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富士通 LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 レビュー - 17.3インチの大型スタンダードノート、テレビが観られる!映像入力もできる!そして「めちゃめちゃ使いやすい!」

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1
富士通 LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1の実機レビューです。17.3インチと大型サイズで、CPUに高性能なCore i7を搭載し、光学ドライブやTVチューナーを装備可能な、「全部入り」のスタンダードノートで、随所に国内の伝統大手PCメーカーらしさが感じられる、非常によく出来た製品です。

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ここがおすすめ
・17.3インチと大型で視認性がよく、発色も抜群のディスプレイ
・マニアックなまでのチューニングが施された使いやすいキーボード
・ゲーミングノートにも使われる、高性能なCore i7-12700Hを搭載
・ノートPCとしては珍しいHDMI-IN搭載、他デバイスのサブモニターとして使える
・TVチューナー搭載可能!個人的にこれは神オプション
ここがイマイチ
・レビュー機のバッテリー駆動時間は短め
・さすがにデカい…
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1.LIFEBOOK WN1/H1 スペック

スペック表

  LIFEBOOK NH(WN1/H1、WNB/H1)
OS Windows 11 Home/Pro
CPU Intel Core i7-12700H/AMD Ryzen 7 7730U
外部GPU なし
RAM 4GB/8GB/16GB/32GB/64GB(DDR4-3200, デュアルチャネル)
ストレージ 256GB/512GB/1TB/2TB PCIe SSD
1TB/2TB SATA HDD搭載可
光学ドライブ なし/DVDスーパーマルチドライブ/Blu-ray Discドライブ
ディスプレイ 17.3インチ(1,920 × 1,080)
ネットワーク Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1
入出力 USB3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、USB2.0 Type-A、HDMI入力、HDMI出力、LAN(RJ45)、カードリーダー、オーディオジャック、(アンテナ入力、miniBCASカードスロット)
カメラ Webカメラ(207万画素)顔認証対応
バッテリー 45 Wh(Core i7:5.3-6.2時間/Ryzen 7:9.0時間)
サイズ 398.8 × 265 × 26.9 mm
重量 2.7-2.9 kg

コメント

今回のレビュー機LIFEBOOK WN1/H1は富士通WEB MARTで販売される「カスタムメイドモデル」です。カタログモデル(NH90/H1、NH77/H1)とは異なり、注文の際にOSのバージョンやRAMやストレージの容量、光学ドライブやTVチューナーの有無などを選択できるようになっています。

レビュー機の構成

OS:Windows 11 Home、CPU:Core i7-12700H、RAM:64GB、SSD:256GBでDVDスーパーマルチドライブとTVチューナーを内蔵していました。

以降、実機の仕様や使用感を確認していきますが、AMD版(Ryzen 7搭載モデル、WNB/H1)については一部仕様が異なっている可能性がありますのでご注意ください。

2.LIFEBOOK WN1/H1 外観と使用感

ACアダプターなど

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 ACアダプター
ACアダプターは90W出力のもので電源ケーブル込みの実測重量は389 gでした。CPUの設計電力が高い(PBP45W/ターボパワー115W)こともあり、一般的なノートPC(45W~65Wくらいのものが多いです)よりも高出力なACアダプターですが、サイズ、重量とも低めになっています。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 TV用アンテナアダプタとmini BCASカード
レビュー機はTVチューナーを搭載していましたので、TV視聴用の変換ケーブルとmini BCASカードが付属していました。ただし、このケーブルはアンテナの端子をPCに接続するためのもので、アンテナケーブルそのものではありません。アンテナケーブルは別途必要になります(WN1/H1との接続については、家電量販店やAmazonなどで販売されているごく一般的なRFコネクタのもので大丈夫です)。

天板と底面

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 天板
天板です。本体素材はアルミですが、天板と底面の表面は樹脂製だと思います(あるいは天板はアルミがベースで厚めのコーティングが施されているのかも)。天板は光沢があり、ちょっとゴージャスな印象でした。手触りもツルツルです。なお、レビュー機の筐体色は「シャンパンゴールド」でしたが、

