HPが15.6インチスタンダードノートの「Pavilion 15-eg0000/eh0000」を発売しました。ウインタブはもともとWindows タブレットに関する情報サイトとして開設され、その後ノートPCやスマホのご紹介もするようになりましたが、「モバイルマシン優先」という色彩が強いと自分では考えております。しかし、世の中的に2020年はコロナウイルスの関係でテレワークが急速に普及したこともあり、モバイルノートよりもむしろ大画面でテンキーのついたスタンダードノートやオールインワンPC、デスクトップPCのほうが注目されているような気もします。
HPのPavilion 15というのは世界最大のPCメーカーであるHPの中にあって、間違いなく売れ筋と思われる製品です。使いやすい15.6インチノートですね。そのPavilion 15のニューモデル、より使いやすく、より購入しやすくなりました。
1.スペック
HP Pavilion 15(eg0000/eh0000) | |
OS | Windows 10 Home |
CPU |
Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 AMD Ryzen 3 4300U/Ryzen 5 4500U/ Ryzen 7 4700U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe NVMe M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS (1,920 x 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間 最大 7.5-8時間 |
サイズ | 360 × 234 × 17.9-20.0 mm |
重量 | 1.71 kg |
新しいPavilion 15はIntel CPU搭載の「eg0000」とAMD CPU搭載の「eh0000」があります。第11世代(Tiger Lake)のCoreプロセッサーと、第3世代のRyzenなので、性能にはかなり期待ができます。CPU以外の構成はほとんど同じで、RAMやストレージの構成も「Core i3=Ryzen 3、Core i5=Ryzen 5、Core i7=Ryzen 7」と考えていいです。
ということで、RAMはCore i3 / Ryzen 3モデルが8GB、Core i5 / Ryzen 5モデルは8GBと16GBを選べ、Core i7 / Ryzen 7モデルは16GBのみです。またストレージはCore i3 / Ryzne 3モデルが256GB、Core i5 / Ryzen 5モデルが512GB、Core i7 / Ryzen 7モデルは1TBなので、特に最上位モデルのRAM/ストレージ容量がかなり大きいです。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD解像度で、全モデルタッチ対応します。ノートPCの場合、タッチ操作ができるもの、できないものがありますが、慣れてしまうとタッチ操作は非常に便利ですし、これまでずっとスマホだけ使っていて、今回はじめてノートPCを購入するという人には特にありがたい機能だと思います。
通信まわりではWi-Fi6に対応しますが、スタンダードノートということもあり、LTEや5Gモジュールはありません。また、入出力ポートでは合計で3つのUSBポートにHDMI、SDカードリーダーが装備されていて、15.6インチノートとしては標準的と言える構成です。有線LANポートがあればなお良かったですね。
サイズは従来モデルと比較して小さくなりました。
ニューモデル:360 × 234 × 17.9-20.0 mm / 1.71 kg
従来モデル(cs-3000):361 × 246 × 18-20.0 mm / 1.82 kg
特に奥行き(短辺)が小さくなっていますよね?また、重量も100 g以上軽くなっています。
2.筐体
奥行きが小さくなったことにより、上下のベゼル幅が細くなりました。もともとPavilion 15はプレーンで嫌味のない(おかしな個性のない)デザインでしたが、そのイメージは踏襲されています。
天板です。この製品は天板とキーボード面がアルミ素材になっています。筐体色は「セラミックホワイト」と「フォグブルー」の2色で、従来モデルと全く同じ色名になっています。Pavilionという製品ブランドはプレミアムラインではないので、天板のロゴも「普通のHPロゴ」が使われています。
それと、製品ページの画像を見てもいまひとつピンとこないのですが、この製品は「リフトアップヒンジ」が採用されています。リフトアップヒンジとは、ヒンジ開口時に天板の後部が筐体下部に潜り込み、筐体の後部がせり上がる仕組みです。この結果、キーボード面に適度な角度がつき、タイピングがしやすくなるというメリットがあります。
キーボードです。この画像は英語配列ですが、日本仕様は「日本語配列、テンキー付きバックライト・キーボード」となり、キーピッチは18.7 × 18.7 mm、キーストロークは1.3 mmと開示されています。まあ、「普通サイズのキーボード」ですね。また、オーソドックスなレイアウトのテンキーもありますので、数値入力の多い人も使いやすいと思います。
側面と入出力ポートの配置です。USB Type-Aポートが左右側面に振り分けられ、使い勝手がよさそうですね。また、この製品は底面にステレオスピーカーを搭載し、オーディオシステムはBang&Olufsenなので、音質にも期待できます。
3.価格など
HP Pavilion 15(eg0000 / eh0000)はHP Directplusで販売中で、12月10日現在の価格はAMD CPUのeh0000が54,000円(税込み59,400円)から、Intel CPUのeg0000が59,000円(税込み64,900円)からとなっています。最低価格のモデルでも「Core i3(Ryzen 3)/RAM8GB/256GB SSD」という構成なので、一般的なビジネス利用には不足のないスペックと言え、非常にお買い得だと思います。
冒頭に書かせていただいたとおり、読者の皆さんも自宅でPC作業をする時間が増え、Zoomミーティングなど、Web会議の頻度も上がっていることと思います。そうなると、肌身離さず持ち歩いていたモバイルノートだけでなく、少し大きめでテンキーのついたスタンダードノートが欲しい、と感じる人も少なくないでしょう。このPavilion 15はHPの看板スタンダードノートで品質面に全く不安がなく、価格も低く抑えられていますので、自宅用PCとしておすすめです。
4.関連リンク(HP)
HP Pavilion 15-eg0000(インテル)製品詳細
HP Pavilion 15-eh0000(AMD)製品詳細