購入にあたってはいくつかのベースモデルの中から一つを選択することになります。OSはベーシックモデルのみHome版、それ以外はすべてPro版です。
ベーシック:Core i5/GTX1050/RAM8GB/Optane+HDD
スタンダード:Core i7/GTX1650/RAM8GB/256GB SSD
スタンダードプラス:Core i7/GTX1650/RAM8or16GB/256GB SSD+1TB HDD
パフォーマンス:Core i7/GTX1660Ti/RAM16GB/256GB SSD+1TB HDD
クリエイター:Core i7/GTX1660Ti/RAM16GB/256GB SSD+1TB HDD
※この製品に搭載されるGTX1660TiはMax-Qデザインです。
主要構成ではスタンダードプラスモデルのRAMのみカスタマイズ可能ということになります。また、こうしてみるとパフォーマンスモデルとクリエイターモデルの構成が一緒なのですが、実はディスプレイの種類が異なります。この製品のディスプレイは3種類あり、どれも15.6インチのIPS液晶ですが、
ベーシック:1,920 × 1,080、リフレッシュレート60 Hz
スタンダード:1,920 × 1,080、リフレッシュレート60 Hz
スタンダードプラス:1,920 × 1,080、リフレッシュレート144 Hz
パフォーマンス:1,920 × 1,080、リフレッシュレート144 Hz
クリエイター:3,840 × 2,160、リフレッシュレート60 Hz
クリエイターモデルのみ4Kディスプレイが装備されます。また、FHDディスプレイには2種類あり、上位モデルはリフレッシュレート144 Hzです。なので、ゲーマーにとってのハイエンドがパフォーマンスモデル、クリエイターならクリエイターモデルを選択することになるでしょう。
通信系の規格は標準的なもので、高級なゲーミングノートに見られるKILLERのチップなどは採用されていないようです。また、入出力ポートに関しても15.6インチノートとしては過不足のない構成ですが、映像出力ポートがたくさんついているとか、イヤホンジャックとマイクジャックが独立しているなどの構成にはなっていません。
注:この製品のUSB Type-Cポートは、メーカーサイトの説明に矛盾があり、「Thundebolt 3なのかどうかよくわからない」状況です。この記事ではThunderbolt 3である、という前提で記事を進めますが、後日記載を訂正する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
サイズについては従来モデルと比較してみましょう。
ニューモデル: 360 × 256 × 23.5-25.5 mm / 2.275-2.355 kg
従来モデル: 365 × 267 × 26-29 mm / 2.34 kg
結構小さくなりましたね!他の最新ゲーミングノートと比較してしまうとそれほど目立ちませんが、この1年間で確実に進化したのだ、とw
後述しますがPavilion Gamingは「派手すぎず、地味すぎず」の絶妙なデザインを備えていて、サイズ感だけでなく、デザイン面でもゲーマー、クリエイター、そしてビジネスユーザーが納得できるようなものになっています。
2.筐体
すみません、なんか番号が振られてますけどあまり気にしないでください。正面からの適切な画像がなかったもので…。
横幅が360 mmというのは、2019年のゲーミングノート、スタンダードノートとしてはむしろ標準的と言えるもので、ベゼル幅も非常に細くなっていることがわかります。また、この製品のデザインアクセントは「ヒンジ」ですね。中央に「太い一本ヒンジ」です。昔のワークステーションとか職場にあった業務用ラップトップPCみたいな感じ。
キーボードです。この画像では英語配列ですが、日本仕様は日本語配列となります。逆に英語配列の設定はないようです。もちろんバックライトも装備されますが、他のゲーミングノートのようにRGB(配色やイルミネーションの設定ができるカラフルなもの)ではなく、シンプルなホワイトのバックライトとなります。
また、キーボード面の上部にある独特なメッシュ模様は「ステレオスピーカー」です。チューニングはもちろんBang&Olufsen。HPの上位モデルはスピーカー品質が非常に高いので、この製品の音質にも期待したいところ。
側面と入出力ポートの配置です。ビジネスノートとしてみた場合は必要なものが揃っている感じです。また、映像系ではHDMIのほか、USB Type-CがThunderbolt 3なんで、2画面までの出力は可能です。
新しいPavilion Gaming 15で、おそらく最もHPが注力したと思われるのが「エアフロー」です。「従来モデルから最大85%強化」という説明がなされていて、ゲームプレイ中や動画エンコーディング中の発熱を強力に抑え込むことに成功しています。
また、ゲーミングノートとしては比較的おとなしいデザインのPavilion Gaming 15ですが、背面の通気口にはかなりの凄みを感じますよね!
3.価格など
HP Pavilion Gaming 15-dk0000はHP Directplusで販売中(一部のモデルは9月上旬の発売予定)で、9月2日現在の価格は92,000円(税込み99,360円)から、となっています。ただ、この価格はCore i5/GTX1050という構成なので、ゲーマーやクリエイターで「新しいPCがほしい」という場合だとちょっと不満が出てしまうかもしれません。
まだすべてのバリエーションモデルの販売がスタートしていないので何とも言えませんが、92,000円のモデルが発売直後から値引き販売されていることを考えると、上位モデルの価格も発売時には定価から10%~15%くらい下がるのでは?と予想します。
せっかくゲーミングノートを購入するのであれば、できればGTX1650以上のGPUを搭載し、リフレッシュレートも144 Hzのものを選びたいですよね?そういう人はもう一週間くらい待って、全バリエーションモデルの価格が判明してから購入判断するのがいいと思います。