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 ブライトブラック
他に「ブライトブラック」も選べます。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 底面
底面です。LIFEBOOK WN1/H1にはユーザーがメンテナンスできるハッチが2つあります。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 底面ハッチ
ひとつはこれ。中央に着脱可能なバッテリーが、画像右側にはM.2 SSDが、そして画像左側にはSATAのドライブベイがあります。ただし、このドライブベイについては配線が済んでいるのか(HDDやSSDを用意するだけですぐに使えるのかどうか)は確認できておりません。申し訳ありません。LIFEBOOK WN1/H1は注文時に1TB/2TB SATA HDDを追加可能なので、特にTVチューナーをセットされる場合は録画用にHDDを追加しておくといいと思います。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 底面ハッチ
上部のハッチを開けるとRAMスロットが見えます。基本的にこの製品はRAMを8GBにして注文しても4GB × 2のデュアルチャネルになります。そのため、増設ではなく換装となりますが、ユーザーによるDIYは容易ですね。なお、注文時に「RAM4GB」というのも選択可能で、この場合はRAMのスロットが1つ空きとなりますが、Core i7-12700H搭載機にRAM4GBというのは悪い冗談でしかありません(もし読者でRAM4GBを選ばれる人がいたら、全力で引き止めます)。

側面

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 前面

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 背面
前面と背面です。こちらにはポート類、ボタン類はありません。前面(上の画像)の左側にLEDインジケーターがあります。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 左側面
左側面です。画像左からセキュリティロックスロット、有線LAN、通気口をはさみHDMI(OUT)、HDMI(IN)、USB Type-A × 2、USB Type-C、イヤホンジャックがあります。

ここもLIFEBOOK WN1/H1の大きな特徴と言えますね。一般的なノートPCはHDMI-OUT端子を装備しています。つまり、PC側の映像を外部モニターに出力できます。しかし、この製品はHDMI-OUTだけでなく、HDMI-INもついています。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 HDMI-IN
したがって、他のデバイスから出力された映像をこの製品のディスプレイに映すことができます(この画像ではWN1/H1を左側のノートPCのサブディスプレイとして使っています)。これ、ノートPCでは「非常に珍しい」仕様です。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 右側面
右側面です。画像左からSDカードリーダー、mini BCASスロット、USB2.0 Type-A、光学ドライブ、アンテナ入力端子、そして電源ジャックです。なお、レビュー機はTVチューナーを搭載していましたが、TVチューナー非搭載のモデルの場合はmini BCASスロットとアンテナ入力端子はありません。

キーボード

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 キーボード

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キーボードです。「プリズムクリア 日本語キーボード(キーピッチ約18.4mm/キーストローク約2.5mm/108キー、JIS配列準拠)(テンキー付)」と開示されています。バックライトは搭載されていません。また、キーボード面の上部にスピーカーがあります。MN1/H1はステレオスピーカーを搭載しています。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 キーボード
プリズムクリア、というのはこの画像にあるようにキートップ(キーキャップ)の側面が透明になっている、という意味です。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 キーボード
富士通のノートPCはキーボードの設計が非常に凝っています。LIFEBOOK WN1/H1の場合、キーによって押下圧(キーの重さ)が異なります。人差し指や中指でタイプするキーは重く、小指などでタイプするキーは軽く、また、スペースキーなどは親指でタイプすることが多いので最も重く、という具合で、外資メーカーの製品にはあまり見られないこだわりが感じられます。

キーボードの使用感

打鍵感は良好です。キーによって押下圧が異なる、というのはイマイチよくわかりませんでした。ただ、これは決して悪い意味ではなく、キーの重さを意識することなく、結果的にどのキーも同じようにストレスなく打鍵できた、ということなので、ある意味富士通の狙い通りと言えるかもしれません。

打鍵音は静かな部類だと思いますが、静音、と言えるほどではありません。事務所や自室など、普通の生活音がするような場所では周囲に気を使うこともないでしょう。 筐体サイズが大きいこともあり、長時間のタイピングでも全く疲れを感じることはありませんでした。よくできたキーボードだと思います。

ディスプレイ

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 保護テープ
最初にお知らせしておきます。レビュー機のベゼル部分には保護シートが付けられていました。しかも、たくさんのレビュアーの方が試用したあとのようで、保護シートのコンディションも良くなかったです。レビューする上では全く支障はありませんでしたが、製品画像が一部見苦しくなっていますので、この点あらかじめご了承下さい。

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富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 ディスプレイ
正面から見たところです。ベゼル幅は非常に細い、というわけではありませんが、この手の大型ノートとしてはまずまずの細さだと思います。

ディスプレイの使用感

発色は非常に素晴らしいです。手持ちのモニター(27インチIPS液晶、100%sRGBのもの)と比較してもまったく見劣りしないどころか、原色の自然な色合いではこの製品のほうが上でした。 外資系メーカーの製品のように、〇〇指標に準拠、とか〇〇認証取得といったアピールはなされていませんが、個人的には有機ELパネルを別とすればFHD解像度のPCディスプレイとして最高水準なのではないか、と思います。

それと、当たり前の話ではありますが、ディスプレイサイズが大きい(17.3インチ)のはやはり個人的には素晴らしいと思います。私は視力が悪いこともあって、13.3インチサイズのディスプレイでも少し見にくく感じられてしまいますし、自宅では27インチサイズのPCモニターを使っているのですが、WN1/H1の試用中、ディスプレイが小さいとか見にくいとかは感じませんでした。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 ディスプレイ
「グレア(光沢)タイプ」である、という点は好き嫌いがわかれると思います。グレアタイプの方が発色面では有利ですが、どうしても映り込みが激しくなります。個人的にはモバイルノートではノングレア(非光沢)タイプでないと使いにくいと思っていますが、この製品のように大型のスタンダードノートの場合、モバイルノートのようにあちこち移動させて使う機会がそう多くないでしょうから、むしろグレアタイプで良かったかな、と思います。

筐体その他

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 ヒンジ開口
ヒンジを開口したところです。LIFEBOOK WN1/H1はリフトアップヒンジ構造を採用しており、ヒンジを開口するとキーボード面に適度な角度がつくようになっています。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口してみました。180度までは開きませんが、それに近いくらいまで開口できました。

スピーカーの使用感

筐体サイズが大きく、スピーカー位置もキーボード面上部にあることから、音質は非常にクリアです。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 Dolby Access

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富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 Dolby Access

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音響アプリはDolby Accessで、デフォルトでオンになっています。基本的には設定を「ダイナミック(アプリにお任せ)」にしておけば十分納得できる音質ですが、お好みに応じてインテリジェントイコライザーの設定を変更したり、グラフィックイコライザーでマニュアル調整も可能です。

TVチューナーの使用感

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 TVチューナー
TVチューナーも試してみました。TVを観ている写真も撮影したのですが、権利関係の問題が出てくると思いますので掲載は控えます。

TVチューナーの仕様はこうです。

・地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送に対応
・録画中でもチャンネル切り替えや2番組の同時録画が可能な「ダブルチューナー」

もちろんTV視聴用・録画用のアプリもインストールされており、WN1/H1にmini BCASカードを挿入し、アンテナを接続してアプリを起動すればすぐにテレビの視聴ができます。画質の方は「普通にテレビ」ですね…。良くも悪くも特にコメントはありません。

ということで、「普通にテレビ」なわけですが、個人的には「これは素晴らしい!」と思いました。TVチューナーを内蔵することによって、当たり前ですが「テレビが不要」になります。一人暮らしの人や自室にテレビを置きたい人にとっては設置スペースの節約になりますし、なんとなくWN1/H1が「秘密基地」っぽくなるような気もします。なので、WN1/H1を購入するのなら「TVチューナーもぜひ!」と思います(光学ドライブを使って録画する、という手もありますけどね)。

なお、TVチューナーをセットされるのであれば、カスタマイズでHDDも追加されると長時間のTV録画が可能になり、さらに使いやすくなると思います。

バッテリー駆動時間

LIFEBOOK WN1/H1は17.3インチのスタンダードノートなので、基本的には電源に接続して使うことが多いと思います。また、モバイルノートとは異なり、もともとバッテリー駆動で長時間使う設計にもなっていないと思いますが、一応バッテリー駆動時間について少しチェックしてみました。

ディスプレイ輝度を50%に、音量を30%に、Windowsの設定メニューの電源モードを「バランス」にして下記の作業をしてみました。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を35分
・ブラウザーを開き、Webサイトの閲覧を15分
・ブラウザーでYouTubeを開き、音楽鑑賞・動画視聴を40分
・テキストエディターで文章入力を25分
 ※上記トータルの作業時間は115分

この際のバッテリー消費量は84%でした(計算上の数値です。試用中に一度継ぎ足し充電をしています)。つまり、LIFEBOOK WN1/H1のバッテリー駆動時間は2時間半弱くらい、となります。メーカー公称のバッテリー駆動時間は「TVチューナーつきの場合約5.3時間、TVチューナーなしの場合は約6.2時間」となっています。レビュー機はTVチューナーつきでした(測定時にテレビは見ていませんけど)から、まあ「メーカー公称値の半分程度」というところだと思います。ディスプレイは輝度50%より暗くしても十分使えますので、頑張れば3時間くらいはいけるかな、とは思います。

繰り返しになりますが、製品特性上はこれで特に問題ないと思います。

3.LIFEBOOK WN1/H1 性能テスト

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):4,613
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066

レビュー機の搭載CPUはCore i7-12700Hで、ゲーミングノートにも搭載される高性能な型番です。スコアの5,614というのは外部GPU(GeForceなど)を搭載しないPCとしては非常に高いものになっており、PC Markが想定しているビジネスシーンではストレスを感じることはまずないと思います。

一方で、「Core i7-12700H搭載機にしては…」というのはあります。過去データでもHP Pavilion 15やVAIO SX12といった、この製品よりも低性能であるはずのCPUを搭載しているものがより高いスコアをマークしているので、この点は少し残念でした。…まあ、全く気にする必要はないと思いますけど…。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。外部GPU搭載のゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えますが、LIFEBOOK WN1/H1は外部GPU非搭載なので、それほど高いスコアにはなりません。

参考1(外部GPU搭載のゲーミングノート・クリエイターノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

参考2(外部GPU非搭載のノートPC):
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):15,330、20,071
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):14,055、18,529
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U):-、16,098
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):10,684、14,119
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):10,931、13,960
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):10,009、11,202
※左からWild Life、Night Raidのスコア

3D Markは「外部GPUを搭載しているか否か」でまるっきりスコアが違います。例えばTime Spyであれば外部GPU搭載機なら5,000点以上は当たり前、上位クラスの製品なら余裕で10,000点越え、となりますが、外部GPU非搭載機なら2,000点を越える製品はほとんどないです。

今回のレビューでは3D Mark、Fire Strike、Wild Life、Night Raidのスコアを測定しました。外部GPU非搭載機の場合、Wild LifeとNight Raidあたりが最も参考になるテストと言えますが、「参考2」の過去データと比較して、やはり搭載CPUの割にスコアは低めとなりました。ただし、これじゃダメ、ということは全くなく、必要に応じてグラフィック設定を落とす前提であればオンラインゲームも十分楽しめるくらいの実力はあると言えます。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):2,149、30,358
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):1,667、9,514
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):1,304、5,260
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

Core i7-12700Hらしいスコアになっていると思います。特にマルチコアのスコアが高く、Core i7-1260PやCore i7-1255Uとは一線を画するくらいの違いが出ました。

富士通LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1 Crystal Disk Mark
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。非常に高速と言え、普段使いでもたつきを感じるようなことはまずないでしょう。

4.LIFEBOOK WN1/H1 レビューまとめ

富士通 LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1は富士通WEB MARTで販売中で、5月21日現在の価格は税込み160,000円から、となっていますが、製品ページに5,000円OFFクーポンがありますので、これを使うと155,000円から、となります。ただ、これだと記事中で「全力で引き止めたい」と書いたRAM4GBになってしまうので「RAM16GB/512GB SSD」という構成にすると税込み199,800円(クーポン使用後194,800円)です。またこの製品のセールスポイントでもある「TVチューナー」は7,000円で追加できますので、自室でゆっくりテレビを観たい、という人には魅力的なオプションだと思います。

(この製品は17.3インチでしたが)15.6インチクラスの「スタンダードノート」市場は国内大手メーカーが最大のシェアを持っているそうで、外資メーカーがかなわないジャンルと言えます。今回LIFEBOOK WN1/H1を実機レビューしてみて、なるほど、そんなにPCに詳しくない人、PCに強い関心がない人、PCを家電としても使いたい人にとっては確かに素晴らしい製品だと思いました。TVチューナーを搭載したり、HDMI-IN端子を装備したりといった点は外資系メーカー製品にはあまり見られない特徴ですよね。

また、キーボードの使いやすさ、ディスプレイの美しさも特筆ものだと思います。CPUの性能とかベンチマークスコアとかもPC選びでは重要な項目ですが、個人利用の場合は何と言っても「画面がきれいでキーボードが打ちやすい」というのが使い勝手や満足感を大きく左右するポイントですよね。LIFEBOOK WN1/H1はこういった部分が非常に素晴らしいものになっていると思います。PCに詳しい人も詳しくない人も「これ一台で何でもできる」品質と機能には満足されるだろうと思います。

5.関連リンク

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コメント

  1. 匿名 より:

    還暦を過ぎてますがソフト開発に携わっています。出先でノートパソコンを利用していますが、15インチでフルHDだとそろそろ目が厳しい。今のパソコンはあと3年程度は使い続けたいと思っていますが、目の具合によってはこの機種が必要になるでしょう。
    富士通がこの製品を3年後も続けてくれることを切望しています。

    • wintab より:

      私もそろそろ目が厳しい…、です。富士通の製品はなんだかんだ言って安心ですよね。